DIYというほどではなくとも、工具を使って家具などを組み立てる機会は日常的にありますよね。筆者も先日ドライバーを使う機会があったのですが、安いものを買ったせいか、磁気ドライバーではなかったのでネジがくっつかずに苦労しました。
ネジがドライバーの先端にくっつかないので、慣れていない筆者は作業がもたついてしまいました
磁気ドライバーとは、先端の金属部分が磁石化(着磁)してあるドライバーのこと。ネジなどの金属がくっつくので便利なんです。
とはいえ、買い替えるほどでもないなと思っていたところ、工具を磁化させられる「マグネタイザー」というものがあると知り、おもしろそうだし値段もお手頃だったので買ってみました。
これが「マグネタイザー」です
上の穴にマイナス(−)、下の穴にプラス(+)と書かれています。
磁気化させたい工具をこすりつけるだけで……?
穴が上下2つありますが、そのうちの下のほう=プラスの穴にドライバーの先端を差し込み数回こするだけで、普通のドライバーが磁気ドライバーに変身します!
ご覧ください! 完全に磁石化しました!
クリップが簡単にくっつきました。一度磁気化されたドライバーは徐々に磁力を失っていきますが、ひと月たった今でも磁力は衰えていません。
マグネタイザーがあれば、逆に磁気をとることもできます(消磁)。
マイナスの穴にドライバーの先端を差し込み数回こすれば消磁できます
これで元の普通のドライバーに戻ります。磁気を帯びていると逆に使いづらいというシーンでは消磁させるといいでしょう。
たとえば先日メガネの手直しをしたとき、ネジが小さすぎてドライバーに逆向きでくっついてしまったので消磁しました
このほか、磁気ドライバーだと自然界の鉄粉を吸い寄せてしまい、ネジとドライバーの間に入り込みかみ合わせが悪くなったり、磁力がじゃまでネジ山にうまくドライバーの先端を入れられなかったりというシーンがあります。マグネタイザーがあれば、そのときの状況で着磁、消磁を選ぶことができますよ。
ぜひ、動画でご確認ください!
かなり強力にくっついているのがわかると思います
このように簡単に磁石化させたり元に戻したりすることができます! まるでマジックみたいじゃないですか? 着磁の仕組みですが、マグネタイザーの中に強力な磁石が入っていて、鉄などを近づけることで着磁することができるようです。消磁は、N極とS極の磁石を交互に並べ、そこに鉄などを近づけ、磁力の強いほうから弱いほうへと動かすことで磁力を消すことができるそう。少し難しいですが、自然の原理を利用しているため電源がいらないのですね。
ハサミやピンセットなど、通常磁石がくっつく金属ならばなんでも磁石化できそうです!(もしかしたらできないものもあるかもしれませんが、筆者の体験上です)。
ラジオペンチもこのとおり!
ラジオペンチはともかく、ドライバーや六角レンチやラチェットなどは磁石化すると便利だと思います。
六角レンチ(ヘックス)を使い、手の届かない狭い場所にネジを落とさないように運ぶ!
ラチェットも、こんな感じでネジを手の届かない狭い場所まで落とさずに運べます!
狭いところに落ちてしまった金属製のネジや部品を拾い上げるのにも活躍!
そのほかの使い方としては、たとえばですが……
使わなくなった金属製のマネークリップを磁石化!
クリップをくっつけてクリップホルダーに!
なんて使い方もアイデア次第ではありかもしれません。
注意点としては、腕時計や磁気カードといった磁石に影響を受ける可能性があるもののそばに保管するのは避けましょう。
普通のドライバーを磁気ドライバーに数秒で変えられる! 元にも戻せる! 電池もいりません。絶対に必要なものというわけではないですが、お手持ちの工具類と一緒に保管しておけば、きっと役に立つと思います。日曜大工をよくする方なら持っておいて損はないはず。