選び方・特集

《2024年》専門家おすすめの「2024年1月始まり手帳」7選と選び方

手帳は、予定管理ツールの座をすっかり奪われたように思える。

記入面をデコるような使い方がSNSでよく見られるなど、そういう“別の使い方”にシフトしているかのかもしれない。だが、市場にあるのは、そういう手帳ばかりではない。従来の予定管理用に時間軸が引かれた手帳と、最近のトレンドに合わせた時間軸のない手帳の両方が共存している状態だ。

そういう状況にあって、どんな手帳を選べばいいのか。

まず言いたいのは、自分の利用目的によって選ぶべき手帳は変わってくるということ。予定管理用ツールとして使うのか、あるいは予定管理はデジタルツールに任せ、個人的な記録やデコレーションの手段とするのか。さらに、一種のメモ帳として日ごとにメモを記録するような使い方もあるし、日記のように日々の記録に使う人もいるかもしれない。

これらのパターンそれぞれについて、使うべき手帳は異なる。今回紹介する手帳はどれも、いろいろな用途に対応できる記入欄を持っている。ただ、向き不向きも当然ながらあるので、それは以下でそれぞれ解説していこう。

2024年1月始まりの手帳の中から、手帳専門家が厳選!

2024年1月始まりの手帳の中から、手帳専門家が厳選!

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2023/11/17 09:00

手帳評論家が教える「2024年1月始まり手帳」の選び方

選び方1
自分にとって必要なページを洗い出そう!

手帳とは、ひと言で言えば、個人の各種リソースを管理するための紙の記録媒体だ。最近でこそ、記入面をデコったり日記のように使ったりする例も出てきているが、基本は“個人的記録媒体”だ。したがって、自分にとって使いやすいページが含まれているのかどうかがポイントとなる。

まず、そもそもその手帳で予定を管理するかどうか。予定は細かに管理せず、記録が中心ならば、そのためのメモページや目標設定ページがあればよい。予定を細かく管理するなら、時間軸が引かれた週間ページが必須。また、何時から何時までの時間軸が必要なのかもチェックしておきたい。その点が大まかでもいいのなら、時間軸がゆるいタイプを選ぶことになる。

そして、予定管理以外のページも重要だ。特に最近の手帳は、この部分において大きな違いを出そうとしているタイプが多い。その代表がコクヨの「ジブン手帳」。予定記入ページ以外に「ガントチャート」や「やりたいことリスト」などが用意されている。

逆にこういうページは特に必要がないという人は、シンプルなタイプの手帳を選ぶのが正解だ。万人向けの正解はなく、その人だけの正解がある。自分が何を手帳に記入したいのか。それは予定管理のためか、記録のためなのか。そういうことを洗い出し、それに対応した記入ページのある手帳を見つけ出してほしい。

選び方2
書きたいこととフォーマットが合っているかを確かめよう

「選び方1」とも関連するが、「記入したいこと」と「記入の方法」をじっくりと考えてみよう。たとえば、予定管理を細かくやりたいなら、30分単位で記入できるものが望ましい。

メモページの場合は、横罫なのか方眼罫なのか、またその両方があったほうがいいのかなどをチェックしておきたい。たとえば、WebページのPVの変遷を手帳で記録して確認したいのなら、方眼罫のページは必須だ。

ガントチャートの場合は、何項目書けるのか、1項目を複数に分割しても書けるのかなどを確認しておこう。

選び方3
好みのサイズとテイストのモデルを選ぼう

予定管理や日々の記録ができれば何でもよいとばかりに、適当に選んで後悔するのがここ。要するに、自分の好みのテイストやサイズを押えておくべきだということだ。

一例をあげれば、紙の色や罫線の有無。月間ブロックページが方眼罫であると買ってから気づくより、購入前にそれを明確にしておいたほうがもちろんいい。

手帳のデザインも同じだ。紙の色から始まり、文字の書体やフォントサイズ、位置などは、買ってからは修正できないものだ。

もちろん、何から何まで自分にぴったりな手帳を見つけるのはなかなか難しい。それでも、譲れない要素をリストアップして、それに沿って選びたい。

手帳評論家が選ぶ「2024年1月始まり手帳」

【1】キャラものながらしっかり記入・記録できる貴重な一冊
ゾーウィー「NOLTY リベロ月間 2024」

【SPEC】●主なフォーマット:月間ブロック●サイズ:133(横)×188(縦)mm●2,750円 (C)Moomin Characters

【SPEC】●主なフォーマット:月間ブロック●サイズ:133(横)×188(縦)mm●2,750円 (C)Moomin Characters(TM)

「NOLTY」は、予定管理用手帳の保守本流にしてトップメーカー、JMAMの手帳ブランド。そんな同社も、最近は「ドラゴンボール」のコラボ手帳を作るなど、幅広い商品を揃えている印象を受ける。今回の「ムーミン」の「NOLTY リベロ」もその方向性に沿ったものだ。とはいえ、そこは「NOLTY」。細部がきっちりと作られていた。具体的に見ていこう。

まず、月間ブロックページは方眼罫ベースだ。一般的なキャラクターものの手帳の多くがカレンダー的な無地であることを考えると、さすが「NOLTY」という作り。1日の予定が記録しやすいし、分割して複数の項目も記入できる。また、欄外も方眼罫なのでメモもしやすい。こういうところに、メーカーの魅力や個性が出るのだ。

月間ブロックページ。方眼罫ベースで記入しやすい。また、どの月も6段仕様で、ほかの手帳ではありがちな月末の日の記入欄が小さいということもない。前月/翌月のカレンダー付きで、六曜と週番号(欄外左脇)も記載されている

月間ブロックページ。方眼罫ベースで記入しやすい。また、どの月も6段仕様で、ほかの手帳ではありがちな月末の日の記入欄が小さいということもない。前月/翌月のカレンダー付きで、六曜と週番号(欄外左脇)も記載されている

メモページも方眼罫だ。同社の手帳ではおなじみの、紙面を分割するための目安の点がきっちりと用意されている。ちなみに、キャラクターが描かれたページは32ページ。シンプルな方眼罫メモページは43ページ用意されている。

ムーミンやリトルミイなど、おなじみのムーミン谷の仲間たちが四隅に描かれている。こちらは32ページ分を用意。個人的な記録やちょっとしたメモはこちらがいいだろう。また、シンプルな方眼罫ページも収録されており、こちらはきっちりとした記録用に向いている

ムーミンやリトルミイなど、おなじみのムーミン谷の仲間たちが四隅に描かれている。こちらは32ページ分を用意。個人的な記録やちょっとしたメモはこちらがいいだろう。また、シンプルな方眼罫ページも収録されており、こちらはきっちりとした記録用に向いている

また、森林環境保全に配慮された用紙やベジタブルオイルインクなど、環境への対応に配慮した製品でもある。

ステッカーシート。ムーミンやリトルミイ、スナフキンといった、おなじみのキャラクターがカラーで描かれている。ファンなら、どこにどう貼るかを考えるだけでも楽しいはず

ステッカーシート。ムーミンやリトルミイ、スナフキンといった、おなじみのキャラクターがカラーで描かれている。ファンなら、どこにどう貼るかを考えるだけでも楽しいはず

【2】方眼罫ベースで自由度が高いレフト式!
LABCLIP「B6 ウィークリーホリゾンタル グリッド キーノートダイアリー」 

【SPEC】●主なフォーマット:週間レフト●サイズ:B6/133(横)×187(縦)mm●1,980円

【SPEC】●主なフォーマット:週間レフト●サイズ:B6/133(横)×187(縦)mm●1,980円

最近の手帳では、週間の予定記入欄に時間軸のないタイプは珍しくない。本製品もそういうトレンドのひとつ。

特徴的なのは、週間予定記入欄に時間軸がなく、方眼罫が採用されていること。必要に応じて時間軸を振れば、細かく予定が管理できる。ひとつの記入方法として想定できるのは、見開きを横断してひとつの面として使う方法。レフト式の使い方の典型ではあるが、一般的なレフト式よりもいろいろと応用できそうだ。

週間レフト式ページ。日付の横に時間軸はなく、大きなメモスペースとしても利用できるなど、自由度がとても高い。方眼は3mm罫。また、縦方向に面を分割するための目安の点も上部に用意されており、分割しやすい

週間レフト式ページ。日付の横に時間軸はなく、大きなメモスペースとしても利用できるなど、自由度がとても高い。方眼は3mm罫。また、縦方向に面を分割するための目安の点も上部に用意されており、分割しやすい

また、月間ブロックページも面白いレイアウトを採用している。左側のページに方眼罫のメモ欄があり、ここにその月のタスクや目標などが書ける。日付欄自体は無地のシンプルなものだが、方眼罫のメモスペースがこのように用意されていると地味に便利だ。

月間ブロックページ。左ページに大きく方眼罫のメモスペースが用意されており、その月の優先事項やタスクが書きやすい。日付欄自体は無地でのびのびと書ける。日付欄の外にはていねいに横罫が引いてあり、これまたメモしやすい

月間ブロックページ。左ページに大きく方眼罫のメモスペースが用意されており、その月の優先事項やタスクが書きやすい。日付欄自体は無地でのびのびと書ける。日付欄の外にはていねいに横罫が引いてあり、これまたメモしやすい

さらに、2年分の年間カレンダーや、月ごとのマンスリープランページなど、「カレンダー+メモスペース」という構成なので、未来のことがメモしやすい。

ノートページ。横方向には7分割するための目安の線が引かれており、1週間の経過や実績を記入しやすい。また、最上部に「DATE」「TITLE」の記入欄があり、1日の記録用としても利用可能。応用しやすい工夫がさりげなくいろいろと盛り込まれている

ノートページ。横方向には7分割するための目安の線が引かれており、1週間の経過や実績を記入しやすい。また、最上部に「DATE」「TITLE」の記入欄があり、1日の記録用としても利用可能。応用しやすい工夫がさりげなくいろいろと盛り込まれている

【3】フォーマット盛りだくさんのお得手帳
ダイヤモンド社「陰山手帳2024 ライト版」

【SPEC】●主なフォーマット:週間バーチカル●サイズ:130(横)×188(縦)mm●1,485円

【SPEC】●主なフォーマット:週間バーチカル●サイズ:130(横)×188(縦)mm●1,485円

「陰山メソッド」で有名な教育クリエイター、陰山英男氏が手掛けた手帳。手帳の多くは「月間ページ+週間ページ」の組み合わせだが、本モデルはそこにガントチャートのページが加わる。しかも1,485円とお買い得価格。

月間ブロック欄は、シンプルな無地。左側のチェックボックス付きのメモ欄は、適宜区切ってタスクリストや目標リストなどに利用できる。日々の欄には、月齢が月の満ち欠けのアイコンで描かれているのもシャレている

月間ブロック欄は、シンプルな無地。左側のチェックボックス付きのメモ欄は、適宜区切ってタスクリストや目標リストなどに利用できる。日々の欄には、月齢が月の満ち欠けのアイコンで描かれているのもシャレている

週間バーチカル欄は、実質7〜23時までの時間軸が引かれている。30分刻みで「・」が付いており、それなりに細かく予定を管理できる。左ページは、チェックボックス付きタスク欄の上に空白のメモ欄が用意してある。また、上部のスペースにはその週の目標などが記入可能だ。そして最下部には、食事と睡眠時間の記入欄、さらには小さなメモ欄が付いている

週間バーチカル欄は、実質7〜23時までの時間軸が引かれている。30分刻みで「・」が付いており、それなりに細かく予定を管理できる。左ページは、チェックボックス付きタスク欄の上に空白のメモ欄が用意してある。また、上部のスペースにはその週の目標などが記入可能だ。そして最下部には、食事と睡眠時間の記入欄、さらには小さなメモ欄が付いている

ガントチャートについて説明しておこう。これは元々、制作工程管理用の記入フォーマットで、項目ごとに何をいつまでにやるべきかの工程を横の矢印で記入するもの。最近ではハビットトラッカーとしての使い方も注目されており、項目に習慣を並べ、それぞれできたら「○」、できなかったら「×」を日付ごとに記入して管理していく。つまり、月間/週間ページに加え、ガントチャートがあることで、プロジェクトの進行管理や習慣の管理も可能なわけだ。

ガントチャートページは、見開きで1か月分を収録。大項目8つはそれぞれ3分割することで最大21項目のプロジェクトの進行が管理できる。上で触れたようなハビットトラッカーや家族それぞれの予定管理などにも利用できる

ガントチャートページは、見開きで1か月分を収録。大項目8つはそれぞれ3分割することで最大21項目のプロジェクトの進行が管理できる。上で触れたようなハビットトラッカーや家族それぞれの予定管理などにも利用できる

そして、もうひとつ便利なのが、1行日記欄。見開きが1か月分で、その日に何があったかを簡単に記入できる。さらに、見開きの右側ページ下部には、その月を振り返る欄も用意。さらに、キャッシュフローのページも付いており、お金の支出も管理できる。

「1行日記」ページ。各日の天気や体調がマーキングできる

「1行日記」ページ。各日の天気や体調がマーキングできる

単に予定を記入し、管理するだけではなく、日々何があったかも記録できる。仕事と生活をきっちり記録できる手帳だ。

【4】レイアウト自由自在で項目を分けやすいレフト式
ダイゴー「MILL E7688 マネジメント BOTANICAL B6」

【SPEC】●主なフォーマット:週間レフト式●サイズ:128(横)×182(縦)mm●2,090円

【SPEC】●主なフォーマット:週間レフト式●サイズ:128(横)×182(縦)mm●2,090円

本モデルのメインとなる週間レフト式ページの特徴は、項目分けしやすい点にある。見開き2ページにまたがって各日のメモスペースが続いているのだが、それが罫線と地色の濃淡によって4分割に分けられている。家族それぞれの予定や複数のプロジェクトなどを記入するのに都合がいいわけだ。

週間レフトページ。見開きで見たときに、各日において大きく4つの欄が用意されている。右上には前月/当月/翌月/翌々月のミニカレンダーが付いており、未来を見通しやすい

週間レフトページ。見開きで見たときに、各日において大きく4つの欄が用意されている。右上には前月/当月/翌月/翌々月のミニカレンダーが付いており、未来を見通しやすい

月間ブロックページは、プレーンな無地がベース。見開き左端には横罫のメモスペースがあり、4段に区切られている。つまり、この4段を前述の週間レフトページの4列のスペースと対応させて使えるわけだ。

月間ブロックページ。左端には横罫のメモスペースあり。半月、新月、満月の月齢がアイコンで表示されている。六曜もあり

月間ブロックページ。左端には横罫のメモスペースあり。半月、新月、満月の月齢がアイコンで表示されている。六曜もあり

もうひとつ特筆すべきは、「日比谷花壇」監修という点。表紙の繊細な花の模様の由来はここにある。また、月ごとの花や、花と生花店を楽しむためのちょっとした知恵が書かれたカードも付属している。これを使えば、生活に彩りが生まれるかもしれない。そんな期待をさせてくれる一冊だ。

「日比谷花壇」による特別付録「季節の花一覧&お花屋さんを楽しもう!」のカード。たびたび読んで花と親しみたい

「日比谷花壇」による特別付録「季節の花一覧&お花屋さんを楽しもう!」のカード。たびたび読んで花と親しみたい

【5】月間+週間のみの薄型だけど作り込まれている一冊
エルコミューン「MATOKA Nitte SLIM WEEKLY」

【SPEC】●主なフォーマット:週間ホリゾンタル式●サイズ:109×(横)×170(縦)mm●1,870円

【SPEC】●主なフォーマット:週間ホリゾンタル式●サイズ:109×(横)×170(縦)mm●1,870円

「手帳にそう多くは期待していないけれど、書くべきことはきっちりと書きたい」。

「MATOKA」ブランドの本モデルは、そういう人にはちょうどいいものだと言える。まず月間ページは、六曜と主要な月齢を押さえた無地タイプ。欄外ではメモが取れる。注目すべきは右上の小さな印。実はこの印はウィークリーの同月のページにも描かれており、月と週を簡単に行き来できる印なのだ。

月間ブロックページ。日付欄は無地。右上の印は、同月のウィークリーページと対応しており、同じ月の週のページがすぐに開ける仕組みだ。六曜や翌月のカレンダー付き

月間ブロックページ。日付欄は無地。右上の印は、同月のウィークリーページと対応しており、同じ月の週のページがすぐに開ける仕組みだ。六曜や翌月のカレンダー付き

ホリゾンタル式のウィークリーページも実は凝っている。各日のメモ欄が左右2つに分かれており、公私や予定/タスクなど2つの事柄を書き分けられる。欄外には「人生を豊かにする名言」付き。左は英文で右がその和訳と、これまたちょっとした“あしらい”だが、毎週の楽しみとして活躍してくれるはずだ。

週間ホリゾンタル式のページ。左上には当月と翌月のミニカレンダーが付いている。1日の記入欄は横罫が左右2つに分かれており、予定/タスク、仕事/プライベートというように、2つの事柄を書き分けられる

週間ホリゾンタル式のページ。左上には当月と翌月のミニカレンダーが付いている。1日の記入欄は横罫が左右2つに分かれており、予定/タスク、仕事/プライベートというように、2つの事柄を書き分けられる

なお、ノートページはないので、マンスリーとウィークリーだけでこと足りる人にはぴったりな手帳だ。

【6】「文房具屋さん大賞」手帳賞4位に輝いたクラフト紙製手帳
クレイド「Kraft work diary B6」

【SPEC】●主なフォーマット:月間ブロック●サイズ:128(横)×182(縦)mm●1,212円

【SPEC】●主なフォーマット:月間ブロック●サイズ:128(横)×182(縦)mm●1,212円

クラフト紙で作られた手帳と聞くと、機能性はあまり重視していないライトな手帳というイメージを持つかもしれない。だが、クレイドのこの手帳は、そういう先入観を覆す機能を各所に備えている。

まず、紙自体は古紙を40%以上配合したエシカルな素材だ。クラフト紙の外観から浮かぶイメージどおりに、自然に配慮した成り立ちだ。

予定記入欄の月間ブロックは、日付欄も欄外も2mm方眼罫でメモしやすい。しかも、罫線が白。クラフト紙との意外な組み合わせが面白く、また機能的にも貢献している。メモページは、一見無地に見えるが実はここも2mm方眼罫だ。

白い2mm方眼罫を採用する月間ブロック。六曜や前月/翌月のミニカレンダー付き。L字型の欄外もメモしやすい。また、クラフト紙なので目にやさしいのもポイントだ

白い2mm方眼罫を採用する月間ブロック。六曜や前月/翌月のミニカレンダー付き。L字型の欄外もメモしやすい。また、クラフト紙なので目にやさしいのもポイントだ

メモページ。こちらも無地に見えて2mm方眼罫を採用する。特にほかに区切りの目安などはないが、その気になればグラフもイラストも受け止めてくれる

メモページ。こちらも無地に見えて2mm方眼罫を採用する。特にほかに区切りの目安などはないが、その気になればグラフもイラストも受け止めてくれる

機能はもう2つある。ひとつは、最終ページ両面に装備されたポケット。ちょっとした資料やカードなどを保管できる。もうひとつは全体を右上で留められるバンド。これにより、破挟んだ書類も脱落しにくいし、ペンを挟むこともできる。なお、年間カレンダーや年間予定表も収録する。

最終ページは両面ポケットが付属。ここに書類を入れておいても、表紙をバンドで留めることで脱落しにくくなる

最終ページは両面ポケットが付属。ここに書類を入れておいても、表紙をバンドで留めることで脱落しにくくなる

パッと見はカジュアルな手帳に見えて、実際は機能がたくさん盛り込んである。こういう手帳はさりげなく使えるとカッコイイものだ。

【7】「ジブン手帳」入門用と言うべき「ライトバージョン」
コクヨ「ジブン手帳Lite mini2024」

【SPEC】●主なフォーマット:週間バーチカル●サイズ:112(横)×182(縦)mm●2,828円

【SPEC】●主なフォーマット:週間バーチカル●サイズ:112(横)×182(縦)mm●2,828円

人気手帳の仲間入りをして久しい「ジブン手帳」は、バリエーションも「Standard」「Biz」「DAYs」と広がっている。そのなかでも、入門編と言うべきなのがこの「Lite」だ。特にB6サイズの「Lite mini」は、手頃なサイズ感もあって、手に取りやすく扱いやすい。それでいて、「ジブン手帳」の特徴的な記入欄は網羅している。

まず、月間ブロックページ。「Lite」シリーズだけの特徴として、月間ブロックページの下にガントチャートが付いており、月の予定と進行/週間管理の欄が同時に見られる。これは、元祖の「Standard」にもないので、これだけで本シリーズを選ぶ理由になる。

月間ブロック。予定記入欄の下にガントチャートがある「ジブン手帳」はこのタイプだけ

月間ブロック。予定記入欄の下にガントチャートがある「ジブン手帳」はこのタイプだけ

そして、「ジブン手帳」の代名詞たる24時間の週間バーチカル予定欄。時間軸をよく見ると日の出/日の入りがわかるなどの特徴はそのままだ。

週間バーチカル。時間軸に沿って予定を書くのが基本だが、軸を無視してイラストを描く人もいる。また、左側のタスクリストは区切って使うと便利

週間バーチカル。時間軸に沿って予定を書くのが基本だが、軸を無視してイラストを描く人もいる。また、左側のタスクリストは区切って使うと便利

「ジブン手帳」は周辺ツールの多さも魅力。たとえば、「フィルムふせん」は「ジブン手帳」の週間バーチカルの予定欄にぴったりで、予定を書いた付箋を貼ったり剥がしたりできる。また、ファスナーケースやクリアカバーなども、専用のものが用意されている。

こちらも「ジブン手帳」ならではの「今年の目標/MY DREAM 2024」のページ。左の列に書かれた各種項目に沿って記入していく。記入欄はそれぞれ、「目標」と「実現するための行動」の2つに分割されている

こちらも「ジブン手帳」ならではの「今年の目標/MY DREAM 2024」のページ。左の列に書かれた各種項目に沿って記入していく。記入欄はそれぞれ、「目標」と「実現するための行動」の2つに分割されている

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2023/11/17 09:00
舘神龍彦
Writer
舘神龍彦
手帳評論家・ふせん大王。知的生産の面から文具・手帳について執筆。主な著書に「手帳と日本人」(NHK出版新書)や「凄いiPhone手帳術」(エイ出版社)などがある。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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