商談や社内会議でメモを取る際に必要不可欠なボールペンは、ビジネスを支える相棒のようなもの。転職や昇進などの転機に、自身の相棒もアップデートしてみてはどうだろう。
出典:楽天市場
昨今、“文字を書く”という機会は激減しているが、時にはボールペンで文字を書かなければならないシーンもある。そんなときのために持っておきたいのが高級ボールペンだ。まずは、そもそも高級モデルが“高級”たる理由を解説する。
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たとえば、高級ボールペンの代表格である「ペリカン」の起源は1838年までさかのぼる。その始まりは、ドイツのハノーバーでカール・ホーネマン氏が創業した、絵の具とインクの工場だったそう。インクメーカーとして成長を続け、同ブランドが万年筆をリリースしたのが1929年。その後、万年筆の高級ラインの製造、児童用万年筆の発表、総合筆記具メーカーへの舵切りと試行錯誤を続け、2度の大戦後にはボールペンの勢いに押されて万年筆の製造を中止……という波乱万丈の歴史をたどってきた(同社の万年筆は1980年代に復活)。“高級”と呼ばれるブランドの多くは、そんな浮き沈みを経験しながら生き残るための技術を編み出してきており、その信頼こそが、高級筆記具のゆるぎない魅力へと昇華しているわけだ。
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高級ボールペンには華美な装飾がなくとも、確かな存在感が漂う。安易な装飾を省きシンプルなデザインを極めることで、孤高とも言うべき美しさが宿るのである。もちろん、その素材使いにも支払った価格相応のメリットが備わっている。プラチナが持つ高級感はもちろん、ステンレススチールのスタイリッシュさ、真鍮や樹脂の有機的な空気感など、その顔立ちもさまざまだ。むだがないからこそ、素材の特性も十二分に生きてくるのだ。
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高級ボールペンは、指になじむ適度な太さ、握ることにストレスを感じさせない絶妙な長さ、そして筆圧をサポートしてくれるほどよい重さ、この三拍子が揃うことで、ストレスを感じさせないどころか、高揚感すら覚えるであろう書き心地を生み出しているのだ。もしかしたら、毎日手にしているうちに、その恩恵に慣れてしまい、忘れてしまうこともあるかもしれない。しかしある日、違うペンを手にしたときに、なぜ“高級”と呼ばれているのかを理解するはずだ。
ここでは3つの価格帯別に高級ボールペンをピックアップ。大人が持ちたい逸品が揃い踏みだ。
ここまで高級、高級とうたってきたが、腕時計のようにおいそれと手が出ない……というものではない(もちろん、上を見れば青天井であるのは同じことだが)。1万円も出せば、著名ブランドのオーナーとなれるのだ。
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日本で初めてボールペンを発売したのはセーラー万年筆セーラーだ。1948年には東京の「日本橋三越本店」で、500本が即日完売したという記録も残っているほど、代表的なブランドである。ボールペンブームの礎を作った同社の本製品は、押さえておいて間違いない一本だ。
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アメリカで最も長い歴史を持つ筆記具メーカーであるクロス。その代表作である「センチュリーボールペン」は、繰り出し式のメカニズムを採用した世界初のボールペンだ。1946年の発売から半世紀以上経った今でも、エレガントで普遍的なスタイルが支持されている。
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ドイツの筆記具メーカー、ラミーのアイコンである「サファリ」。1980年の発売以来、世界中で愛されている定番アイテムだ。軽くて丈夫な樹脂製のボディグリップは、人間工学に基づいた握りやすい形状を採用。大型のワイヤー製クリップは厚手のものをホールドするのにも便利だ。
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ドイツの人気ブランド、ファーバーカステルの逸品。太めのゆるやかな曲線を描いたボディは、人間工学に基づいたものだ。筆圧をかけずにスルスルと書けるので、長く使っても疲れない。ウッド製の持ち手部分が品のよい高級感を生んでいる。
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スイス・ジュネーブの鉛筆ファクトリーから始まったカランダッシュ。アイコンとも言える「849コレクション」の一本は、鉛筆の六角フォルムをベースに生み出された上品なボールペンだ。ロゼシャンパンのように美しい色合いが秀逸で、スーツの胸ポケットに差せば、ファッションの一部としても活躍してくれるだろう。
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日本が誇る筆記具メーカー、パイロットからは、その信頼の書き心地と高級感がひとつになったボールペンを紹介。光沢のあるボディとゴールドパーツの組み合わせが、プライス以上の存在感を放つ。
1万円以上出せば、当然ながら素材やデザインにその違いが表れてくる。書き味のよさは言うまでもなく、デスクにただ置いてあるだけでその存在感を発揮してくれるはずだ。少し背伸びしてでも投資する価値は十分にある。
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先ほども登場したスイスの筆記具メーカー、カランダッシュの中でも人気のコレクション「エクリドール」の「タイプ55」が日本限定で復刻。本でモデルは、1960年代のアイコニックな自動車のエアインテークパネルからインスピレーションを受けてデザインされたという。その装飾パターンが数字の5にも見えることから名付けられるなど、独特な存在感を放つ。
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イタリアブランド、オロビアンコ・ルニークと、同じくイタリアの高級筆記ブランド、デルタがコラボした「コンパーニョ」。イタリアの伝統職人が手作業により、レジンのボディやキャップを切削した味わい深い顔立ちが特徴だ。オロビアンコらしいトリコロールカラーのリングがアクセント。
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ドイツの筆記具メーカー、ペリカンを代表するシリーズ「スーべレーン」のボールペン。「スーベレーン」はドイツ語で「すぐれたもの」「卓越したもの」という意味を持っており、シンプルで普遍的なデザインが美しい。カラーバリエーションは豊富に取り揃える。
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アメリカの老舗筆記具メーカーのひとつ、ウォーターマンの「カレン」はラグジュアリーさとアイコニックなシルエットを追求したシリーズだ。こちらの一本は、こぎ進む船の船首をイメージした特徴的なペン先が、手元に優美な輝きを宿す。130年以上続く老舗の実力を体感してほしい。
“高級”という言葉が文字どおり、ステータス性を持ち始めるのがこのあたり。ずしりと来る手の中での存在感は、まさに唯一無二だ。
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オイルライターの名門、エス・テー・デュポンは、金属加工による高クオリティーな装飾技術が魅力だ。ここでは「デフィ」シリーズより、アイコニックなファイアヘッドパターンを透かしで表現した一本を紹介。芸術品のようなボディはグリップのしやすさにも貢献しており、手なじみのよい流線型フォルムと相まって、上質な書き心地をもたらす。
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モンブランの最高級モデル「マイスターシュテュック」。本モデルは、ブラックボディにゴールドの装飾を施した定番のモデルをベースに、装飾をプラチナに変更することでより優美な装いを導き出している。シンプルさの中に宿る風格は、世界中のビジネスパーソンたちのあこがれと呼んで間違いない。
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英国の伝統的ブランド、パーカーらしい洗練されたルックスながら、アクリルライトをくり抜いて仕上げたボディや、ニッケルパラジウム仕上げのパーツが確かな高級感を放つ「デュオフォールド」の一本。透明感のあるブラックカラーが、価格以上の気品を約束する。
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前述したが、ファーバーカステルと聞いて鉛筆を思い出す人も多いだろう。同ブランドは、鉛筆の世界基準を生み出したことでも有名だ。その流れを汲んだボールペンがこちら。鉛筆同様に希少価値の高い木材をボディに使用することで、ブランドアイデンティティーを印象付ける一本に仕上がっている。