暑さ対策に有効な“首周り”を効果的に冷やせるネッククーラーは、冷やして装着するだけの手軽さが大きな魅力。……ですが、冷たさの持続時間があまり長くないうえ、外出時に1度ぬるくなったらその恩恵を受けられなくなってしまう、という難点があります。
しかし、そんな課題を解決してくれるネッククーラー専用の保冷ケースを発見! その気になる効果を検証しつつ、有効な使い方についても考察します。
高性能なネッククーラーとして注目を浴びている「COOLOOPネックリング」をご存じでしょうか? 28度以下になると自然凍結して冷たい状態をキープするという、特殊素材を使った人気アイテムです。その専用保冷ケースとして販売されているのが、今回ご紹介する「COOLOOP保冷ケースex (保冷剤付) 」。専用とはいっても、もちろん、サイズさえ合えば他メーカーのネッククーラーでも使用可能なのでご安心を。
「COOLOOP保冷ケースex」の構造自体はいたって単純。付属の専用保冷剤を、断熱効果のあるアルミ蒸着フィルムで包み込む作りになっています。製品パッケージによると、ネッククーラーを入れておけばひんやり感が約8時間持続する、とのこと。
「COOLOOP保冷ケースex (保冷剤付) 」は、中央のケースと左の保冷剤がセットになっています。右の「COOLOOPネックリング」は別売り
なお、名称に「ex」と付いていることからもわかるように、本製品は、既存モデルのアップデート版。基本的な仕組みを踏襲しつつ、保冷剤やネッククーラーが触れる裏地にダブルラッセルメッシュを採用しています。その結果、断熱効果が高まって保冷効果の持続性能がアップ。さらに、結露が発生しにくくなっています。
内側にダブルラッセルメッシュを採用したことで性能が向上
使う際は、「COOLOOP保冷ケースex」に付属の保冷剤を入れ、その上にネッククーラーを置いてファスナーを閉じるだけ。むだのないシンプルな作りで、かさ張らず、バッグに入れても気になりません。また、本ケースの上部にはループ状のストラップが付いているので、リュックやトートにぶら下げて持ち運ぶこともできます。
「COOLOOP保冷ケースex」にネッククーラーを収めたところ。「COOLOOPネックリング」ならMサイズもLサイズも収納可能で、今回は大きめなLサイズを使用
本体のストラップを活用すれば、バックパックなどに吊り下げての携帯が可能
冒頭でも触れたとおり、ネッククーラーは意外とすぐにぬるくなってしまうのが大きな課題です。一般的に2時間ほどはひんやり感がキープされると言われていますが、近年の夏は酷暑だからか、もっと早くぬるくなってしまう印象があります。
1〜2時間でぬるくなってしまうネッククーラー。外出先でひんやり感が復活できたらかなり便利!
「COOLOOP保冷ケースex」はそんな難点を解決してくれる専用ケースということで、その実力を検証。まずは、ぬるくなってしまったネッククーラーがどれくらい復活するのか、実験してみました。
結論から言うと、しっかりと冷たさが復活! ネッククーラーを常温でしばらく放置し、外気温に近くなった状態のものを本ケースに入れたところ、30分ほどでかなりひんやりした触感が戻ったのです。
実際の温度変化は下の画像のとおり。中に入れた保冷剤さえ冷えていれば、ネッククーラーのひんやり感が取り戻せると感じました。
ネッククーラーを常温で放置したところ、表面温度は外気温と同じく30度超え。ここからひんやり感が戻るかどうかを検証します
「COOLOOP保冷ケースex」に入れてファスナーを閉め、30分くらい経ってから温度を測ると、17〜19度の表示。触った印象もかなり冷たくなっていました
続いて、しっかり冷やしたネッククーラーの場合、「COOLOOP保冷ケースex」を使ったらひんやり感をどのくらいキープできるのかを検証。冷凍庫で凍らせたネッククーラーを取り出して本ケースに入れ、それを屋外の日陰に置いて温度の変化を計測してみました。なお、検証を行った日の最高温度は34度です。
結論として、冷たさがかなりキープできていた印象です。冷凍庫から取り出してすぐの“キンキン”な感じこそすぐに薄れてしまいましたが、十分すぎるほどのひんやり感が長時間持続しました。
温度変化は下の画像のとおりです。そもそも、ネッククーラーは冷たすぎても首にずっと装着していられないため、適温をキープしてくれることが重要。その意味では、表面温度28度の“使える”状態を8時間もキープしてくれた結果は、猛暑や酷暑での実用性の高さを示しています。
ネッククーラーを冷凍庫から取り出してすぐの表面温度はマイナス1.9度。ただし、すぐに上昇して30秒後には5度程度になっていました。「COOLOOP保冷ケースex」によってどれくらいキープできるでしょうか
ちなみに、「COOLOOP保冷ケースex」の保冷剤を冷凍庫から取り出すと、表面温度はしばらくマイナス10度台を示していました。保冷効果が高いからこそ、ネッククーラーをしっかりと冷やしてくれそうです
冷凍庫で冷やしてから「COOLOOP保冷ケースex」に入れて1時間経った後のネッククーラーの温度は、16度ほど。手で触れてもひんやり感が伝わってきます
同じく本ケースに入れて2時間経った後の表面温度は、20度前後に。首に巻くとしっかりした冷感が得られる温度です
本ケースに入れて4時間ほど経ってから表面温度を測ったところ20度を超えていましたが、十分なひんやり感です
本ケースに入れて8時間ほど経って計測すると、25度を超えていました。それでも、気温が高い夏ならネッククーラーとしての効果を存分に発揮してくれます
今回の検証では、メーカーが説明しているとおり、「36度の環境下で(ネッククーラーの)表面温度28度を8時間キープ可能」という性能にかなり近い結果になりました。
気温や日当たりなどの外的要因によって効果は変わるとはいえ、本ケースの保冷剤がひんやりしていれば、ネッククーラーの保冷効果を復活したり、持続したりできるのはまぎれもない事実でしょう。
ネッククーラーを上手に活用したいなら、ひんやり感を復活&キープできる「COOLOOP保冷ケースex」は、使う意義が大いにあります。本ケース自体はそこまでかさ張らないので、ネッククーラーをコンパクトに運びやすいという意味でも有効です。
本ケースの性能を十分に引き出すためには、ネッククーラーをローテーションさせながら使うのがいいでしょう。つまり、ネッククーラーを2つ用意して、首に装着していないほうを常に本ケースに入れておくのです。そうすれば、装着しているほうのネッククーラーがぬるくなったら、ケース内のひんやりしているネッククーラーと交換でき、ぬるくなったネッククーラーは本ケース内で再びひんやりした状態に……と、継続的かつ長時間にわたって涼感を得られます。
ネッククーラーをフル活用するためには、「COOLOOP保冷ケースex」は非常に有効
ちなみに、本ケースを見ていて、丸い形状のおやつを入れるのにぴったりなフォルムだと気がつきました。冷やしておきたいおやつを入れておくケースとして活用するのもよさそうです。
ハイキングや登山など、アウトドアで長時間移動する必要があるときには、冷たいおやつを食べるだけで疲労感が吹き飛ぶもの。そんな機会が多い人は、ネッククーラー用とおやつ用、2つのケースを揃えておけば万全でしょう!
ドーナツなど、丸い形状のおやつを入れたくなります
シンデレラフィットとまではいきませんが、丸いどら焼きとも相性抜群!