国内外の旅行でついついお土産を買い過ぎて、飛行機預け荷物の重量オーバーになりそうでドキドキした経験はないだろうか? 今回はそんな不安を防いでくれる“量れる”スーツケース用ベルト「ラゲッジベルト ウィズ スケール」(ミレスト)を紹介する。いざという時に困らない正確さを備えているのかなど“使える度”を調べてみた。
ラゲッジベルト ウィズ スケールは一見普通のスーツケース用のベルトだが、スケール機能が装備されているのが大きな特徴。スーツケースに巻き付けてベルトを持ち上げるだけで重さが測定できる。スケールの対応重量は3〜35kg。ちなみに、JAL(日本航空)とANA(全日空)で預けられる荷物の重量は、国内線エコノミークラスで20kgまで。最重量となる国際線ファーストクラスでも32kgを3個までなので、ラゲッジベルト ウィズ スケールで国内外線どちらもカバー可能だ。
ベルトが巻ける対応キャリーサイズは約100〜180cm(外周)。容量89Lと35Lのスーツケースにもバッチリ巻けた!
ベルトには3ケタのナンバーロックが付属
持ち手をめくると液晶モニターが出現!
電源を押すとデジタルナンバーが表示される。「KG」ボタンで表示される数字の向きを切り替えられるので、持つ向きを気にしなくていい。ちなみに、ボタン電池(LR44)2個で稼働する
ベルトを持ち上げれば測定が始まるので、スーツケースを浮かせたまま3秒程度キープ
3秒以上経過してから地上に降ろすと重量が確定した。100g単位で測定できるようだ
使い方は簡単だが、正確に量れなくては意味がない。そこで、荷物が増えがちな海外旅行を想定し、容量89Lのスーツケースを使っていくつか検証してみる。まずは、2Lのペットボトル6本(12.4kg)をスーツケース(7kg)に入れてトライ!
ペットボトル+スーツケースで合計19.4kgと表示されれば正確ということになる
持ち上げてみると重くて片手では持てない。浮かせたまま3秒キープは正直厳しい
着地させると19.5kgと表示された。このスケールの誤差は重量の±2%なので、0.1kg多いのは許容範囲だ
念のため3回トライしてみると、ぴったりな時もあれば若干誤差が出ることも。しかし、いずれも±0.1kg程度なのでほぼ正確と言っていいだろう
スケールの精度は問題ないことが確認できたが、重量20kg弱でも持ち上げるのに一苦労だった。しかし、国際線ファーストクラスの預け荷物の上限は32kg(1個あたり)。きちんと測定できるのかチャレンジしてみよう。
ペットボトル4本+古雑誌+スーツケースで合計32kgになるようにした
持ち上げるだけで精いっぱいだが、なんとか3秒ほど浮かせることに成功。何度か試してみたが32.2〜32.5kgの誤差の範囲で測定できた
ここまで順調に測定してきたが、スーツケースの中身に偏りがあっても正確さは損なわれないのかという疑問がわいた。そこで、左右で8kgの重量差があるスーツケースを用意してテストしてみることに!
片側が8.3kgでもう片方が0.3kgになるように中身をセット。スーツケースとあわせて15.6kgが正確な数値だ
持ち上げるとスーツケースが傾き、さらに左右にくるくるまわってなかなか安定してくれない。体に触れると正しく測定できないので少々苦戦
0.1〜0.3kgの誤差はあったものの、ほぼ正確に測定できた。ただ、量りにくいことは確かなので、荷物はバランスよく詰めたほうがよさそうだ
なんといっても普通にスーツケース用のベルトとして機能しながらスケールにもなるというアイディアが素晴らしい。ムダがないことは、身軽に出発したい旅アイテムとしてもパーフェクト!
今回実際試して利便性は実感できたが、サイズや重量が増すと持ち上げる人がかなり頑張らないといけない。持ち手の部分が硬めの素材なので手が痛くなることもある。“3秒浮かせてキープ”できないと始まらないアイテムではあるものの、そこさえクリアできれば測定の精度は上々。若干の誤差やラゲッジベルト ウィズ スケールの重量(166g)を考慮して、重量制限ギリギリを目指すのではなく、500g程度少なめに荷物を詰めると安心だろう。
レビューで使用した迷彩のほかに、ライトグリーン、ネイビー、オレンジ、レッドもラインアップ。価格も4000円強と手頃なので、プレゼントとしても喜ばれそうだ
旅行(主に中華圏)、ペット、お酒が大好きな編集部員。飲みの席で盛り上げるのが得意ですがたまに記憶をなくします。