昨年あたりからニューヨークで大流行の「コールドブリューコーヒー」ですが、日本にもそのブームがきています。これはアイスコーヒーの一種で、“コールドブリュー”とは“水出し”のこと。つまり「水出しアイスコーヒー」が、日本でも今多くのカフェで扱われるようになり、また、缶コーヒーでもコールドブリュータイプが発売され話題になっていますね。
そんな中登場したのが、コーヒーメーカーをはじめとするキッチンウエアブランドの老舗「ボダム」(デンマーク)の「BEAN アイスコーヒーメーカー」です。
フレンチプレスで作る水出しアイスコーヒーメーカー「BEAN アイスコーヒーメーカー」(1.5L)。価格は6,480円(税込)。サイズは、125(幅)×200(奥行き)×227(高さ)m。重量は、本体490g/フタ48gと軽量
日本では、ブラック、ホワイト、サンドベージュの3色展開。色といいフォルムといい、“さすがボダム”な北欧デザインが素敵! 容器部分はプラスチック製なので軽くて取扱いがラク
この「BEAN アイスコーヒーメーカー」で淹れた水出しアイスコーヒーの記者向け試飲会がボダムジャパン(東京・原宿)にて開催されたので、さっそく味わってきました。コールドブリューについてもあれこれお伺いしたので、あわせてレポートします!
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今注目の水出しアイスコーヒー。お湯ではなく、長い時間をかけて水で少しずつ抽出するというそのスタイルそのものがちょっとツウっぽくコーヒー派にはそれだけで気分がアガりますが、人気が高まっている最大の理由は、それだけではなく、その美味しさにあるようです。
「BEAN アイスコーヒーメーカー」も、コーヒー(粗挽き)を入れ水を注いだら冷蔵庫に置き水出しアイスコーヒーのできあがりまで、待つこと8時間〜12時間
なお、コーヒー豆はフィルターを通らない粗挽きを使用します。量は、カップ1杯(120ml)に対して10gが目安となり、熱湯抽出する場合に比べておよそ1.5倍ほどとのこと。アイスコーヒーで飲む場合、氷を入れることを考えると「BEAN アイスコーヒーメーカー」では、110gのコーヒーでだいたい1.2Lくらいの水で淹れるのがいい塩梅だそう。
アイスコーヒーといえばお湯で出したコーヒーを冷やすのが一般的ですが、実は熱湯で抽出するとコーヒーの旨みだけでなく、苦味や雑味、エグ味成分も一緒に抽出されるのだそう。実はこの原因はカフェインやタンニンなのですが、コーヒーは水で時間をかけて抽出することで、旨みや香り成分は残しつつもカフェインやタンニンなどの成分は溶け出しにくくなるそうです。実際に飲んでみると、本当に、まろやかだけどクリアで美味しい! コーヒーの風味はしっかり感じるのに、サラッとしていてゴクゴクと飲めてしまう!
よく飲むドリップコーヒーとは、口当たりや後味がぜんぜん違います。香りがあってキレもいいのに、まろやか。何といっても飲んだあとのさっぱりとした感じ。いわゆるエグみや雑味が感じられません!
さらに熱湯で淹れたコーヒーとの大きな違いは、時間が経過しても美味しいということ。一度抽出したコーヒーは、ドリップ式だと香りも味も落ち美味しくなくなってしまいますが、「BEAN アイスコーヒーメーカー」のコーヒーは、タンニンやカフェインが少ない分、長時間おいても風味が劣化しにくいのだそう。これなら、作り置きも安心。急な来客にも自信を持ってふるまうことができますね!
「BEAN アイスコーヒーメーカー」はフレンチプレス式なので、構造はとてもシンプル。電気やペーパーフィルターも不要です。しかも、冷蔵庫で“8時間以上寝かしておくだけ”という手軽さのための工夫が随所に凝らされていて非常に使い勝手がよくなっています。
仕組み自体はいたってシンプル。とはいえ、そこは創業70余年のボダム。蓄積されたノウハウがフィルターなどに生かされているのでしょう。なお、メッシュフィルターの強度は高く毎日2〜3年使っても交換の必要がないとのこと(ちなみにメッシュフィルターの価格は1,300円/税別)
冷蔵庫抽出用にキャップがもう1つ付属します。抽出中はフィルターを下げないのでそのままでは左のようにバーが突き出た状態になってしまいますが(飲むときに下げます)、キャップを付け替えれば冷蔵庫にもスッキリおさまります
注ぎ口がポッカーンと開いているのではなく、注ぐ際に自然に親指で押せる位置にあるレバーを下げると注げるようになります
グリップ部はシリコン製で、かつ人間工学に基いた設計がなされているとありとても持ちやすい! 1.2Lでもラクラク
なお、この「BEAN アイスコーヒーメーカー」は、もともとは大手航空会社の機内サービス用として発注され、開発された製品なのだそう。どうりで、使いやすさにこだわった作りになっているわけですね。軽く倒す程度ならこぼれたりもしないそうです。
最後に、ショールームで気になった製品を紹介します。ちなみに、「良いデザインは高価であってはならない」が同社のスローガンだそう。そのとおり、性能やデザイン性、使い勝手にすぐれていながらお高くないのも、ボダム製品の魅力の1つではないでしょうか。
もはやおなじみ。水滴が付かないし保冷・保温性も高くて人気の「ダブルウォールグラス」。2002年発売以来日本でも人気継続中ですね
このマットな色合いがたまりません!
これほしい! と筆者が飛びついたアイスペール「ダブルウォールアイスバケット」。水滴が付かず保冷性も高いあのダブルウォール! ……と興奮したのですが、なんとこれ、日本未発売だそう。ガックリ……