地震に対して自分達ができる備えには、いろいろなことがあります。食料や飲料水、懐中電灯や電池などの備蓄は重要ですね。筆者も常にある程度の量を備えるようにしています。また、家具類の転倒や落下についても、できる範囲で対策を講じるようにしております。家具類を壁や天井などに固定するのですが、その時に意識しないといけないのが、木材などが通っているしっかりした場所を選ぶこと。薄いベニヤ板や石膏ボードに固定しても、地震の強い力が加わるとすぐにネジが取れてしまいます。
しかし、壁裏のどこに木材が通っているのかなんて素人には簡単にわかりません。そんな時に便利なのが、「壁うらセンサー」。これを使えば、壁や天井など、壁材の裏側にある木材や金属などの部材を探知することができます。
気になる使い方をご紹介しましょう。まずは電源を入れて、調べたい壁に当てます。「木材深」・「木材浅」・「金属専用」の3種類のモードの中から1つを選び、スタートを押せばモードの初期設定が終了します(電源のオンオフとスタートは同じボタンです)。あとは、壁に沿わせてゆっくりと(10cmを3秒くらいで)すべらせていきます。
探知したい部材(木材や金属など)に近づいてきたら、画面上のランプが中央に移動し、部材の位置を示してくれるので、鉛筆などでマーキングしておきます(鉛筆は本体上部にある穴にさしておけるようになっています)。次に、反対方向から同じ作業を繰り返すと、先ほどとは違った場所でマーキングすることになります。マーキングされた場所はそれぞれ部材の両端なので、その中間点が部材の中心部になるわけです。
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木材を探す場合は、壁材の厚みによって「木材深」と「木材浅」の2種類のモードがあります。金属を探す場合は「金属専用」に切り替えます |
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初期設定が終わるとこの状態になります。必ず壁に当てた状態でボタンを押してください |
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横に動かし、目的の部材に近づくと、ランプが真ん中に集まってきます |
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部材(木材)を発見したようです。ただし、この下に部材の中心があるのではなく、ここから部材が始まるという意味です |
土壁や金属壁などでは、きちんと探知できないようですが、ベニヤ板や石膏ボードに壁紙が貼られている筆者宅では問題なく使えております。せっかく地震対策で家具類を固定するなら、効果がないことをしても意味がないので、こうした手間を惜しんではいけませんよ。