いいモノ調査隊

ノックして“加圧”。厳しい環境でもタフに使えるボールペン

加圧式ボールペンをご存知ですか? 三菱鉛筆の「パワータンク」、パイロットの「ダウンフォース」、トンボ鉛筆の「エアプレス」といった商品が発売されています。ノックするたびに芯に圧縮空気を送り込みインクを押し出すという機能があるため、上向きでも、また湿った紙でも書けるという特長があるようです(「パワータンク」はノックと関係なく常に加圧しています)。通常のボールペンとどう違うのか気になった筆者、実際に購入して試してみました。

購入したのは、トンボ鉛筆の「エアプレス」。外観が一般的なボールペンと違っているので、特別なものを使っているという満足感が得られそうだったことが大きなポイントです。また、中が見える透明のボディや、ワイヤーを使ったクリップのデザインも気に入っています。

仕組みが見える透明ボディが筆者のお気に入りです。他にも、ブラック・ブルー・オレンジなどのカラーリングがあります

仕組みが見える透明ボディが筆者のお気に入りです。他にも、ブラック・ブルー・オレンジなどのカラーリングがあります

大きく開くワイヤーのクリップも「エアプレス」の特長。ただし、携帯性を意識しているため、一般的な事務用ボールペンよりも約2割全長が短くなっています

大きく開くワイヤーのクリップも「エアプレス」の特長。ただし、携帯性を意識しているため、一般的な事務用ボールペンよりも約2割全長が短くなっています

ノックをすると、芯に空気を送るために、赤いピストン部分が白っぽい加圧室を押しつぶします

ノックをすると、芯に空気を送るために、赤いピストン部分が白っぽい加圧室を押しつぶします

ほんの少しですが、白っぽい加圧室が押されて小さくなってのがわかるでしょうか

ほんの少しですが、白っぽい加圧室が押されて小さくなってのがわかるでしょうか

さて、気になる書き味ですが、ほとんど力を入れない軽い筆圧でもするするとインクがでてくる感じがします。速記でもインクが途切れることなくスムーズでした。加圧式ボールペンの特長でもある湿った紙への筆記も、紙さえ破かなければきちんと書くことができます。もちろん、上向きで使っても何の問題もありませんでした。寝転がったまま上向きでメモを取ったり、高い位置にあるカレンダーなどに文字を書く時もかすれることなく筆記できます。

メモ用紙がびしょびしょの状態で書いてみました。いつものように字がきたないのは、ボールペンの性能とは関係ありません

メモ用紙がびしょびしょの状態で書いてみました。いつものように字がきたないのは、ボールペンの性能とは関係ありません

オフィスや自宅はもちろんですが、どしゃぶりの雨の中や雪山など、環境の厳しい現場ではさらに真価を発揮しそうです。

わたる
Writer
わたる
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。
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