湿気のない冬だからと油断していたら、靴や革の衣服にうっかり生やしてしまったカビ。ブラシでこすったり布でふき取ったりしてもう大丈夫かと思いきや、ちょっと湿気があると再発してしまいます。冬の過湿した室内って、案外カビが出やすいものなのです。何度もふいて、陰干ししても再発を繰り返し、しまいにはもう捨てるしか…なんて思ってしまうこと、ありませんか? カビさせてしまった革製品のケアにこれをプラスしてみてはどうでしょう。
この商品、どこがすごいかって、菌の表面に吸着しカビの構造膜を破壊することで、防カビ効果を発揮するというところ。しかも、マイクロカプセル化した抗菌剤が皮革へ浸透し、カビの生育を抑制します。つまり単なる表面のカビをふき取るだけではなく、中に食い込んだカビを根から絶ってくれるのです。実際に試してみました。
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なぜかボタンにのみカビが…… |
やはり手で一番さわる箇所だけに、雑菌が繁殖しやすいのでしょうか、レザージャケットのボタンにいつの間にやら発生したカビ。
まずは風通しのよい場所で陰干しし、乾燥させてからお手入れ開始。カビを吸い込まないよう、マスクを着用し、戸外で(室内にカビの胞子をばらまかないように)カビにミストを吹き付け、ふき取ります。
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たっぷりと吹き付けたら、するっとカビがふき取れました |
さらに念のためもう一度ミストを吹き付け、今度は念のためボタンの周りにも吹き付けて陰干しします。完全に乾いたら、革用のクリームで油分を補給。これで終了です。案外簡単にカビを取ることができました。戸外で〜マスク着用で〜しかもカビ退治となると、何やら刺激的な薬品を使用しているように感じますが、実際はこの商品、安全性の高い食品脂肪酸などから構成されている抗菌剤を使用しており、危ないものではございません。とはいえ、人体に生えたカビ(?)には使用しないでくださいね。また、カビが深〜く入り込んでいる場合には、一度では除去できないことがあります。また、カビによって作られた、革表面のシミなどはこちらのミストでは落とせませんので、これがあるからといって安心せず、こまめにお手入れをしましょうね。
(回遊舎/番場由紀江)
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