今でも昔ながらの銭湯に行かれる方はどれほどいらっしゃるでしょうか。筆者が子どもの頃は、あちこちに銭湯があり、筆者もよく近くの銭湯へ行っておりました。お風呂上りに飲むフルーツ牛乳やコーヒー牛乳は格別の味わいで、なぜか腰に手を当てて飲むスタイルはいまだに変わっておりません。そんなノスタルジックな気持ちになりつつ、先日とても懐かしい“いいモノ”を発見しました。
今回ご紹介するのは、全国の銭湯で定番の湯桶として有名な「ケロリン桶」。蹴っ飛ばして壁にぶつかっても、腰掛として座ってもビクともしない驚異的な頑丈さから「永久桶」とも呼ばれておりました。当時は、「ケロリン」がどんな薬なのかよくわかっておりませんでしたが、桶に大きく書かれた「ケロリン」の文字は鮮明に脳裏に焼きついております(ちなみに「ケロリン」は頭痛や生理痛に効く鎮痛薬です)。
「ケロリン桶」が登場したのは、1963年のこと。衛生上の問題から、木製が中心だった湯桶が合成樹脂製に切り替わるタイミングでした。湯桶に「ケロリン」の広告を入れることで知名度をアップさせようとしたのがきっかけだそうです。
![]() |
もちろん筆者宅でも大活躍しております |
なお、「ケロリン桶」には関東用と関西用の2種類の大きさがあります。関西では、かけ湯(湯船のお湯を身体にかけること)をより好む傾向にあり、お湯で重くならないように関東用よりも少し小さく作られているとのこと(写真は関西用です)。
ちなみに、大きさは関東用のみですが、「ケロロ軍曹」が描かれたコラボ桶もありますよ。