「ゆるっといいモノ調査隊」読者の方はすでにご存じかもしれませんが「防災用品」や「保存食」に対して一種オタクとも言えるほどの情熱を注いでいる筆者。特に非常食の常備には余念がなく、非常時でさえも「おいしいものが食べたい!」という我がままを叶えるために、非常食の試食にハマっています。そんな筆者が、今回、ご紹介したいのがこちらの商品です。
フリーズドライのお餅です。非常時にまでお餅が食べたくなるものかは疑問ですが、いつ食べられるかわからない飢餓感がさらにその食物への欲望をより高めるはず…と信じて止まず、こちらもストック。「餅なんて真空パックがあるじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、煮たり焼いたりしなければ食べられないものです。でもこの商品をストックしておけば、水さえあればいつでも和のスイーツが食べられるのです。しかも保存期間は5年。真空パックのお餅はそんなには持ちません。
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開封。フリーズドライのお餅5個ときな粉、割り箸、水で戻す用のトレーがセットになっています |
理屈はさておき、さっそく試食。フリーズドライは、水に浸して戻った時にどんな姿になるのかがちょっとワクワクして、理科の実験的な楽しさもあります。
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お餅はいったん袋の中にしまい、トレーの8分目まで水を注いだ中にお餅を2個ずつ浸し入れます |
わずか1分であっという間に元に戻ったお餅は、もとの姿が四角いので、形的な変化はあまりありません。ただ、箸でつまむと、さっきまで固形物だったお餅がダラーンと伸びて食べられる状態になったことが分かります。
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お皿に移して、添付のきな粉を振り掛けます |
食べてみた感想は、味も食感も紛れもなくお餅! 一度乾燥しているせいか、でんぷん質の粘り気が控えめで、ツルツルっとした食感でノーマルなお餅よりもひょっとしたら食べやすいかも。また、水で戻すので、ひんやりと冷たく冷やした白玉団子やわらび餅のようでおいしいです。
真空パックの切り餅だと、焼いたり煮たりしてそのまま食べることができませんが、これだったら水だけでつきたてのお餅がすぐに食べられます。備蓄用としてだけではなく、お餅好きなら気軽に食べられるおやつとして常備しておくのもいいかも。