歯ブラシは、歯周病の原因となる歯垢や食べかすなどをブラシで物理的にとり除くものだと思っていませんか? 実は、必ずしもそうではありません。科学の力で理論的に歯垢や細菌を分解する、新発想の歯ブラシがいろいろと発売されています。
今回ご紹介するのは、株式会社シケンの「ソラデー3」。本体に半導体(酸化チタン)とソーラーパネルを搭載した、進化系歯ブラシです。今では人気の商品ですが、ベンチャー企業のため広告宣伝に大きな費用をかけられない、通常の歯ブラシと比べると価格が高いということもあって、発売当初はあまり認知されませんでした。しかし、歯磨き粉を使わずに水だけで歯垢を効果的に落とせることが評価され、歯が生え始めた赤ちゃん用として徐々に知られるように。その後、赤ちゃんだけでなく、家族全員にと人気が広がったそうです(NHKトレンド関西経済より)。
「ソラデー3」がソーラーパワーで歯垢を落とす仕組みはこう。本体の半導体とソーラーパネルに光が当たるとそれぞれで電子が発生し、ブラシの先から口の中へ移動します。この電子が歯垢の水素イオンを奪い取り、歯垢を不安定な状態にします。そのため、軽くブラッシングするだけで歯垢を取ることができるのです。
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メタルボディーのデザインがとてもスタイリッシュ |
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取手部分にある黒いものがソーラーパネル。光が当たると電子が発生します。もちろん蛍光灯でもOK |
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鉛筆の芯のようなこの部分が半導体(酸化チタン)。ここに光が当たっても電子が発生します |
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ブラシ部分は交換可能(スペアブラシは別売です) |
使い心地はとても良好です。当初は、歯磨き粉を使わないことに違和感がありましたが、すぐに慣れてきます。電池交換の必要もないし、スペアブラシを購入すればいつまでも使えるので、当分は「ソラデー3」を使うことにした筆者でした。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。