Amazonでの買い物の際、「どのクレジットカードを使えばおトクなの?」と疑問を持つ方は少なくないでしょう。そこで本記事では、Amazonで高水準のポイント還元を受けられる7枚のカードを紹介します。
Amazonで高還元となるカードを紹介します
Amazonでの利用でおトクになるカードは以下の2つに大別できます。
・Amazonの公式カード「Amazon Mastercard」(もしくは「Amazon Prime Mastercard」)
・公式カードではないが、Amazonでの特典が付帯したカード(「JCB CARD W」など)
前者の「Amazon Mastercard」の場合、Amazonでいつでも無条件で1.5〜2%のポイント還元を受けられ、貯まる「Amazonポイント」はすぐにAmazonでの買い物に「1P=1円」として利用できます。
ただし、ポイントをAmazon以外で使うことはできないため、Amazonの利用頻度が高いユーザー向けのカードと言えそうです。
いっぽう、後者のカードの場合、Amazonで高還元にはなるものの、事前エントリーが必要だったり、特定のカテゴリーに限定していたりと条件が設定されていることが一般的。貯まるポイントも基本的には、Amazon以外のサービスで使うことになります。
そのため、こうしたタイプはAmazonはよく使うが、それ以外の店舗・サービスの利用も一定程度あるというユーザーに、おすすめのカードと言えそうです。
それでは、Amazonで高還元になるおすすめの7枚のクレジットカードを紹介していきます。
こんな人におすすめ:定期的にAmazonを利用するユーザー
「Amazon Mastercard」は、価格.comのユーザーレビューにも「Amazon利用者必携カード」との声が寄せられるカードです。
三井住友カードがAmazonと連携して発行しており、年会費は無料です。Amazon以外の通常時には、100円利用で「Amazonポイント」が1P貯まり、基本のポイント還元率は1%。基本還元率も高水準ですが、Amazonでは100円で1.5P貯まり、1.5%還元にアップします。
最短5分の即時発行にも対応しており(9:00〜19:00)、審査に通ればすぐにAmazonアカウントにカード情報が自動で登録され、すぐに買い物を始められます。
利用するたびに、「Amazonポイント」が自動で貯まっていき、ポイント交換などの手間がかからないのも、Amazonユーザーには利点となりそうです。
また、通常は3回払いにすると分割手数料が発生しますが、本カードを使えばAmazonで3回払いをしても、手数料がかからないのもメリット。ただし、3回払いにするとポイントが付与されないのは注意点です。
大手コンビニ3社(セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマート)では1.5%還元になるのも特徴のひとつ。最高2000万円の海外旅行傷害保険が付帯しており(利用付帯)、年会費無料のカードとしては高コスパと言えそうです。
こんな人におすすめ:Amazonプライム会員
Amazonプライム会員になっている場合、発行されるのは「Amazon Mastercard」ではなく、「Amazon Prime Mastercard」になります。
5,900円の年会費(月払いだと600円)が必要なAmazonプライムは、Prime Video作品を見放題で楽しめたり、配送特典を受けられたりするサービスです。
「Amazon Prime Mastercard」の
・年会費無料
・基本のポイント還元率1%
・コンビニ3社で1.5%還元
といった特徴は「Amazon Mastercard」と共通しています。
「Amazon Mastercard」よりすぐれているのは、Amazonでの還元率が2%(100円で2P)にアップする点。価格.comにも「Amazonのヘビーユーザーなら持つべきです。ポイントの貯まり方が全然違う」というユーザーレビューが寄せられています。
「Amazon Mastercard」と「Amazon Prime Mastercard」は、Amazonユーザーにはメリットの大きいカード
こんな人におすすめ:Amazonに加え、セブン‐イレブンやスタバもよく利用する方
「JCB CARD W」は39歳以下限定で申し込めるカード。ただし、一度入会すれば40歳以降も続けて利用可能です。
年会費は無料。JCB屈指の高還元カードとして知られており、ポイント還元率はそのほかのJCBカードの2倍となる最大1%、1,000円の利用で「Oki Dokiポイント」が2P(1P=最大5円相当)貯まります。
当カードでは、Amazonはポイントがアップする「パートナー」になっており、1,000円利用で4P(最大20円相当)貯まり、最大2%還元になります。ただし、ポイントアップの特典を受けるには、事前に登録作業が必要となる点は覚えておきましょう。
貯めた「Oki Dokiポイント」は、
・ギフトカード「JCBプレモカード」にチャージ(1P→5円)
・nanacoポイントに交換(200P→900P)
などの使い道が用意されています。
そして、「Oki Dokiポイント」はAmazonでの買い物にも「1P=3.5円」として利用可能です。Amazonユーザーにとっては、便利な使い道ですが、ポイント交換のレートが「JCBプレモカード」などより下がる点は留意しておきましょう。
また、最短5分で申し込み可能で、審査が完了すれば、「MyJCBアプリ」にカード番号やセキュリティコードが表示されるので、すぐにカードを使いたいというニーズにも対応しています。
「JCB CARD W」は、セブン‐イレブンでは2%還元、スターバックス カードへのオンライン入金では5.5%還元(※)にまでアップするのも特徴のひとつ。Amazonに加え、これらの店舗の利用が多い方にはメリットの大きいカードです。
※ポイントアップ登録のうえ、1回で1,000円以上入金
こんな人におすすめ:Amazonをよく利用する女性ユーザー
「JCB CARD W plus L」は、「JCB CARD W」の特典や機能をそのまま踏襲しつつ、毎月のプレゼント企画などが追加付帯されているカードです。
「JCB CARD W plus L」は、
・基本のポイント還元率が最大1%
・Amazonでは最大2%還元
・申し込みが39歳以下限定
となっているのは「JCB CARD W」と同様です。
本カードが「JCB CARD W」と異なるのは、ファッションやコスメに関連する特典が用意されていたり、女性特有の疾病に対応した保険に手ごろな保険料で加入できたりする点にあります。こうした部分にメリットを感じるのなら、候補に入ってくるカードです。
こんな人におすすめ:Amazonで買い物をよくするSuicaユーザー
あまり知られていませんが、Amazonでは「モバイルSuica」を使って支払うことが可能。この支払い方法があるために、結果的にAmazonで高還元となるクレジットカードが「ビューカード スタンダード」です。
本カードは年会費524円。1,000円利用で「JRE POINT」が5P(1P=5円相当)貯まり、基本のポイント還元率は0.5%です。
このカードを使って、「モバイルSuica」へチャージ・オートチャージする際は1,000円で15P貯まり、1.5%還元になります。
つまり、
(1)ビューカード スタンダードからモバイルSuicaにチャージ
※このときに1.5%分の「JRE POINT」が還元
(2)モバイルSuicaを使ってAmazonで買い物
※このときは「JRE POINT」の還元なし
というステップを踏むことで、Amazonでの買い物でも1.5%分のポイントを獲得できます。
貯めた「JRE POINT」は「1P=1円」でモバイルSuicaにチャージできるので、ポイントを無駄なく使えるのも利点です。
「ビューカード スタンダード」はこのほか、モバイルSuica定期券の購入時や、えきねっとで新幹線eチケットを購入(予約時決済)すると5%分のポイント還元を受けられるため、Suicaユーザーにメリットの大きいカードと言えそうです。
ただし、モバイルSuicaにチャージできる上限額は2万円と決められています。2万円を超える(20,001円以上の)買い物ができない点は要注意。
なお、モバイルSuicaではAmazonのお急ぎ便や定期おトク便の注文ができません。また、注文確定後、
・送られてきたメールでモバイルSuicaを決済方法として選択
↓
・モバイルSuicaアプリ上で支払いを完了
などの手続きが必要で、クレカ払いのときと比べて手間がかかる点は留意しておいたほうがよいでしょう。
こんな人におすすめ:ECサイトはAmazon、実店舗ではコンビニやファミレスをよく利用する方
三井住友カード(NL)は年会費無料。200円の利用で「Vポイント」が1P貯まり、基本のポイント還元率は0.5%です。
そして、三井住友カード会員が対象となるネット上のショッピングモール「ポイントUPモール」を通じて、Amazonで買い物をするとポイントが上乗せで獲得できます。
ただし、Amazonに掲載の全商品が対象とならない点は要注意です。
ポイントアップの対象となる商品ジャンルは定期的に変更されますが、2025年8月時点では
Amazonデバイス(KindleやFireタブレットなど):+0.5%
Amazon Fashion(服・シューズ・バッグ):+4%
が加算されます。
ポイントアップのカテゴリーが限られている点、必ず「ポイントUPモール」を経由してAmazonで買い物をしないと上乗せでポイント還元を受けられない点は留意したいところです。
「三井住友カード(NL)」は、セブン‐イレブンで最大10%還元、ローソンやマクドナルド、サイゼリヤ、すかいらーく系列のチェーン店などでは7%還元(いずれもスマホのタッチ決済利用時)になるのも魅力のカードです。
こんな人におすすめ:Amazonでよく買い物をする29歳以下のドコモユーザー
「dカード GOLD U」は、29歳以下限定で申し込み可能なゴールドカード。年会費は3,300円ですが、下記3つの条件のうち、どれか1つを満たすと年会費が無料となります。
・年間30万円以上のショッピング利用
・満22歳以下
・ドコモ MAX/ドコモ ポイ活 MAX/ドコモ ポイ活 20/ahamo/eximo/eximo ポイ活を契約(初年度のみ)
通常は100円で「dポイント」が1P貯まり、基本のポイント還元率は1%。対象のドコモ料金の支払いでは5%還元にアップします。
dカード会員対象の「dカード ポイントモール」を通じて、Amazonで買い物をすると下記の2カテゴリーでは
デバイス(KindleやFireタブレットなど):+0.5%
Fashion(服・シューズ・バッグ):+4%
のポイントが加算されます。
また、dカードと好相性なスマホ決済として「d払い」があります。Amazonではドコモの回線を契約していれば、「d払い」を使って、買い物できます(「電話料金合算払い」を利用)。
そして、「d払い」では、毎週金曜日と土曜日、ネットショッピングでの還元率がアップする「d曜日」というキャンペーンを実施中です。
対象のサイトにはAmazonが含まれており、ドコモ契約者でd払いユーザーであれば、3.5%分のポイントを獲得できます。「d曜日」では特定のカテゴリーにとらわれることなく、Amazonでの買い物が3.5%還元になるため、多くのポイント獲得が期待できるキャンペーンと言えそうです(事前エントリーが必要、還元の上限は月10,000P)。
以上、Amazonで高還元となる7枚のクレジットカードを紹介してきました。
選ぶ際の最初のステップは、公式カードである「Amazon Mastercard」(プライム会員なら「Amazon Prime Mastercard」)を選ぶのか、それ以外のカードを選択するのか、という点に尽きそうです。
Amazonを日常的によく使い、利用金額が大きいのであれば公式カードから選ぶのが有利。いっぽうで、Amazonの利用頻度がそれほど高くなく、それ以外の店舗・サービスでの特典を求めるなら非公式カードが選択肢に入ってくるでしょう。
そして、非公式カードでは、高還元となる店舗・サービスが異なってきますので、これらの店舗を自身がどの程度使うのかも大事なチェックポイントになりそうです。
今回紹介したものに限らず、コスパ優秀なカードを探している場合、下記の記事をチェックしてみてください。
こちらの記事では、年会費が無料、あるいは手ごろなもののうち、基本のポイント還元率が1%と高水準であったり、コンビニで最大7%のポイント還元を受けられたりする、価格.comで人気の高い16枚のカードを紹介しています。