選び方・特集

改悪続くふるさと納税で最大限得する! クレジットカード×納税サイトの選択を紹介します

ふるさと納税では、近年規制強化による「改悪」が続いています。

「もう昔のようにはポイントが貯まらない」と諦めそうになりますが、クレジットカードと納税サイトを上手に組み合わせれば、今でもしっかりお得を実現することは可能です。

当記事では、現行制度で最大限に得するための「ふるさと納税攻略法」を解説します。

高級な魚介や肉などを返礼品としてもらえるのがふるさと納税の大きな魅力

高級な魚介や肉などを返礼品としてもらえるのがふるさと納税の大きな魅力

この記事で紹介するクレジットカード一覧

楽天市場でのふるさと納税で得するクレカ

カード 画像 ふるさと納税での最大還元率 詳細を見る 年会費 貯まるポイント 国際ブランド
楽天カード 楽天カード 3.0% 詳細を見る価格.comへ 無料 楽天ポイント Visa、Mastercard、JCB、AMEX(アメックス)
みずほ楽天カード みずほ楽天カード 4.0%
(楽天ポイント3.0%+みずほポイント1.0%)
詳細を見る価格.comへ 無料 楽天ポイント(条件を満たすとみずほポイントも付与) Visa

楽天市場以外でのふるさと納税で得するクレカ

カード 画像 ふるさと納税での最大還元率 詳細を見る 年会費 貯まるポイント 国際ブランド
リクルートカード リクルートカード 1.2% 詳細を見る価格.comへ 無料 リクルートポイント Visa、Mastercard、JCB
みずほ楽天カード みずほ楽天カード 2.0%
(楽天ポイント1.0%+みずほポイント1.0%)
詳細を見る価格.comへ 無料 楽天ポイント(条件を満たすとみずほポイントも付与) Visa
PayPayカード PayPayカード 1.5% 詳細を見る価格.comへ 無料 PayPayポイント Visa ※ 2枚目以降はMastercard、JCBも選択可能
菊地崇仁さん

監修者:菊地崇仁さん
北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌などでも活躍中。

ふるさと納税とは? 制度の基本とユーザーのメリットをおさらい

ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体へ寄付ができる制度です。

寄付の手続きを行うと、肉・海産物などの食品や伝統工芸品、宿泊券など、寄付先自治体の魅力的な返礼品を寄付金額に応じて受け取れます。いっぽうで、寄付金額のうち実質自己負担額の2,000円を超えた分については、所得税や翌年の住民税から控除・還付を受けられます。

つまり、実質2,000円の自己負担で、寄付先の自治体から返礼品を受け取れる仕組みです。さらに寄付金の使い道を選ぶこともでき、自分の応援する自治体をさまざまな形で支援できます。

ふるさと納税は総務省が所管する国の制度です。画像は「総務省ふるさと納税ポータルサイト」

ふるさと納税は総務省が所管する国の制度です。画像は「総務省ふるさと納税ポータルサイト」より

相次ぐ「改悪」でお得度が下がっています

かつては「ものすごくお得」というイメージがあったふるさと納税ですが、ここ数年は総務省の規制強化により「改悪」が相次いでいます。

特に、各ふるさと納税ポータルサイトが独自に実施していたポイント還元が廃止されたことで、お得度は大きく下がりました。

2025年10月:仲介サイトのポイント付与禁止

ふるさと納税そのものは、実質2,000円の負担で返礼品を受け取れる、お得な枠組みの制度であることは変わっていません。ただ、2025年9月以前は各ふるさと納税ポータルサイトが独自にポイントを付与していたため、サイト選びを工夫することで、さらにお得に利用できる状況でした。

しかし2025年10月、総務省の制度改正により、楽天ふるさと納税やふるなびといった主要なサイトが実施していた独自のポイント還元、期間限定のポイント倍増キャンペーンが全面的に禁止されました。

これにより、「サイトを選ぶだけで大きくお得になる」という裏技的なお得さは失われたと言えます。

2026年10月:返礼品基準や経費ルールの厳格化

2026年には、返礼品が「地場産品」と認められるための基準(区域内での付加価値割合)が厳格化されただけでなく、自治体が返礼品の調達・送付にかけられる募集経費の上限が段階的に引き下げられました。

これにより、同じ寄付額でも受け取れる返礼品の量が減ったり、これまでと同じ内容の返礼品を得るために必要な寄付額自体が引き上げられたりする動きが加速しています。


このように、直近2年だけを見てもお得度が下がる制度変更が行われています。しかし、実質2,000円の負担で各種返礼品がもらえるという骨格自体はそのままの「利用したほうがお得な制度」であることには変わりません。

また、クレジットカードなどのショッピング決済によるポイント還元は、規制の対象外となっています。つまり、現行制度の中で最大限に得するためには、クレジットカードとふるさと納税ポータルサイトを上手に組み合わせることがポイントとなります。

今の制度で最大限に得するための攻略法

ふるさと納税ポータルサイト側による独自のポイント上乗せがなくなった今、得をするための攻略法は非常にシンプルで、利用するサイトで「還元率の高い」クレジットカードを使うことです。なお、ごく一部のサイトでは利用するカードによって還元率の上乗せがあったり、特殊なキャンペーン・サービスを展開しているものがあり、それらも積極的に活用することが最大限に得する近道です。

【最大限に得するための2つのポイント】

・還元率がアップするなど独自のお得な枠組みを持つサイトを利用する
・サイトに合わせた還元率の高いクレジットカードを選ぶ

ふるさと納税は数万円〜十数万円規模の決済になることも多いため、還元率の差が受け取れるポイント額に大きく影響します。カード選びを見直すだけで、数千円分の差が生まれることも珍しくありません。

【厳選】サイト別 高還元なクレジットカード

現行制度で高還元を得る方法は、楽天市場(楽天ふるさと納税)とそれ以外のサイトで異なります。

ここからは、実際にどのクレジットカードを使えばふるさと納税で高還元率を実現できるのか、楽天市場とそれ以外に分けて紹介します。なお、紹介するクレジットカードは、年会費が永年無料かつふるさと納税で高還元率を目指せることを条件に選定しています。

楽天市場(楽天ふるさと納税)で高還元なクレジットカード

楽天ふるさと納税は楽天カードならポイントが最大3倍に(画像は楽天カード公式HPより)

楽天ふるさと納税は楽天カードならポイントが最大3倍に(画像は楽天カード公式HPより)

楽天市場の楽天ふるさと納税では、楽天「カード」のショッピング決済に対するキャンペーンが実施されているため、還元率が上乗せされます。「ポータルサイト」によるポイント上乗せ規制にともなってほかの各サイトのポイント上乗せもなくなっている状況において、楽天ふるさと納税と楽天カードの組み合わせならではのメリットです。

具体的なカードと還元率を紹介します。

楽天カード

・楽天ふるさと納税での最大還元率:3.0%
・還元の内訳:通常決済ポイント(1.0%)+楽天カード決済SPU特典(1.0%)+「5と0のつく日」エントリー特典(1.0%)

楽天カードでは、通常還元の1.0%にSPU(スーパーポイントアッププログラム)のカード特典分1.0%が加わり、毎月「5と0のつく日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)」に事前エントリーしたうえで決済すればさらに1.0%を上乗せ可能。最大3.0%の還元率が実現します。

ただし、特典ポイントには月間1,000ポイントまでという付与上限があるため、実質的には月間寄付額10万円が効率よく高還元を得られる上限の目安になります。寄付額が10万円を超える場合は、月をまたいで寄付先を分けることで、高還元を維持できます。

みずほ楽天カード

・楽天ふるさと納税での最大還元率:4.0%
・還元の内訳:通常決済ポイント(1.0%)+楽天カード決済SPU特典(1.0%)+「5と0のつく日」エントリー特典(1.0%)+みずほポイント(1.0%)

みずほ楽天カードでは、前述の楽天カードと同様に3.0%が還元されるのに加え、引き落とし口座を「みずほ銀行」に設定するなど一定の条件を満たすことで、さらに「みずほポイント(1.0%相当)」が上乗せされます。これにより、最大4.0%の還元率が実現可能です。

貯まったみずほポイントは、1ポイント=1ポイントのレート(手数料無料)で楽天ポイントに交換でき、楽天市場や加盟店での買い物などに利用できます。すでにみずほ銀行の口座を持っている方や、新規開設に抵抗がない方には特におすすめのカードです。

楽天市場以外のサイトで高還元なクレジットカード

楽天市場以外の場合、ふるさと納税専門のポータルサイトであってもAmazonなどの一般的な通販サイトを利用したふるさと納税であっても、サイト特有のポイント上乗せがない分、使うクレジットカードが同じならポイント還元率は基本的に変わりません。カード自体の還元率の高さがそのままお得度に直結します。

基本の還元率が高く、ふるさと納税への利用に向く具体的なカードと還元率を紹介します。

リクルートカード

【ふるさと納税での最大還元率:1.2%】

リクルートカードは、年会費無料でありながらも、常に1.2%という高い還元率を誇ります。

特別な条件達成やエントリーの手間が不要なため、シンプルに使えるのが魅力。「ポイント管理が苦手」という方に特に向いています。

みずほ楽天カード

【ふるさと納税での最大還元率:2%】

みずほ楽天カードでは、楽天市場以外のサイトであっても、みずほ銀行口座の設定などの条件を満たすことで2%(楽天ポイント1%+みずほポイント1%)の還元率を実現できます。

みずほ銀行にすでに口座がある方、あるいは新たに口座を作ってもよいという方には、特に有力な選択肢となります。

PayPayカード

【ふるさと納税での最大還元率:1.5%】

PayPayカードで「PayPayおよびPayPayカード決済(200円以上)を合計30回以上、かつ10万円以上利用」という条件を達成すると、翌月はどのサイトで使っても1.5%の還元率が適用されます。

条件達成のハードルは一見高そうに見えますが、仕事の前に毎朝コーヒーショップでコーヒーを買うなど小さい支出が多い人なら、クリアするのは決して難しくないでしょう。

【番外編 1】ふるなびマネーを利用する

「ふるなび」で使える決済サービスの「ふるなびマネー」を使えばお得にふるさと納税することが可能

「ふるなび」で使える決済サービスの「ふるなびマネー」を使えばお得にふるさと納税することが可能

現行のふるさと納税で最大限に得するための選択肢として、ふるなびの決済サービス「ふるなびマネー」を活用するのも効果的です。

ふるなびマネーとは、クレジットカードからチャージできる決済サービスで、チャージしたマネーはふるさと納税ポータルサイトである「ふるなび」を含むふるなび関連サービスで利用できます。

事前エントリーしてチャージするとお得にマネーを獲得できるキャンペーンを各種展開しており、チャージ時に4%増量されるキャンペーンなどがあります(2026年10月9日時点)。

4%増量なら、96,154円のチャージで10万円分のマネーを獲得し、「ふるなび」でのふるさと納税に充当できます。これだけで3,846円もお得になる計算です。

(画像はふるなびマネー公式HPより)

(画像はふるなびマネー公式HPより)

ふるなびでふるさと納税する際、寄付金額に対して増量分もふまえたチャージ必要額が自動計算され、ピッタリの金額をチャージすることが可能です。1円単位でチャージでき、その場で増量されるため残高を余さず使い切れます。

もちろん、寄附金額は増量後の額として扱われるため、控除の対象額や返礼品の調達額が小さくなることはありません。 ただし、増量分は有効期限のある期間限定残高になるので、使い切れる範囲でチャージするようにしましょう。

なお、チャージに利用できるクレジットカードの条件は、国際ブランドが「Visa」「JCB」「Mastercard」「AMEX(アメックス)」「Diners Club」となっており、多くのカードで利用可能です。還元されるポイントはカード自体のもののみとなるため、還元率が高くなるカードは前述の楽天市場以外のサイトの場合と同様です。

【番外編 2】ヤフーショッピング商品券を利用する

「ヤフーショッピング商品券」と「Yahoo!ふるさと納税」を組み合わせればお得にふるさと納税できる(画像はYahoo!ふるさと納税公式HPより)

「ヤフーショッピング商品券」と「Yahoo!ふるさと納税」を組み合わせればお得にふるさと納税できる(画像はYahoo!ふるさと納税公式HPより)

ふるさと納税をお得に利用する方法として、「ヤフーショッピング商品券」を利用する選択肢もあります。

ヤフーショッピン商品券では2026年の10月1日から10月31日まで「商品券増量キャンペーン」を開催しており、PayPayカード(ゴールド含む)、もしくはPayPay残高等で対象の商品券を購入すると、月曜〜木曜は4%、金土日曜は6%増額されます。たとえば、月曜〜木曜に1万円の商品券を購入すると、4%の400円が増量され、10,400円分利用できます。

この商品券は「Yahoo!ふるさと納税」の店舗で利用できるため、実質負担額を増額分だけ安くすることが可能です。

ただし、商品券購入時の決済はクレジットカードへのポイント付与対象外となるほか、Yahoo!ショッピングのさとふる、ふるなび、ふるさとチョイスではこの商品券を利用できない、購入額の上限や有効期限がある、といった点には注意が必要です。

ふるさと納税の注意点

ふるさと納税には独自のルールも多いため、まずは制度上のルールを正しく理解することが大切です。「せっかく高還元のカードを選んだのに、お得にならなかった」とならないよう、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。

本人名義のカードが必要

ふるさと納税で利用するクレジットカードは、原則として本人名義でなければなりません。申し込む際には、カードの名義と寄付者の名義が一致していることを確認する必要があります。

なお、家族名義のカードを使う場合は、税控除を受ける人との関係によって取り扱いが変わることがあるため注意が必要です。

原則一括払い

ふるさと納税をクレジットカードで行う場合は、基本的に一括払いとなります。分割払いやリボ払いも不可能ではありませんが、手数料や利息が発生することになり、せっかくのポイント還元分が相殺されてしまうかもしれません。

支払い方法を選ぶ際は、ポイント還元率と手数料のバランスを必ず確認してください。

控除限度額がある

ふるさと納税で控除を受けられる金額には上限があります。また、年収や家族構成、各種控除の状況などによって、一人ひとり異なります。

上限を超えて寄付した分は税金の控除対象にならず、単なる寄付(自己負担)になってしまいます。寄付を行う前には、各種シミュレーターなどを活用して、自分の控除上限額の目安を必ず確認しておきましょう。

【まとめ】カードを賢く選んで制度改正後もお得に活用しよう

ふるさと納税ポータルサイトによる独自のポイント還元が廃止された今、利用者ごとのお得度の差を生み出す決定打は「決済に使うクレジットカードの還元率」にほかなりません。

楽天市場を使うなら「楽天カード」か「みずほ楽天カード」、楽天市場以外を使うなら「リクルートカード」を基本としつつ、条件次第で「みずほ楽天カード」や「PayPayカード」も有力候補となります。

ご自身がよく使うサイトや銀行口座の開設状況にあわせて最適なクレジットカードを選べば、たとえ制度が変わっても、実質2,000円負担というふるさと納税本来のお得さを最大限に享受できます。

利用するサイトやクレジットカードの組み合わせを見直し、賢くふるさと納税を楽しみましょう。

長坂ヒロ
Writer
長坂ヒロ
金融専門ライター。留学、バックパッカー、旅行会社勤務などの経験から、海外のクレジットカード事情に精通。これまで30か国以上への渡航経験や、3か国での居住経験あり。現在も年間1〜2か月の海外暮らしを継続中。
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金本直樹(編集部)
Editor
金本直樹(編集部)
出版社でモノ雑誌や家電情報誌の編集を経験し、2016年にカカクコムへ。製品やサービスを選ぶときはスペックを隅々まで見比べないと気が済まないタイプです。
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