今週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、ドコモだけの発売となる4K液晶を搭載したスマートフォン「Xperia XZ Premium SO-04J」や、10.5インチとなったアップルの新型「iPad Pro」、マイクロソフトのタブレット端末の新型「Surface Pro」を紹介する。
2017年6月16日(金)発売
NTTドコモから、スマートフォンの2017年夏モデル「Xperia XZ Premium SO-04J」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)が発売される。
世界初(スマートフォンにおいて5月23日現在、同社調べ)となる、4K HDR対応の5.5型ディスプレイを搭載したプレミアムスマートフォン。高精細な4K解像度に加え、輝度表現の幅が拡がり明暗を緻密に表現できるHDR動画に対応。人の視覚に近いリアリティある映像を再現する。また、HDR対応コンテンツも複数登場するという。
ディスプレイは、豊かな色彩で高精細、高コントラストを実現し、自然な黒などの明暗表現にすぐれるほか、ニュースサイトなどの文字も鮮明で見やすくなっている。さらに、YouTubeなどのストリーミングコンテンツも「4Kアップスケーリング」で高精細な4K解像度に変換し、細部まで美しく、鮮明な画像・映像で楽しめる。
カメラは、「Motion Eyeカメラ」を搭載し、通常ビデオ(30fps)の約32倍となる、960fpsのスローモーション撮影が可能。SNSで話題になるようなスーパースロー動画が撮れる。
本体のデザイン面では、背面、フロント面に光を反射しミラー効果を持たせた鏡面仕上げのデザインを採用。鏡面をより際立たせるため、色にもこだわった上質感と美しさ溢れるプレミアムなデザインとなっている。
主な仕様は、ディスプレイが5.5型4K液晶(2160×3840ドット)、プロセッサーが「MSM8998」、メモリー(RAM)が4GB、ストレージ(ROM)が64GB。外部メモリーはmicroSDXCカード(最大256GB)に対応。OSは「Android 7.1」をプリインストールする。
カメラ画素数は、メインが有効約1920万画素、サブが有効約1320万画素。無線通信は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANとBluetooth 5.0をサポート。モバイルネットワークの最大通信速度は、受信が最大788Mbps、送信が最大50Mbps。IPX5とIPX8の防水、IP6Xの防じん、ワンセグ、フルセグ、おサイフケータイに対応する。
バッテリー容量は3230mAh、連続待受時間が約460時間(LTE)/約500時間(3G)/約350時間(GSM)、連続通話時間が約1140分(LTE)/約1150分(3G)/約740分(GSM)。
本体サイズは77(幅)×156(高さ)×7.9(奥行)mm。重量は約191g。ボディカラーは、ディープシーブラック、ルミナスクロームの2色を用意する。
2017年6月13日(火)発売
アップルから、タブレット端末「iPad」の新モデル「10.5インチiPad Pro」が登場。ラインアップとして、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルのそれぞれに、64GB版、256GB版、512GB版を用意する。
再設計したRetinaディスプレイと、新しい「A10X Fusion」チップを搭載したiPad Pro。10.5インチモデルでは、ベゼルの幅を約40%狭くしつつ重量469gのコンパクトな筐体を実現。9.7インチiPad Proよりも20%大きいRetinaディスプレイを搭載した。このRetinaディスプレイには、最大で120Hzのリフレッシュレートが得られる新しい「ProMotion」テクノロジーを採用。流れるようなスクロールの操作性と素早い反応、スムーズな動画コンテンツの視聴を実現する。
また、同テクノロジーにより、Apple Pencilの反応がさらに向上し、レイテンシが業界最高水準の20mm/秒にまで軽減されたため、より滑らかで自然な描画が可能。「ProMotion」は、ディスプレイのリフレッシュレートをコンテンツの動きに合わせて自動調整することで、ディスプレイの品質を向上させ、消費電力を抑える役割も担うという。
さらに、新しいRetinaディスプレイは、iPad史上最も明るいディスプレイでありながら、屋内でも屋外でもコンテンツの視認性を高める、反射防止コーティングを備えた。さらに、True Toneが周囲の光環境に合わせてディスプレイのホワイトバランスを動的に調整するため、より自然で正確にコンテンツを表示する。加えて広色域に対応し、デジタルシネマの標準カラーを忠実に再現できるという。
このほか、64ビットの新しい「A10X Fusion」チップは、最も負荷の高いタスクにも対応するパフォーマンス、接続性、汎用性を実現。写真や4Kビデオの編集、3D画像のレンダリング、ゲームプレイなどの複雑なタスクにも対応。また6コアのCPUと12コアのGPUを搭載したことで、一日中持続するバッテリー駆動時間を実現しつつ、A9Xチップと比べ、CPUのパフォーマンスが最大30%、グラフィックスのパフォーマンスが最大40%高速になっている。
カメラは、「iPhone 7」と同様に、前面に12メガピクセルの光学式手ぶれ補正機能付きカメラ、背面に7メガピクセルのFaceTime HDカメラを搭載。また、4スピーカーのオーディオシステムを採用し、パワフルでクリアなステレオサウンドを再生する。さらに、Apple SIM2と802.11ac Wi-Fi、LTE-Advanced3のサポートを組み込んでおり、180以上の国や地域で簡単にネットワークに接続可能だ。
このほか、Touch IDの反応もより素早くなった点も特徴。アプリ内の個人情報やプライバシーを保護しながら、App Store、iTunes Store、iBooks Storeからの購入も承認でき、さらにApple PayをiPadで使用することで、アプリを通じて購入した商品やサービスの支払いが従来以上に簡単になるという。
なお、今年秋に登場するiOS 11では、iPadに新機能を追加予定となっている。具体的には、よく使うアプリや書類に画面のどこからでもアクセスできる、カスタマイズ可能なDockのほか、マルチタスキングを強化。画面のどこからでも、テキスト、写真、ファイルをアプリ間で移動できる「Multi-Touchドラッグ&ドロップ」機能などに対応する。
主な仕様は、画面解像度が2224×1668ドット、本体サイズが174.1(幅)×6.1(高さ)×250.6(奥行)mm。重量は、Wi-Fiモデルが469g、Wi-Fi+Cellularモデルが477g。ボディカラーは、スペースグレイ、ローズゴールド、ゴールド、シルバーの4色を用意する。
2017年6月15日(木)発売
日本マイクロソフトから、自社ブランド「Microsoft Surface」シリーズの新型タブレット端末「Surface Pro」が発売される。
「Surface Pro 4」の後継と位置づけるモデル。細部のデザインや内部設計を刷新し、「Surface Pro 4」と比較して、パフォーマンスが約20%向上。ラインアップはCore m3モデル、Core i5モデル、Core i7モデルを用意し、Core m3モデルおよびCore i5モデルはファンレス化によって静音性を高めた。このほか、Wi-Fiモデルに加えて、今秋ごろにはLTEモデルの提供も予定している。
また、別売りのオプションとして、アルカンターラ素材を使用した「Surface Pro Signature タイプカバー」、筆圧感知機能が4096段階に向上した「Surface ペン」、自然な操作でクリエイティブ ワークをよりスムーズにする新しい入力ツール「Surface Dial」なども提供する。
主な仕様は共通で、画面が10点マルチタッチ対応の12.3型PixelSenseディスプレイ(2736×1824ドット)。バッテリー稼働時間は最大約13.5時間(動画再生時)。インターフェイスは、フルサイズUSB 3.0×1、microSDメモリーカードスロット、Surface Connect、3.5mmヘッドセットジャック、Mini DisplayPort、カバー用端子などを装備。OSは「Windows 10 Pro」をプリインストールする。
本体サイズは292(幅)×201(高さ)×8.5(奥行)mm。重量は、Core m3モデルが約768g、Core i5モデルが約770g、Core i7モデルが約782g。