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ライバルは「iPhone 8 Plus」? Androidスマホの人気シリーズ最新版、ASUS「ZenFone 4」発売開始!

もはや高級機。「iPhone 8 Plus」並みの機能・性能を備えたSIMフリースマホ

ASUS「ZenFone 4」

ASUS「ZenFone 4」

2017年9月23日、ASUSからAndroidスマートフォン「ZenFone」シリーズの最新モデル「ZenFone 4」が発売された。この前日となる9月22日に、アップル「iPhone 8/8 Plus」が発売されたこともあり、話題性は若干薄かった印象だが、それでも、人気シリーズの最新モデルだけあって、価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでは、アップル「iPhone 8(256GB)」(4位)、「iPhone 8(64GB)」(5位)(いずれもSIMフリーモデル)に次ぐ6位の位置につけており、まずまずの出だしを切っている。なお、前モデルとなる「ZenFone 3」は、発売から1年経った今も3位の位置をキープしている人気モデルだ。(いずれも2017年9月27日時点)

まず「ZenFone 4」の主要スペックから見てみよう。画面サイズは5.5インチで、フルHDのIPS液晶を搭載。前モデル「ZenFone 3」の5.2インチよりひと回り大きくなった。なお、10月下旬に発売予定の上位モデル「ZenFone 4 Pro」は、同サイズの有機ELパネルを採用する。

プロセッサー(SoC)には、Qualcommの最新チップ「Snapdragon 660」(オクタコア)を採用する。この「Snapdragon 660」は、従来の「Snapdragon 600」系のプロセッサーからは大幅な性能強化が行われていると言われているが、これを採用するスマートフォンは、日本国内では本製品が初の登場となるため、注目が集まる。また、6GBのメモリーも、現在発売されているスマートフォンの中では最高クラス。ストレージは64GBとなる。なお、OSは「Android 7.1.1」がプリインストールされる。

本機の大きな魅力のひとつがカメラ機能だ。ボディ背面にデュアルカメラを採用し、メインカメラは1200万画素で画角83°、セカンドカメラは800万画素で画角120°という構成で、標準・広角で使い分けできる。なお、フロントカメラも800万画素と高画素で、セルフィーもキレイに撮影できる。バッテリー容量は3300mAh。駆動時間は、Wi-Fi通信時が約18.7時間、モバイル通信時が約17.2時間と十分長い。

また、microSDメモリーカードと排他仕様ながら、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しており、2つのSIMカードを同時運用できるのも魅力。前モデル「ZenFone 3」よりストレージ容量が増加しているため、DSDSの利用もより現実的になったといえる。

このように、「ZenFone 4」は前モデル「ZenFone 3」から大幅に進化したAndroidスマートフォンとなっているわけだが、これに伴って販売価格も大幅に上がっている。「ZenFone 3」の直販価格が39,800円(税別)だったのに対し、「ZenFone 4」は、56,800円(税別)となっており、もはや低価格機とは言えないミドル〜ハイエンドクラスの価格帯になっている。もちろん、それに見合っただけのスペックアップを遂げているのだが、従来の「高コスパスマホ」としての「ZenFone」シリーズのイメージはほぼなくなり、むしろ「ZenFone」シリーズ内でのハイエンドモデルとして位置づけられていることがわかる。

実は、「ZenFone 4」のスペックをよく見てみると、前日に発売されたアップル「iPhone 8 Plus」のスペックに近いことがわかる。どちらも、5.5インチの液晶ディスプレイを備え、デュアルカメラを背面に備える。メモリーは「ZenFone 4」のほうが倍の6GBを搭載するが、ストレージは64GB(「iPhone 8 Plus」は256GBモデルもある)と、こちらも同じ。OSや基本プラットフォームが異なるため、単純比較はできないが、ライバル機としては「iPhone 8 Plus」を念頭に置くとわかりやすいだろう。なお、直販サイトでの販売価格で比べると、「iPhone 8 Plus」(64GB・SIMフリーモデル)が89,800円(税別)なので、56,800円(税別)の「ZenFone 4」は、かなり割安と言えなくもない。

なお、「ZenFone 4」の詳細レビューはこちらをご覧いただきたい

ハードウェアの進化で処理速度は大幅に向上。販売価格は上がったが、ユーザー評価は満点

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5製品のアクセス推移(過去1か月)

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5製品のアクセス推移(過去1か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5製品の人気ランキング推移(過去1か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5製品の人気ランキング推移(過去1か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5製品のアクセス推移を示したもの。これを見ると、人気の3モデル(ファーウェイ「HUAWEI P10 lite」、ソニー「Xperia XZ Premium SO-04J」(ドコモ)、ASUS「ZenFone 3」)の3製品のアクセスは依然として変わらず高い状況であるが、そこに、9月22日、23日に相次いで発売された、アップル「iPhone 8」(64GB・SIMフリー)と、ASUS「ZenFone 4」が急激に迫りつつあるのがわかる。どちらもほぼ同じような形でアクセスを伸ばしており、注目度は同程度と言ってよさそうだ。

なお、図2は、上記5製品の人気ランキング推移を示したものだが、ほぼ図1と同じような形で、上位3製品は変わらず推移。アップル「iPhone 8」(64GB・SIMフリー)が4位、ASUS「ZenFone 4」が6位につける展開だ。なお、5位にはアップル「iPhone 8」(256GB・SIMフリー)が入っている。

このように、発売直後の注目度では、アップル「iPhone 8」にも引けを取らないスタートを見せている「ZenFone 4」であるが、発売開始から間もないため、ユーザーレビューの数は少ない。しかし、2017年9月27日時点での「ZenFone 4」の満足度は、満点の5.00(レビュワー3名)となっており、その仕上がりには大きく期待できそうだ(図3)。ちなみに前モデルの「ZenFone 3」の満足度は4.30(9月27日時点)と、実はさほど高くない。「ZenFone 3」は端末としての性能はよかったものの、日本国内での販売価格が、グローバル市場向けに比べて高かったことが、大きなマイナス用途となっていたのだ。しかしながら、今回発売された「ZenFone 4」は、これよりさらに販売価格が上がっているものの、それに見合うだけの性能を身につけているが、これだけの高評価につながっているものと思われる。

図3:ASUS「ZenFone 4」のユーザー評価(2017年9月27日時点)

図3:ASUS「ZenFone 4」のユーザー評価(2017年9月27日時点)

ユーザー評価を細かく見てみると、「レスポンス」の評価が全体的に高いことがわかる。「RAMを6GBも積んでいるのでZenFone3と比べても速い」「いわゆるヌルサク。問題ありません。6GBメモリスゲー!」「3より大幅に進化しています!! 何でもモタツキなく動くのでこれは買ってよかったです。価格が少しネックですけど」など、新搭載の「Snapdragon 660」および、6GBという大容量メモリーの効果で、レスポンスがとにかく速いという意見が目立つ。まずはこの点が、大きなプラス評価につながっているようだ。

カメラ機能についての評価はまだほとんど見られないが、大型化された5.5インチ液晶については、「画面が大きくなったので視認性はよくなったと思います」「液晶ですが、発色、視野角共に十分合格点」など、こちらも好評。バッテリー性能も「まだ1日も使っていませんが、バッテリー容量は大きくなったので体感では持ちはよくなったと思います」「バッテリー容量自体は5.5インチクラスとしては普通ですが、省エネに最適化されているようで、かなり緩やかな減りです」と、こちらも高評価となっている。

逆にネックとなっているのは、やはり価格だ。「この端末で減点すべきところは値段です。「3」のグローバル版が3万で買えることを考えれば、この「4」の価格は格安スマホですらないわけで、正直この価格ではライバルの中で埋没しかねないかもしれません。そこが心配です」と評する意見に見られるように、これまで「格安SIMフリースマホ」として人気を博してきた「ZenFone」シリーズとしては、異色とも言える高級機だけに、その点でどのように評価が分かれてくるかが気になるところだ。

ただ、同様のスペックを持つアップルの「iPhone 8 Plus」の注目度が、現状ではかなり低い(一番人気のau版256GBモデルで9位。SIMフリーモデルは64GBモデルが72位)ことを考え合わせると、高級機としての「ZenFone 4」は注目度・評価とも高めでのスタートを切ったと言っていい。昨今、SIMフリースマホでも、HUAWEIが「P10」「P10 Plus」などの高級機を出すなど、普及モデルから高級モデルまで製品が多様化しているが(「ZenFone」シリーズにも、「ZenFone Go」「ZenFone Live」という低価格シリーズが存在する)、こうしたトレンドの中で、新たに高級機として船出した「ZenFone 4」が、今後どのように評価されていくのか気になるところだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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