レビュー

薄い!軽い!頑丈! 14型モバイルノート ASUS「B9440UA」レビュー

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14型フルHD液晶を搭載しながらもわずか約1.05kgの軽さを実現したASUSのモバイルノート「B9440UA」。14型液晶搭載モデルの中では最軽量クラスのノートPCで、かつ、米国国防総省が制定したMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストをクリアした耐久性も備えている。そんな「B9440UA」を試用し、その実力や使い勝手をレビューする。

「薄い! 軽い! 頑丈!」の3拍子が揃った「B9440UA」をレビュー。価格は117,620円(税込)から

「薄い! 軽い! 頑丈!」の3拍子が揃った「B9440UA」をレビュー。価格は117,620円(税込)から

無駄な要素を削ぎ落として薄型軽量、耐久性に振り切ったデザイン

「B9440UA」は、ベゼルレスデザインを採用したことで、14型フルHD(1920×1080)の液晶を13型サイズのボディに収めており、14型液晶搭載モデルとしてはかなりのコンパクトなサイズが特徴だ。軽量のマグネシウム合金をボディに採用したことにより、約1.05kgの重量を実現。さらに、閉じたときの厚さは15mmという驚異的な薄さで持ち運びも苦にならない。

「B9440UA」の本体サイズは、321.3(幅)×216.2(奥行き)×15(高さ)mm。マグネシウム合金を採用しており、洗練された見た目だ

本体の重量は約1.05kg。同梱のACアダプターを入れても1.365kgと非常に軽量だ

本体の重量は約1.05kg。同梱のACアダプターを入れても1.365kgと非常に軽量だ

幅が約5.4mmという超狭額縁のため、Webカメラは非搭載。また、インターフェイスもマイク/イヤフォンジャックとUSB 3.1 Type-C×2だけという非常に割り切っている印象。しかし、そのボディデザインは非常に洗練されており、所有欲を満たしてくれるだろう。スターバックスでドヤ顔作業していると、Macユーザーから羨望のまなざしを向けられるかもしれない。

また、液晶を開くとヒンジ部分が下に出っ張り、キーボードに7°の傾斜ができるユニークな構造も特徴だ。使ってみると、傾斜のおかげでタイピングが非常に楽チン。手首にほとんど負担がかからないため、長時間の作業も難なくこなせる。キーボードは、キーピッチが19.05mmで、キーストロークが1.5mm。軽やかな打鍵感で、これも快適なタイピング体験をもたらしてくれる要素のひとつだ。

デザインに関して忘れてはならないのが、MIL規格準拠のテストをクリアした耐久性だ。落下試験や天板への圧力テスト、液晶ヒンジへの開閉テスト、キーボードの打鍵テストなど厳しいテストをクリアした耐久性は、外出先でノートPCを多用し、カバンから出し入れを頻繁に行うユーザーにとってうれしいだろう。キーボードも防滴仕様となっており、万が一飲み物をこぼしてしまってもあわてる必要はない。

14型フルHDの液晶は5.4mmの超狭額縁デザインで迫力満点。ベゼルを狭くしたため、液晶上部のWebカメラは非搭載だ。ノングレア液晶で、視野角が178°あるのも大きな特徴

USB 3.1 Type-Cポートは、キーボードの側面ではなく、液晶の両側面(ヒンジ側面部分)にひとつずつ搭載されている

液晶を開くと、キーボードに7°の傾斜ができる

液晶を開くと、キーボードに7°の傾斜ができる

キーボードに傾斜ができるため、タイピング時に手への負担が少ない

キーボードに傾斜ができるため、タイピング時に手への負担が少ない

キーボード右上には、「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーを搭載。認証のスピードも高速だった

キーボード右上には、「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーを搭載。認証のスピードも高速だった

キーボードは独立型で、キーピッチは19.05mm。タッチパッドやパームレストも十分な広さ

キーボードは独立型で、キーピッチは19.05mm。タッチパッドやパームレストも十分な広さ

キーストロークは1.5mm。しっかりとした打鍵感があるが、ユーザーによっては軽いと感じる人もいるかもしれない

キーボードにはバックライトを搭載。また、防滴仕様なので、飲み物をこぼしてしまってもあわてる必要はなし

キーボードにはバックライトを搭載。また、防滴仕様なので、飲み物をこぼしてしまってもあわてる必要はなし

「B9440UA」の気になるスペックは?

「B9440UA」のラインアップは、「Core i5-7200U(2.5GHz 最大3.1GHz)/8GB/SSD 256GB(SATA3)」と「Core i7-7500U(2.7GHz 最大3.5GHz)/16GB/SSD 256GB(SATA3)」の2モデルが用意されている。最新の第8世代Coreプロセッサーではないが、いずれも2コア/4スレッドのCPUを搭載しており、普段使いやビジネス用途では十分使えるだろう。今回試した「Core i5-7200U/8GB/SSD 256GB」のモデルを使い、「PCMark 8」(Futuremark)の「Home accelerated」でベンチマークテストを行ったところ、「3239」という高いスコアを記録した。ストレージのデータ転送速度を測定できる「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」(ひよひよ氏作)でテストしたところ、PCIe接続のSSDよりも遅いものの、申し分ない結果だった。

「B9440UA」の消費電力は最大約65Wで、バッテリー駆動時間が約7.5時間。朝から晩まで外出先で電源を確保せずに使いっぱなしというのは厳しいかもしれないが、約15mmという薄さを実現しながらも7.5時間の駆動時間を確保できているのはポイントが高い。

「PCMark 8」(Futuremark)の「Home accelerated」でテストしたところ、結果は「3239」

「PCMark 8」(Futuremark)の「Home accelerated」でテストしたところ、結果は「3239」

「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」の転送速度測定結果

「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」の転送速度測定結果

まとめ

「B9440UA」は、ほかのノートPCとは少し趣が異なる尖った製品だ。薄型軽量、耐久性を重視したために、拡張ポート類はUSB 3.1 Type-Cが2基搭載されているのみで、USB(A)ケーブルやSDメモリーカードを使う場合には変換アダプターを別途用意する必要がある。また、Webカメラも非搭載のため、外出先からSkypeでWeb会議などを頻繁に行うユーザーは、Webカメラを別途用意しなければいけないが、USB 3.1 Type-Cに対応したWebカメラは、現状ほとんどないと言っていいだろう。Webカメラを使うのにも変換アダプターを用意する必要があるわけだ。

逆に、このあたりをざっくりと割り切れるモバイルユーザーにとって、「B9440UA」は非常にいい選択肢になるだろう。公式サイトではビジネスノートとして紹介されているが、ハイスペックなモバイルノートを求めるユーザーでも十分満足できるはずだ。デザインや使いやすさ、スペックを含め全体の完成度が高く、価格も117,620円(税込)からとバランスがいい。これからの新生活に向けて、ノートPCを新調しようとしているユーザーは検討してみてはいかがだろうか。

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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