AMDがCES 2018のタイミングに合わせて行った「CES Tech Day 2018」で明らかにしたデスクトップ向け次世代APU「AMD Ryzen Desktop Processor with Radeon Vega Graphics」(以下、デスクトップ版Ryzen APU)。
ZenアーキテクチャーのCPUとVegaアーキテクチャーのGPUを組み合わせた “Raven Ridge(レイヴンリッジ)”をベースにした初のデスクトッププロセッサーで、「Ryzen」シリーズの投入でCPU市場で勢いを増しているAMDが、今年初のデスクトッププロセッサーとして投入するモデルでもある。
米国では2月12日に発売を予定しているが、日本国内でも日本AMDのホームページに製品ページが登場するなど、発売に向けた準備が徐々に整いつつあるようだ。
そんなデスクトップ版Ryzen APUだが、発売に先駆けて性能評価用のレビュワーズキットが編集部に到着した。今回は、製品レビューに先行する形で、レビュワーズキットの中身をフォトレポートしたい。
両手に収まるほどの専用ケースに収められて編集部に到着したレビュワーズキット。CPUパッケージをそのまま大きくしたようなデザインだ
フタをあけたらいきなり屈強な男性キャラクターが描かれたAMDからのメッセージが現れた。デスクトップ版Ryzen APUはゲーミングにも向いているということをアピールしたいのだろう。こういった演出はいかにもAMDらしい
両手に収まるほどの大きな専用ケースだったが、中の緩衝材を取り除くと、中身は意外なほどスカスカで、デスクトップ版Ryzen APUが2つ、マザーボード1枚、メモリー2枚だけが収められていた
入っていたデスクトップ版Ryzen APUは、「CES Tech Day 2018」で明らかになった「Ryzen 5 2400G with Radeon RX Vega 11 Graphics」(以下、Ryzen 5 2400G)と「Ryzen 3 2200G with Radeon Vega 8 Graphics」(以下、Ryzen 3 2200G)だった。パッケージは、これまでのRyzenシリーズのパッケージ上部に“Processor with Radeon Vega Graphics”のロゴをあしらったようなシンプルなデザインだ
4コア/8スレッドの「Ryzen 5 2400G」。Socket AM4対応で、プリントされているモデルナンバーを見ない限り、外観だけではこれまでのRyzenシリーズと見分けがつかない
こちらは4コア/4スレッドの「Ryzen 3 2200G」
ちなみに、パッケージに付属するシールは、RyzenシリーズのものとRadeon Vega Graphicsのものの2種類が付属
パッケージ付属のリテールクーラーは小型の「Wraith Stealth」
これまでに明らかにされた「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」のスペックと、1世代前のデスクトップ版APU最上位モデル「A12-9800E」、モバイル版“Raven Ridge”の最上位モデル「Ryzen 7 2700U」のスペックをまとめたもの。メモリーコントローラーがDDR4-2933対応と、これまでのデスクトップ版Ryzenシリーズよりも強化されている
レビュワーズキットに入っていたメモリーは、G.Skill「F4-3200C14Q-32GFX」
パッケージには、DDR4-3200に対応した8GBのメモリーが2枚収められていた。「CES Tech Day 2018」では、メモリーのオーバークロックで性能が向上することをアピールしていたが、このあたりがどの程度影響するかは気になるところ
レビュワーズキットに付属していたマザーボードは、GIGABYTEのMini-ITXマザーボード「GA-AB350N-Gaming WIFI」
さすがMini-ITXマザーボード。これででもかっていうくらい小さい。小型ゲーミングPCの構築にはうってつけだ
ここまで紹介してきたレビュワーズキットの中身を使用した各種ベンチマークレポートについては、近日中に記事を公開する予定だ。乞うご期待!
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。