レビュー

ジョジョスマホ「JOJO L-02K」は30年の歴史が詰まった「スゴ味」があるッ!

NTTドコモは、30周年を迎える人気マンガシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」(以下、ジョジョ)とコラボレーションしたスマートフォン「JOJO L-02K」の予約を受付中だ。マンガ原作者の荒木飛呂彦氏が、壁紙から端末のデザインに至るまで監修しており、シリーズ全8部にわたる30年の歴史を網羅した関連コンテンツが豊富に詰め込まれている。まさに、ファン垂涎の1台だ。

「JOJO L-02K」は、1万台限定販売で、発売日は3月中を予定。ドコモオンラインショップでの価格は125,712円(税込)となる

「JOJO L-02K」は、同時に発表されたLGエレクトロニクス「V30+ L-01K」をベースにした端末。「V30+ L-01K」は、6型の大画面にフルHD(1920×1080)の有機ELディスプレイを搭載。カメラ機能では、約1650万画素+約1310万画素のデュアルカメラを装備する。

「V30+ L-01K」の詳細については下記の1週間使用レポート(au向け端末「isai V30+ LGV35」のレビュー)を読んでいただくとして、本稿では本機に詰め込まれた「ジョジョ」のコンテンツを中心にレビューしていく。

【関連記事】LG「isai V30+ LGV35」1週間使用レポート

外観から「ジョジョ」の世界観マックス!

まずは、端末の外観から。

ベースは、ホワイトのバックパネルにマットなシルバーフレームを組み合わせたシンプルなデザイン。しかし、バックパネルには、見る角度によって複雑な輝き方をするという特殊なフィルムを採用しており、その上を強化ガラス製パネルで覆っている。さらに、原作者の荒木氏による描き下ろしイラストがシルバーの箔押しで描かれており、シンプルながら高級感あふれる仕上がりになっている。

美しいバックパネルには、第5部の主人公、ジョルノ・ジョバァーナのスタンド(劇中に登場する超能力の総称)である「ゴールド・エクスペリエンス」をモチーフにしたイラストが、ど真ん中に鎮座

マットのシルバーフレームがけばけばしくない落ち着いた高級感を演出。ちなみに、本体下部のUSB Type-Cポートは、QuickCharge3.0に加え、USB PDにも対応

さて、ここからはお待ちかねのホーム画面を紹介しよう。

同機は、壁紙やアイコンのデザインが統一された「テーマ」を「JOJOホーム」として10種類搭載。好きな「テーマ」に簡単に一括切り替えできる。ラインアップは次の通り。

「テーマ」は、第1部「ファントムブラッド」から第8部「ジョジョリオン」まで、全8部それぞれのテーマを用意。さらに、全8シリーズの主要キャラたちが大集合した「オールスター」や、「ブラック&ホワイト」もある

「JOJOホーム」では、画面をめくるたびに異なる壁紙が表示される。さらに、ピンチアウト操作を行うことで、アイコンが消えて壁紙のイラストだけをまるで画集のように鑑賞できる。なお、壁紙のイラストは、もちろん荒木氏の描き下ろしだ!

第3部「スターダストクルセイダース」を「テーマ」にセレクトしてみた。主人公の空条承太郎らジョースター一行のダイナミックなイラスト配置がかっこいい。そして、そのうしろにはDIO! アイコンやウィジェットに隠れてしまっているが……

壁紙のイラストをじっくり鑑賞したいときは、ピンチアウト操作を行うと、写真のようにアイコンやウィジェットを隠せる

ピンチアウトしてアイコンを隠したまま、画面をめくれる。すると、写真のような描き下ろしイラストが次々と現れる!

ちなみに、「電話」や「ドコモメール」「カメラ」などのアイコンも各「テーマ」に沿ったオリジナルイラストが使用されている。第3部「スターダストクルセイダース」の場合、「カメラ」アイコンはジョセフ・ジョースターがスタンド「ハーミットパープル」による念写で使うインスタントカメラが使われる。

擬音と名言が至るところに出現!

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズといえば、独特の擬音や名言が特徴のひとつ。これらは機能のひとつとして端末内に存分にちりばめられている。たとえば擬音は、マンガ内の書き文字のまま、新着情報の通知音や電話の着信音の擬音として画面に表示されたりする。また、作中に登場する名言や固有名詞に対応した専用の予測変換辞書を搭載していたり、名シーンの数々をオールカラーの画像でプリインストールしていたりと、「ジョジョ」ファンなら思わず歓喜してしまいそうなギミックが用意されているのだ。

左が新着情報の通知時、右が電話の着信時の「擬音」

左が新着情報の通知時、右が電話の着信時の「擬音」

予測変換辞書は、特におもしろい。とにかくたくさんの名言が登録されており、どの文字を打っても数ページにわたって変換候補が表示される。

たとえば、「な」とひと文字入れると、これだけ名言が出てくる。

「だが」と入力すれば、もちろん、第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する岸辺露伴の名言「だが断る」が候補として表示される

長めの文章の名言は、文節をたどっていくと入力が完成する。たとえば、第1部「ファントムブラッド」に登場した主人公のジョナサン・ジョースターの怒りの咆哮「君がッ泣くまで殴るのをやめないッ」は次のように入力できる。

「き」と入力すると、第1候補に「君がッ」が表示される(写真左)。これをタップすると「泣くまで」が(写真中央/Google検索の場合、この時点で全文が候補に出てしまっているが……)、さらにタップすると「殴るのをやめないッ!」が現れる(写真右)

さらに名言・名シーンを楽しみたい人には、自分だけの名シーンが作れるアプリ「JOJOエディター」が用意されている。名シーンのセリフの一部が空欄になっており、コマに自分の好きな言葉を書き込めたり、画像とセリフを組み合わせて、オリジナルのコマを製作したりできる。

「JOJOエディター」でセリフを編集できるコマの一覧。好きな言葉を入れて、“写真でボケる”みたいな大喜利的な言葉遊びもできる

第3部「スターダストクルセイダース」にて、DIOが吐いた有名なセリフも編集できる。書き込むセリフは、文字サイズの変更が可能

スタンド使いになれるカメラアプリや音楽アプリを搭載

「ジョジョ」といえば、登場人物たちがそれぞれ持つ特殊能力スタンドも魅力だ。そんなスタンドと一緒に写真が撮れるカメラアプリ「スタンドカメラ」も楽しい。「スタンドカメラ」は2つのAR撮影モードを搭載。被写体のそばにスタンドを立たせられる「スタンドビジョン」と、被写体にスタンドを食らわせているような写真が撮れる「スタンドエフェクト」だ。

AR撮影モード「スタンドビジョン」では、被写体(人)にカメラを向けると、自動的に「スタンド」(写真のスタンドは「キラークイーン」)が出現(写真左)。スタンドは撮影時に数種類から選べるので、好きなスタンドと一緒に「ジョジョ立ち」して撮りたいところだ。右の写真が実際に撮影した写真で、右下に端末背面に描かれているのと同じイラストが差し込まれる

「スタンドカメラ」のほか、音楽プレーヤーアプリ「JOJOプレーヤー」にもスタンドが出現する。出現するのは、アプリを操作したとき。たとえば、「停止」を押すと「スタープラチナ・ザ・ワールド」(第3部にて空条承太郎が初めて発動した、時を止める必殺技)が現れたり、「戻す」を押すと「バイツァ・ダスト」(第4部の登場人物、吉良吉影のスタンド「キラークイーン」の能力のひとつで、時間を戻す)が現れたりする。

左が「停止」、右が「戻す」を押したときの画面。それぞれスタンドが一瞬だけ現れる。写真はアプリ上の表示だが、ホーム画面に置いた「JOJOプレーヤー」のウィジェットを操作したときも同じくスタンドが“発動”する!

【まとめ】正統派ハイエンドモデルにジョジョ要素をプラス

「ジョジョ」のコンテンツは、上で紹介したもの以外にもまだまだある。実際に歩いた歩数に応じて、「STEEL BALL RUNレース」(第7部「スティール・ボール・ラン」の舞台となる大陸横断レース)のコースを仮想的に踏破できる歩数計連動アプリ「SBRトラッカー」や、メールや情報の受信を知らせてくれる「セックス・ピストルズ」(第5部「黄金の風」に登場するグイード・ミスタのスタンド)のマチキャラなど、1日中遊べるコンテンツが盛りだくさんだ。

価格は12万円超えとスマートフォンの中でも高額の部類に入るが、関連記事でも書かれているように、端末自体は128GBの大容量ストレージやクアッドDAC、デュアルカメラといった高機能を搭載する正統派のハイエンドモデル。また、788Mbpsの高速通信を実現するドコモのサービス「PREMIUM 4G」に対応するハイエンドモデル4機種のうちのひとつでもある。

そのうえ、「ジョジョ」の30年の歴史をこれでもかというくらいに詰め込んだ同機は、ファンなら購入しても後悔はしないはずだ。というか、「ジョジョ」の生粋のファンなら、他の端末の購入を考えるのは、無駄無駄無駄無駄ァッ!

歩数計連動アプリ「SBRトラッカー」。特性の異なる騎手の選択や、距離やステージに応じて発生するイベントを活用してゴールを目指す。なお、「SBRトラッカー」を利用しているプレーヤー同士が実際にすれ違うことで、新たなイベントが発生することもあるとか!

画面オフ時にも時刻や画像を表示できる「Always on display」機能にも、各部のエンブレムやスタイリッシュなスケッチなどが満載。写真の「石仮面」(第1部と第2部に登場)や、なんと荒木氏のサインも表示できる!

「ジョジョ」の世界観に合わせた専用ウィジェットも搭載。写真左上のウィジェットは、第4部に登場する、電気を操り、電気と同化するスタンド「レッド・ホット・チリペッパー」のバッテリー表示。バッテリー残量が減ってくると、「レッド・ホット・チリペッパー」の表情も弱まっていく

「セックス・ピストルズ」のマチキャラ(右上)がとてもキュート。その場でふざけ合ったり、拳銃の弾に乗って画面狭しと飛び回る姿は、見ていて飽きない

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS / 集英社

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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