特別企画
3位は「UQ mobile」、2位は「mineo」、1位は?

「顧客推奨度」(人にすすめたいか)が高い格安SIMトップ3、MMD研究所の調査結果

少し前ですが、調査会社のMMD研究所が、「2019年3月格安SIMサービスの満足度調査」の調査結果を3月に発表しました。対象となった格安SIMは、同社が同じ月に実施した別の調査「2019年3月格安SIMサービスの利用動向調査」において判明した格安SIMの利用率上位8社にワイモバイルを加えた、以下の9つのサービスです。

・ワイモバイル
・楽天モバイル
・mineo
・UQ mobile
・OCN モバイル ONE
・IIJmio(みおふぉん)
・BIGLOBEモバイル
・イオンモバイル
・LINEモバイル

調査では、「コストパフォーマンス」「端末ラインアップ」「データオプション」といった10項目に対する項目別の満足度や、サービス全体の満足度が調べられました。

注目は、利用中の格安SIMサービスが家族や友人にどれくらいおすすめできるかを評価した点数(10点満点)をもとに算出された「顧客推奨度」です。この調査では、9〜10点を付けたユーザーを「推奨者」、7〜8点を付けたユーザーを「中立者」、0〜6点を付けたユーザーを「批判者」に分類し、評価の高い推奨者から評価の低い批判者の割合を差し引いた数値を顧客推奨度と定義しています。

調査対象となった格安SIMの顧客推奨度(MMD研究所の調査結果をもとに作成)

調査対象となった格安SIMの顧客推奨度(MMD研究所の調査結果をもとに作成)

つまり、顧客推奨度が高い格安SIMほど、現役ユーザーからおすすめされているサービス、ということになります。そこで今回は、MMD研究所の調査結果でも特に顧客推奨度が高かった「LINEモバイル」「UQ mobile」「mineo」の3つにフォーカスしてみたいと思います。

第3位:小容量から大容量まで選べるマルチキャリアの「mineo」

顧客推奨度第3位は、オプテージの「mineo」です。

mineoは、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3つのネットワークすべてに対応する、いわゆる「マルチキャリア」と呼ばれるMVNO(仮想移動体通信事業者)です。どのネットワークを使うかは新規契約時に選べますが、SIMカードの変更を申し出れば、新規契約後でも別のネットワークに変更することが可能です。

料金プランは毎月500MBの小容量から30GBの大容量まで、6通りのデータ利用量を用意。ネットワークと料金プラン、双方の選択肢が幅広いことがmineoの特徴のひとつです。

mineoの料金プラン

mineoの料金プラン

mineoはオプションサービスも豊富です。たとえば、音声通話SIM向けの通話料割引オプションは、各通話最初の10分間が無料になるタイプと、毎月一定の無料通話分が割り当てられるタイプの2通りが用意されています。無料通話分は毎月30分または60分から選ぶことが可能です。

端末の保証オプションにも特徴があります。格安SIMで提供されている持ち込み端末向けの保証オプションは新規契約時にしか加入できない場合がほとんどですが、mineoの場合はいつでも加入したり解除したりできます(ただし、途中から加入する場合は30日間の免責期間が生じます)。

mineoの主なオプション

mineoの主なオプション

ユーザー向けのコミュニティサイト「マイネ王」をみずから運営していることも、mineoならではのユニークな特徴です。マイネ王はmineoからユーザーへの情報発信だけでなく、ユーザーどうしの交流や、ユーザーからmineoへの要望・提案の場としても活用されています。

また、マイネ王のアカウントとeo ID(オプテージが発行するユーザーID)をリンクさせると、ユーザーが寄付のように持ち寄ったデータ利用量を毎月最大1GBまで引き出して使ったり、余ったデータ利用量を預けたりできる「フリータンク」にアクセスできるようになります。ただし、この「フリータンク」は、「mineoユーザー間のつながり・助け合いの場」として提供されているもので、ルールを守って正しく使うようにしましょう。

■変更履歴:初出時に一部内容に誤りがありました。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです。[2019年5月27日 10:35]

オプテージの「マイネ王」は、mineoの情報発信、サービス提供、ユーザー交流の場として活用されています(マイネ王のWebサイトより)

第2位:通信品質が良好なサブブランドの一角「UQ mobile」

顧客推奨度第2位は、UQコミュニケーションズの「UQ mobile」です。

UQ mobileはワイモバイルと並んで、大手キャリアの「サブブランド」とされるキャリアです。対応するネットワークはauのみですが、通信品質は良好。価格.comマガジンが毎月実施している速度調査では、通信が混雑しがちな12時台や18時台でも安定した通信速度を記録しており、ランキング上位の常連となっています(関連記事:格安SIM人気12回線の通信速度を比較 速い/遅いMVNOは?)。

主力の料金プランは、各通話最初の5分間が無料になる「おしゃべりプラン」と、毎月一定の無料通話分が割り当てられる「ぴったりプラン」です。データ利用量はプランSから順に、毎月2GB、6GB、14GBの3通り。ぴったりプランの無料通話分は、プランSが30分/月、プランMが60分/月、プランLが90分/月となっています。月額540円の「増量オプション」を追加して、データ利用量を1.5倍に、無料通話分を2倍に増量することも可能です。

なお、通話料割引が付かない料金プランとして、毎月3GBの「データ高速+音声通話プラン」および「データ高速プラン」と、低速使い放題の「データ無制限+音声通話プラン」および「データ無制限プラン」も提供されています。おしゃべりプランとぴったりプランは音声通話SIMだけですが、こちらはデータ通信SIMを選ぶこともできます。

UQ mobileの料金プラン

UQ mobileの料金プラン

UQ mobileは端末ラインアップにも特徴があります。たとえば、昨年日本市場に参入したOPPOの「R17 Neo」はUQ mobileが独占販売していますし、主にシニア層をターゲットとした「おてがるスマホ01」のようにUQ mobileオリジナルの端末も取り扱っています。

そのいっぽうで、アップルの「iPhone」シリーズのようにユーザーからの人気が高い端末も販売しています。取り扱う機種の数は平均的ですが、メジャーなスマホから独自性の強い端末まで、幅広いニーズに応えるラインアップとなっています。

UQ mobileでは人気機種から個性的な端末まで、いろいろなスマホを取り扱っています(UQ mobileのWebサイトより)

全国に整備された店舗網もUQ mobileの特徴です。MVNOのなかには店舗を設けていないところもありますが、UQ mobile専売店の「UQスポット」は全国に181店舗(2019年5月16日時点)が展開されていて、契約手続きに限らずアフターサポートも受けられます。大手キャリアのような安心感のあるサポート体制が整っているのも、サブブランドであるUQ mobileならではのメリットと言えるでしょう。

UQ mobileでは、全国に展開されたUQスポットにおいて新規契約や機種変更だけでなくアフターサポートも受けられます

第1位:LINEと主要SNSが無料で通信できる「LINEモバイル」

顧客推奨度第1位は、LINEが提供する「LINEモバイル」です。

LINEモバイルは、mineoと同じマルチキャリア。ドコモ、au、ソフトバンクから好きなネットワークを選ぶことができます。データ利用量は毎月1GBから10GBまでの5通りに限られますが、音声通話SIMの月額料金はどのネットワークも同じ価格になっているという特徴があります。

LINEモバイルの料金プラン

LINEモバイルの料金プラン

LINEモバイル最大の特徴は、特定のサービスによる通信がデータ利用量を消費しない「データフリー」機能。対象となるサービスは「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE MUSIC」の5つです(ライブ動画の視聴やFacebookのMessengerなど、一部の機能は無料通信の対象外)。

データフリーの対象サービスは、どれだけ通信しても料金プランのデータ利用量を消費しません。また、データ利用量を使い切って速度制限を受けていても、これらのサービスは通常の速度のままで通信することが可能です。いわゆる「ギガ死」の状態でも、LINEやTwitterは普段通りの速度で使えるというわけです。

ただし、データフリーの範囲は料金プランによって異なります。毎月1GBまでの「LINEフリープラン」はLINEのみが対象。毎月3GBから10GBまでの「コミュニケーションフリープラン」はLINE、Twitter、Facebook、Instagramが対象で、「MUSIC+プラン」はここにLINE MUSICが追加されます。

LINEモバイルのデータフリー機能はLINEや主要SNSの通信が無料になります(LINEモバイルのWebサイトより)

LINEモバイルのデータフリー機能はLINEや主要SNSの通信が無料になります(LINEモバイルのWebサイトより)

LINEモバイルは、LINEの年齢認証が行える唯一の格安SIMでもあります。LINEのID検索機能を利用するには年齢認証が必須となりますが、対応しているのは大手キャリアとLINEモバイルのみ。LINEの機能をフル活用できる格安SIMは、LINEモバイルだけです。

また、LINEモバイルはLINEポイントとも連携しており、LINEモバイルの料金の支払いにポイントを宛てたり、料金の支払いで貯めたポイントをLINE Payにチャージしたりできます。こうしたLINEならではのメリットが得られるのも、LINEモバイルの魅力と言えるでしょう。

LINEモバイルの料金はLINEポイントでも支払いが可能。すべてのポイントを割り当てたり、指定のポイントだけを使ったりできます

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る