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節約モードでも実用的?

「mineoスイッチ増速ウィーク」期間中の通信速度を実測してみた


オプテージがMVNO(仮想移動体通信事業者)となって提供する格安SIMサービス「mineo」は、2014年6月のサービス開始から5周年を迎えたことを記念した還元イベントの一環として、ユーザーによる通信速度の切り替え機能「mineoスイッチ」利用時の上限速度を試験的に引き上げる「mineoスイッチ増速ウィーク」を、6月10日から23日までの2週間に渡り実施しました。

mineoスイッチをオンにすると、通信速度が上り・下りとも最大200kbpsに制限されますが、オンの間は料金プランのデータ利用量を消費しなくなります。つまり、高速通信が不要なタイミングでmineoスイッチをオンにしておくことで、データ利用量を節約することができるのです(参考記事:遅いだけじゃない! 格安SIM「通信速度の切り替え機能」のメリットは?)。

データ利用量を節約できるmineoスイッチは、画像の専用アプリやmineoのマイページからオン/オフの切り替えが可能です

mineoスイッチ増速ウィークの実施中は、スイッチをオンにしたときの上限速度が6月10日〜17日の早朝は最大500kbps、6月17日の早朝〜23日は最大1Mbpsまで、期間限定で引き上げられました。

最大1Mbpsといえば、楽天モバイルの料金プラン「スーパーホーダイ」の低速通信時と同じ(最大300kbpsになる12時台と18時台を除く)。SNSやLINEの利用はもちろん、YouTubeの動画なども低めの画質なら十分楽しめる速度です。サイズの大きなアプリのダウンロードや高画質なオンライン動画の再生などにはさすがに不向きですが、それ以外で不自由さを感じる場面は少ないでしょう。

ただ、500kbpsや1Mbpsというのはあくまでも上限の速度なので、実際にはこれより遅い速度しか得られないかもしれません。

期間中の通信速度を3つの回線すべてで実測

そこで、mineoスイッチ増速ウィーク実施中の通信速度がどれくらいだったのか、実際に測ってみることにしました。

対象は、auの回線を利用する「Aプラン」、NTTドコモの回線を利用する「Dプラン」、ソフトバンクの回線を利用する「Sプラン」の3種類すべて。mineoスイッチをオンにした低速通信時と、オフにした高速通信時の速度をそれぞれ測定しました。

測定には、価格.comマガジンで毎月実施している格安SIM主要12回線の速度調査にならい、「RBB SPEED TEST」(イード)を使用。各時間帯で5回測定した上り・下り通信速度の平均値を算出しました(参考記事:格安SIM人気12回線の通信速度を比較 速い/遅いMVNOは?)。測定エラーは含めず、正常に測定できた結果のみを採用しています。

測定場所は筆者が住む長野県佐久市の佐久平駅周辺で、前半は6月13日(木)、後半は6月19日(水)に実施。通信が集中する12時台と18時台、比較的通信が少ない14時台に測定を行いました。端末は速度調査で使用しているのと同じ、ファーウェイの「P10 lite」3台です。

なお、mineoスイッチをオンにしたときの上限速度は上り・下りとも最大500kbps(=0.50Mbps)または1Mbpsとなりますが、mineoでは低速通信中でも通信し始めの75KBは高速通信と同じ速度で読み込まれる「バースト転送機能」を提供しているため、上限以上の速度が記録されることがあります。

【最大500kbps】増速ウィーク前半の結果は?

まずは、mineoスイッチ増速ウィーク前半の結果からチェックしてみましょう。以下の表に、6月13日に実施した測定結果をまとめました。通信速度は「mineoスイッチ」の項目が「ON」のときは低速、「OFF」のときは高速です。速度の単位はすべてMbpsとなります(以下同様)。

mineoスイッチ増速ウィーク前半(6月13日)の測定結果

mineoスイッチ増速ウィーク前半(6月13日)の測定結果

mineoスイッチをオンにしたときの下り平均速度は、12時台が0.50Mbps、14時台が1.09Mbps、18時台が0.73Mbpsでした。バースト転送機能が働いているためか、14時台は上限の2倍の速度が記録されています。

mineoスイッチをオフにしたときの下り平均速度は、12時台が0.37Mbps、14時台が21.72Mbps、18時台が1.00Mbpsでした。

利用者が少ない14時台はmineoスイッチをオフにしたほうがずっと速く通信できていますが、12時台や18時台はmineoスイッチの状態にかかわらず、ほぼ同じ速度で通信することができました。

回線別の速度に注目すると、mineoスイッチをオンにしたときの12時台や18時台の下り通信速度では、auの回線を使うAプランがほかの2回線よりもわずかに速いことがわかります。いっぽう、上り通信速度にはあまり違いはありません。

なお、12時台はmineoスイッチがオンの状態よりもオフの状態のほうが遅くなっていますが、もともと12時台は格安SIMの通信速度が遅くなりやすい時間帯であることと、各プランひとつずつの回線でmineoスイッチを切り替えながら測定を実施したことから、タイミングによってネットワークの状況が変化し、結果に影響を与えたものと思われます。

【最大1Mbps】増速ウィーク後半の結果は?

続いて、6月19日に測定したmineoスイッチ増速ウィーク後半の結果をチェックしてみましょう。

mineoスイッチ増速ウィーク前半(6月19日)の測定結果

mineoスイッチ増速ウィーク前半(6月19日)の測定結果

mineoスイッチをオンにしたときの下り平均速度は、12時台が0.46Mbps、14時台が2.04Mbps、18時台が0.78Mbpsでした。前半と同様に、14時台の平均速度は上限の2倍程度になっています。

mineoスイッチをオフにしたときの下り平均速度は、12時台が0.41Mbps、14時台が26.27Mbps、18時台が0.90Mbpsでした。前半(6月13日)の結果と比べて14時台は2割近く速くなったものの、12時台や18時台の速度に大きな違いは見られませんでした。

mineoスイッチをオンにしたときの回線別の速度を見てみると、AプランとDプランにおける14時台の下り通信速度が、前半の測定結果の2倍になっています。上限の引き上げ率(500kbpsから2倍の1Mbpsへ)に比例していることから、増速の効果が現れていることがわかります。

いっぽう、Sプランの下り通信速度は前半の結果とあまり変わらず、14時台は1.07Mbps、12時台と18時台はそれぞれ0.45Mbpsと0.50Mbpsに留まりました。上り通信速度はどの時間帯も前半の2倍前後まで速くなっているので、下り通信速度のみ何らかの理由で上限の引き上げ効果が現れなかったことになります。

増速効果で「常時スイッチオン」でも使えるレベル!

mineoスイッチ増速ウィーク実施中の通信速度は、低速通信時のバースト転送機能による効果もあって、想像以上に実用的な速度が得られました。

mineoスイッチをオン(低速通信)にしたときの14時台の通信速度は、スイッチをオフ(高速通信)にしたときの18時台と同程度か、それ以上。もともと通信速度が低下しやすい12時台と18時台については、結果的にmineoスイッチがオンでもオフでもほとんど変わらない速度を記録しています。

従来のmineoスイッチは「普段はオフで、高速通信が不要な場合はオンにする」イメージでしたが、これだけの速度が得られるのであれば「普段からオンにしておいて、高速通信が必要な場合だけオフにする」といった、低速通信を常用する使い方もできるでしょう。

今回はmineoの5周年記念イベントという位置付けでmineoスイッチ利用中の通信速度が増速されましたが、今後は上限速度の正式な引き上げも検討されることになっています。最大1Mbpsになるかどうかはわかりませんが、mineoスイッチが今まで以上に使いやすくなることは間違いないでしょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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