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第1弾モデル「Ryzen 9 3900X」「Rayzen 7 3700X」をテスト

乗り換える価値はある? AMDの第3世代RyzenとRadeon RX5700シリーズ速攻レビュー

3Dパフォーマンスをチェック!

続いて、3Dパフォーマンスをみていこう。 今回は、Futuremark「3DMark」のほかに、実際のゲーミングタイトルとして、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」「Forza Horizon 4」「Shadow of the Tomb Raideromb Raider」「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」の4タイトルのベンチマークを実施した。ゲームタイトルは、それぞれ設定できる最高のグラフィック設定で、1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3つの解像度でテストを行っている。

グラフ10:3DMark Time Spy

グラフ10:3DMark Time Spy

グラフ11:3DMark Fire Strike Ultra

グラフ11:3DMark Fire Strike Ultra

グラフ12:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ

グラフ12:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ

グラフ13:Forza Horizon 4

グラフ13:Forza Horizon 4

グラフ14:Shadow of the Tomb Raideromb Raider

グラフ14:Shadow of the Tomb Raideromb Raider

グラフ15:Tom Clancy's Rainbow Six Siege

グラフ15:Tom Clancy's Rainbow Six Siege

3DMarkの結果を見ると、CPUの性能差がきっちりとスコアに出ていることがわかるし、GPUについても「Radeon RX 5700」は、「Radeon RX 5700 XT」に比べてCompute Unitの規模がちょうど9割という仕様だが、スコアを見る限り、そのあたりも反映されている。

実際のゲームタイトルは、GPU占有率の上がる4K解像度ではCPUの差が出にくく、スコアもGPUのスペック差くらいしか現れていないのもの、解像度を下げるとCPUの性能差が如実に表れてきている。今回発表された「Radeon RX 5700 XT」は2,560×1,440ドット、「Radeon RX 5700」はフルHDあたりでのゲーミングをターゲットにしているそうだが、CPUへの最適化が進められている最近のタイトルだと、単純なGPU性能だけでなく、CPU性能もいかに重要かということを改めて認識させられる結果といえそうだ。

CPUとGPUの消費電力はどうなった?

CPUとGPUの消費電力はどうなったのか?最後に、消費電力を計測できるラトックシステムの「Bluetoothワットチェッカー REX-BTWATTCH1」を使って、システム全体の消費電力からCPU/GPUそれぞれの消費電力を探ってみた。今回は、PC起動10分後の消費電力をアイドル時、「CineBench R20」でシングルコアを使用したテストを実行した際をCPUシングルスレッド高負荷時、同じくCPUコアをすべて使用したテストを実行した際をCPUマルチスレッド高負荷時、「3DMark Time Spy」を実行した際をGPU高付加時の値として採用している。なお、値はテスト実行中の瞬間最大消費電力となる。

グラフ16:消費電力(CPU)

グラフ16:消費電力(CPU)

グラフ17:消費電力(GPU)

グラフ17:消費電力(GPU)

CPUについては、コア数に比例した形となっており、コア数が同じだと値もほぼ同じだ。消費電力は据え置き、CPUの性能アップは製造プロセスの微細化やマイクロアーキテクチャーでうまくカバーしたことがよくわかる。ちなみに、「Ryzen 9 3900X」のみシングルスレッド時の値が高いのは、ブースト機能が効果的にはたらいたものと思われる。ここまでバランスのいい形でスペックアップをしてくるとは、さすがとしかいいようがない。

いっぽう、GPUについては、CPUとは異なり、高付加時の消費電力はCompute Unitと比例とはならず、「Radeon RX 5700 XT」が若干高めの値が出た。今回の新GPUでは、特にブーストクロックがこれまでよりも高めに設定されていたので、そのことが影響したのだろう。テスト中も全体的に消費電力がやや高めのイメージがあり、このあたりはもう少し改良の余地はありそうだ。

まとめ

さて、ここまで第3世代のデスクトップ向けRyzen CPUとRadeon RX 5700シリーズをのパフォーマンスを見てきたが、特にCPUについてはRyzen以前のAMDから想像できないほどバランスがよくなっており、想像以上に完成度が高くて驚いた。

いっぽう、第3世代のデスクトップ向けRyzen CPUを導入する際に多少ネックとなりそうなのが価格だ。もし乗り換えるのであれば、PCI Express 4.0の対応のX570マザーボードといっしょにプラットフォーム入れ替えがよさそうなのだが、マザーボードやPCI Express 4.0対応のSSDやビデオカードと一緒にとなると、トータルコストがグンと跳ね上がる。マザーボードの価格もグレードによってかなり差があるので、この辺りはなかなか悩みそう。当面は旧マザーボードで新CPUをしのぎ、PCI Express 4.0対応のSSDやビデオカードは後日導入するという形でもいいかもしれない。

今回は時間が限られていたため、GPUについてはライバルNVIDIAのものと比較ができなかったが、ミドルクラスの製品としては順当な性能といえる。とはいえ、この価格帯はボリュームゾーンということもあり、新旧モデルを含めてかなりのモデル数が展開されている。PCI Express 4.0対応とはいえ、対応する環境導入にはコストもかかるし、正直いえば、価格だったり性能だったりでもう一押しインパクトが欲しかったところではある。

いろいろと書いてしまったが、新CPU/新GPU/新チップセットを組み合わせた最新プラットフォームが、AMDのエコシステムの中でベストであることは間違いない。9月には、16コア/32スレッドのフルスペックモデル「Ryzen 9 3950X」の登場も控えおり、こちらにも大いに期待できそう。2019年、AMDの快進撃はまだまだ続きそうだ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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