レビュー
心拍数、脈波伝播時間(PTT)指数、血中酸素飽和度など豊富な情報を取得

健康管理重視なら、さまざまな健康データを計測できるスマートウォッチ「ASUS VivoWatch SP」

ASUS JAPANからスマートウォッチの新モデル「ASUS VivoWatch SP(HC-A05)」(以下、VivoWatch SP)が発売されました。スマートウォッチはいろいろなメーカーからさまざまなモデルが出ていますが、本モデルは健康管理に主眼を置いたヘルストラッカー色の強いモデルです。どんなことができるのか詳しく見ていきましょう。

ASUS JAPANが7月9日に発売したVivoWatch SP。脈波伝播時間(PTT)指数で血圧を測定できるほか、心拍数や血中酸素飽和度、ストレス解消レベル、睡眠情報など、さまざまな健康データを取得できます。価格.com最安価格は46,619円(2021年7月20日時点)

ASUS JAPANが7月9日に発売したVivoWatch SP。脈波伝播時間(PTT)指数で血圧を測定できるほか、心拍数や血中酸素飽和度、ストレス解消レベル、睡眠情報など、さまざまな健康データを取得できます。価格.com最安価格は46,619円(2021年7月20日時点)

反射型カラー液晶でバッテリー駆動時間は10日間

スマートウォッチは、運動のサポートや決済、健康管理など多機能なウェアラブルデバイスですが、VivoWatch SPは健康管理機能をウリにしたモデルです。メーカーのキャッチコピーは、「毎日の健康をサポートするウェアラブルヘルストラッカー」(リリースより)。

ディスプレイは1.34型のほぼ丸形の反射型カラー液晶。有機ELを採用する他社のスマートウォッチに比べると発色は見劣りしますが、時刻など各種情報を見るのには問題ありません。反射型なので日差しの強い屋外では非常に見やすいのですが、暗い場所ではほとんど見えず、夜間に時刻を確認するといった場合は少しだけ不便です。右下のボタンを押すとバックライトが点灯するので、見えないことはありませんが、時間を確認するためだけに、ボタンをいちいち押すのは少し面倒に感じました。

1.34型の反射型カラー液晶を搭載。下の部分がわずかに欠けているだけで、ほぼ丸形のディスプレイです。タッチ操作にも対応

1.34型の反射型カラー液晶を搭載。下の部分がわずかに欠けているだけで、ほぼ丸形のディスプレイです。タッチ操作にも対応

反射型カラー液晶は屋外など明るい場所で見やすいのが魅力

反射型カラー液晶は屋外など明るい場所で見やすいのが魅力

右側面にバックライトを点灯させるボタンと、後述する「PPGセンサー」を搭載。ボタンを一度押して、画面を左右にスワイプすると歩数や睡眠などが表示されます

右側面にバックライトを点灯させるボタンと、後述する「PPGセンサー」を搭載。ボタンを一度押して、画面を左右にスワイプすると歩数や睡眠などが表示されます

左側面には後述する脈波伝播時間(PPT)指数を測定するための電極があります

左側面には後述する脈波伝播時間(PPT)指数を測定するための電極があります

低消費電力の反射型カラー液晶により、バッテリー駆動時間が約10日間(通常使用時)と長いのがいいところです。アップルの「Apple Watch」を使っている筆者としては、1週間に1回充電すればいいのは本当に便利だと思います。水深50mに相当する気圧に対応する5気圧防水なので、海辺や川でも安心して利用可能。

ベゼルはセラミック、バックルはステンレススチールと素材にもこだわっています。本体サイズは53.5(幅)×46.5(高さ)×14.2(奥⾏)mm、重量は約62g。着け心地は、普通の腕時計と大きく変わりません。シリコンのようなベルトは汗でべとべとになりにくいのが今の季節にはありがたいところ。時計本体が少し大きめなので、女性だと大きく感じるかもしれません。

バックルはステンレススチール。ベルトはシリコンのような素材で、サラサラとした質感

バックルはステンレススチール。ベルトはシリコンのような素材で、サラサラとした質感

充電は付属の充電クリップで本体を挟んで行います。ACアダプターは付属せず、パソコンのUSBポートなどに接続して充電します

充電は付属の充電クリップで本体を挟んで行います。ACアダプターは付属せず、パソコンのUSBポートなどに接続して充電します

脈波伝播時間(PPT)指数で血圧を測定

VivoWatch SPの特徴として、脈波伝播時間(PPT)指数を計測できることがあげられます。聞き慣れない難しい言葉ですが、主に人体内の血流速度を測定することで、感情の変動状態を観察できるらしいです。実際に測定すると、126/76という2つの数値が表示されます。この2つの数値、どこかで見覚えが……。そう、血圧のことです。血圧計というと、腕に巻いてプッシューと加圧するものを思い浮かべますが、脈波伝播時間指数は、血管内に巡る血流の変化を読み取り、いろいろな数値をもとに血圧を推定するというもの。なお、VivoWatch SPは医療用機器ではないので、あくまで結果は参考値ととらえましょう。正確な血圧を知りたい場合は専用の機器を使うのが正解です。

脈波伝播時間(PTT)指数は、「PTT指数」の画面に移動し、本体側面の右上にある血流の体積変化を光で読み取る「PPGセンサー」と左下の電極に指を添えて測定します。そうすると、PTT指数とともに、心拍数、血中酸素飽和度、ストレス解消指数が測定されます。PPGセンサーと電極は本体裏面にもあり、指定間隔(5/10/15/30/60/120分)で自動計測することも可能。これにより、心拍数やストレス解消指数などを24時間測定できます。

PPT指数を測定するには、右下のボタンを押して、左右に画面を左右にスワイプし、「PPT指数」を選びます

PPT指数を測定するには、右下のボタンを押して、左右に画面を左右にスワイプし、「PPT指数」を選びます

画面の指示にしたがって、右上のPPGセンサーと左下の電極をタッチします

画面の指示にしたがって、右上のPPGセンサーと左下の電極をタッチします

1分ほどで測定は完了。心拍数、PPT指数、血中酸素飽和度、ストレス解消指数が測定されます

1分ほどで測定は完了。心拍数、PPT指数、血中酸素飽和度、ストレス解消指数が測定されます

ちなみに、手動での測定はなかなか難しく、時間がかかりました。PPGセンサーに人さし指、電極に親指を置くのですが、なかなか計測が開始されず、最初は焦りました。何度か試してみた結果、指に力を入れないことがコツのようです。ぎゅっと力を入れると、何分経っても計測が始まらず、始まったとしても最後まで計測できませんでした。

結果はあくまで参考値ですが。40歳を過ぎてお腹周りととともに、血圧も気になりだしている筆者にとってはありがたい機能です。ちなみに、PPT指数は先日行った健康診断の血圧の結果と大きな差はありませんでした。

本体の裏面にもPPGセンサーと電極が搭載されており、心拍数、脈波伝播時間指数、血中酸素飽和度など常時計測できます。血中酸素飽和度は、脈波伝播時間指数と同じく参考値です。正確な数値が知りたい場合は、パルスオキシメータなどの医療用機器を使いましょう

本体の裏面にもPPGセンサーと電極が搭載されており、心拍数、脈波伝播時間指数、血中酸素飽和度など常時計測できます。血中酸素飽和度は、脈波伝播時間指数と同じく参考値です。正確な数値が知りたい場合は、パルスオキシメータなどの医療用機器を使いましょう

より正確な数値を測定するためには、較正という作業が必要です。信頼できる医療機器で測定した血圧を入力するだけですが、筆者宅には血圧計はなく……

より正確な数値を測定するためには、較正という作業が必要です。信頼できる医療機器で測定した血圧を入力するだけですが、筆者宅には血圧計はなく……

運動や睡眠の情報も取得

最後にそのほかの機能を見ていきましょう。

各種機能は本体の右下のボタンを一度押して、画面を左右にスワイプすると呼び出せます。歩数、睡眠、アラーム、時間の設定、エクササイズ、心拍数、血中酸素飽和度、心身バランス、PTT指数の順に並んでいます。上下にスワイプすると各種機能の結果やその他の機能が表示されます。

エクササイズは屋外と屋内を選んでスタートするだけの簡易的なもの。ペース、距離、心拍数、消費カロリー、平均速度、歩数、ケイデンスが記録されますが、ウォーキングかランニングかを選ぶことはできません。GPSを内蔵しており、屋外を選ぶとルート情報を取得できますが、スポーツ向けのスマートウォッチを探している人には物足りないでしょう。

エクササイズは屋外と屋内を選んでスタートするだけのシンプルなもの

エクササイズは屋外と屋内を選んでスタートするだけのシンプルなもの

睡眠時間と睡眠の質も計測できます。バックグラウンドで心拍数を追跡し、自動的に計測がスタートするので、寝る前に何か操作をする必要がないのが親切。血中酸素飽和度や心拍数から睡眠の深さと安らぎ度合いを測定し、寝返りを打った回数も記録してくれます。

VivoWatch SPで取得した情報は、スマートフォン用アプリ「ASUS HealthConnect」で確認できます。対応OSはiOS 11以上/Android 4.4以上対応。iPhoneでも使えます

VivoWatch SPで取得した情報は、スマートフォン用アプリ「ASUS HealthConnect」で確認できます。対応OSはiOS 11以上/Android 4.4以上対応。iPhoneでも使えます

睡眠時間と睡眠の質を計測できます。寝返りの回数も数えてくれます。さすがに暑い日が続いているので眠りは浅いようです

睡眠時間と睡眠の質を計測できます。寝返りの回数も数えてくれます。さすがに暑い日が続いているので眠りは浅いようです

まとめ

VivoWatch SPは、参考値ですが血圧を測定できるのが大きな魅力です。心拍数や血中酸素飽和度、睡眠など、取得できる情報も多彩。健康管理用以外の部分では物足りないところはありますが、スマートフォンの通知を受け取るなど、スマートウォッチの基本的な部分は備わっています。バッテリー駆動時間が10日間と長いのが地味ですが、試して便利に感じたところです。健康管理用のスマートウォッチを探している人はVivoWatch SPをチェックしてみてはいかがでしょうか。

スマートフォンにGmailが届くと通知してくれます

スマートフォンにメール(写真は「Gmail」)が届くと通知してくれます

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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