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「まとめ買い」は使いすぎに注意!

KDDIオンラインプラン「povo 2.0」データトッピングの上手な使い方

「povo 2.0」の注意点をチェック

「povo 2.0」の注意点をチェック

KDDIは2021年春にサービスを開始したオンラインプラン「povo」をバージョンアップし、2021年9月29日から「povo 2.0」の提供を始めました。

従来の「povo 1.0」はデータ利用量毎月20GB・月額2,728円の料金プランをベースに、24時間データ使い放題などのオプションを「トッピング」として気軽に購入できるのが特徴です。データ利用量は毎月自動的に付与されるため、NTTドコモの「ahamo」やソフトバンクの「LINEMO」といった競合するオンラインプランと同じような感覚で利用できました。

いっぽう、リニューアルされたpovo 2.0では料金プランが月額0円となり、データ利用量や通話定額オプションなどがすべてトッピングとして提供される「オールトッピング」なプランに生まれ変わっています。追加されるデータ利用量と利用可能期間が異なる「データトッピング」をその都度選んで購入するのはプリペイドプランの感覚に近く、従来型の料金プランとの違いにとまどう人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、povo 2.0で導入されたデータトッピングの内容をおさらいしつつ、利用時の注意点をチェックしてみたいと思います。

※記事の内容は2021年11月25日時点での情報をもとにしています。記事中の価格は特に断りがない限り税込です。

データトッピングは全部で6種類

まずはpovo 2.0の料金プランとデータトッピングの内容を見てみましょう。基本となる「ベースプラン」とデータトッピングの利用料金やデータ利用量を以下の表にまとめました。

povo 2.0のベースプランとデータトッピング

povo 2.0のベースプランとデータトッピング

前述のように、povo 2.0の基本となる料金プラン「ベースプラン」は月額料金が0円で、データトッピングを購入しない限りデータ利用量は0GBです。データトッピングの残量がない場合の通信速度は上り・下りともに最大128kbpsの低速におさえられています。音声通話やSMSはこのままでも利用可能で、国内通話料は30秒あたり22円、国内SMS送信料は1通あたり3.3円(最大70文字)です。

データトッピングは上限が設定されている「データ追加1GB」から「データ追加150GB」までの5種類と、購入から24時間は無制限で通信できるようになる「データ使い放題」の合計6種類が用意されています。データ利用量が有効なのは利用可能期間の最終日までで、使いきれなかったとしても繰り越されません。

データ利用量がそれぞれ異なるのはもちろんですが、データトッピングは利用可能期間の長さも異なります。各トッピングのデータ利用量と利用可能期間は次の通りです。

・データ追加1GB…1GB/7日間
・データ追加3GB…3GB/30日間
・データ追加20GB…20GB/30日間
・データ追加60GB…60GB/90日間
・データ追加150GB…150GB/180日間
・データ使い放題…無制限/24時間

povo 2.0のユーザーが5Gや4Gの高速通信を利用するには、データトッピングをこの中から選んで購入し、ベースプランにデータ利用量を追加する必要があります。購入はpovoの専用アプリ経由で行います。

povo 2.0の各種トッピングは専用アプリから購入します

povo 2.0の各種トッピングは専用アプリから購入します

なお、povo 2.0では「通話トッピング」として「5分以内通話かけ放題」(月額550円)と「通話かけ放題」(月額1,650円)が提供されています。前述のデータトッピングの利用料金は購入時にその都度請求されますが、通話トッピングの利用料金は月ごとに請求される点が異なります。

データトッピングはどれを買うのがお得?

povo 1.0などの従来型の料金プランは、基本的に「1か月あたりのデータ利用量」を考えて選ぶスタイルでした。

たとえば、総務省が公開しているデータによればユーザーの約9割は毎月20GBのデータ利用量があれば十分とされていますから、大半の人は20GB/月以下の料金プランを選べば足りることになります。また、各キャリアのマイページやスマートフォンで実際の通信量をチェックして自分の使い方に合った料金プランを選べば、通信コストの節約にもつながります。

ところが、povo 2.0のデータトッピングは利用可能期間がそれぞれ異なります。今までのように1か月単位で管理するのではなく、必要な時に必要な分のデータ利用量をこまめに購入したり、最長で180日間使えるデータ利用量150GBをまとめ買いしたりできるようになりました。

活用の幅が広がった反面、期間が異なるトッピングから最適なものを選ばなければならないため、月単位でのデータ利用量管理に慣れている人はわかりづらさを感じることもあるのではないでしょうか。

次のグラフでは、6種類のデータトッピングのうち「データ使い放題」を除く5種類について、利用料金をデータ利用量で割った「1GB単価」と、データ利用量を利用可能期間で割った「1日あたりのデータ利用量」を示しています。

povo 2.0のデータトッピングにおける「1GB単価」と「1日あたりのデータ利用量」の比較

povo 2.0のデータトッピングにおける「1GB単価」と「1日あたりのデータ利用量」の比較

「1GB単価」は、簡単に言えば「データトッピングのお得度」を示しています。

データ利用量が一番少ない「データ追加1GB」は1回390円と安いものの、購入できるデータ利用量は1GBのみ。これに対し、「データ追加150GB」は1回12,980円と高額ですが、データ利用量は150GBも購入できるので、1GBあたりの価格は約87円です。単価を比較すると、「データ追加1GB」は「データ追加150GB」の約4.5倍もコストがかかることがわかります。

グラフを見ると、1GB単価は「データ追加3GB」と「データ追加20GB」の間で大きく変化していることがわかります。一番お得なのは150GBのまとめ買いですが、1回1万円以上のまとまった出費を避けたい場合は「データ追加20GB」や「データ追加60GB」を選ぶのもよさそうです。

いっぽう、「1日あたりのデータ利用量」は、購入したデータ利用量を利用可能期間の最終日にちょうど使い切るペースで消費すると仮定した場合の、1日あたりの平均通信量に相当します。簡単に言えば「これ以上のペースで通信すると、利用可能期間が終わる前にデータ利用量を使い切ってしまいますよ」という目安になります。

こちらも1GB単価の場合と同様に「データ追加3GB」と「データ追加20GB」の間で値が大きく変化します。たとえば「データ追加20GB」で購入した20GBを30日間でちょうど使い切るのは平均約0.67GB/日で通信する場合ですが、仮に「データ追加3GB」を購入した人が同じペースで通信した場合、5日経たずに使い切ってしまいます。

前述のように「データ追加3GB」は1GB単価が高めです。仮に30日間で3回・合計9GB分購入するとコストは2,970円となり、「データ追加20GB」1回分の2,700円を上回ってしまいます。余ったデータ利用量が繰り越されないのでもったいないようにも思えますが、30日間で6GB以上通信する人は「データ追加20GB」を購入することも検討してみましょう。

また、「データ追加20GB」と「データ追加60GB」における1日あたりのデータ利用量はどちらも同じ値です。1GB単価は「データ追加60GB」のほうがお得なので、この2つのトッピングで悩む場合は「データ追加60GB」を購入するのがよいでしょう。

お得な「まとめ買い」は使いすぎに注意!

ただし、povo 2.0で注意すべきなのは「データ利用量の使いすぎ」です。

前述のように、データ利用量の1GB単価が一番お得なのは「データ追加150GB」なのですが、このトッピングを購入すると利用可能期間180日間のデータ利用量150GBが一度に追加されます。この状態で動画配信サービスの長時間視聴のような通信量が多い使い方をすれば、短期間で150GBを使い切ることもあり得ます。

従来型の料金プランは月単位で管理されているので、仮にデータ利用量を使い切ってしまっても、翌月には新たなデータ利用量が付与されます。しかし、povo 2.0のデータトッピングに設定されているのはあくまでも「購入したデータ利用量を利用できる最長期間」なので、利用可能期間が長いデータトッピングであっても短い期間で使い尽くせるのです。

データ利用量を使い切ると通信速度が最大128kbpsに制限されてしまうので、高速通信を利用するには改めてデータトッピングを購入しなければなりません。早めに使い切ることを承知のうえでデータ通信を利用するのであれば問題ありませんが、人によっては「お得なまとめ買い」で半年分のデータ利用量を購入したつもりが想定外の出費につながってしまう可能性もあるのです。

そこで活用したいのが、24時間無制限で通信できる1回330円の「データ使い放題」です。すでに購入したデータ利用量が残っている状態で「データ使い放題」を購入すると、24時間は「データ使い放題」の無制限通信が優先されるので、購入済みのデータ利用量を消費せずに通信することができます。

povo 2.0の「データ使い放題」で利用できる24時間のデータ通信使い放題は、データトッピングで購入したデータ利用量が残っていても優先して適用されます

povo 2.0の「データ使い放題」で利用できる24時間のデータ通信使い放題は、データトッピングで購入したデータ利用量が残っていても優先して適用されます

たとえば、週末に動画配信サービスを楽しみたい場合、視聴前にpovo専用アプリから「データ使い放題」を購入しておけば、24時間以内であれば映画・ドラマを長時間楽しんでも購入済みのデータ利用量は消費されません(ただし、ネットワークの混雑時、動画・クラウドゲームの利用時などに通信速度を制限する場合があるとされています)。

これは「データ追加150GB」に限らず、ほかのデータトッピングを購入した場合でも同じです。通信量が多くなりそうなタイミングに応じてピンポイントで「データ追加」を購入することで、データ利用量の使いすぎを怖れずに済むというわけです。

なお、「データ使い放題」の利用可能期間は購入から24時間ですが、執筆時点では「期間満了日の23時59分59秒まで」となっています。つまり、土曜日に「データ使い放題」を購入すれば、翌日の日曜日が終わるまで通信が無制限になります。

ただし、これはあくまでも当面の措置であり、いずれは本来の「購入時点から24時間以内」になるはずなので、購入時には必ず詳細をチェックしておきましょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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