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モデルごとの違いをチェックしてベストな1台を選ぼう!

みんな同じ…ではない「スティック型PC」最新7モデルを徹底比較

HDMIポートを搭載した「スティック型PC」が今話題を集めている。超小型のボディをディスプレイに挿すだけで、ディスプレイをPCとして利用できる気軽さが持ち味の製品だ。ただ、今購入できるスティック型PCを比べてみると、基本性能で共通部分が多く、価格以外の違いや差がわかりにくく、どのモデルを選んでも大差ない、と思いがち。しかし、細かいところをチェックすると、使い勝手に左右するところで違いがあることがわかる。ここでは、現在発売中&近日発売予定のスティック型PC7モデルの違いをまとめてみた。

続々と新製品が登場するスティック型PC。基本性能の差が少なく、どれを選んでも同じに思えるが、細部に違いが見られる

基本性能はほぼ共通。機種ごとの違いはどこにある?

スティック型PCの魅力は、なんといってもその手軽さにある。HDMIポートを搭載しており、テレビやディスプレイに挿すだけでWindowsパソコンに早代わりするという手軽さが最大のウリだ。手持ちのパソコン用モニターや薄型テレビなど、HDMI入力端子を備えたディスプレイにスティック型PCを組み合わせることで、サブPCやリビングPCとして利用することができるのである。

サイズも、USBメモリーをひと回り大きくした程度のポケットサイズで、持ち運びも苦にならない。価格は2万円前後が主流で、値ごろ感も高い。処理性能については、一般的なWindowsタブレットとほぼ同等で、Webコンテンツの閲覧、メールやSNSの利用にとどまらず、ストリーミング動画の再生などメディアプレーヤーとしても利用できる性能を備えている。

スティック型PCは、パソコン用モニターや液晶テレビなどに装備されているHDMIポートに差し込んで使う

スティック型PCは、パソコン用モニターや液晶テレビなどに装備されているHDMIポートに差し込んで使う

スティック型PCの選ぶ際に留意しておきたいのは、基本性能に違いが少ないことだ。選べる製品は増えたものの、各モデルの性能をチェックすると、バリエーションが限られていることがわかる。CPUにインテルのクアッドコアプロセッサー「Atom Z3735F(1.33GHz)」を採用し、RAMは2GBというのが共通の仕様。接続インターフェイスも、SDXC対応のmicroSDメモリーカードスロット、USB 2.0ポート、Bluetooth 4.0が各1系統でほぼ共通だ。プリインストールされるOSも、Windows 8.1 with Bingが主流となっている。性能面だけを見ると、スティック型PCは、「どれを選んでも大差はない」と言ってもあながち間違いではない。

スティック型PCの接続インターフェイスは、どのモデルもほぼ共通。USB 2.0ポートと電源接続用のmicroUSBポートを備えている

microSDメモリーカードスロットも、スティックPCに標準的に備わるインターフェイスだ。スティック型PCの限られたストレージ容量を増設できるので大容量のメモリーカードと組み合わせたいところだ

しかし、細かいスペックを見ていくと、各モデルに違いはある。特に違いがあるのがストレージ容量だ。スティック型PCの多くは32GBのストレージを搭載しているが、64GBを採用する大容量モデルも存在する。

もうひとつの違いとして、CPUの冷却ファンの有無もある。冷却ファン付きのモデルは、高い冷却性能を生かしてCPUに高い負荷をかけ続けても、処理性能の低下が起こりにくくなる。これは、高解像度の動画を長時間ストリーミング再生するような高負荷が続く場合などに、安定性の面でプラスに作用するはずだ。

また、先に述べたように、スティック型PCの接続インターフェイスはほぼ共通の仕様だが、なかには、USBポートを2系統備えるものも存在する。設置スペースの関係などでUSBハブを利用することが難しい場合などは、USBポートが多いものを選ぶとよいだろう。

高い負荷を長時間かけた場合の安定性に寄与する冷却ファン。その有無も製品選びの大きな要素だ

高い負荷を長時間かけた場合の安定性に寄与する冷却ファン。その有無も製品選びの大きな要素だ

こうした点を留意しながら、現在発売中&近日発売予定のスティック型PCを見てみよう。

先陣を切って発売されたコンパクトモデル
マウスコンピューター「m-Stick MS-NH1」

国内メーカーとして最初にスティック型PCを提供したマウスコンピューター。「m-Stick MS-NH1」は、ファンレスボディに32GBのストレージを搭載したモデルだ。OSはWindows 8.1 with Bingで、こうした基本構成からは、比較的オーソドックスなスティック型PCといえよう。最大の特徴は、小型のスティック型PCの中でも、さらに一段と小さく軽い筐体に仕上がっていること。コンパクトで設置性が高く、持ち運びやすいというスティック型PCのメリットを重視した製品なのである。

ボディカラーはブラック。重量は約44gと、軽量のスティック型PCの中でも軽く、今回紹介する商品の中では最軽量の部類に属する

USB 2.0とmicroSDメモリーカードなどを備えた接続インターフェイスも標準的だ

USB 2.0とmicroSDメモリーカードなどを備えた接続インターフェイスも標準的だ

 

 

64GBストレージを搭載!
マウスコンピューター「m-Stick MS-NH1-64G」

上で紹介したm-Stick MS-NH1をベースに、ストレージ容量を64GBに拡張した大容量モデル。初期状態におけるストレージの空き容量は約50GB確保されている(※32GBモデルのストレージ空き容量は約20GB)。これだけの容量があれば、大型アプリケーションのインストールや、データ保存など、一般的なPCとしても利用しやすいだろう。なお、ストレージ容量以外のスペックはm-Stick MS-NH1と共通で、ファンレス仕様のコンパクトなスティック型PCとなっている。

m-Stick MS-NH1-64Gのボディカラーはホワイトとなる。重量は32GBモデルと同じく約44gと軽量だ

m-Stick MS-NH1-64Gのボディカラーはホワイトとなる。重量は32GBモデルと同じく約44gと軽量だ

USB 2.0ポートを1系統備えるほか、電源用のmicroUSBポートも備わる

USB 2.0ポートを1系統備えるほか、電源用のmicroUSBポートも備わる

 

 

より過酷な利用でも安心の冷却ファンを搭載するモデル
マウスコンピューター「m-Stick MS-PS01F」

32GBのストレージを搭載する点ではエントリーモデルに見えるかもしれないが、冷却用のファンを備えているのが大きな特徴。冷却ファンを採用することで、静音性は低下するものの、CPUから発する熱を冷ますことができるので、長い時間、高負荷状態をかけるような場合でも、より安心して利用することができる。動画の視聴などに向いたモデルといえよう。

円形デザインを採用したボディ。前面に小型のファンが備わっている

円形デザインを採用したボディ。前面に小型のファンが備わっている

ファンが吸い込んだ空気は、USBポートや側面に設けられた排気口から排出される

ファンが吸い込んだ空気は、USBポートや側面に設けられた排気口から排出される

 

 

キーボード付きなど豊富なバリエーションを用意
インテル「Compute Stick」

ファン付きのスティック型PCで、ストレージ容量は32GB。メーカーはインテルだが、国内では、PCの周辺機器で知られるアイ・オー・データ機器が発売を手がけており(※他メーカーも取り扱いを表明している)、本体のみに加えて、ディスプレイやキーボード&マウスなどと組み合わせたセット商品が用意されているのが特徴だ。組み合わせて利用する周辺機器を持ち合わせていない場合に選択肢に入れておいて損のない製品だ。なお、本製品は、2015年5月12日に発売延期が発表されている。発売時期は追って発表される見込みだ。

冷却ファンを備えるCompute Stick。ボディカラーはブラック

冷却ファンを備えるCompute Stick。ボディカラーはブラック

アイ・オー・データ機器から発売予定。液晶ディスプレイやマウス&キーボード、USBハブなどが同梱されるセットモデルも用意されている

 

 

大型ヒートシンクを備え、ファンレスながら高い冷却性能を備える
FRONTIER「Palm Stick PS01H」

32GBのストレージを備えたファンレスタイプのスティック型PC。50g前後が多いスティック型PCとしてはやや重めな約70gという重量で、サイズも少し大きめだが、それは内部に大型のヒートシンクを備えているため。このヒートシンクのおかげで、ファンレスながら余裕のある冷却が行える。しかも駆動部分がないため、騒音も少なくほぼ無音だ。ファンレスによる静音性だけでなく冷却性も兼ね備えた1台となっている。

スティック型PCとしてはやや大きめのボディ

スティック型PCとしてはやや大きめのボディ

大型のヒートシンクが内蔵されており、スティック型PCとしてはやや重めの約70gのボディとなっている

大型のヒートシンクが内蔵されており、スティック型PCとしてはやや重めの約70gのボディとなっている

 

キーボード付きモデルも用意! オーソドックスなスティック型PC
エプソンダイレクト「Endeavor SY01」

冷却ファンを備えたストレージ容量32GBのモデル。デザインはシンプルでビジネス向けという側面が強いが、トラックパッドと一体化されたマイクロソフトのワイヤレスキーボード「All-in-One Media Keyboard」が同梱されたセットモデルも用意されているのは魅力だ。5月下旬よりエプソンダイレクトの直販サイトで受注が開始される。

黒いボディは、エプソンらしい質実剛健さでビジネス向けの雰囲気。重量は約60g

黒いボディは、エプソンらしい質実剛健さでビジネス向けの雰囲気。重量は約60g

マイクロソフトのトラックパッド搭載ワイヤレスキーボードAll-in-One Media Keyboardを同梱するセットモデルも用意

 

 

金属製ボディに2系統のUSBポートを搭載
ドスパラ「Diginnos Stick DG-STK1」

32GBストレージを備えたスティック型PCだが、標準サイズのUSBポートとmicroUSBポートという2系統のUSBポートを備えているのが大きな特徴だ。このため、USBハブを使わずに、USBマウスとキーボードを直接本体に差し込んで使うことができる。USBによる接続性や拡張性を重視するなら、このモデルは貴重な選択肢といえよう。

また、ファンは搭載していないが、冷却効果を期待できる金属製ボディを採用しているのも特徴。金属製ボディによる質感の高さも見逃せないポイントだ。

 

 

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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