新製品レポート
日本を代表する“おもてなし”でもあるおしぼりを自宅でも!!

世界初の冷温システム採用! 従来の2〜3倍の速さで冷却・加熱するおしぼり冷温庫「REION」

飲食店などで、当たり前のように出てくる「おしぼり」。日本では当たり前の存在なので特に気にすることがありませんが、今回はおしぼりが与える心と身体への効果を再確認するとともに、おしぼりを冷やしたり温めたりする冷温庫の“すごいヤツ”を紹介します。おしぼり用冷温庫なんて、お店をやっていなければ関係ないと思われた方! 新たに誕生したFSX「REION(レイオン)」は世界初の冷温システムを搭載した、今までにない冷温庫。コンシューマー向けにも展開されるので、ぜひチェックしてください!

こだわりのデザインで“魅せる”冷温庫に!

REIONを開発したFSXは、レンタルおしぼりの会社として創業し、以後、おしぼりにまつわる技術や製品、サービスの企画・開発・販売を50年続けています。特に、抗ウイルスの特許技術「VB(Virus Block)」が施されたおしぼりは、手に付着しようとするウイルスをブロックし、おしぼり上で繁殖しようとするウイルスを99.9%抑制。このような効果が高く評価され、医療機関や美容サロンなどさまざまな場所で使用されています。そんな、おしぼりに真摯に向き合ってきた会社だからこそ、“冷やせればいい、温めればいい”という存在だった冷温庫を根底から見直し、本当に求められる“これまでにない”冷温庫を実現しました。

まずは、パッと見て感じるこれまでとの違い、「デザイン」を見ていきましょう。従来の冷温庫は、正直、見た目は度外視されており、デザインで物欲がそそられるようなモノではありませんでした。REIONはそんな印象を刷新! デザイナー・アートディレクターの小関隆一さんの手によって、空間になじむ主張しないデザインながら、洗練されたインテリアのような質感と外観になりました。また、2種類のサイズがラインアップされるのですが、異なるサイズのREIONを並べたり、積み重ねたりできる設計になっているのもポイント。増設もスマートに行えます。

L型(左)とS型(右)の2種類のサイズを用意。L型のサイズは450(幅)×373(高さ)mmで、市場想定価格は13万円(2017年7月発売予定)。S型のサイズは225(幅)×373(高さ)mmで、市場想定価格は7万円(2017年秋発売予定)となっています

L型とS型を隣りに並べると、まるで一体化された冷温庫のように!

L型とS型を隣りに並べると、まるで一体化された冷温庫のように!

S型の幅はL型の半分なので、L型の上にS型を2台乗せるといった重ね方も可能

S型の幅はL型の半分なので、L型の上にS型を2台乗せるといった重ね方も可能

冷温庫としてはめずらしいブラックもラインアップ(S型もあり)。なお、設計から組み立てまで、すべて日本国内で行われます

世界初の冷温システムとは?

続いては、REIONの核である、世界初の冷温システムについて解説します。従来の冷温庫は、庫内がステンレスやアルミ製となっており、その金属部分を冷やしたり温めたりすることで、徐々に庫内にあるおしぼりを冷たくしたり、温かくしたりしていました。そのため、おしぼりの温度が均一にならず(内側のほうが温度が伝わりにくい)、さらに冷やすにも温めるにも長い時間がかかるといった課題があったそう。また、夏場に冷却運転して、冬場に温め運転に切り替えた際、故障することも多かったといいます。しかも、故障したとしても部品交換で対処できず、買い替えねばならないのが当たり前でした。これらの問題を解決するためにREIONは、「エア・サーキュレーションテクノロジー」を採用。庫内背面に冷却と加熱ができる装置を搭載し、温度コントロールされた空気をファンで庫内に循環させることで温度ムラのないおしぼりが作れるようになったそうです。

従来の冷温庫は本体背面に冷却部(冷却用の半導体・ペルチェ素子と送風するためのファン)が、温めを行うためのヒーター線が庫内を囲うように配置されていました。このような構造のため、冷却運転時に生じた結露が水滴となってヒーター線にかかり、ショートすることも。温めを行おうと運転をした時に、故障していることに気付くため、特に秋〜冬にかけて故障が多発していたといいます

REIONは本体背面に、冷却ユニット(ペルチェ素子)と独自開発した加熱ユニットを配置。この装置で適切な温度制御を行い、ファンにより庫内の空気を均一に循環させます。なお、冷温機構を背面に集約したことで、たとえ故障しても修理が容易になりました

下の動画はドライアイスで庫内の空気の流れを可視化したもの。ドアが開いているため、ただ前方に送風されているだけのように見えますが、使用時は、背面から出た風がドアにぶつかり、庫内奥へと還流します。
※本来はドアを開けるとファンが停止しますが、デモンストレーションのため稼働し続けるように設定されています

空気循環型冷温システムの採用により、従来は60℃におしぼりを温めるのに9時間かかっていましたが、REIONでは3時間に短縮。さらに、45℃のおしぼりになる「LOWモード」を利用すれば、従来よりも約40%も節電できます

いっぽう、冷却もスピードアップ! 10℃のおしぼりを作るのにかかる時間は従来の半分、2.5時間で済みます

いっぽう、冷却もスピードアップ! 10℃のおしぼりを作るのにかかる時間は従来の半分、2.5時間で済みます

庫内をステンレスやアルミにする必要がなくなったので、樹脂仕様となりました。保冷・保温性が向上したほか、掃除もしやすくなったそうです

なお、運転モードは、おしぼりの温度が10℃になる「COLD」と、45℃の「LOW」、60℃の「HIGH」の3つ。最大消費電力は、「COLDモード」が125W、「LOWモード」が140W、「HIGHモード」が140Wです

自宅ではタオルをむき出しのままで冷温庫にセットすることになりますが、「HIGHモード」、「LOWモード」でも、REIONに入れておく時間が常識的な範囲内であれば乾燥しないそう

抗ウイルスの特許技術「VB」は、どうなった?

さて、ここまでREIONの構造を見てきましたが、冒頭でお伝えした抗ウイルスの特許技術「VB」がどうなったのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。実は、「VB」はポリ酸と抗生物質、抗菌剤をあわせた水溶液で、その水溶液に浸したおしぼりが「VBおしぼり」と称されています。残念ながら、FSXとレンタル契約をした業者にのみ水溶液が配布される仕組みのため、このおしぼりは自宅では作れません。ただし、現在、水溶液を展開できるよう考案中とのこと。VB処理されたおしぼりはタオルにウイルスが付着しにくく、VBおしぼりで拭いた手には菌が増殖しにくいといった検証結果も出ています。さらに、熱にも強いセレウス菌(食中毒の原因となる菌)の失活にも効果があるそう。おしぼり使用後のニオイや変色も防げるらしいので、VBおしぼりが自宅で作れるようになったら、冷温庫とあわせて使ってみたいという人も増えるのではないでしょうか。

VB処理を施したタオルと普通のタオルにウイルスを付着し、1回洗浄。洗浄しても何も処理をしていないタオルにはウイルスがいっぱいです

食中毒を引き起こすセレウス菌をタオルにつけて18時間培養した結果のグラフ。VBおしぼり(青色)は、セレウス菌付着直後よりも菌が減っています! セレウス菌は加熱した食品にも存在する菌なので、手からの媒介低減に効果的なのは魅力ですね

VB処理できる水溶液が個人で入手できるのはまだ先ですが、おしぼりには癒し効果もあります。温かいおしぼりを肩まわりに乗せておけば血行がよくなって肩こりがやわらぎ、偏頭痛の際には冷たいおしぼりを痛みの部分に当てると痛みが少し軽減されるそう。ほかにも、温かいおしぼり→冷たいおしぼりの順番で目の上に乗せれば目の疲れにも効果があるということです。おしぼりを使って、自宅でリフレッシュを試みてみるのもいいかもしれません。

ヒアルロン酸とフルボ酸エキス入りの紙おしぼりで手を拭いたあと、温かいおしぼりで包めばハンドスパに! 肌のしっとり感が増したような気がします

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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