レビュー
ひとり暮らしの部屋に話し相手ができた

“コンニチハ!” 話しかけて操作できるDC扇風機「コトバdeファン」を使ってみた

扇風機といえば、夏の必須家電ですよね。近年は高級モデルも人気で、エアコンと併用して使う人も増えています。そんな扇風機界に、一風変わったモデルが登場しました。それが、会話で操作できる扇風機「コトバdeファン」(型番:YT-DV3418VFR)。……扇風機がしゃべるって、どういうこと? せっかくなので、普段ひとり暮らしの家で話し相手がいない筆者が使ってみました。

そんなわけで、こちらがユアサプライムス(YUASA)から発売された「コトバdeファン」。もちろん会話の様子は記事中に“動画”でお伝えしてまいります

「扇風機スタート」と話しかけると、コトバが通じるようになる

発売元のユアサプライムスいわく、本製品は“日本初の音声認識扇風機”。ユーザーが「扇風機スタート」と話しかけると、日本語音声を聞き取ってくれるようになり、こちらの音声指示に従って電源オン/オフや首振り動作、風量の切り替えなどを行ってくれます。

その前に、本機の扇風機としてのスペックをざっと見ておくと、ウェーブ7枚羽根を備えるDCモーター搭載機です。風量は6段階から調節でき、DC型ならではの静かでやわらかい風を送れる「静音ウルトラ微風」モードを備えているのも特徴です。

モーター部や羽根、カバーなどを同梱。羽根はウェーブ7枚羽根です

モーター部や羽根、カバーなどを同梱。羽根はウェーブ7枚羽根です

組み立て手順は、一般的な扇風機とほとんど変わらないと思います。音声認識マイクやスピーカーは、あらかじめ本体部に内蔵されているので、組み立て段階で何かしら設定する必要はナシ

組み立て終わった本体のサイズは34(幅)×64〜83(高さ)×36(奥行)cm、重量は3.1kg。ボディカラーはホワイト、ブラックの2色をラインアップ。入/切タイマー、連続で8時間運転すると自動で電源オフになる機能など、一般的な扇風機の基本性能も押さえています

“音声認識ワード”は6種類! コトバdeファンは返事もしてくれる

コトバdeファンと会話するには、まず「扇風機スタート」と話しかけます。本製品は、スタンドベースの左側に小さなマイクを装備。このマイクが、人間の声の周波数帯を検知する仕組みになっており、“起動キーワード”である「扇風機スタート」というコトバに反応。すると「音声認識待機モード」がONになり、音声操作ができるようになるのです。制御回路に待機電流が流れていれば、マイクは“起動キーワード”を検知するので、電源をコンセントに差し込んでおくだけで準備はOK。

本体の音声認識用マイクはこちら。「扇風機スタート」と話しかけると、その声を検知してくれます。マイクの周りにある赤いLEDが点灯・点滅して、「音声認識待機モード」になったことがわかります

「音声認識待機モード」は10秒間続くので、その間にこちらが“音声認識ワード”を話しかければ、その指示にあわせて運転を開始してくれます。なお、会話と言っても“音声認識ワード”は6種類に決められていて、決められたセリフ内でのやり取りになります(下の画像参照)。

コトバdeファンのポイントは、ただこちらが話しかけるだけではなく、返事もしてくれるところ。“起動キーワード”の「扇風機スタート」と話しかけると、コトバdeファンが「コンニチハ!」と返してくれますし、「電源」と言うと扇風機が「ハイ!」と返事をして運転を開始します。

出だしはこういうイメージです

出だしはこういうイメージです

こちらが、コトバdeファンの音声認識ワードと返答の一覧。6種類あるので、事前にこれを覚えておく必要があります。これ以外の操作はできないので、たとえばタイマーの入/切を音声で設定することはできません。ちなみに、これ以外の言葉はしゃべってくれないです

【動画アリ】話しかけてみると……コトバdeファンは女子だった

さて、実際にコトバdeファンと会話して操作する様子は、以下の動画をご覧ください。実際に話しかけてみると、その声は、“女子”でした。どことなく、しっかり者っぽい印象がする声でもあります。筆者は話しかけているうちに、だんだん愛着が湧いてきました。話し相手ができた……!

運転を止めたいときは「切ってください」と言うと、扇風機が「オヤスミナサイ……」と返事して、運転を停止してくれます。寝てしまうんですね。

メーカー公式には、「リモコン操作できる3m範囲なら音声認識可能」とアナウンスされているコトバdeファン。試してみると、実際に2〜3m距離が離れたところから話しかけても、問題なく操作できました。本体に背中を向けて、あさっての方向を向いて話しかけても、ちゃんと認識してくれます。

ただ、距離が近くても、早口でモゴモゴしゃべると反応しづらいです。距離や方向に関わらず、ある程度はっきりした声で話しかける必要アリ。また、静かな室内だとほぼ問題なく使えるのですが、周囲に雑音があると声の認識率は少し下がります。テレビがついていたり音楽が鳴っている部屋では、音声操作しづらい場合もあるかも。また、2人以上で同時に話しかけると、雑音と認識されてしまうようで、反応してくれませんでした。

ちなみに、音声指示を出して10秒以内であれば、続けて次の指示を行うこともできます。首振りさせている最中に、「弱くする」と声をかけて風量を調整することも可能です。

発音の仕方やイントネーションによっては、コトバをうまく認識してくれないことがあるそうですが、関西出身の同僚に西のイントネーション混じりで話しかけてもらったら、ばっちり認識してくれました。一言一句、“音声認識ワード”の通りであれば、東西の細かいニュアンスはスルーしてくれるようです。

また、“音声認識ワード”の文頭だけを発した場合も、反応することがありました。「弱く」しか言っていないけれど、ちゃんと風量を弱めてくれるといった感じです(ただし、コトバの一部だけでは認識されないこともあるので注意)。

反応しづらい場合はあっても、誤作動はあまりナシ

日常会話の中にたまたま“音声認識ワード”が入っていた場合、コトバdeファンが反応しちゃって誤作動しちゃうんじゃないの? ……と思われるかもしれませんが、ほとんど心配しなくても大丈夫です。

というのも、本製品が音声認識してくれるのは、「扇風機スタート」という“起動キーワード”を話しかけてから10秒間だけ。それを過ぎると、自動で音声認識モードはオフになります。操作するときは、再び「扇風機スタート」と話しかける必要があります。

日常会話で「扇風機スタート」と発する機会はほとんどありませんし、たまたま会話の中で「電源」とか「切ってください」とか言ったとしても、音声認識モードがオフになっていることがほとんど。なので、筆者が使ってみた限りでは、誤作動を気にして使いづらいということはありませんでした。

もちろんスタンドベースにある操作パネルでも操作できます。扇風機本体と距離が近いときはパネルで操作し、距離が離れていて手が届かないときは音声操作するといったように、2wayで使い分ければイイ感じ

やわらかい風で省エネ! DCモーター搭載機のメリットもばっちり

そんなわけで、“日本初の音声認識扇風機”としてインパクト大なコトバdeファンですが、基本的な扇風機として見ても、心地よい微風や低消費電力性能など、DCモーター搭載型のメリットをちゃんと享受できる製品です。

7枚のウェーブ羽根が送り出す風はやわらかくなめらかで、風量も6段階で細かくカバー。特に、最低風量にすると「静音ウルトラ微風」モードになり、羽根の回転数を約200回転/分まで減らしてやさしい風を送ってくれます。

スタンドベース部のインジケーターで、6段階の風量を確認できます。最弱にすると「静音ウルトラ微風」になり、ゆるやかで心地よい風を送ってくれます

もうひとつ、DCモーター搭載扇風機のメリットといえば省エネ性能ですよね。本製品も、消費電力は一般的なDC扇風機並みの22Wを実現しています。音声認識モードが10秒間続くと自動でオフになるおかげで、無駄な電力消費を抑えつつ、音声操作による利便性も両立させているのがポイントと言えるでしょう(※ただし、待機電力は開示されていないので、そこは気になるところですが)。

まとめ。“夏のおひとりさま家電”と呼びたい代物

コトバdeファンを使って実感しましたが、いちいちリモコンを持たないで扇風機を操作できるというのは、思った以上に使い勝手がよいものです。“音声認識ワード”を覚える手間は必要ですが、それさえ頭に入れ込めば快適に使えました。筆者のようなひとり暮らし層からすると、家で話し相手ができるという付加価値もあり、“夏のおひとりさま家電”と呼びたい代物です。

コトバdeファンは、DCモーター扇風機の購入を考えている方はもちろん、ちょっと変わった家電に惹かれてしまいがちな方にも、ぜひ体験してみていただきたい製品です。あと筆者のように、ひとり暮らしの部屋で話し相手を探している方もぜひどうぞ。

「声を出すのが恥ずかしい」という人でも、普通にリモコン操作に対応するので、一般的なDC扇風機として使えばOKですよ

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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