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従来モデルのよさはそのままに、使い勝手やおいしさをさらに追求

冷凍した生食パンが窯出し時のおいしさに! “水で焼く”ってイイ!と改めて実感した新型「ヘルシオ グリエ」


シャープのウォーターオーブン専用機「ヘルシオ グリエ」に新モデル「AX-GR1」が登場(市場想定価格は29,800円前後/税別、2019年11月28日発売予定)。2016年に初代モデルが発売されてから初の大幅リニューアルとなる新モデルは、流行りの“生食パン”を窯から出した時の状態に戻すモードが追加されるとともに、お手入れ性も向上しました。発表会で見てきた詳細をお伝えします。

新型「ヘルシオ グリエ」は、どこが変わった?

さまざまな調理が楽しめる多機能なウォーターオーブン「ヘルシオ」とは異なり、お惣菜などを買ってきて家で食べる「中食」をサポートするために開発された「ヘルシオ グリエ」は、トースターのように使えることを前提としているため、調理は過熱水蒸気による加熱のみとなっています。オートメニューもなく、機能は最小限に留められていますが、原理はヘルシオと同じ。通常の熱風よりも熱量が約8倍もある過熱水蒸気で加熱するので、食材の中心までしっかり熱が届き、フライや天ぷらの温め直しの際には減塩、脱油ができ、トーストも十分な水分量を残して焼けるため、外はサクッと中はしっとりと仕上がります。また、油で揚げないノンフライ調理も可能。そんなヘルシオ グリエの新モデルは、基本的な構造や使い方はそのままに、生食パンや乾燥してしまったパンをふんわりと仕上げる「ふわふわモード(弱モード)」が追加されました。

2017年に発売された「ヘルシオ グリエ AX-H2」と比べると、新モデルは丸みがなくなり、すっきりとした印象に。カラーバリエーションも、ホワイトがなくなり、レッド系とブラック系のラインアップとなります。サイズは412(幅)×306(奥行/取っ手含まず)×227(高さ)mm

構造で大きく変わったのは、お手入れに関係する部分。従来は下ヒーター上にあるパーツが取り外せませんでしたが、焼き網をレース形式にすることで取り外しできるようになり、庫内の手入れがしやすくなりました

過熱水蒸気を発生させるために欠かせない水タンクは、従来どおり天面に装備。水タンクをセットすると、電源がオンになる仕組みとなっています

デザインは違いますが、操作方法は同じ。ダイヤル中央の「過熱切替」を押してモードを選択し、ダイヤルを回して時間を設定します(一連の操作は、下の動画でチェック!)

このように操作方法は変わりませんが、前モデルでは「弱」(180℃)、「中」(200℃)、「強」(250℃)の3つだった加熱モードが、新モデルでは「トースト」(250℃)、「弱」(120℃)、「中」(180℃)、「強」(200℃)の4つとなりました。なお、新たに追加された「ふわふわモード」とは「弱モード」のことです。

水滴マークの数でモードを示していますが、従来とは温度帯が異なるので、従来機からの買い替えの人は気をつけましょう

「ふわふわモード(弱モード)」とは?

新モデルに追加された「ふわふわモード(弱モード)」は、生食パンを買いたて以外でもおいしく食べられるようにと開発されました。一般的に、生食パンは窯から出した瞬間から水分が失われていくため、本当においしく食べられるのはわずかな期間なのですが、食べきれずに冷凍保存している人も多いのだといいます。しかし、その冷凍した生食パンを普通のトーストで焼くと、冷凍から焼けるモードがあったとしてもこんがりと焼けてしまい、生食パン本来の食感には戻りません。焼き目が付かないように電子レンジで加熱するという手もありますが、水分がさらに失われ、やはり本来の味わいとはほど遠いものに。その点、ヘルシオ グリエの「ふわふわモード(弱モード)」は、たっぷりの過熱水蒸気でパンを包み込み、パンに水分を適度の与えながら低温で焼くことで、焼き目を付けず、窯出しした直後のようなふんわりとした食感に戻すことを実現したそうです。

レンジ加熱で温めるよりも、ヘルシオ グリエの「ふわふわモード(弱モード)」で加熱したほうが多くの水分が残るだけでなく、加熱前よりも水分量が増えるのだそう

実際に、冷凍した生食パンがどれほど復活するのかデモンストレーションが行われました。「ふわふわモード(弱モード)」は、最大約20mlの水を使い、250℃の高温で焼く通常のトーストを焼く「トーストモード」とは異なり、最大約25mlの水を使い、120℃の低温で加熱するモードとなります。

冷凍庫に1日入れておいたカチカチに凍った生食パン(5枚切り相当)を庫内にセットし、「ふわふわモード(弱モード)」で6分加熱

加熱を始めて早々に、窓が過熱水蒸気で真っ白に!

加熱を始めて早々に、窓が過熱水蒸気で真っ白に!

6分の加熱が終わり、焼き上がりを見てみると……。食パンの表も裏にも焼き目は一切付いていません

6分の加熱が終わり、焼き上がりを見てみると……。食パンの表も裏にも焼き目は一切付いていません

試食するために手に取ると、水分がたっぷりと含まれているからでしょうか、トーストしたとは思えないほどの重みが……。そして、食べてみるとふわふわでしっとりとしており、バターの香りや甘みもたっぷり感じられました

そして、加熱することで水分量が増えるという前述のデータを証明すべく、加熱前後で計量をしてみると、「ふわふわモード(弱モード)」で加熱したほうが水分量は2.1g増えていました

食パン専門店「LA・PAN」の取締役商品部部長 堀部博幸さんや、「PANSHIROU TEZUKAYAMA」の代表取締役 長谷川哲也さんも「ふわふわモード(弱モード)」で焼いた生食パンを試食され、窯出ししたばかりの、しっとりとしてふわふわとした食感や風味が戻ったことに衝撃を受けたそうです

なお、「ふわふわモード(弱モード)」は生食パンだけでなく、乾燥してしまった白パン、サンドイッチ用のパンなどにも使えます。

「ふわふわモード(弱モード)」以外のモードも超優秀

そのほかのモードに関しては従来どおりなので、焼き色が付いた普通のトーストももちろん調理可能。その際も、過熱水蒸気で焼くため、パンに含まれる水分の蒸発は抑えられ、表面はこんがり、中はしっとりと焼き上がります。また、クラスト(パンの耳)がサクサクだけれど硬すぎない焼き加減で仕上がるのもポイント! 今回は生食パンをトーストしましたが、スーパーなどで販売されている食パンでも水を補いながら加熱するので、おいしく焼けるそうです。

生食パン(5枚切り相当)と水タンクをセットして、「トーストモード」で3分加熱

生食パン(5枚切り相当)と水タンクをセットして、「トーストモード」で3分加熱

焼き上がった生食パンにはおいしそうな焼き色が!

焼き上がった生食パンにはおいしそうな焼き色が!

割いてみると、クラム(パンの白い部分)が伸びる! これだけ伸びるというのは、水分がたっぷり残っている証拠。また、クラストもサクサクなのに指でつぶしてもパンのカスが散らばらないほどやわらか!

従来モデルから、その仕上がりに感動の声が多いクロワッサンも提供されました!

常温のクロワッサン(4個)を「中モード」で4分30秒加熱したもの。一般的なトースターで焼くと上部が真っ黒になりますが、ヘルシオ グリエなら普通のトースト同様、外はサックリ、中はふんわりと焼き上がります

具材をはさんで焼くのもヘルシオ グリエは得意! 2枚重ねたサンドイッチ用のパンにくぼみを作って卵を割り、ベーコンなどをトッピングして「強モード」で9分(4枚の場合)焼いてみると……。

食パンには焼き目が付いていますが、真っ先に焦げそうなベーコンはほどよい加熱具合でやわらかいまま。そして、卵の黄身は半熟状態。いろいろなパンを焼いてみたくなるほど、手軽で見事な仕上がりです

そして、試食はできませんでしたが、一般的なトースターとヘルシオ グリエで異なる食材を1度に加熱した比較が披露されました。同時調理に使われたのは、卵とベーコン、かぼちゃ、食パンと火が通る時間が大きく異なりそうな食材ばかり! その結果が、以下です。

一般的なトースターでパンがちょうどいい感じに焼けたタイミング(3分)で運転を停止すると、卵やベーコン、かぼちゃはまだ生っぽいまま

今度は卵やベーコンの火の通りを優先して加熱してみると、運転時間は6分となり、食パンが真っ黒に……

今度は卵やベーコンの火の通りを優先して加熱してみると、運転時間は6分となり、食パンが真っ黒に……

いっぽうヘルシオ グリエで加熱したものは、すべてが最適な焼き上がりになりました

いっぽうヘルシオ グリエで加熱したものは、すべてが最適な焼き上がりになりました

このような結果になったのは、ヘルシオ グリエがヒーターではなく過熱水蒸気で加熱しているため。過熱水蒸気は温度の低いほうにたくさんの熱を与える性質があるので、異なる食材を同時に加熱しても、1部が焦げたり、生焼けになることもなく、それぞれに最適に火が通るのです。なお、新モデルでは冷凍したパンでも、異なる食材と同時調理できるようになりました。

ちなみに、ほかのメーカーにも、水を注ぎスチームを発生させるトースターがありますが、その構造はヘルシオ グリエとはまったく異なります。一般的なトースターでは基本的にはヒーターを使って熱を発し、水を庫内でスチームにするのに対し、ヘルシオ グリエは高温のスチームを作るエンジンで過熱水蒸気を生成して、庫内に放出。ヒーターも搭載されていますが、これは庫内の温度をキープするために使われるだけで、加熱自体は過熱水蒸気で行われるので、仕上がりがまったく違うのです。

上下に2本ずつ搭載されているヒーターは、庫内の温度を管理するためのもの

上下に2本ずつ搭載されているヒーターは、庫内の温度を管理するためのもの

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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