レビュー
変幻自在の形状&「エアテクノロジー」で寝苦しい夜も涼しく快適

“雲の上の寝心地”は本当? 「空調寝具 快雲SOYO」を1週間レビュー!

ふとんの上に大きな鳥居を敷いて、八百万の神々に感謝しながら今日も眠りに就く……というのは冗談で、実はこれ、マッサージクッションで知られる「ルルド」を展開するアテックスから発売された、自由なスタイルで眠れる涼感機能付き「空調寝具 快雲SOYO」(以下、快雲SOYO)という製品。もう、とにかく見た目のインパクトが強すぎて圧倒されてしまうが、単なる“イロモノ”ではなく、使ってみると想像以上に快適なのだとか。実際に1週間使って、“雲の上の寝心地”を確かめてみた。

ユニークな形状と「エアテクノロジー」が作り出す、“雲の上の寝心地”

日本人の睡眠時間は世界でも突出して短く、近年では「睡眠負債」が社会問題化しているが、寝苦しさが増すこれからの季節はとりわけ睡眠の質が課題となる。必要は発明の母、とはよく言ったもので、「快雲SOYO」はまさに、日本人特有のニーズが生んだひとつの発明品だ。

弾力性のある3Dエアファイバーやポリエステルわたなどで構成された3つの筒状の部位を組み合わせたユニークな形状で、見た目はさながらパーソナルサイズの鳥居のよう。かけふとんのように使ったり、敷きふとんのように使ったり、抱き枕のように使ったりと、メーカー推奨のスタイルだけでも11通りの使い方ができる。仰向け、横向き、うつぶせなど、十人十色の眠りのスタイルにフィットして、雲の上にいるかのような寝心地を提供してくれるのだ。

本体サイズは約1000(幅)×1900(奥行)×120(高さ)mm、重さは約2.5kg(アダプターを含まず)。シングルサイズの敷きふとんにぴったり収まるサイズだ。電源コード長は約3.8m、消費電力は2.6W、耐荷重は90kg以下

表生地にはテンセル素材が使われ、サラサラとした肌触りが心地よい。内部は、弾力性のある3Dエアファイバーとポリエステル、そして通気性のよいメッシュ地の組み合わせ。硬すぎず、やわらかすぎずの適度なクッション性だ

“雲の上の寝心地”を生み出す秘密は足下にもある。足先に向かって伸びる2本の筒の先端にファンを備え、寝具の中に風を流し、熱と湿気を排出することで温度・湿度の上昇を低減する「エアテクノロジー」を搭載しているのだ。

寝具と密着している面の汗や熱を排出するため、汗をかいてもベトつきにくく、快適な寝心地を提供するという触れ込みで、風量は、低/中/高の3段階から選択可能。USB対応ACアダプターが付属し、ACコンセントもしくはモバイルバッテリー(別売り)からの給電が可能となっている。

足下の吸気部から空気を取り込み、本体内部に風を通し、頭部の排気部から空気が排出される。寝苦しい夜でも、温度・湿度の上昇を抑えてサラッと快適な寝心地が得られるというわけだ

敷きふとんの表面温度を計測してみたところ、「快雲SOYO」使用前が26.2℃、「快雲SOYO」を5分間使用した後が23.6℃と、2.6℃の温度低下を確認できた

風量は低/中/高の3段階で調節でき、電源コードの中間にあるコントローラーで切り替えられる。約6時間で自動的に電源が切れるオフタイマー付きだ

給電は、ACコンセントもしくはモバイルバッテリー(別売り)から行える。モバイルバッテリーを使用した場合の連続稼働時間の目安は、5,000mAhモデルで約8時間、10,000mAhモデルで約17時間、20,000mAhモデルで約35時間。なお、本体カバー内側、吸気部の近くにモバイルバッテリー用収納ポケットが付いている

足下に伸びる2本の筒の先端を付属のゴムバンドでつなげれば、就寝中に2本の筒があちこち乱れずに済む

足下に伸びる2本の筒の先端を付属のゴムバンドでつなげれば、就寝中に2本の筒があちこち乱れずに済む

簡単・手軽にお手入れできるのも魅力

肌に触れるアイテムなだけに、チェックしておきたいのが衛生面だろう。「快雲SOYO」はそれなりに大きさがあるため、「お手入れがめんどうなのでは?」と不安を抱いていたのだが、結論から言うと、心配は杞憂だった。吸気部、排気部の各パーツは取り外して分解可能。掃除機などでホコリを吸引でき、本体カバーも定期的に取り外して水洗いすればOK。いたって簡単だ。

足下のファンは取り外して分解できるため、お手入れや交換が簡単。ファンの耐久時間の目安は1,800時間なので、毎日8時間使用した場合には、およそ7か月に1度の交換が推奨されている

本体カバーは水洗い可能で、衛生的に使用できる。吸排気部に溜まったホコリは掃除機で吸い取ればOK。作業自体はごく単純で、見た目から想像するほどお手入れに手間はかからなかった

1週間使って実感! 想像を超える「快雲SOYO」の機能性と快適さ

では、「快雲SOYO」を実際に使ってみよう。検証期間は1週間だ。ストレートネックにおすすめの「首枕スタイル」や、圧迫感を軽減する「うつぶせスタイル」をはじめ、11通りのスタイルをひと通り試してみたが、筆者がもっとも気に入ったのは、本体を抱きしめながら横向きで寝る「包まれ枕スタイル」。本体を全身で抱きかかえることで涼しさを実感しやすいうえ、普段はなかなか味わえない頭部のホールド感に安心感を覚え、これがクセになるほど落ち着くのだ。

■月曜日 「王様スタイル」

まずは、本体上部を首枕にして、2本の筒の上に両腕を乗せる「王様スタイル」を試してみた。体全体に開放感があり、不思議なほどに違和感がない。両脇の筒に腕を支えられる安心感もあった

■火曜日 「足ラクスタイル」

翌火曜日は、体の上に本体を乗せ、2本の筒に足を絡ませる「足ラクスタイル」で就寝。適度な重さが心地よいが、寝返りが打ちにくいのが気になった

■水曜日 「首枕スタイル」

「王様スタイル」では筒の上に両腕を乗せていたが、「首枕スタイル」では筒を下から抱え込むような格好となる。首のホールド感が高く、翌朝、首や肩まわりがスッキリしている気がした

■木曜日 「ハンモックスタイル」

本体に体全体を乗せる「ハンモックスタイル」。背筋が伸びて、確かにふわふわと雲の上に浮かんでいるかのような寝心地だが、時間経過とともに姿勢をキープするのがつらくなってきたので、入眠前に「王様スタイル」に切り替えることとなった

■金曜日 「包まれ枕スタイル」

本体をギュッと抱きしめて眠る「包まれ枕スタイル」。横向きながら首や肩に負担を感じにくく、体全体が包まれる安心感がたまらなく心地よい。朝までぐっすりと眠れた

■土曜日 「うつぶせスタイル」→「枕&抱き枕スタイル」

この日は「うつぶせスタイル」にトライ。うつ伏せ特有の圧迫感や息苦しさは軽減されるものの、首が疲れやすく、まもなく「枕&抱き枕スタイル」に変更。首枕と抱き枕が一体化したような、安心感のある寝心地だった

■日曜日「抱き枕スタイル」

「抱き枕スタイル」は、一見するとそのユニークな形状を生かしきれていないように思えるかもしれないが、一般的な抱き枕よりも大きいサイズ感や、ホールドできる個所が多いことなど、「快雲SOYO」ならではの利点を確認できた

冬も快適に眠れる

ちなみに、冬は電源を入れず、かけふとんをかければ自由な寝心地はそのままに、中に空気層が生まれてポカポカと温かくなる。夏だけでなく、オールシーズン使えるところも「快雲SOYO」の魅力だ。

ファンを回さなければ、冬場でも使える。体勢に合わせて自在に使用できるのはもちろん、かけふとんの中に空気層が生まれて温まれるという利点も

本製品を1週間レビューしてみて、眠りのスタイルに合わせて自由自在に使用でき、涼しく快適に眠れることはよくわかった。お気に入りのスタイルが見つかると、普段よりもぐっすりと眠れる感覚があり、その日の気分に合わせてスタイルをアレンジできるのもありがたい。見た目のユニークさゆえにアイデア先行のアイテムと思われがちだが、機能性は本格派。健康の基本である質の高い睡眠の一助となってくれた。

気になる点をあげるとすれば、ファンの運転音くらいだろうか。眠りを妨げるほど大きなボリュームではないが、ちょっとした物音でも目を覚ましてしまう人だと多少気になるかもしれない。

風量「高」の運転音は55.1デシベル(環境音42.6デシベル)。筆者は問題なかったが、わずかに聞こえるウイーンというファンの作動音が気になる人もいるかもしれない

高い機能性と実用性を備えた、新発想の空調寝具

1週間レビューを終え、メーカーに「快雲SOYO」を返却する日がやってきた。もう少し使いたかったなあ……。正直に言えば、こうした感情が湧くとは思いもしていなかった。機能性は期待値よりもはるかに高く、涼しく、快適な寝心地には「満足」のひと言。毎日ぐっすり、気持ちよく眠ることができた。そのユニークすぎる形状から、「本当にアリなの?」と不安を覚え、食指を伸ばせずにいる人は多いかもしれないが、思い切って購入してみてはどうだろう? 筆者と同様、いい意味で予想を裏切るほどの満足感を得られるはずだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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