選び方・特集

《2023年》おすすめ食洗機9選 最新トレンドから選び方まで徹底解説

食器洗い機(食洗機)は手洗いに比べて時間も労力も節約できて、忙しい日常生活や料理の後の片付け手助けしてくれる便利な家電です。家族のたくさんの食器を洗えるモデルや工事不要でひとり暮らしでも使いやすいコンパクトモデルなど、種類もさまざま。そこで進化を遂げている食洗機のトレンドから製品選びのポイント、そして価格.comで人気の注目モデルをご紹介します。

食洗機の種類

据え置き・卓上型食洗機の特徴

据え置き・卓上型食洗機は、コンパクトなサイズでキッチンのカウンターやシンクの横など、限られたスペースでも設置できます。食器の容量は1〜3人用くらいの小型なモデルが多く、単身者や小規模な世帯に向いています。

また、食器を洗浄する際の給水に応じていくつかのタイプがあり、水栓から水の出口を増やす工事が必要な「分岐水栓式」。そのほか、特別な配管や設置作業なども不要で、水の供給と排水用のシンクに接続するだけで使用できるタイプや、給水タンクに水を注ぐだけで工事の必要がない「タンク式」などがあります。

省スペース設計なものが多いため、食器を出し入れする際のドアの開閉方法も複数あり、扉を手前に倒して開く「前開き式」や上下2枚のドアがそれぞれ上下に開く「上部スライド式」などさまざまなタイプが存在します。

「分岐水栓式」は水栓から水の出口を増やして吸水を行います。そのため、蛇口の近くに食洗機を配置する必要があり、設置スペースの確保も重要なポイントです

「分岐水栓式」は水栓から水の出口を増やして吸水を行います。そのため、蛇口の近くに食洗機を配置する必要があり、設置スペースの確保も重要なポイントです

「タンク式」は本体のタンクに水を注いで使用します。排水のホースがシンクに届く範囲であれば好きな場所に置くことができるので、設置場所の自由度の高さや手軽さが魅力です

「タンク式」は本体のタンクに水を注いで使用します。排水のホースがシンクに届く範囲であれば好きな場所に置くことができるので、設置場所の自由度の高さや手軽さが魅力です

ビルトイン食洗機の特徴

ビルトイン食洗機は、キッチンのシンク周りなどに設置する大型の食器洗い機です。据え置き・卓上型食洗機に比べると多くの食器が入るのだけでなく、シンクの下などに設置することができるため、キッチン周りをすっきりさせることができます。ただし、取り付け工事が必要となるため賃貸での導入は難しく、持ち家の人に向いています。

導入のハードルは据え置き・卓上型食洗機よりも高めですが、洗浄方法などをこだわった製品も豊富で、高圧洗浄ノズルや噴射アームなどの機能を備えているモデルなど、頑固な汚れや食べ物の残りを効果的に取り除くことができます。また、一部のモデルでは、除菌や消臭機能も備えています。

シンク周りなどに設置するため、食器の出し入れは引き出しのように手前にスライドさせてドアを開ける「引き出し式」が主流です。

複数のノズルを搭載することで、噴射口からそれぞれ異なる水流が噴射され、庫内の隅々まで水流をいきわたらせることで、さまざまな形状の食器や調理器具をしっかり洗浄します

複数のノズルを搭載することで、噴射口からそれぞれ異なる水流が噴射され、庫内の隅々まで水流をいきわたらせることで、さまざまな形状の食器や調理器具をしっかり洗浄します

食洗機のトレンド

コンパクトモデルや工事不要モデルの増加

これまで食洗機は、シンク周りなどに設置するビルトインや工事が必要な「分岐水栓式」の製品が主流でした。しかし最近では、単身世帯や共働き家庭の増加にともない、ひとり暮らし向けや小型でコンパクトな食器洗い機や、工事の必要がなく導入のハードルが低い「タンク式」モデルが増えてきています。

【図1】価格.com「食器洗い機(食洗機)」カテゴリーにおけるスペックの割合

【図1】価格.com「食器洗い機(食洗機)」カテゴリーにおけるスペックの割合

価格.comの「食器洗い機(食洗機)」カテゴリーのトレンド情報(図1/2023年5月時点)では、「据え置き・卓上」(図1左)が約57%と半数以上、「ビルトイン」(図1右)は約42%となっており、据え置き・卓上型食洗機がやや人気となっています。

庫内に入れた食器や汚れに量に合わせて必要な量の液体洗剤が投入される「液体洗剤自動投入」機能を搭載した食洗機も登場しています

庫内に入れた食器や汚れに量に合わせて必要な量の液体洗剤が投入される「液体洗剤自動投入」機能を搭載した食洗機も登場しています

食洗機の選び方

食洗機を選ぶ際に考慮すべき要素は、大きく分けて2点となります。それぞれ注意点も含めてチェックしていきます。

(1)設置環境

まず、住環境とキッチンのスペースに合わせて適切なタイプを選びます。工事不可の賃貸の場合であれば、据え置き・卓上型食洗機が候補になり、工事不要の「タンク式」であれば、排水ホースが届く距離であればどこでも設置できるため導入のハードルも低いです。

「分岐水栓式」の場合は、キッチンのシンク周りに設置するスペースを確保する必要があり、賃貸によっては分岐水栓の工事を禁止している場合もあるため注意が必要です。

持ち家の場合であれば、上記に合わせてビルトイン食洗機も候補に入ります。容量に合わせて45cm幅のモデルや60cm幅のモデルがあり、設置条件や工事の内容などの確認が必須となります。

(2)サイズと容量

もうひとつのポイントは、家庭の食器の量やサイズに応じて、食洗機の容量を選ぶことです。食器点数の目安として、1〜2人暮らしであれば10〜20点、3〜4人家族なら30〜40点と言われています。家族が多い場合やひんぱんに料理をする場合は、より大きな容量の食洗機を検討してもよいでしょう。

据え置き・卓上型食洗機はひとり暮らしのコンパクトサイズから、3〜4人家族の食器量に対応したモデルが選べます。ビルトイン食洗機もサイズを選べますが、4人家族やそれ以上の食器量に対応したモデルが多いです。

おすすめの食洗機9選

それではいよいよ、価格.comで人気の食洗機の中から、注目の9製品をご紹介していきます。据え置き・卓上から5製品、ビルトインから4製品をピックアップしましたので、設置環境やライフスタイルにあわせて参考にしてみてください。

◆据え置き・卓上型食洗機

1.パナソニック「NP-TSK1」

NP-TSK1

パナソニックの分岐水栓式食洗機「NP-TSK1-W」は、価格.comの「プロダクトアワード2022」で金賞を受賞した人気の製品。特徴は何と言っても、奥行約290mmとシンク横にもすっきり収まりやすいスリムな作り。省スペースにこだわった製品で、ドアを上に持ち上げながら開閉するリフトアップオープンドアを採用し、水栓まで約36.7 cmのスペ―スがあれば、ドアが水栓の蛇口に当たりにくく、少ないスペースを有効活用できるように配慮されてます。スリムタイプですが、食器の容量は24点(約4人分)と収納力もバッチリ。50度以上の高圧水流で洗いながら除菌ができる「ストリーム除菌洗浄」も搭載します。分岐水栓の取り付け不要のタンク式「NP-TSP1」もあるので、あわせてチェックしてみてください。

●「NP-TSK1-W」のスペック
本体サイズ:550(幅)×290(奥行)×500(高さ)mm
重量:約16s
タイプ:据え置き・卓上
ドア開閉方法:リフトアップオープンドア
工事不要:-
食器点数:24点
標準総使用水量:約8L

2.パナソニック「SOLOTA NP-TML1」

SOLOTA NP-TML1

パナソニックの食洗機のラインアップの中でも最もコンパクトで、ひとり暮らし向けにこだわったのがこの「SOLOTA NP-TML1」。幅は約310mm、奥行は約225mmとA4用紙ほどのスペースに設置できる圧倒的なコンパクトさでありながら、食器は6点まで収納でき、ひとり暮らしにちょうどよいサイズと容量です。しかも、50度以上の高圧水流で洗いながら除菌する「ストリーム除菌洗浄」機能も搭載します。また、分岐水栓不要な着脱タンク式のため、工事なしで買ったその日から使える手軽さも大きな魅力で、単身者におすすめな1台と言えます。

●「SOLOTA NP-TML1-W」のスペック
本体サイズ:310(幅)×225(奥行)×435(高さ)mm
重量:約7.5s
タイプ:据え置き・卓上
ドア開閉方法:フロントオープン
工事不要:不要
食器点数:6点
標準総使用水量:約2.5L(着脱タンク式)

3.東芝「DWS-33A」

DWS-33A

東芝の卓上食洗機「DWS-33A」は工事不要のタンク式を採用し、シンク周りなどのさまざまな場所に設置できるのが特徴です。食器の容量は18点(約3人分目安)まで収納でき、約75度の高温水で清潔に洗浄し、ヒーター式温風でしっかり乾燥します。洗浄コースも頑固な汚れを落とす「強力コース」や軽い汚れを早く落とす「スピーディーコース」など、4種類から選択可能。機能面では、水を使わずにUVライト照射で除菌する「UV温風コース」や、手洗いした食器を乾燥する「乾燥単独モード」などを搭載しており、幅広い使い方ができるのもポイントです。

●「DWS-33A」のスペック
本体サイズ:420(幅)×435(奥行)×465(高さ)mm
重量:約13kg
タイプ:据え置き・卓上
ドア開閉方法:前開き式
工事不要:不要
食器点数:24点
標準総使用水量:約6L

4.サンコー「ラクアmini Plus TK-MDW22B」

ラクアmini Plus TK-MDW22B

こちらも水栓工事不要のタンク式を採用したサンコーの食洗機「ラクアmini Plus TK-MDW22B」。食器は12点(約1〜2人分目安)まで収納でき、最大約75度の高温水を上下のノズルから噴射して強力に洗浄し、洗浄後は高温で乾燥を行います。洗浄モードも「スピード洗い」や「強力洗浄」など、4種類を搭載し、使い勝手も十分ですが、なかでも目を引くのが、そのコスパのよさ。価格は2万円台(2023年6月14日現在)と、とてもお手ごろな価格です。単身世帯だけでなく2人暮らしでも使いやすいサイズと容量で、買ってすぐに使える手軽さもあるので、お試しとして使ってみるのもアリな1台です。

●「ラクアmini Plus TK-MDW22B」のスペック
本体サイズ:308(幅)×315(奥行)×415(高さ)mm
重量:約8kg
タイプ:据え置き・卓上
ドア開閉方法:前開き式
工事不要:不要
食器点数:11〜12点
標準総使用水量:3.2L

5.シロカ「SS-MH351」

SS-MH351

自動給水式と分岐水栓式の2Wayができるシロカ「SS-MH351」。水栓工事不要の自動給水式は、付属のバケツに水を張って用意するだけで、自動で水をくみ上げて給水をするのが特徴です。自動給水のおかげでタンクも内蔵せず、庫内は広く使えるため、食器は一度に36点(約4〜5人分目安)まで洗うことが可能。さらに360度回転するノズルから最高75度の高温水流を高圧噴射して洗い上げる「トルネード除菌洗浄75」を搭載して、油汚れまできれいに落とします。乾燥方法も温風で素早く乾かす「温風乾燥」タイプと、洗浄後の蒸気を逃がす「オートオーブン」機能で食器と庫内を自然乾燥させる2パターンから選択ができるなど、生活スタイルや設置環境に合わせて幅広い使い方ができるのが魅力です。

●「SS-MH351」のスペック
本体サイズ:550(幅)×350(奥行)×500(高さ)mm
重量:約21kg
タイプ:据え置き・卓上
ドア開閉方法:前開き式
工事不要:-
食器点数:36点
標準総使用水量:8.5L(分岐水栓使用時)、9L(自動給水時)

◆ビルトイン食洗機

6.パナソニック「NP-45MD9S」

NP-45MD9S

数あるパナソニックのビルトイン食洗機の中でも、価格.comで人気が高いのがハイグレードモデルの「NP-45MD9S」。いちばんの特徴は、50度以上の高温水と高圧水流で食器類を洗い上げ、全コースの洗浄工程でしっかり除菌する「ストリーム除菌洗浄」を搭載しているところです。洗浄だけでなく除菌もきちんとしたいという時代のニーズにあった製品と言えます。もちろん洗浄面も、上下段のノズルとセパレーターを内蔵したセンターノズルを組み合わせた「3Dプラネットアームノズル」を採用し、立体的な噴射で全体に水流をいきわたらせ、洗浄力もバッチリです。そのほか、「室温・食器量・汚れ」の3つのセンサーを連携させて、節水と省エネを自動最適化させる細かなセンシング機能もポイントです。

●「NP-45MD9S」のスペック
本体サイズ:448(幅)×627(奥行)×546(高さ)mm
重量:24kg
タイプ:ビルトイン
ドア開閉方法:引き出し式
工事不要:-
食器点数:48点
標準総使用水量:約9L

7.パナソニック「NP-45MD9SP」

NP-45MD9SP

ビルトイン食洗機に「液体洗剤自動投入」機能を搭載したパナソニックの「9Plus series」の中で、価格.comでも人気が高いのがこの「NP-45MD9SP」。特徴となる液体洗剤の自動投入ですが、運転コースを「おまかせ」に設定しておけば、独自のセンシング技術で食器の汚れや量、洗剤量やすすぎの回数、時間などを自動判別し、必要な量の液体洗剤が投入して最適な洗浄してくれるというもの。もっと簡単に説明すると「電源をオン→スタートボタンを押す」という操作だけで、食器がきれいに洗いあがるとても便利な機能です。そのほか、庫内にこもるニオイの対策として、洗浄前と洗浄後に「ナノイーX」送風運転を行うことで、不快臭の低減や庫内の除菌が可能。使いやすさと便利さをとことん突き詰めた1台です。

●「NP-45MD9SP」のスペック
本体サイズ:448(幅)×627(奥行)×546(高さ)mm
重量:24kg
タイプ:ビルトイン
ドア開閉方法:引き出し式
工事不要:-
食器点数:48点
標準総使用水量:約9L

8.リンナイ「RSW-F402CA-SV」

RSW-F402CA-SV

ビルトイン食洗機のラインアップが豊富なリンナイですが、2023年モデルの中でも特に人気なのが「RSW-F402CA-SV」です。特徴のひとつとなっているのがビルトインタイプですが、フロントオープンの扉を採用していること。扉が前に開くため、庫内が上下の2段構造でも食器や調理器具の出し入れがしやすく、食器を追加したい場合でもラクに収納が可能です。上下に洗浄ノズルを搭載し、回転しながら水を噴射して食器の隅々までしっかり洗う、洗浄力もバッチリ。洗浄後の乾燥も、ヒーター加熱による乾燥運転の後に、乾燥ファンでしっかり乾かすため、食器や庫内の水滴残りも少なく、清潔に保てるのもポイントです。

●「RSW-F402CA-SV」のスペック
本体サイズ:448(幅)×564(奥行)×755〜855(高さ)mm
重量:30kg
タイプ:ビルトイン
ドア開閉方法:フロントオープン
工事不要:-
食器点数:56点(約8人分)
標準総使用水量:12L

9.三菱電機「EW-45R2S」

EW-45R2S

基本性能を備えたベーシックモデル「EW-45R2S」。食器は一度に40点(約5人分目安)まで収納でき、DCブラシレスモーターによる「ターボ噴射」で、庫内の隅々まで水流をいきわたらせ、頑固な汚れもすっきり洗い落とします。洗浄時に高温でパワフルに洗い上げるだけでなく、乾燥時も送風口約80度の温風で清潔に乾燥させることで除菌して、食器も清潔にキープ。また、低騒音設計で運転音は約34.5dBと静音性が高く、いつでも気がねなく使える点も魅力です。

●「EW-45R2S」のスペック
本体サイズ:448(幅)×619(奥行)×450(高さ)mm
重量:約20kg
タイプ:ビルトイン
ドア開閉方法:引き出し式
工事不要:-
食器点数:40点(約5人分)
標準総使用水量:約10L

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価格.comマガジン編集部

価格.comマガジン編集部

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