シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を使っている方! 購入時に付属する「まぜ技ユニット」ではかき混ぜが難しかった、粒の細かいスパイスやみじん切りした野菜、とろみのある食材に対応する“ヘラ状”のアームを持つ別売アクセサリー「もっとクック」(市場想定価格は9,900円前後/税込)が2023年10月26日に発売されます。下の写真にあるカレーやソース、ごま豆腐、生チョコレートは「もっとクック」を使って作ったメニュー。細かくカットした玉ねぎを炒めて作る「あめ色玉ねぎ」も作れます!
ごはんとロティ以外は、すべて「もっとクック」を取り付けた「ヘルシオ ホットクック」で作ったもの。2種類あるカレーの1つには「ヘルシオ ホットクック」で作ったあめ色玉ねぎを使用しています
「ヘルシオ ホットクック」は、調理の必要なタイミングで「まぜ技ユニット」のアームが開き、内鍋の食材などを自動でかき混ぜる機能が特徴。焦げ付きを防ぐ、味の染み込みムラを抑えるなどの効果を発揮します。とても便利な機能ですが、付属の「まぜ技ユニット」のアームは先端が曲がっているものの箸に近い形状だったため、みじん切りした食材やとろみのある食材をムラなく混ぜるのは不得意。そうした食材に対応できるように、今回発売される「もっとクック」はアームの先端をヘラ状にしています。
自動かき混ぜを実現する「まぜ技ユニット」。付属の「まぜ技ユニット」は菜箸のように、「もっとクック」はゴムベラのように鍋内の食材をかき混ぜます
ヘラ部分にはシリコンゴム素材を採用。適度な柔軟性を備えています
お箸とヘラだと思えば当然ですが、ヘラ状の「もっとクック」のほうが一度にかき混ぜられる範囲が広いので、細かい食材を取りこぼさず混ぜることができ、鍋肌から中心部まで効率よくかき混ぜられます
ごま豆腐を作るのに使用する、昆布だし、くず粉、練りごま、塩を、付属の「まぜ技ユニット」と「もっとクック」でかき混ぜた差を見ると、付属の「まぜ技ユニット」では中心部に混ぜ残りが! 「もっとクック」を使ったほうは、ただ回して混ぜるだけでなく、鍋底から持ち上げて立体的にかき混ぜたような仕上がりです
内鍋に沿ってかき混ぜられるように、「もっとクック」はアームを垂直に開くのではなく、少し角度を付けて開く設計としたのもポイントなのだそう
「もっとクック」のヘラの部分は取り外しできますが、汚れが気になったときだけ分離して洗浄し、普段は、ヘラの部分が付いた状態で洗うだけでいいとのこと
「ヘルシオ ホットクック」は2015年に誕生し、現在、2.4Lタイプ、1.6Lタイプ、1Lタイプの製品がラインアップされています。最新モデル以外でも「もっとクック」は使用できますが、対応しているのは無線LAN機能を搭載した2.4Lタイプ「KN-HW24C」「KN-HW24E」「KN-HW24F」「KN-HW24G」の4機種のみ。ただし、「KN-HW24C」と「KN-HW24E」に購入時に付属するステンレス内鍋では使用不可。別売のフッ素コート内鍋「TJ-KN2FB」「TJ-KN2FBA」を購入すれば、「KN-HW24C」「KN-HW24E」でも「もっとクック」が使えます。
AIoTに対応し、フッ素コートの内鍋を備えた2.4Lタイプなら「もっとクック」が使えます
なお、「もっとクック」を使用するためには、最初に1回だけ本体にアクセサリーの登録作業が必要。本体の画面から「オプションメニュー」から簡単に登録できます。
オプションメニューにある「別売アクセサリー」を選択し、「別売アクセサリー登録・解除」から「もっとクック(別売まぜ技ユニット)」を選んで本体に登録します
また、「もっとクック」に対応した自動調理メニューはプリインストールされていないため、クラウドサービス「COCORO KITCHEN」のメニューを本体に送信・ダウンロードします。発売当初に用意されているのは28メニューですが、今後、メニュー数は増えていく予定。付属の「まぜ技ユニット」と「もっとクック」を使い分けることで、「ヘルシオ ホットクック」でできる調理の幅が広がります。
「COCORO KITCHEN」にあるメニューはスマートフォンから送信するだけでなく、本体でオプションメニューを選択し、「別売アクセサリーメニュー」からメニューを選ぶ方法でもダウンロード可能。本体からダウンロードする手順で、調理をスタートすることもできます
「もっとクック」を使えば、とろみのある食材や細かく刻んだ食材をかき混ぜながら加熱する調理ができるようになるため、ごま豆腐やくずもち、ふりかけなどが作れます。高速回転での泡立てもできるのでメレンゲを作り、ふわふわの卵かけごはんを味わうことも可能。さらに、付属の「まぜ技ユニット」では難しかったひとり分の調理にも対応します。
「もっとクック」で作ったごま豆腐。ごま豆腐は材料を加熱しながら混ぜ合わせ、ペースト状にしたものをバッドに入れて粗熱を取ります。完全に冷える前、少しぬるい状態で食べるととろりとした食感で、よりおいしいそう。そういう状態で食べられるのは手作りならでは
付属の「まぜ技ユニット」で作るメニューは、内鍋に食材や調味料を入れて調理をスタートすれば、後は完成まで待つだけという作り方がメインですが、「もっとクック」を使った自動調理メニューには、ちょっと手の込んだ作り方のメニューも用意されています。たとえば、“ルウを使わない”「インド宮殿風キーマカレー」の場合。みじん切りした玉ねぎをじっくり炒めて「あめ色玉ねぎ」を作り、その後、スパイスを入れ、再度、かき混ぜながら加熱してスパイスのテンパリングを行い、最後に合い挽き肉などを入れて煮込むという3工程で構成されています。完全に“おまかせ”とはいきませんが、自動調理メニューなのでレシピどおりに、途中で必要な食材やスパイスなどを内鍋に入れ、スタートボタンを押せば調理は進んで行きますし、最も手間がかかる長時間炒めたり煮込んだりする作業は「ヘルシオ ホットクック」にまかせられるので、すべて人の手で作るよりはずっと楽!
「インド宮殿風キーマカレー」の3工程を撮影したもの。写真左は、みじん切りした玉ねぎと塩、サラダ油を約1時間25分炒めて完成した「工程1」のあめ色玉ねぎ。ルウなしでもリッチな味わいを実現する重要な工程です。写真右はスパイスをテンパリングした「工程2」の状態。スパイス、にんにく、しょうが、塩を入れて約15分炒め、香りを引き出します
写真左は、挽き肉とトマトピューレを加えて約30分煮込む「工程3」を終え、完成した「インド宮殿風キーマカレー」。試食してみると、忖度抜きで、専門店で食べるようなコク深く、香り高い味わいにびっくりしました。このおいしさが味わえるなら、途中で発生する作業なんて手間には感じません!
ちなみに、「もっとクック」の最初に用意される28の自動調理メニューのうち6メニューは、南インド料理専門店「エリックサウス」の総料理長兼飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんが監修したもの。上述の「インド宮殿風キーマカレー」を始め、「チキンコルマカレー」「クラシック欧風ビーフカレー」「ハイデラバード風ビーフカレー」「葱油ソース」「豚肩ロースの赤ワイン煮込み」という本格的なメニューが用意されています。
「葱油ソース」は絶品! 白ねぎの香ばしさと凝縮された旨みがクセになります。今回は「ヘルシオ ホットクック」の低温調理で作ったサラダチキンに合わせていただきましたが、冷や奴にのせるだけで食事がワンランクアップしそう。調理時間は約50分と長めですが、冷蔵庫に入れて保存できるとのこと。ただし、油が酸化してしまうので、数日で食べてしまったほうがいいでしょう