レビュー

わずか20分でコールドブリューが完成! 水出しコーヒーメーカー「Cool Barista Maxi」レビュー

日一日と暑さが増し、アイスコーヒーがおいしい季節になりましたが、コーヒー好きなら自宅でも試してみたいと思うのがコールドブリューコーヒーではないでしょうか。お湯ではなく、低温の水でゆっくりと時間をかけて抽出するため、雑味やえぐみのない、すっきりとした味わいに仕上がるのが特徴です。

ひとつ難点があるとすれば、水出しは抽出に時間がかかること。そんな悩みを解決する家電「Cool Barista Maxi(クールバリスタ マキシ) BJ-CB05-WH」(以下、「Cool Barista Maxi」)を見つけました。ちょっと気になるこの製品を、コーヒー好きの筆者がレビューします。

暑い夏はコールドブリューコーヒーですっきりとブレイクしましょう

暑い夏はコールドブリューコーヒーですっきりとブレイクしましょう

「今すぐ飲みたい」を叶える! ひと晩かかる水出し時間を劇的に短縮する仕組み

コールドブリューコーヒーは、低温の水で数時間からひと晩かけて抽出するのが一般的で、「今すぐ、ちょっと1杯」とはいかないのが悩ましいところ。その雑味のないクリーンな味わいは「究極のアイスコーヒー」と称されることもありますが、一般に8時間以上の抽出時間を要するため、自宅で試すにはやや敷居が高い抽出方法と言えます。

しかし、そんな高い敷居をググっと下げてくれるのが家電のいいところ。今回紹介する、2026年6月に発売されたCCPの水出しコーヒーメーカー「Cool Barista Maxi」は、ボタン操作ひとつ、しかもわずか20分で、すっきりとした味わいのコールドブリューコーヒーを楽しめるのが最大の魅力です。

コールドブリューコーヒーの抽出方法は、ポットなどの容器にコーヒー粉を浸して抽出する浸漬式と、専用の器具を使用して1滴ずつドリップする滴下式の2種類に大別されます。浸漬式は家庭でも簡単に作れる点が、滴下式はより澄んだ味わいに仕上がる点が特徴です。

「Cool Barista Maxi」は、浸漬式に分類される抽出方法を採用しています。しかし、この方法は低温の水を使うため抽出力が低く、完成までに時間がかかるのは先述のとおり。では、本機はどのようにして20分という短時間での抽出を可能にしたのでしょうか?

仕組みはこうです。コーヒー粉を通ってタンク内に落ちた水をポンプで吸い上げ、再びコーヒー粉を通過させます。このプロセスをひんぱんに繰り返すことで、少しずつ味を濃くしていくというわけです。つまり「低温の水は抽出力が低い、それなら何度も何度も繰り返し抽出すればいい」というアプローチです。

なるほど、言われてみると確かにそのとおり。では、「わずか20分の抽出」は実際にどのような味わいなのでしょう?

抽出時の本体サイズは、約105(幅)×310(高さ)mm。500mlのペットボトルよりも少し背が高いですが、一般的なポットと同等のサイズ感。電動コーヒーメーカーにありがちな、大きくメカメカしいルックスとは無縁です。充電は同梱されるUSB Type-Cケーブルで行い、充電時間は約2.5時間

抽出時の本体サイズは、約105(幅)×310(高さ)mm。500mlのペットボトルよりも少し背が高いですが、一般的なポットと同等のサイズ感。電動コーヒーメーカーにありがちな、大きくメカメカしいルックスとは無縁です。充電は同梱されるUSB Type-Cケーブルで行い、充電時間は約2.5時間

すべてのパーツを並べてみました。「パーツが多くて組み立てに苦労しそう」と思われそうですが、実際に組み立ててみると、取扱説明書要らずの簡単さ。接続部の形状や大きさから、どの順番で組み立てればいいのかがわかり、使い方には迷いませんでした

すべてのパーツを並べてみました。「パーツが多くて組み立てに苦労しそう」と思われそうですが、実際に組み立ててみると、取扱説明書要らずの簡単さ。接続部の形状や大きさから、どの順番で組み立てればいいのかがわかり、使い方には迷いませんでした

すべてのパーツを組み替え、ボトルの中にコンパクトに収納できるのもうれしいポイント。片付け時に場所を取らず、キッチン棚などにすっきりとしまっておけます

すべてのパーツを組み替え、ボトルの中にコンパクトに収納できるのもうれしいポイント。片付け時に場所を取らず、キッチン棚などにすっきりとしまっておけます

いざ、テイスティング。20分で淹れたコールドブリューコーヒーの味わいはいかに?

今回用意したコーヒー粉は、コーヒーと輸入食品を扱うカルディコーヒーファームの夏の定番「アイスブレンド」。濃厚な苦味とミドルボディが特徴の、アイスコーヒーにはうってつけのブレンドです。

フィルターを目詰まりさせないために、コーヒー粉は中挽き以上の粗さで挽いたものを使用します。今回は、カルディコーヒーファームで言うところの「8.5」の粒度(中挽き)でミルしたものを用意しました

フィルターを目詰まりさせないために、コーヒー粉は中挽き以上の粗さで挽いたものを使用します。今回は、カルディコーヒーファームで言うところの「8.5」の粒度(中挽き)でミルしたものを用意しました

メインカップに底カバーを取り付け、約620mlの水を注ぎ入れたら、氷カップに氷を約100gセット。コーヒー粉カップにコーヒー粉を約50g入れます。「水も氷もコーヒー粉も、いちいち計量しなくちゃいけないの?」と面倒に感じた人もいるはずですが、ご心配なく。各カップに目盛り線が引かれているので、線まで投入すればOKです。

各カップの目盛り線に合わせて、水、氷、コーヒー粉をセットします。ちょっとした部分ですが、目盛り線があるとないとでは使い勝手が大違い。「ちゃんと考えられているな」と、素直に感心したポイントです

各カップの目盛り線に合わせて、水、氷、コーヒー粉をセットします。ちょっとした部分ですが、目盛り線があるとないとでは使い勝手が大違い。「ちゃんと考えられているな」と、素直に感心したポイントです

それぞれのカップをセットして電源ボタンを押すと、電源ランプが緑色に点灯し、抽出がスタートします。ジーッという運転音が鳴り始め、水がコーヒー粉を通過し、メインカップの底に溜まったコーヒー液が上に吸い上げられ、再びコーヒー粉を通過する、という工程が繰り返されます。

3分、5分、10分と経過するうちに、だんだんとコーヒー液の色が濃くなっていき、「どんな味わいに仕上がるのだろう?」と、期待は膨らむばかりです。

メインカップに本体ユニットをセットして、本体ユニット天面の電源ボタンを押すと、抽出が始まります。あとは20分待てばOK

メインカップに本体ユニットをセットして、本体ユニット天面の電源ボタンを押すと、抽出が始まります。あとは20分待てばOK

あらかじめ氷で冷やしながら抽出する仕組みのため、抽出したコーヒー液を氷の入ったグラスに注ぎ入れるよりも味が薄まりにくく、「アイスブレンド」本来の味わいを楽しめそうです

あらかじめ氷で冷やしながら抽出する仕組みのため、抽出したコーヒー液を氷の入ったグラスに注ぎ入れるよりも味が薄まりにくく、「アイスブレンド」本来の味わいを楽しめそうです

抽出過程で気になったのは、ジーッという運転音。それほど大きな音ではないのですが、スマートな音とは表現し難く、「人によっては気になるかもしれない」と感じたのが正直なところです。重箱の隅をつつくような話ですが、かくいう筆者も少々気になってしまいました。

そうこうしているうちに20分が経過し、抽出完了。本体ユニットを外し、注ぎフタを取り付けて、おいしそうなこげ茶色のコーヒー液をグラスに注いだら、いざテイスティングです。

わずか20分で、こげ茶色が美しいコールドブリューコーヒーの出来上がりです。1回の抽出量は最大約650ml(定格カップ容量720ml)。1度の抽出でグラス2杯分を楽しめるので、家族や友人とカフェタイムを過ごすのにもぴったりです

わずか20分で、こげ茶色が美しいコールドブリューコーヒーの出来上がりです。1回の抽出量は最大約650ml(定格カップ容量720ml)。1度の抽出でグラス2杯分を楽しめるので、家族や友人とカフェタイムを過ごすのにもぴったりです

待っていたのは、驚きでした。

浸漬式の抽出であるにもかかわらず滴下式のコールドブリューコーヒーにも迫る澄み切った味わいで、口当たりはまろやか。雑味やえぐみは感じません。何度もコーヒー粉を通過させているため、ばらつきのある味わいになるのではないかと懸念するところもあったのですが、いい意味で予想は裏切られました。“丸い味わい”と表現したくなるような、雑味がほとんど感じられない、角の取れたまとまりのある味わいが口の中に広がります

水で抽出したことで「アイスブレンド」特有の強い苦みもほどよく緩和されており、それでいてコクやボディ感を失っていないのは「お見事」のひと言。20分という短い抽出時間にも関わらず、質の高いフィルターや考え抜かれた抽出工程のおかげか、“コールドブリューコーヒーらしい味わい”が堪能できました。

コールドブリューコーヒーの魅力を体現する、雑味やえぐみのないクリーンな味わい。20分で抽出したとは思えないおいしさです

コールドブリューコーヒーの魅力を体現する、雑味やえぐみのないクリーンな味わい。20分で抽出したとは思えないおいしさです

「アイスブレンド」の豆をベースに仕上げた水出し専用のコーヒーバッグ「カフェカルディドリップ ウォータードリップコーヒー 4p」と飲み比べてみましたが、味わいに関して軍配が上がったのは「Cool Barista Maxi」で抽出したコーヒー。コーヒーバッグタイプもすっきりとした飲み口なのですが、味わいがやや淡白な印象でした

「アイスブレンド」の豆をベースに仕上げた水出し専用のコーヒーバッグ「カフェカルディドリップ ウォータードリップコーヒー 4p」と飲み比べてみましたが、味わいに関して軍配が上がったのは「Cool Barista Maxi」で抽出したコーヒー。コーヒーバッグタイプもすっきりとした飲み口なのですが、味わいがやや淡白な印象でした

熱湯抽出やコーヒーバッグと比べたランニングコストは?

では、「Cool Barista Maxi」のランニングコストはどうでしょう? 水は抽出力が低いため、コールドブリューコーヒーは熱湯での抽出よりも多くのコーヒー粉を使用すると言われます。実際「Cool Barista Maxi」は約50gのコーヒー粉でグラス2杯分のコーヒーを抽出する仕様で、1杯あたりのコーヒー粉の使用量は約25g。1杯あたり約10gを使用する熱湯抽出と比べると、2.5倍のコーヒー粉を消費する計算になります。

なお、先ほど飲み比べた「カフェカルディドリップ ウォータードリップコーヒー 4p」は、約400mlのコールドブリューコーヒーを抽出できるドリップバッグが4つ入っており、公式オンラインストアの通常価格は799円。「アイスブレンド」200gの価格が1,274円(いずれも税込、2026年7月6日時点)であることを考えると、ほんのわずかですが1mlあたりのランニングコストは「Cool Barista Maxi」に分があります(「Cool Barista Maxi」は約0.49円/ml、コーヒーバッグは約0.50円/ml)。

ただし、本体価格を考慮したトータルコストを考えると、コーヒーバッグを購入したほうが安く済むケースがほとんどでしょう。単に安いほうがいいという場合はコーヒーバッグが有利になるはずです。

とはいえ、熱湯抽出やコーヒーバッグより少し割高であっても、「Cool Barista Maxi」を使う価値は十分にあると、筆者は考えます。理由は言うまでもなく、それだけおいしく完成度の高いコールドブリューコーヒーを楽しめるからです。気分に合わせて使用するコーヒー豆を変えたり、コーヒー粉の量を調節して味わいを変化させたりと、コーヒーバッグでは得られない楽しさがあります。コーヒー好きにはそれだけで本体代の元が取れると言えるのではないでしょうか。

各カップは台所用中性洗剤でジャブジャブと水洗い可能。お手入れも簡単なので、使うのがおっくうになる心配はなさそうです

各カップは台所用中性洗剤でジャブジャブと水洗い可能。お手入れも簡単なので、使うのがおっくうになる心配はなさそうです

デトックスウォーター作りや出汁の抽出にも使える

また、水で抽出したドリンクは、高温での抽出に比べて苦み成分が溶けづらいため、すっきりとした味わいに仕上がります。この特性を生かして、「Cool Barista Maxi」では水出し紅茶や緑茶、フルーツを使ったデトックスウォーターなども作ることができます。こんぶ、かつお節、煮干しなどから出汁を抽出することもできるので、使い方の幅も広いです。化学調味料を使わない出汁で、味噌汁、お吸い物、煮物などに活用するのもよさそうですね。

コールドブリューコーヒーのみならず、水出し紅茶や緑茶も楽しめて、さらには出汁の抽出も可能。さまざまなシーンでフル活用できます

コールドブリューコーヒーのみならず、水出し紅茶や緑茶も楽しめて、さらには出汁の抽出も可能。さまざまなシーンでフル活用できます

【まとめ】弱点はあるものの、この夏コーヒー好きに注目してほしいアイテム

運転音が少し気になる、熱湯抽出やコーヒーバッグよりもトータルコストが高いなど、弱点がないわけではありません。しかし「Cool Barista Maxi」はそれを補って余りある、完成度の高い味わいを楽しませてくれる1台でした。一般に、抽出に約8時間以上はかかると言われるコールドブリューコーヒーを、わずか20分で淹れられるだけでも驚きなのに、味もすばらしいのですから、感心せずにはいられません。

「究極のアイスコーヒー」を自宅で手軽に楽しみたい。そんな消費者ニーズを真正面で受け止め、その味わい、おいしさで納得させてくれる「Cool Barista Maxi」。この夏、コーヒー好きに注目してほしいアイテムです

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雪か企画
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雪か企画
カルチャー、旅、家電、グルメ、ビジネスなどが大好物の制作会社。代官山にて、少数精鋭で営業中。
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