選び方・特集
1年中、賢く使えるエアコンを見つけよう!

省エネ&快適なエアコンの選び方ガイド -2015-

気温や湿度が上昇する夏は、もっと効きのいいエアコンがほしくなる人も多いだろう。実はこの時期は、新モデルが発表されたタイミング(冬季)から時間が経っているため、価格がダウンしており手に入れるにはもってこい! エアコンはランニングコストも生活に影響を及ぼすほどのものなので、必要な機能と性能のバランスを総合してベストな1台を選んでほしい。

Part1 エアコン選びでチェックすべきポイント

エアコンは家庭で使用する家電の中でもトップクラスで電気代がかかるものだけに、省エネ性能がもっとも重視されるといっても過言ではない。そこで、電気代は抑えつつ快適な冷暖房ができるエアコンを見つけるためのチェックポイントを紹介する。

チェック1 部屋に適したエアコンを選ぶ

“電気代を抑えて快適”を目指すためのファーストステップは、部屋の大きさに適したエアコンを選ぶこと。エアコンごとに下の写真のような「適用畳数」が必ず記されているので、設置する部屋に該当するものをセレクトしよう。“適用畳数の小さいもののほうが消費電力は少ない”と、部屋にあわないエアコンを選ぶと、適温になりづらいうえに電気代がかかってしまったということになりかねない。なぜならば、エアコンは基本的に設定温度になるまではフルパワーで稼働し、設定温度に到達するとパワーダウンする。つまり、設定温度に早く到達したほうが省エネになるというわけだ。よって、部屋より適用畳数が小さいエアコンを設置すると、常に消費電力がMAXになることも。エアコンが本来備えている性能を効率よく発揮させるためには、適用畳数は欠かせない事項だ。

冷房と暖房では適用畳数が異なる。暖房のほうが小さいので、暖房運転も利用するなら、暖房のほうの畳数もチェックし忘れないようにしよう

チェック2 省エネ性能を確認する

エアコンの省エネ性能を知る方法はいくつかあるが、手っ取り早く確かめたいならば「期間消費電力量」を見ればいい。期間消費電力量は日本冷凍空調工業会が定めた条件にもとづいて試算された数値で、“冷暖房を利用した際の1年間の電気代の目安”を求めることができる。たとえば、期間消費電力量1,036kWhのエアコンの1年間にかかる電気代は、1kWhあたりの電力量料金を27円とした場合「1,036×27=27,972円」と算出可能。これを利用すれば、期間消費電力量が1,240kWhと1,036kWhのエアコンでは、年間電気代に約5,500円も差が出ることがわかる。だだし、東京での使用をモデルケースとした数値なため、外気温や使用条件が異なれば電力量も変わってしまう。期間消費電力は絶対の数値ではないが、省エネ性能が高いエアコンを見極める指針にはなるのでチェックしておくほうが懸命だ。

期間消費電力量の計測方法は社会環境にあわせて見直しされており、近々では2013年に改正。「JIS C 9612:2013」という表記があれば、改正後の条件で試算された数値となる。そのため、それ以前のエアコンの期間消費電力量とはイコールで比べることはできないが、改正前の「JIS C9612:2005」で試算された期間消費電力量が併記されていることも多い。2005年度モデル以降からの買い替えならば、どのぐらい省エネになるのかを比べることも容易にできる

2005年発売のエアコンと2015年度モデルの電気代を比べてみた
10年前に購入したエアコンを最新モデルに買い替えると、どのぐらい省エネになるのか調査してみよう。今回比べたのは、パナソニックのXシリーズ。2005年発売「CS-X405A2」と2015年度モデル「CS-X405C2」を「JIS C9612:2005」による期間消費電力量をもとに比較したところ、8,856円も年間電気代に差が出た(2005年度モデル:1,457kWh、2015年度モデル:1,129kWh)

古いものを使い続けるよりも新しいモデルに買い替えたほうが、10年間で9万円弱もランニングコストが抑えられる ※年間電気代(目安)は、「JIS C9612:2005」の期間消費電力量をもとに算出したものです(1kWhあたりの電力量料金は27円で算出)

チェック3 能力の高さを見極める

チェック2の期間消費電力量でおおよその省エネ性能は判断できるが、もっと細かい性能差を知りたい時には「能力(kW)」の下にある(   )の中の数値をチェック。この数値は、どのぐらい運転の幅があるのかを示している。つまり、(   )内の左側の数値が小さいほど設定温度に近づいてパワーダウンした際に細やかな運転ができ、右側の数値が大きいほうがパイパワー時にパワフルな稼働ができるというわけだ。

また、暖房を使用することが多い場合は「低暖房能力」も確認しておこう。冷房と対になって表に記されている「暖房能力」は“室内20℃、室外7℃”の条件で試算されているが、もっと気温の低い時期の性能を知る指針として “室内20℃ 、室外2℃”で算出した低暖房能力が併記されている。冬に使うメインの暖房器具がエアコンならば、低暖房能力の高いものをセレクトしておきたい。

チェック4 必要な機能をセレクトする

エアコンは、単純に冷風や温風を放出して室内を冷やしたり暖めたりしているわけではない。“快適な空間”を作り出すために、センサーや気流を駆使して風の動きや温度をコントロールしている。そういった機能が上位モデルになるほど高性能となり、搭載される機能の数も多い。そして、これらの機能は、快適さを提供するだけでなく省エネにも効果を発揮。チェック2で紹介した期間消費電力量の測定には、センサーやエコモードなどの省エネ性能は使用されていないことから、機能の相乗効果によってさらなる省エネが望める。

省エネにはセンサーが役立つ

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自動お掃除でムダな電力を低減

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スマートデバイスで遠隔操作

スマートデバイスで遠隔操作

下位モデルより上位モデルを購入するほうがお得!?

省エネにつながるセンサーやモードなどを利用しなかったとしても、上位モデルのほうが高性能。単純に期間消費電力量で比較してみると、同じ適用畳数のエアコンでも上位モデルと下位モデルでは年間電気代が1万円以上違うことも。10年使用するとした場合、ランニングコストで10万円以上も差が出るということになる。長い目で見ると、上位モデルを購入したほうがお得かもしれない。

パナソニックの上位モデル「Xシリーズ CS-X405C2」と下位モデル「Fシリーズ CS-F405C2」を比較した結果。価格.comでの本体価格の最安値が「CS-X405C2」が179,000円で「CS-F405C2」が102,000円となっており、差額は77,000円となる(2015年7月7日時点)。電気代に換算すると、年間電気代は「CS-X405C2」のほうが12,501円安い。つまり、6年強利用すれば、購入時の差額もランニングコストの浮いた金額で補えることになる ※年間電気代(目安)は、「JIS C 9612:2013」の期間消費電力量をもとに算出したものです(1kWhあたりの電力量料金は27円で算出)

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