レビュー

隅に強い! パナソニック初のロボット掃除機「ルーロ」が予想以上にデキる!!

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6畳の部屋で掃除力をチェック

ここまで見てきた「ルーロ」の動きは、たしかに隅をしっかり掃除しているように感じる。しかし、問題はゴミをきちんと捕集できるかどうかだ。そこで6畳の部屋に砂状のゴミを撒き、自動モードで掃除してみた。

隅にあるゴミの取れ具合をチェックするため、家具などがない部屋で検証。壁際とコーナー、部屋の中心にゴミを散らしてみた

掃除前(壁際&コーナー
掃除後(壁際&コーナー

筆者はいろいろなロボット掃除機の集じん性能を検証しているが、砂状のゴミの場合、サイドブラシで周囲に散らばってしまい、汚れが広がってしまうことが多かった。「ルーロ」でも同じ現象が起こるのでは? と心配していたが、コーナーも普通のフローリング部分もザラつきを感じないほどキレイに。部屋の四隅だけでなく、ドアのある凸凹とした所にもゴミの取り残しは見当たらず

掃除前(部屋の中心)
掃除後(部屋の中心)

コーナーだけでなく、普通の床の部分(部屋の中心部)に大量に撒いたゴミもキレイに回収されていた。フローリングの目にもゴミは残っていない

残念ながら、充電台の周囲のゴミは取れないようだ。この部分は、ほかのロボット掃除機でも対応しないものがほとんど。手動でたまに掃除してあげよう

実環境でリアルな掃除力をチェック

上で行った検証は、隅ゴミの取れ具合を確かめるもの。だが、実環境で家具が何もない部屋はない。そこで、実際に筆者が住んでいる家のリビングダイニング&キッチンを自動モードで掃除してみた。

ござを敷いているため、「ルーロ」が引っかかるかも……という不安あり。また、キッチンに敷かれた約5mmのマットも懸念点だ。「ルーロ」で乗り越えられる段差は約2cm。許容範囲ではあるが、粘着材で固定されていないのでスムーズに掃除できるだろうか

段差もラクラク乗り越え
心配していたキッチンのマットも、なんなくクリア(下の動画参照)。一度も引っかかることなく、スムーズに乗り越えていた。

薄手のござには、引っかかってしまうことが何度かあった

薄手のござには、引っかかってしまうことが何度かあった

数回チャレンジし、通過できないとわかると方向転換

数回チャレンジし、通過できないとわかると方向転換

別のルートから走行してくるので、ござの上もきちんと掃除された

別のルートから走行してくるので、ござの上もきちんと掃除された

汚れが多い所を入念に掃除
ござと下にある床が切り替わる部分は、ゴミがたまりやすい。また、ござの縁も厚みがあるためホコリが多そうなイメージがある。そういった“見えないけれどゴミが多そう”と思った所に来ると、下の動画のように「ルーロ」が前後2往復を繰り返す動きになった。つまり、ハウスダスト発見センサーが汚れを検知してしっかり掃除しているということだ。

隅を狙う!
キレイな四角い隅でなく、ゴミ箱が置かれたような場所でも首振りして掃除してくれた(下の動画参照)。こういう部分は、手動で掃除するにも取りこぼしやすいのでありがたい。

複数のセンサーを駆使して掃除を行う「ルーロ」だが、近年のトレンドであるマッピング機能は装備されていない。マッピング機能は、あらかじめ室内を地図化することで走行したルートを把握。何度も同じ場所を掃除することが減り、効率よく掃除できると言われている。この機能を備えない「ルーロ」は、今回検証した空間はバッテリーがなくなるまで約1時間掃除を続行。もちろん、汚れ具合や部屋の大きさによっては、1時間未満で掃除が終了することもある。筆者は不在時に利用するため稼働時間は気にならないが、取りこぼしはないほうがいい。筆者が試した限り、ゴミの取り残しが目につくようなことはなかった。

掃除の結果は?
約16畳の広さの空間を掃除したゴミの量を見るとともに、お手入れについても紹介しておこう。

ダストボックスは、上から取り出す仕様となっている。ハンドルが付いているので、手も汚れにくい

ダストボックスは、上から取り出す仕様となっている。ハンドルが付いているので、手も汚れにくい

自動モードで約1時間掃除した成果がこちら。実は前日に、筆者所有のロボット掃除機で清掃しているにもかかわらず、これだけのゴミが取れた

1日でこれだけゴミが溜まったのか、「ルーロ」の集じん性能が高いのか……。しかし、「ルーロ」のダストボックスの容量は0.1Lと小さめ。ゴミがたくさん取れるので、廃棄の回数は増えるかも

ダストボックスの汚れが気になったら、丸ごと水洗い可能

ダストボックスの汚れが気になったら、丸ごと水洗い可能

回転ブラシも取り外して洗ってもよい

回転ブラシも取り外して洗ってもよい

まとめ

最後に行った検証で「ルーロ」が動き回る後を、約1時間追いかけまわした筆者。そこで気付いたのが、隅への攻めがハンパない! ということ。コーナーに関しては、同じ所を少なくとも7回は掃除していた。ゴミが多い所の往復掃除もだが、サラッと舐めるような掃除ではなく、人の手では見落とされてしまいそうな箇所を入念に掃除する姿勢がすばらしい。

そして、三角形とは本当によく考えられた形であると感心する。円よりも壁際に寄れるのはもちろんだが、三角形の頂点にブラシがあるから角にもブラシが届く。壁や家具への衝突を極力抑えながら、まさにギリギリを攻めるスタイルはロボット掃除機の理想だ。もちろん、その結果(掃除力)が非常に高いのは上で紹介した検証のとおり。“ロボット掃除機は隅に弱い”という固定概念が、「ルーロ」により打ち砕かれたといっても過言ではない。

中村真由美(編集部)
Writer / Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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