レビュー
ホットカーペットのような“温水マット”はポカポカ暖か♪

工事不要! すぐ使える床暖房「らくらく床暖」ってどんなもの?

冬場のフローリングは、ハンパなく寒い。エアコンやファンヒーターなどで部屋を暖めていても底冷えしてしまうので、直に座るのはつらいものがある。その寒さを緩和するためにホットカーペットなどを敷くわけだが、床暖房にしてみるというのはいかがだろうか。

床暖房は、ホットカーペットよりもやさしい暖かさが得られる魅力がある。しかし、工事が必要で費用もかさむため、ハードルが高い。そんな要望と悩みに応えてくれるのが、工事せずに即使用できる床暖房、ノバック「らくらく床暖 NV-ODC004W(以下、らくらく床暖)」だ。正確には、温水タイプの床暖房がマットになったものだが、床暖房のような暖め方ができるという。その使用方法と実際の暖かさを調べてみた。

構造をチェック

ホットカーペットと同じく、敷くだけで使える「らくらく床暖」には温水を作るためのボイラーが付属する。ボイラーで温めたお湯をマットに流すことで暖める仕組みだ。温水床暖房のように、直接体に伝わる熱だけでなく、輻射熱を組み合わせた暖房効果が得られるため、ホットカーペットで起こりやすい肌の乾燥や低温火傷の心配もないという。「らくらく床暖」は約2.5畳用なので床暖房のように床全面を暖めることはできないが、製品購入費+配管費+工事費などで10万円以上はかかる経費が製品代だけで済むというのも魅力。さらに、電気代が抑えられるメリットもある(詳細は下に明記)。

マットのサイズは、180(幅)×2(高さ)×240(長さ)cm

マットのサイズは、180(幅)×2(高さ)×240(長さ)cm。マット内には温水を循環させるパイプが入っているので、上に重いものや鋭利なものを置くことはできない(1平方センチメートル当たり、最大2kgが耐重量)

表面はフローリング調となっているため、フローリングの床に敷けば違和感は少ないだろう

表面はフローリング調となっているため、フローリングの床に敷けば違和感は少ないだろう

裏面には、滑り止め加工が施されている

裏面には、滑り止め加工が施されている

ボイラーのサイズは、170(幅)×164(高さ)×240(奥行)mm

ボイラーのサイズは、170(幅)×164(高さ)×240(奥行)mm

天面には、水を入れるための給水口がある

天面には、水を入れるための給水口がある

マットとボイラーには、温水を循環させるためのホースが付いている

マットとボイラーには、温水を循環させるためのホースが付いている

この部分を接続するようだ

この部分を接続するようだ

実際に使ってみた

ボイラーを使うということで、準備が複雑そうな予感がする。また、設定をミスして水が室内に漏れてしまったら……という不安もあり、検証にはかなり勇気が必要だった。が、実際に設置してみると、ビックリするほど簡単。マットを広げるところも含め、準備には5分もかからなかった。

ボイラーとマットのホースは、白いパーツを手で回すだけで接続できる

ボイラーとマットのホースは、白いパーツを手で回すだけで接続できる

水口から水を1.5L入れるのだが、一度には入らない

水口から水を1.5L入れるのだが、一度には入らない

運転を開始するとマットに水が流れるので、入りきらなかった水はあとから入れよう

運転を開始するとマットに水が流れるので、入りきらなかった水はあとから入れよう

電源を入れて、温度を▲▼ボタンで設定すればOK

電源を入れて、温度を▲▼ボタンで設定すればOK

設定温度の上げ下げは、付属のリモコンでも行える

設定温度の上げ下げは、付属のリモコンでも行える

電源をONにするとコポコポと音がする(下の動画参照)。これは、マット内にある空気を押し出しながら水が循環している音。マットに水が入っていない状態で給水すると鳴る音なので、空気がなくなると音はしなくなる。つまり、通常運転では0:36以降の、ほぼ無音の状態になるというわけだ。

ボイラーで水を温めてマットを暖めるため、快適に過ごせるほどマットが暖まるには30分以上かかる

ボイラーで水を温めてマットを暖めるため、快適に過ごせるほどマットが暖まるには30分以上かかる

温度は5〜70℃で設定できるようになっているが、運転中に表示される温度は設定した温度ではない

温度は5〜70℃で設定できるようになっているが、運転中に表示される温度は設定した温度ではない

たとえば、最高温度70℃を設定してみると……

たとえば、最高温度70℃を設定してみると……

時間の経過にもよるが筆者が見たタイミング(スタートから約1時間後)だと51℃となっていた。これは、ボイラー内の水の温度なのだそう。ここがややこしいところなのだが、ボイラーからマットに水が流れ、再びボイラー内に戻ってくるため、ボイラー内の水の温度は設定した温度よりも低くなるというわけだ

運転を開始してから40分後に、暖かさを確認してみた。フローリングのような質感なため、乗った瞬間は冷たいような気がしたが、じんわりと暖かさが伝わってくる。足湯や湯たんぽに近い暖かさで、まさにポカポカ。長時間座ってても、変な熱さは感じない。

稼働音は全然聞こえないし、ボイラー自体もほんのりとしか熱くならないので、子供が側に寄ってもあまり心配はせずに済んだ(ホースにいたずらすると危ないので、注意はしていたが)

表面がツルっとしているので掃除がしやすく、飲み物などをこぼしても拭き取れるのもよいところ

表面がツルっとしているので掃除がしやすく、飲み物などをこぼしても拭き取れるのもよいところ

就寝時に最適な36℃に設定が瞬時に変わる「おやすみモード」も搭載。「おやすみモード」にするには、▲ボタンを長押しする

片付けは?

設定も使用方法も簡単だったが、片付けはどうだろう。ちなみに、マット内にはパイプが施されているため、折りたたむことができない。クルクルと巻いて片付けるしかないが、中の水さえ抜いてしまえば通年敷いておいてOK。サイズが大きく、重量も11.24kgと重いので敷きっぱなしにしておくほうが得策な気がする。

マットから水を抜くのは、付属のポンプを利用する

マットから水を抜くのは、付属のポンプを利用する

マットとボイラーの接続を解除し、先端の白いパーツを外してポンプの先端を挿入。ポンプで空気を送ることで、マット内の水が出てくるというわけだ。ホースに白いパーツが付いている時は水が噴き出さない機構が働くが、ホースだけの状態にすると水が漏れるため、あらかじめ水を受ける容器を用意しておこう

ボイラー内に残った水は、天面のフタを開けて排水する

ボイラー内に残った水は、天面のフタを開けて排水する

まとめ

準備や設定は手軽なので、ホットカーペット感覚で使えることは間違いない。しかし、マットの上に置けるものに制限があったり、火傷するほど熱くならないまでも子供がボイラーに近づかないように配慮したりと、いろいろ注意事項がある。なにより、適温になるまでに30〜40分かかるのは躊躇するところ。使いたいタイミングに快適な温度になっているように、「入」タイマーがほしいところだ。また、マットに付いているホースの長さは約1mなので、ボイラーは室内の見えるところに設置することとなる。フローリング調のマットは問題ないが、ボイラーのカラーが少々業務的。インテリアにマッチするカラーになると、うれしい。

このように気になる点はあるものの、暖房器具としての快適度は高い。ホットカーペットに座っていると接している部分が必要以上に熱くなることがあるが、「らくらく床暖」ではそのような不快さはなく、長時間座っていても快適。膝掛けなどで「らくらく床暖」から出た熱を逃がさないようにすると、より快適さが増す。じんわりとやさしい温度が体に伝わってくる感じなので、ホットカーペットとは別物の暖まり方だと思っておいたほうがいい。ホットカーペットのような熱さが苦手だったり、長い時間過ごす人、ペットを飼っていてカーペットに付く毛が気になるという人なら高い満足が得られるだろう。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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