レビュー
涼む&暖まるだけでなく衣類消臭にも使える1台3役

扇風機にも暖房機にもなるシャープ「スリムイオンファン」がお買い得!

扇風機の購入を検討する際、“夏は送風、冬は温風”で使える製品のほうが得かもと考えたことはないだろうか。この仕様で有名なのはダイソン「hot + cool」だが、価格.comの最安値でも60,000円弱する(2016年7月1日現在)。もう少し手ごろなものはないかと探していた時に、hot + coolの約半額で手に入るシャープ「スリムイオンファンHOT&COOL PF-HTH1」(以下、PF-HTH1)が目に留まった。さっそく、PF-HTH1の実力を調査してみよう。

サイズは260(幅)×720(高さ)×270(奥行)mmとなっており、30cm四方のスペースに設置可能

構造をチェック!

PF-HTH1はDCモーターを採用したタワー型ファンで、扇風機にも暖房器具にもなるのが特徴。送風/温風とともにプラズマクラスターイオンも放出されるようになっており、涼しさや暖かさを提供するだけでなく空気を浄化して快適な空間へと導く。プラズマクラスターイオンは単独運転できるため、通年での活用が期待できる。

操作部は天面に装備。送風と温風のボタンは青色と赤色で表示分けされていて、わかりやすい

操作部は天面に装備。送風と温風のボタンは青色と赤色で表示分けされていて、わかりやすい

送風口にはルーバーが搭載されており、上向き60°〜下向き40°までスイングさせられる。好みの角度で停止も可能

PF-HTH1は本体内にあるファンで風を発生させて吹出口から送風するのだが、ファンで生み出された風は風路内で穏やかでやわらかな風に変換される。このままだと遠くに送風するのは難しいが、遠方にも届くように吹出口を狭めているという。つまり、ホースを指で押すと水を遠くまで飛ばすことができるのと同じ原理だ。実際に送風してみたところ、6段階から選べる風量の最大時には1.5mほど離れた場所まで風が届いた。風量の違いは下の動画で確認してほしい。

風量調整や首振りといった運転の基本的な要素は一般的な扇風機と同じだが、「みはり機能」というユニークな機能が搭載されているので紹介しておきたい。みはり機能とは温度と湿度の変化を検知し、夏は「高温多湿」、冬は「低温乾燥」になるとLED表示とアラームで知らせてくれるもの。熱中症対策やウイルスが活性化しやすい環境を阻止するのに有効だ。体温調整が難しい高齢者や小さな子どもがいる家庭では、設定しておくと安心できるだろう。

みはり機能をONにしておけば、異常な室内環境になるとランプと音でお知らせ。「高温・高湿」の状態では温風などの暖房運転が選択できなくなり、運転中に高温・高湿になった場合は送風運転に自動で切り替わる

夏場に大活躍! 送風の快適さは?

まずは、この季節にもっとも利用したい送風を体験。タワー型はスリムなボディが魅力だが、一般的な扇風機よりも送風の幅が狭いため、満足のいく涼しさが得られるのかが気になる。ちなみに、送風時にはプラズマクラスターイオンが肌の乾燥を抑えてくれるという。

温度と湿度をセンサーで検知し適切な風量にコントロールしてくれる「自動」で送風スタート

温度と湿度をセンサーで検知し適切な風量にコントロールしてくれる「自動」で送風スタート

寝そべるような姿勢でも、上下にスイングするルーバーを可動させれば“当たり過ぎ”にもならず快適だ。DCモーターを採用しているため、そよ風のような微風も可能。長時間風に当たっていてもだるくならなかった

リモコンが付属しているので、離れていても風量や角度を好きなように変えられる

リモコンが付属しているので、離れていても風量や角度を好きなように変えられる

ひとりで涼んでいる時はいいが、複数人いると風が当たらないのでは? と思われる方もご安心を。PF-HTH1には、左右にスイングできる機能が搭載されている。スイングの幅は15°、30°、60°、90°の4段階で切り替え可能(下動画参照)。

冬に役立つ! 暖房器具としての効果は?

続いては、暖房器具としての働きを見てみよう。運転モードは「温風」と「足元暖房」の2つで、どちらもヒーターで温めた空気を放出。「温風」は「送風」同様の風向設定ができるが、「足元暖房」はルーバーのスイングが上10°〜下40°、左右30°と下向きに集中した可動となる。どちらのモードも温度設定はできない。

「温風」と「足元暖房」の運転開始は、安全面を考慮して本体でしか行えないようになっている

「温風」と「足元暖房」の運転開始は、安全面を考慮して本体でしか行えないようになっている

室温27℃の部屋で温風運転したところ、吹出口近くの温度は52℃と表示された。温度設定はできないので、暖まり具合は風量で調整。風量「自動」にした場合には室温が約26℃以上になると運転が停止し、約21℃以下になると再稼動する(湿度などによって停止/再開の温度が異なる)

ニオイが気になったら使いたいイオンモード

最後に試すのは、プラズマクラスターイオン単独での運転。運転モードは2つ用意されており、部屋全体をイオンで浄化したい時には「プラズマクラスターシャワー」、衣類に付着したニオイを除去したい時には「衣類消臭」を選択しよう。「プラズマクラスターシャワー」を実行すると最大風量でイオンが放出され、1時間後に自動停止する。

衣類に直接イオンを当ててニオイを取る「衣類消臭」モードは2時間で停止するが、洗濯しづらいジャケットの汗などのニオイを感じないレベルまで除去してくれた

まとめ

一般的な扇風機の風に比べて、PF-HTH1から放出される風は間接的でやさしく穏やかな印象。風量や風向の調整も細かく行えるので、利用シーンにあわせて好みの風を作りやすいだろう。長時間浴びていてもだるさを感じにくいので、風を直接当てたい派にもよさそうだ。また、プラズマクラスターイオンを単独運転できるのも魅力。洗濯物を部屋干した時や洗えない衣類に当てて付着臭を除去できるのは、意外と役立つ。

また、安心をサポートしてくれる「みはり機能」が秀逸。PF-HTH1は涼・温風の両方に対応した機器なので、もしも誤作動させてしまってもみはり機能があれば心強い。欲を言えば、送風、温風の切り替えも“おまかせ”で、室温や湿度にあわせて最適な運転が全自動で行われるようになればもっと快適さが増しそう。

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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