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大人気「ポケモンGO」の影響で動いた「ポケモン関連銘柄」は? 「モバイルバッテリー」への注目度が急上昇! スマホ本体にも影響

2016年7月22日(金)に、日本国内でも配信が開始されたスマホアプリ「ポケモンGO」。その社会現象とも言うべき人気ぶりはすでに報道などでご存じの通りだが、「ポケモンGO」のサービススタートと共に、いくつかの関連製品カテゴリーも盛り上がりを見せている。

急激に注目度がアップし、店頭でも品薄になりつつあるモバイルバッテリー

そんな「ポケモン関連銘柄」の代表格とも言えるのが、「モバイルバッテリー」である。「ポケモンGO」はGPSをフル活用した「位置ゲー」の一種であり、さらにAR(拡張現実)などの機能も使うため、バッテリーの負荷が相当に高い。実際にプレイし始めてから、そのバッテリー消耗の激しさに気がついたユーザーも多いと思われるが、そうした場合に便利なのが、外出先でもスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーである。特に「ポケモンGO」の場合、一般的なプレイでも5〜6時間くらいでバッテリーが切れることが多いので、ヘビーに遊ぶ場合、モバイルバッテリーは必須アイテムと言っても過言ではない。そうした流れを受けて、価格.comの「充電池・充電器」カテゴリーのアクセスも急上昇している。

図1:「充電池・充電器」カテゴリーのアクセス数推移(過去1か月)

図1:「充電池・充電器」カテゴリーのアクセス数推移(過去1か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、過去1か月における、価格.comの「充電池・充電器」カテゴリーのアクセス数推移を示したものだ。これを見るとわかるように、「ポケモンGO」の国内配信が開始された7月22日(金)から急激にアクセスがアップし、7月21日には30,000PV/日程度であったものが、配信から3日目の7月24日(日)には55,000PV/日へと83%ほども増加した。7月27日現在もこのアクセス状況は高止まりしたまま推移しており、今後しばらくこの人気は続くだろうと思われる。

図2:「充電池・充電器」カテゴリーにおけるメーカー別PVの推移(過去1か月)

図2:「充電池・充電器」カテゴリーにおけるメーカー別PVの推移(過去1か月)

なお、価格.comの「充電池・充電器」カテゴリーは、各種の充電池を扱っているため、主にスマートフォンで使用するようなモバイルバッテリーは別途サブカテゴリーとして展開している。図2は、「充電池・充電器」カテゴリーにおけるメーカー別PVの推移を示したものだが、これを見ると従来はパナソニックが一強とも言えるほどの強さで推移していたものの、7月22日以降アクセスを上げているのは、主にパナソニック以外の、バッファロー、エレコム、ソニーといったメーカーとなっていることがわかる。実はパナソニックは、単三乾電池型の「エネループ」が主力製品となっており、今回注目が集まっているモバイルバッテリーのラインアップはさほど多くない。これに対して、バッファロー、エレコムといったメーカーは、USB接続型のモバイルバッテリーが主力製品となっており、今回注目されているのもこうした製品であることが如実にわかる。

図3:「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品のランキング推移(過去1か月)

図3:「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品のランキング推移(過去1か月)

図3は、「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品のランキング推移を示したもの。これを見ると、人気上位製品の中でも、今回特に大きく伸ばしたのは、2位のバッファロー「BSMPB5201P2BK [ブラック]」と、5位のSTYLED「CPB1300MAW1 [ホワイト]」の2製品であることがわかる。そのほかの製品も見ても、いずれも2015年上半期に発売あるいは登録された製品で、いわゆる型落ちモデルであるが、価格の安さが決め手となって、大きく人気を上げたものと思われる。

図4:「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品の最安価格推移(過去1か月)

図4:「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品の最安価格推移(過去1か月)

図4は、「充電池・充電器」カテゴリーにおける売れ筋ランキングTOP5製品の最安価格推移を示したものだが、乾電池型の4位、パナソニック「eneloop 単3形 4本パック(スタンダードモデル) BK-3MCC/4」を除いて、ほかの4製品はすべて価格帯では、1,800〜2,000円くらいの幅に収まっている。同等スペックの最新モデルの価格を見ると、およそ3,000円台後半からとなっており、型落ちモデルのコストパフォーマンスがかなり高いことがわかる。

「BSMPB5201P2BK [ブラック]」

バッファロー「BSMPB5201P2BK [ブラック]」

なお、今回のモバイルバッテリーの人気急騰にともない、コストパフォーマンスにすぐれた型落ちモデルは軒並み品薄状況になりつつある。現在、売れ筋ランキング1位のバッファロー「BSMPB5201P2WH [ホワイト]」の販売価格推移(図5)と、販売店舗数(図6)を見ると、7月22日を境に販売価格は上昇して、最安価格では1,800円前後から2,000円前後まで上昇。逆に販売店舗数は29店舗から24店舗へと減少しており、店頭在庫の品薄がうかがわれる。ちなみに、売れ筋5位に入っているSTYLED「CPB1300MAW1 [ホワイト]」については、すでに価格.com上では完売してしまった。比較的安価にモバイルバッテリーの購入を考えているならば、早めの行動が吉と言えそうだ。

図5:バッファロー「BSMPB5201P2WH [ホワイト]」の販売価格推移推移(過去1か月)

図5:バッファロー「BSMPB5201P2WH [ホワイト]」の販売価格推移推移(過去1か月)

図6:バッファロー「BSMPB5201P2WH [ホワイト]」の販売店舗数推移(過去1か月)

図6:バッファロー「BSMPB5201P2WH [ホワイト]」の販売店舗数推移(過去1か月)

スマートフォン本体のアクセスも急増。その引き金は「ポケモンGO」のプレイ可否に関するクチコミ

図7:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移(過去1か月)

図7:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移(過去1か月)

上記のモバイルバッテリー以外に大きな影響が見られたのが、「ポケモンGO」をプレイするスマートフォン本体だ。図7は、ここ1か月の「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移を示したものだが、ここのところやや下がり気味だったアクセス数が、7月22日を境に盛り返している。ただ、どちらかと言えば、大きくアクセスに影響があったのは、上位の人気モデルというよりは、そのやや下に位置する中位の人気モデルのようだ。

図8:「スマートフォン」カテゴリーの人気TOP5製品のアクセス数推移(過去1か月)

図8:「スマートフォン」カテゴリーの人気TOP5製品のアクセス数推移(過去1か月)

図9:「スマートフォン」カテゴリーの人気TOP6〜10製品のアクセス数推移(過去1か月)

図9:「スマートフォン」カテゴリーの人気TOP6〜10製品のアクセス数推移(過去1か月)

図8は「スマートフォン」カテゴリーにおける人気TOP5製品のアクセス数推移で、図9はTOP6〜10製品のアクセス数推移となる。これを見ると、TOP5製品も7月22日以降アクセスは上がっているものの、全体における影響は軽微といえる。しかし、その下の6位〜10位の製品では、比較的大きな影響を受けているものが多いことがわかる。製品によっては、アクセス数が倍増するほどの影響を受けているものもあるくらいだ。

ASUS「ZenFone Go」

ASUS「ZenFone Go」

これは、7月22日の「ポケモンGO」の配信開始とともに、いくつかの製品で、アプリのインストールができない(対応していない)という状況が報告されたためだ。最新の機能を備えた上位モデル、たとえばソニーの「Xperia X Performance」や、サムスンの「Galaxy S7 edge」などでは、こうした問題は起こらなかったが、比較的低価格のSIMフリーモデルではこうした問題が一時的に起こっており、特にASUSの「ZenFone」シリーズや、プラスワン・マーケティングの「FREETEL」シリーズなどで多く報告されている。また、シャープの「AQUOS ZETA」でも同様の状況が起こっており(7月27日現在は解消済み)、こうした状況が価格.comのクチコミで活発に情報交換されたことが、今回の中位モデルのアクセス上昇を招いたものと思われる。なお、7月27日時点では、こうした状況が解消されたものもあり、これに関する騒動もいったん沈静化の様子を見せている。ただ、最近人気となっている低価格のSIMフリーモデルの中には、「ポケモンGO」のAR機能で必須となる(ゲーム自体はプレイ可能)、角度を検知する「ジャイロセンサー」が非搭載のものも多く、こうした製品を多くリリースしている、ASUSやFREETEL、Huaweiといったメーカーへの影響も若干ではあるが今後危惧されるところだ。

図10:ASUS「ZenFone Go」のアクセス数推移(過去1か月)

図10:ASUS「ZenFone Go」のアクセス数推移(過去1か月)

図11:ASUS「ZenFone Go」の人気ランキング推移(過去1か月)

図11:ASUS「ZenFone Go」の人気ランキング推移(過去1か月)

なかでも特に今回大きな影響を受けたのは、ASUSのSIMフリースマートフォン「ZenFone Go」であろう。本機のアクセス数推移を示した図10を見るとわかるが、7月21日の15,000PV/日前後から、7月23日には2倍近い28,000PV/日前後まで急増している。これによって、人気ランキングでも、従来の5位から3位までランクをアップさせた(図11)。ただ、こちらについては、人気が出たというよりも、クチコミでの「ポケモンGO」のインストールができないという話題が盛り上がったことが大きな理由となっており、図12で示したクチコミキーワードでも、7/18週の1位は「インストール」、3位は「アプリ」、9位に「ジャイロセンサー」というワードがランクインしている。なお、この問題については、クチコミ上で、インストールするための方法などが詳細にやり取りされており、インストール可能となったユーザーからの報告も多くなされている。

図12:ASUS「ZenFone Go」のクチコミキーワードランキング

図12:ASUS「ZenFone Go」のクチコミキーワードランキング

以上のように、世間で大きな人気を巻き起こしている「ポケモンGO」であるが、その影響は上記のカテゴリーなどを中心にまだまだ続きそうな気配となっている。

【関連情報】ポケモンGO(Pokémon GO)の対応スマホまとめ

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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