新製品レポート
精米メーカーだからこそできる“値ごろ”でおいしい炊飯器

本体価格2万円以上のおいしさを実現! アイリスオーヤマの5.5合炊きIH炊飯器

米の銘柄で炊き分けできるマイコン炊飯器や、水量を計ってくれるうえに、発熱部とおひつを分離すればひと口タイプのIHクッキングヒーターとしても使えるIH炊飯器など、画期的な炊飯器を発売しているアイリスオーヤマから、新たなIH炊飯器「銘柄炊き IHジャー炊飯器5.5合 KRC-IB50-B」(以下、KRC-IB50-B)が誕生しました。KRC-IB50-Bは、同社初の5.5合炊きIH炊飯器。別段尖とがった仕掛けはなく、いたってスタンダードな仕様のIH炊飯器ですが、“値ごろ”であることにこだわったと言います。発表会で見てきた、KRC-IB50-Bの全容をお伝えしましょう。

炊飯容量1〜5.5合の「銘柄炊き IHジャー炊飯器5.5合 KRC-IB50-B」は、2017年2月1日発売予定

炊飯容量1〜5.5合の「銘柄炊き IHジャー炊飯器5.5合 KRC-IB50-B」は、2017年2月1日発売予定

“値ごろ”な炊飯器とは?

各社が高級炊飯器を続々とリリースし、ごはんの味を追求するなら高価格帯の炊飯器を選ぶというような風潮の昨今ですが、アイリスオーヤマはそこに疑問を抱きました。高くてもいいというグルメ志向の人だけでなく、すべての人に“おいしいごはん”を楽しんでもらいたい。そんなところから“値ごろな価格”にこだわり、KRC-IB50-B は参考価格19,800円(税別)と、2万円を切る価格設定にしたそうです。しかし、ここで勘違いしないでいただきたいのは“値ごろ=安い”ではないということ。“ごはんのおいしさと価格のバランスがちょうどいい”こそが、同社が目指す“値ごろ”なのです。一般的なメーカーの場合、2万円のIH炊飯器はエントリーモデル。KRC-IB50-Bは、それ以上のおいしさを実現しているのでしょうか。

KRC-IB50-Bで炊いたコシヒカリを試食しました。もちもち感とハリがあり、食感はバツグン。ごはんの強烈なニオイはしませんが噛むほどに甘みが広がります。クセが少ないので、おかずにもあいそう

試食した筆者の所感は、2万円の炊飯器とは思えないおいしさだということです。低価格帯のIH炊飯器の場合、弾力と粘りが足りないと感じることがありますが、KRC-IB50-Bはバランスが絶妙でした。正直なところ、KRC-IB50-Bの構造は一見、普通の炊飯器と変わりません。他社の高級炊飯器に施されているような、連続沸騰させるために工夫された釜の形や高熱のスチームを生み出す特殊な機構はありません。釜の底とフタに搭載されたヒーターで上下から釜全体を均一に加熱し、内釜の中で対流を起こすことで米の中心部までふっくらと炊き上げます。

蓄熱性の高い銅コーティングの内釜を採用。しっかり蓄熱して温度コントロールするために、内釜の厚さは3mmにしたとのこと

底面と内ブタ部分には温度センサーが搭載されており、釜本体と釜内部の温度を検知。ちなみに、内釜の底面が触れるかまど部分にある模様(左の写真)は、内釜に熱を効率よく届けるための工夫だそう

上下から加熱することで、保温時も温度ムラが抑えられます。結露が発生しにくいので、保温したごはんもおいしさを保持

ここまでの情報だけだと、KRC-IB50-Bの“おいしさ”につながる特出した要素は見出せませんよね。2万円という価格でおいしいごはんを実現できた秘密は、搭載された炊飯プログラムにあります。実は、米どころ宮城県を本拠とするアイリスオーヤマは、もともと精米事業からスタートしたメーカー。それだけに、炊飯器を開発するためだけの食味試験では補えない米についての知見を膨大に持っています。米の銘柄の特徴はもちろん、精米してからどのように米が変化していくか、地域の違いによる特性の差など圧倒的な米のデータを保有。それも、文献上の知識だけでなく、体感として開発者が身につけているそうです。また、開発中に試験をする際に利用する米についても「精米からどの程度時間が経過した、○○米」というように、さまざまなグレードの米を入手できるルートがあるのもポイント。何度も検証を繰り返す試験では、同一条件の米が用意できることは“ブレない”味の追求に欠かせません。このようなバックボーンがあるからこそ、価格に左右されない仕上がりを提供できるのだそう。

そんな米を知り尽くしたアイリスオーヤマが、もっともおいしくごはんを炊くために用意した炊飯プログラム「銘柄炊き分け」がKRC-IB50-Bには搭載されています。「銘柄炊き分け」は米の銘柄にあわせて適切な火力調整を行い、その米の味を最大限に引き出すというもの。浸し、炊き上げ、蒸らしの温度や時間を銘柄によって細かく変えていきます。炊飯時間はほぼ変わらないので、おいしいごはんが食べたいなら「銘柄炊き分け」を選ぶのがベスト!

炊き分けのリストは6つしか記されていませんが、似た特徴の米が6通りに分類されているので、たとえば、表記のない「さがびより」ならば「こしひかり」を選択すればOK(取扱説明書に分類の一覧あり)。このようにして、計31銘柄の炊き分けができます

「銘柄炊き分け」と標準の炊飯方法で炊いたごはんを比べたところ、実食評価だけでなく数値的にも「銘柄炊き分け」のほうがおいしいという結果が出ています

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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