“運ぶことを目的とした自転車”で広がる自転車ライフ!!

旅先で自転車に乗りたいならコレ! 気軽に輪行できる小径自転車「ハコベロ」

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旅行や少し遠出してなじみのない土地に降り立った際、目的地を決めずに自由に自転車で走ってみたいと思ったことはありませんか? 近年は小径の折りたたみ自転車が数多くリリースされているので、そういった自転車を旅に持って行けばいいのですが、自動車ではなく電車で移動する場合、自転車を運ぶのは大変そうな気がしますよね。そこで提案したいのが、持ち運ぶことを前提としたドッペルギャンガー「HaKoVelo(ハコベロ)」(以下、ハコベロ)です。

ハコベロを持って出かけてみよう!

ハコベロは、小径自転車(ミニベロ)と自転車を入れるケースがセットになったもので、自転車を電車で運ぶ「輪行」を行いやすいように企画されました。もちろん、輪行用のバッグやケースを購入すれば、その他の自転車でも輪行は可能。しかし、その手のバッグは基本的に肩にかけるスタイルであることが多く、持ち運びの労力が大きいほか、収納に慣れが必要など、輪行はややハードルの高いことでした。その点、ハコベロは輪行にキャリーケースを採用。引っぱって歩くことで、幅広い人が気軽に自転車を輪行できるようにしました。なお、自転車のタイヤを出して転がして移動できるタイプの輪行袋もありますが、自転車を電車に持ち込む際は全体をおおうことが鉄道会社の規則となっているので、そのままの状態では輪行できません。

キャリーケースの中に折りたたまれた自転車が入っています

キャリーケースの中に折りたたまれた自転車が入っています

キャリーケースのサイズは520(幅)×700(高さ)×280(奥行)mmで、少々大きめです

キャリーケースのサイズは520(幅)×700(高さ)×280(奥行)mmで、少々大きめです

自転車(8.5kg)とキャリーケース(4.2kg)を総合すると12.7kgの重さになりますが、コロコロと転がすスタイルなのでさほどつらさは感じません

大きさはありますが、意外と狭いところも通れます

大きさはありますが、意外と狭いところも通れます

階段は少しつらいかもしれないので、エスカレーターやエレベーターを利用しましょう

階段は少しつらいかもしれないので、エスカレーターやエレベーターを利用しましょう

普通に旅行に行くのと変わらぬ見た目なので、電車に持ち込むのも恥ずかしくないのも◎

普通に旅行に行くのと変わらぬ見た目なので、電車に持ち込むのも恥ずかしくないのも◎

自転車に乗りたくなったら組み立てよう!

難なく移動ができたので、続いて自転車に乗る際の作業をチェックしていきましょう。組み立てが難しく、現地であたふたするようでは困りますからね。なお、ハコベロは工具なしで組み立てできるようになっていますが、初回のみ同梱の工具で簡単な作業を行わねばならないので、ハコベロを旅に持ち出す前に自宅で一度組み立てておいたほうが賢明です。
※今回は初回の作業を終え、2度目以降の組み立てという条件で行います。

キャリーケースを開いて、収納されている自転車を取り出しましょう

キャリーケースを開いて、収納されている自転車を取り出しましょう

サドルと片方のペダルを取り外したフレームを折りたたんだ状態で収納されています

サドルと片方のペダルを取り外したフレームを折りたたんだ状態で収納されています

組み立ての順番は自由なので、自分でやりやすいようにしてください。筆者はまず、ペダルを装着。クイックリリース式なので、差し込むだけで取り付けられます

ふたつに折られていたフレームを伸ばし、ロックします

ふたつに折られていたフレームを伸ばし、ロックします

ハンドルを立てて、レバーの向きを確認して固定します。ハンドル全体の角度を変えることで、レバーの位置を調整可能

最後にシートポストを差し込み、適切な高さでロックすれば完成!

工具いらずなので、慣れれば3分もかからずに組み立てできるのではないでしょうか

工具いらずなので、慣れれば3分もかからずに組み立てできるのではないでしょうか

なお、キャリーケースの中には分解、組み立て、収納方法が記されているので困った時に活用しましょう。というか、これはいいアイデアですね

自転車の乗り心地は?

ハコベロは14インチのタイヤを採用した小径自転車(ミニベロ)ですが、待ち乗りに最適なギア比(4.2)にセットアップされているので、ペダルをたくさん漕がないとスピードが出ない……とはならないように設計されているそう。ただし、変速ギアは非搭載。坂道など状況にあわせてギアチェンジすることはできません。

全長1,100mmのハコベロに身長175cmの筆者がまたがると、このような感じに。サドルの高さは、640〜900mmで調整できます

変速ギアを搭載しないシングルスピードで、ギア比は42×10T

変速ギアを搭載しないシングルスピードで、ギア比は42×10T

タイヤサイズが14インチ、それもシングルスピードということもあって、正直、乗る前はあまり期待していませんでした。しかし、乗ってみるとそれほど漕がなくても、予想以上によく走ります。一般的な小径自転車(20インチ)の場合、ペダルを1回転させると4.3m程度進みますが、ハコベロはギア比で4.6m進む計算。タイヤサイズは小さくてもひと漕ぎでよく進むことが、実際に乗ると体感できます。

小さい車体とタイヤでも軽やかに走るので気持ちいい!

小さい車体とタイヤでも軽やかに走るので気持ちいい!

そして、ペダルを回した時によく進むと感じたのは8.5kgという車体の軽さも影響していると思われます。小径自転車はさまざまなパーツが小さくても、折りたたみ機構を付けると一般的な小径自転車(20インチ)では15kg以上になることも。ハコベロは変速ギアが非搭載なためギアチェンジはできませんが、変速ギアをあえてなくすことで車重を軽くすることを優先したのかな、と想像できます。また、変速ギアがないことは、チェーンが外れるようなトラブルの軽減にもつながるため、“旅のおとも”にする自転車としては大きな魅力。運べることの快適性を優先し、変速ギアを付けずにシングルスピードにしたのは個人的にはアリだと感じています。

実は、乗る前に課題発見!

運ぶのも、自転車の乗り心地もまずまずだったハコベロですが、自転車に乗る前にちょっと困ったことが起こりました。キャリーケースをどうするか、ということです。キャリーケースは折りたたんで小さくすることができないため、コインロッカーや宿に預けなければなりません。ある程度の大きさがあるため預けられない場合、自転車を使うのは不可能……。自動車に積んでの旅なら問題ありませんが、電車での輪行では大きな課題になるかもしれません。

キャリーケースは型崩れしないようになっているので、どうがんばっても小さくできません

キャリーケースは型崩れしないようになっているので、どうがんばっても小さくできません

コインロッカーを発見しても、かなり大きなサイズがなければ預けることはできません

コインロッカーを発見しても、かなり大きなサイズがなければ預けることはできません

まとめ

折りたたみできる小径自転車は安いものであれば2万円台から手に入れることができますが、ある程度の価格(5万円)であっても設計がいい加減で、組み立てや分解がめんどうなものが存在します。ハコベロには、そういった部分の手間は感じませんでした。手間でないということは、積極的に使用しようという気持ちにもなるので大切です。ただ、やはり自転車に乗る際のキャリーケースの扱いは、電車で輪行するのであれば無視できない問題。キャリーケースを預けられるコインロッカーがなければ、自転車を使うことができません。キャリーケースという形状で持ち運びをラクにし、普通に旅行に行くのと同じスタイルにしたことは輪行になれていない人にはすばらしいアイデアだと思うので(一般的な輪行スタイルだと目立って恥ずかしいという人もいるため)、コンパクトに折りたためたり、リュックのように背負えるようになるなど何かしら工夫を望みたいところ。

とはいえ、輪行は電車でするものだけではありません。自動車や飛行機、船に乗せるにはまとまりもよく、キャリーケースであることが重宝します。また、自宅に自転車を置いておく時にもキャリーケースに入れておけばスッキリ! なかなか日本では浸透していない輪行の普及にひと役買ってくれそうな、アイテムだと思います。

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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2017.8.17 更新
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