特集
高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2018年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

20. JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」
ランナー向けに開発されたJayBird初の完全ワイヤレスイヤホン

JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」 ランナー向けに開発されたということで、、イヤホンを汗や水滴などから保護する防汗&耐水性を実現 専用ケースから2回分の満充電が行える JayBird「RUN TRUE WIRELESS SPORT HEADPHONES」を装着したところ

ランニングなどのスポーツユースを前提とした、JayBird初の完全ワイヤレスイヤホン。二重の疎水性ナノコーティングによる防汗処理により、イヤホンを汗や水滴などから保護する防汗&耐水性を実現している。また、比較的小柄な本体サイズながら、4時間の連続再生時間を確保。専用ケースから2回分の満充電が行えるため、トータル12時間の音楽再生が可能となっている。加えて、5分の充電で1時間の再生が行える急速充電も用意されるなど、外出時のバッテリー切れに関しては万全の構えだ。

スポーツユースを前提としていることもあり、4サイズのイヤーピースに加え、3サイズのフィンも用意するなど、装着感にはかなり配慮されている。実際に試してみたところ、ウイングを付けなくても十分なホールド感を持ち合わせていた。ランニングなど、かなり激しい動きの場合はこちらのフィンを併用するのがよさそうだ。また、本体ロゴ部分のボタンで再生などのコントロールが可能。カラーはブラックとホワイトの2色を用意する。コーデックはSBCのみの対応となっている。

iOSデバイス/Androidスマートフォン対応のJaybirdアプリが用意され、こちらでイコライジングなどサウンドコントロールができるようになっているが、今回は素の音をチェックした。6mmドライバーによって生み出されるサウンドは、端的に表現すると、キラキラした輝きのある音。ややドライなボーカルと鋭いリズムのハイハット、柔らかみのある音色のベースによって、メリハリのよいインパクトあるサウンドを楽しむことができる。ボリュームを下げても、中高域がしっかりと届いてくる、そんなバランスだ。女性ボーカルはややハニーな印象で、普段より可愛らしい歌声に感じられるのも魅力的だった。

イヤホン重量(片耳):約6.83g
再生時間:4時間以上
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

21. ERATO「Apollo7s」
重量約4g! 耳にすっぽり入る超小型ボディが魅力の1台

ERATO「Apollo7s」 片耳約4gという超小型ボディながら、内蔵バッテリーで最大3時間の再生が可能 スライド式になっている専用ケースは、両耳2回分のフル充電が可能だ ERATO「Apollo7s」を装着したところ

完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンを注目の存在へと押し上げた「Apollo7」の後継モデル。アポロという名前の由来となった円錐形のイヤホン本体は、4gという小型さを持ちつつも、最大3時間というバッテリー駆動時間を確保している。ステレオ再生はもちろん、片耳だけのモノラル再生も可能。IPX7相当の防水機能も備える点も嬉しいところだ。

今回の“S”からは、MUSE5に採用された3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」を新搭載している。コーデックはSBC、aptX、AACに対応。ブラック、シルバー、グレー、ローズゴールドという4色のカラーバリエーションをそろえる。

解像感、抑揚表現のダイナミックさ、音のダイレクト感など、Bluetooth接続であることを忘れてしまうほどの良質さ。ピアノの音色はとても自然で、高域の倍音成分のそろいがよい為か、とてものびのびとした音をしている。チェロの演奏もボーイングがしっかりした、印象的な演奏に聴こえる。ここまでの表現力の高さはオリジナル「Apollo7」では感じ取れなかったもの。3Dサラウンドだけでなく、基本的な音質調整もさらに煮詰めたと想像する。

音がとてもダイレクトに感じられること、クリアでのびのびとしたサウンドキャラクターのおかげか、音楽ジャンルのえり好みはほとんどない。ロック系はドラムとベースのリズムがノリノリに感じられるし、女性ボーカルはややハスキーで大人っぽい、心地いい歌声を楽しませてくれる。高級モデルならでは、さすがのハイクオリティだ。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで両耳2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、aptX、AAC
カラーバリエーション:ブラック、グレー、シルバー、ローズゴールド

22. ERATO「VERSE」
人気モデル「Apollo 7s」のDNAを受け次ぐ超小型イヤホン

ERATO「VERSE」 イヤホン本体は、「Apollo 7s」同様に非常にコンパクト イヤホン本体&専用ケースあわせて最大15時間の音楽再生が可能 ERATO「VERSE」を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの人気モデル「Apollo 7s」のポピュラーエディションとしてリリースされたモデル。基本デザインは「Apollo 7s」とおなじ円錐形を採用し、その内部に独自開発された5.8mm口径のグラフェンコート・ドライバーが搭載されている。

IPX 5の防水性も備えている。また本体に通話用マイクを内蔵。 ハンズフリーでの会話も行える。バッテリーは約3時間の連続音楽再生が可能となっている。また、付属するケースから4回分の充電が可能となっているため、イヤホン本体&専用ケースを満充電すると、トータルで15時間ほどの音楽再生が可能となっている。これはありがたい。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されている。コーデックはSBCとAACだ。

「Apollo 7s」譲りの軽量コンパクトボディと、Spinfit社と共同開発したという専用イヤーピースによって、装着感はとても良好。まず、耳からこぼれ落ちてしまうことはないだろう。IPX5の防水性も持ち合わせているので、ちょっとしたスポーツユースにも利用できるはずだ。

肝心の音については、丁寧で上質なサウンドを持ち合わせていた「Apollo 7s」とはキャラクターが異なり、どちらかというと歯切れのよいパワフルなサウンドが特徴。小さな本体からは想像できない力強いベースやドラムによって、ノリのよい演奏を楽しむことができる。男性ボーカルとの相性がよく、厚みのある、生き生きとした歌声を聴かせてくれた。ユニークなのは、新品としばらくエージングした状態とでは、高域の印象が大分変わってきたことだ。最初は伸びのない倍音特性だったため、やや陰のある音に感じられたが、エージングが進むにつれてエッジが立ちはじめ、かなり鋭敏な高域表現をしてくれるようになった。ハイハットの音など、かなりキレがよい。このあたりは、同時開発したというグラフェンコート振動板ならではの音色傾向なのかもしれない。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト

23. hearable LAB「FF-TW10」
縦長のユニークな本体に大容量バッテリーを搭載し、約7時間の連続駆動に対応!

hearable LAB「FF-TW10」 縦長のイヤホン本体に大型バッテリーを内蔵することで、約7時間の連続駆動に対応 充電は付属のケーブル経由で行う形だ イヤホン本体と充電ケーブルを一緒に持ち運べるシリコンケースも付属 hearable LAB「FF-TW10」を装着したところ

finalなどを取り扱うS'NEXTが新たに手がける新ブランド、hearable LAB。ノイズキャンセリング・イヤホンの開発で知られる保坂明彦氏と、4K Ultra HD Blu-rayの規格策定に携わった田坂修一氏の両名がタッグを組んで立ち上げた新しいオーディオブランドの初製品となるのが、完全ワイヤレスイヤホン「flapFit FF-TW10」だ。

最大の特徴といえば、耳栓型の多い完全ワイヤレスイヤホンのなかにあって、縦長の本体デザインを採用していることだろう。アップルのAirPodと同じようなカタチだが、デザインコンセプトはまったくといっていいほど異なっていて、装着すると小型のワイヤレスレシーバーユニットのようにも見える。このため、イヤホン本体が多少動いても頬に近い部分の耳たぶに当たって押されるため、一般的な完全ワイヤレスイヤホンのようにポロリとこぼれ落ちてしまうことがほとんどない。接続性に配慮されたデザインなのだろうが、ノズルまわりのデザインやfinal製のイヤーチップも相まって、結果的には確かな装着感を持つ製品に仕上がっている。このあたりは、「flapFit FF-TW10」ならではのアドバンテージといってよさそうだ。また、防滴性もアピールされており、スポーツなどの利用にも配慮されている。

いっぽう、バッテリーは高い信頼性を持つドイツVARTA社製のものをチョイス。大容量タイプを採用することで、約7時間の連続再生が可能という、望外のスペックを誇る。その代わりに、専用ケースはなく、充電は直接本体にケーブルを接続して行うようになっている。完全ワイヤレスイヤホンはその小ささから何処に置いたか見失いやすく、さらに他社製品が提供している専用ケースからの充電も大いに便利だったりする。「flapFit FF-TW10」にも、専用ケースが付属して欲しかったところだ。このあたりは、新モデル等での対処に期待したい。

肝心のサウンドはというと、クリアで清々しいイメージのサウンドキャラクターが持ち味。解像感は必要十分なレベルだし、抑揚表現も派手な印象はないが、ディテール表現が巧みで、音がとても自然に聴こえる。ピアノの倍音のノリがよかったり、チェロの演奏がとても丁寧に感じられたりと、キレイに整った良質なサウンドにまとめ上げられているのだ。

また、音楽ジャンルを選ばない素直な音色傾向も魅力。RADWIMPSを聴くと、キレのよい演奏はそのままに、ギターのエフェクターやざわついたりハイハットやシンバルの音が鋭すぎたりせず、なんとも聴き心地のよいサウンドを楽しませてくれる。ボーカルも一歩前に出てきたかのような、印象の強い歌声を楽しませてくれ、聴かせどころをわきまえたセンスのよさを感じる。

デザインや使い勝手では多少好き嫌いが分かれるかもしれないが、こと音質に関しては完全ワイヤレスイヤホンとしては望外といえるレベルの完成度を持ち合わせている。耳からこぼれ落ちにくい装着感の高さも含めて、なかなかに魅力的な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用充電ケーブル
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック

24. BRAGI「The Dash PRO」
音楽プレーヤーに心拍計、防水対応まで!超多機能な完全ワイヤレスイヤホン

BRAGI「The Dash PRO」 専用ケースはスライド式。5回フル充電できる大容量バッテリーを内蔵 BRAGI「The Dash PRO」を装着したところ

BRAGIは、ドイツのミュンヘンに本拠を置く新進気鋭のブランドで、現在は完全ワイヤレスイヤホンのみをラインアップしており、また企業としての姿勢もイヤホンメーカーというよりヒアラブル(ヒアー+ウェアラブル)デバイスメーカーといったほうが相応しいインしようとなっている。

ちなみに、今回紹介する「The Dash PRO」は上位モデルに位置する製品で、さまざま機能を盛り込まれているのが特徴だ。たとえば、本体には4GBの内蔵メモリーとオーディオプレーヤーソフトが搭載され、スマートフォンなどと接続せず製品単体でも音楽を楽しむことができる。また、心拍センサーや3軸加速度メーター、3軸ジャイロスコープ、3軸磁力計も搭載されており、スマートフォン用の専用アプリと連動させることでランニングやスイミングなどの行動を記録し運動内容を解析することもできる。さらに、内蔵マイクで外音を取り込み音楽と混在させる「オーディオトランスパレンシー機能」やAlexa連携や翻訳アプリ「iTranslate」による40か国語以上の自動翻訳など、ウェアラブルデバイスとして充実した機能を誇る。

また、サウンド面では、ダイナミック型ではなくBA型ドライバーを採用しているのが特徴となっている。加えて、左右本体の接続にはNFMI(近距離磁気誘導)を採用し、高い接続性と低レイテンシーを確保しているとアピールする。なお、コーデックは、SBCとAACに対応する。バッテリーは、約5時間という十分な連続再生時間を誇る。加えて、専用ケースから5回の充電を行うことができるなど、完璧といえるスペックだ。

さて、実際に製品を活用してみると、専用アプリによる活用はなかなかに便利だ。さまざまな機能が盛り込まれているおかげで、スポーツに街中での音楽鑑賞にと、幅広い活用ができる。また、IPX7に対応する、最大水深1m(30分)に耐える防水性能もかなり重宝する。スイミング時に完全ワイヤレスイヤホンを利用する人はそれほど多くないかもしれないが、利用したい人にとっては数少ない選択肢のひとつとなる。そうでなくても、ぬれても湯船の中に落としてもまず大丈夫、というのはとても安心感がある。

実際のサウンドも、なかなかのクオリティ。BAドライバーならではというべきか、距離感の近いリアルなボーカルが楽しめるし、キレのよいダイナミックかメリハリ表現も持ち合わせている。音質はもとより、ウェアラブルデバイスとしての機能性も重視したい人にオススメのモデルだ。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間(内蔵プレーヤーでの再生時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック

25. YEVO Labs「YEVO1」
北欧メーカーが手がけたオシャレな完全ワイヤレスイヤホン

YEVO Labs「YEVO1」 イヤホン同士の接続には「NFMI」を採用 スティック状のスマートなデザインを採用したケース YEVO Labs「YEVO1」を装着したところ

ファッション&ライフスタイルブランドのHappy Plugsを手がけるクリエイターにより誕生した新しいイヤホンブランド、YEVO Labsの第1弾となる製品。シンプルな使い心地と安定した接続をプロダクトテーマとし、専用ケースからイヤホンを取り外すだけでペアリングモードが立ちあがり、すぐに使い始めることができるようになっている。なお、専用ケースからは5回分の充電が可能となっており、ケースのLEDインジケーターを見れば“あと何回の充電が可能か?”がひと目でわかるようになっている(イヤホン単体のバッテリー駆動時間は音楽再生で連続3〜4時間)。また、安定した接続を確保するべく、イヤホン同士の接続には「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信をチョイス。音切れを回避し、遅延を最小限に抑え込んでいる。

ユニークなのは、用意されているアプリとの連動だ。「YEVO1」は、イヤホン右側本体に用意されたタッチセンサーにより音楽再生や音量調整、SiriやGoogleアシスタントの呼び出し等が行えるが、iOSデバイス/Androidスマートフォン対応の専用アプリを利用することで、イヤホン側のマイクを使って周囲の音を聞きとりしやすくする「オーディオトランスペアレンシー」機能などを利用することができるようになる。このあたりは、新興メーカーならではの斬新なアイディアといえる。なお、対応するコーデックはSBCのみとなっている。

カラーは、オニキスブラック、アイボリーホワイト、ジェットブラックの3色を用意。ブラックが2タイプあるなど、ファッションブランドを手がけているクリエイターならではのこだわりといえる。

肝心のサウンドは、奇をてらわわないストレートな表現が持ち味。厚みのある中域と、自然な伸びやかさを持つ高域によって、ボーカルをしっかりと全面に引き立っていて、普段より幾分印象度の高い歌声に感じられる。いっぽう、低域はフォーカスよりも聴き心地に振った印象だが、十分なボリューム感を持ち合わせていることもあり、ノリのよさもしっかりと確保。生き生きとした、それでいて聴き心地の良い絶妙なバランスだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大3〜4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:オニキスブラック、アイボリーホワイト、ジェットブラック

26. SOL REPUBLIC「AMPS AIR」
シリコン素材採用で装着感良好な完全ワイヤレスイヤホン

SOL REPUBLIC「AMPS AIR」 イヤホン本体はシリコン素材で覆われており、装着時の密閉感はかなり高い 充電用の専用ケースはモバイルバッテリーとしても使える SOL REPUBLIC「AMPS AIR」を装着したところ

6mm径のダイナミック型ドライバーを採用した、カナル型モデル。耳に密着する部分にシリコン素材が使われていて、装着感や密閉感は今回試聴した製品のなかでも、一二を争う良好な部類に入る。また、ステレオはもちろん、片耳だけのモノラル再生も可能となっているのも見逃せない。

バッテリー駆動時間は約3時間となっているが、バッテリーを内蔵したケースは最大15回分の充電が可能となっている。ケースにはUSB Type A端子も用意されていて、モバイルバッテリーとしても活用できるようになっている。対応コーデックはSBCのみ。カラーはブルー、ティール、ブラック、ゴールドの4色がラインアップされている。

音質は、SOL REPUBLICらしいというべきか、エッジの効いた鮮明なサウンドだ。キン、と突き抜ける高域によって、メリハリのいいサウンドを聴かせてくれる。アコースティック楽器を多用した演奏よりも、EDMなどのリズム感重視のサウンドが向いている印象だ。

とはいえ、SBCのみの対応とは思えないほど、解像感はしっかり確保されていて、女性ボーカルも充分に楽しめる幅広さは持ち合わせている。

イヤホン重量(片耳):約6g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで15回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ゴールド、ブラック、ブルー、ティール

27. Nuheara「iQbuds IQB-S1」
聴きたい音、聴きたい声だけを聴く新感覚のヒアラブルデバイス

Nuheara「iQbuds IQB-S1」 聴覚補助用マイクなどを内容したためか、BA型ドライバー搭載モデルながら本体はやや大きめ 専用ケース。内蔵バッテリーと合わせてトータル約16時間使用可能だ Nuheara「iQbuds IQB-S1」を装着したところ

“聴きたい音、聴きたい声だけを聴く”というユニークなコンセプトを掲げているのが、オーストラリアに本拠を構えるウェアラブルオーディオブランド、Nuheara(ニューヒエラ)社の「IQbuds」だ。こちら、端的にいうと補聴器的機能をあわせ持つ完全ワイヤレスイヤホンで、専用アプリを活用することで、ユーザーに最適な、かつシチュエーションに応じた外音の取り込みが行えるのだという。

では、どうやってそれを実現しているのか。実は、アプリには「個人プロファイル」を設定する項目があり、左右個別に音量を調整、かつ低音/高音で5パターンのイコライジングを選択することができるようになっている。さらに、外界ノイズと音楽再生のバランスをコントロールする「SINC」と、外音の帯域バランスを調整する「外音EQ」を活用することで、楽しく音楽を聴いたり、安全に外音を取り込むことができるようになっている。ユーザーの聴覚に合わせてイコライジングを行い、さらに外音ノイズを低減&必要な音のみを取り込んでいるため、音楽再生を停止すると補聴器的な役割を果たすこともできる。音楽再生も外音も“聴きやすい”のが、「iQbuds」のメリットといえる。

また、一般的な完全ワイヤレスイヤホンとしてみても、「iQbuds」はなかなかに巧みなまとめ上げがなされている。ドライバーはBA型が採用されており、本体重量は片側で7.6gと一般的なレベル。さらに、バッテリーは音楽再生で約4時間、補聴機能のみの利用で約8時間と、こちらもごくごく一般的な持続時間を持ち合わせている。なお、専用ケースからは3回の充電が可能となっていて、そちらを活用すればトータル約16時間の音楽再生が可能と、十分な数値といえるだろう。

また、イヤホン本体のアウターハウジングはタッチセンサーになっており、音楽再生や通話、SiriやGoogleNowの呼び出し、外音調整のプリセット選択などを行うことができる。こちらを使った操作感も、特にクセもなく扱いやすかったが、細かい設定や調整はスマートフォンのアプリから操作したほうがやりやすかった。

さて、肝心のサウンドはというと、コーデックがSBCのみの対応ながら、芯のしっかりした明瞭なサウンドが楽しめる。特にボーカルの表現は、中域重視かつ細部の表現までしっかりと伝わる、丁寧さと闊達さをあわせ持つ歌声が楽しめる。リアルとまでは行かないが、かなりの明瞭さを持ち合わせているのは確かだ。このあたりは、補聴器的な機能を重要視している「iQbuds」ならではのアドバンテージかもしれない。補聴機能が気になる人はもちろんのこと、外音取り込みイコライジング機能に興味がある人、ボーカル系の楽曲をよく聴く人にオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):約8g
再生時間:最大4時間(聴覚補助機能のみ利用時で最大8時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る