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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

19. ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」
音楽を聴きながら外の音も聴こえる“デュアルリスニング”に注目!

ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」 下掛けスタイルの独特の装着方法を採用するイヤホン本体。左右の接続は接続が切れにくいNFMIだ ファンデーションケースのような薄型の専用ケースを採用 ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」を装着したところ

“ソニー”ではなく“ソニーモバイルコミュニケーションズ”がリリースした製品だけに、基本的にはウェアラブルデバイスとして作り上げられている完全ワイヤレスイヤホンが、この「Xperia Ear Duo」だ。

なかでも、最大の特徴となっているのが“デュアルリスニング”と呼ばれる希有なスタイルだろう。

もともと「Xperia Ear Duo」は、バッテリーやアンテナを内蔵する本体部分にパイプで延長されたイヤホン部分が付属する、特殊なスタイルとなっていて、しかも、一般的な耳掛け型の装着ではなく、イヤホンからのパイプが耳の下側を通って本体と接続している下掛けスタイルのレイアウトが採用されている。なんとも個性的なスタイルで、装着に慣れるまでは多少時間を必要とするが、正しく装着を行えばしっかりとしたホールド感を保っているので、不便に思うことはない。逆に、耳掛け型でケーブルを配置するのが苦手という人や、カナル型イヤホンは耳が蒸れていやだという人は、こちらの方が好ましく思うかもしれない。

とはいえ、もっとも重要なのはイヤホン先端部分の形状だ。ドライバー自身は本体に内蔵されており、イヤホン部分はあくまでもパイプの先にイヤーチップを付けたような印象で、さらにこのイヤーチップがリング形状となっている。そのため、一般的なカナル型イヤホンとは異なり、装着した際でも耳穴全体をふさぐことなくまわりの音が聞こえるようになっている。音楽等を聴きつつも、環境音がしっかりと届いてくるのだ。ノイズキャンセリングヘッドホンのようなマイク集音による環境音の再現ではなく、実際にまわりの音が入ってくることで屋外でも安全に利用できる、というのがこの“デュアルリスニング”ならではの特徴だ。

実際、イヤホンを装着しつつリアルな環境音を聴くことができるこの構造に、なかなかの好印象を持った。当然といえば当然の話なのだが、まわりの音の“定位”も“音色”も自然なため、周辺の様子がしっかりと把握できるのだ。その分、音楽に集中して存分に楽しむことは一般的なカナル型イヤホンに劣るが、ボーカルやメイン楽器など中域の音がしっかりと届いてくれるため、BGM的に音楽を楽しむ以上の音量や存在感の強さを確保できている。音色も自然で、歌声ものびやか。特に女性ボーカルは、ほんの少し艶やかさの乗った美しい歌声を聴かせてくれる。まわりの騒音がここまで入り込んでくるのに、それに音楽が負けず、しっかりとした存在感を示してくれるのは嬉しいかぎりだ。

ちなみに、左右イヤホンの接続をNFMI (Near Field Magnetic Induction/近距離電磁誘導) を採用している恩恵か、はたまたアンテナの設計が巧みなのか、音切れも気にならないレベルに収まっていた。

加えて、Assistant for XperiaやSiri、LINEメッセージの音声入力&送信など各種アシスタント機能や、地図情報や天気などユーザーの状況に合わせた情報を伝えてくれるデイリーアシスト機能、ヘッドジェスチャーによる簡単操作が行えるスマート機能など、スマートフォンと連携した便利機能が多数盛り込まれているのは嬉しいかぎり。音楽もそれなりに楽しめる便利なウェアラブルデバイスが欲しい、という人にとっては、かなりの有力候補だろう。

イヤホン重量(片耳):約10.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ゴールド

20. サムスン「Galaxy Buds」
Galaxyとの相性抜群な完全ワイヤレスイヤホン

サムスン「Galaxy Buds」 「ワイヤレスパワーシェア」を使えば、「Galaxy S10」から専用ケースへ直接充電が可能 サムスン「Galaxy Buds」を装着したところ

サムスンはこれまで「Galaxy Gear IconX」シリーズという高機能完全ワイヤレスイヤホンをラインアップしていたが、この「Galaxy Buds」はもう少し機能性を絞り込み、利便性とコストパフォーマンスが巧みにバランスした製品にまとめ上げられている。とはいえ、同社製スマートフォン「Galaxy」や、専用アプリをインストールしたAndroidスマートフォンと組み合わせることで、とても便利に活用できることは変わらない。ペアリングに関しては専用ケースのフタを開けるだけ(もちろん「Galaxy」でタップする必要はあるが)で煩雑なペアリング操作が必要ないのはかなり便利だ。また、コーデックはSBCやAACに加え、独自のSamsung Scalable Codecも用意され、「Galaxy」との接続では音切れやノイズが減らせるようにもなっている。

そのほか、連続再生時間は約6時間となっていて、専用ケースからの充電も含めると約13時間の使用ができるようになっている。さらに、約15分間の急速充電で約100分間の再生が楽しめる、クイックチャージ機能も持ち合わせている。専用ケースに関しては、ワイヤレス充電にも対応していることに加え、「Galaxy S10」との組み合わせでは「ワイヤレスパワーシェア」という機能も用意されている。こちら、「Galaxy S10」から「Galaxy Buds」のケースへと直接充電が行えるというもので、外出先などではとても重宝しそうだ。

さて、肝心のサウンドはというと、ダイナミックな抑揚表現を基本としつつ、細部の表現は以外と丁寧な、絶妙なチューニングが特徴となっている。おかげで、アコースティック楽器は本来の音色(の特徴のようなもの)が感じられるし、ボーカルもちょっとハスキーで大人っぽい、生き生きとした歌声を聴かせてくれる。それでいて、高域が鋭すぎずうまくまとめているのが素晴らしい。

ただし、メーカーからはAKGチューニングが謳われているが、AKGらしい音かというと少々疑問が残る。どちらかというとハーマンカーブと呼ばれるリスニング向けの周波数特性をベースとしたサウンドチューニングのような気がする。どちらにしても、機能性、サウンド、価格ともに、バランスのよい良質な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g(片耳)
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(約15分の充電で約100分の再生、内蔵バッテリーで最大13時間の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ネオンイエロー

21. JBL「UA SPORT WIRELESS FLASH」
アンダーアーマーとコラボしたスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン

JBL「UA SPORT WIRELESS FLASH」 スライドタイプの専用充電ケース。屋外の持ち出しを想定し、布製のストラップもついている JBL「UA SPORT WIRELESS FLASH」を装着したところ

アメリカ、ボルティモアを本拠とするアスレチックブランド「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」とJBLとがコラボレーションした「UA SPORT WIRELESS」シリーズの完全ワイヤレスイヤホン。

雨天時の使用や運動中の汗にも安心なIPX7の防水防汗仕様や、イヤホンを取り外さずにまわりの人と会話できる「トークスルー機能」、ランニング時の安全を確保できる「アンビエントアウェア機能」、激しい運動の際にも外れることのないウイング付スタビライザーの採用など、ハードなスポーツでの使用にも配慮された、スポーツユース前提の製品に仕立てられているのが特徴だ。さらに、アンダーアーマー社が提供するランニングアプリ「Map My Run」のプレミアムメンバーシップを、1年間無料で利用できる特典クーポンが付属されていて、これを活用することで効率的なランニングスケジュールを組み立てることができるという。

連続再生時間は最大約5時間(充電は約2時間)で、専用ケースからの充電により最大約25時間の使用が可能となっている。コーデックは、SBCとAACに対応する。

イヤホン本体は大きすぎず(小さくもないが)、ウイング付スタビライザーによって耳側接触面全体が覆われているため、装着感はまずまずと行った印象だ。運動で汗をかいた際でも、ポロリとこぼれ落ちることはまずなさそう。スマートフォンとの接続も、とても分かりやすかった。左右イヤホン本体をケースから取り出し、しばらく待つと自動的にペアリングモードがスタート。UA | JBL True Wireless Flashと表示されるので、それを選ぶだけでよい。

いっぽうで、サウンドキャラクターはかなり特徴的といえるもの。たっぷりとした重低音、煌びやかでキレのよい高域が組み合わされた、迫力満点のサウンドだ。やや奔放な鳴りっぷりだが、解像感がしっかり確保されているうえに音色的な再現性も良好なので、単なるドンシャリとは一線を画す、良質なサウンドに感じられる。男性ボーカルはややハスキーで、ハキハキとした歌い方。女性ボーカルもハスキーだが、大人っぽく上品なイメージを持った。何よりも、声の通りがよくて、屋外でもしっかりと届いてくれるのが嬉しい。確かに、スポーツ向きの製品だといえる。

イヤホン重量(片耳):約16g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

22. RHA「TrueConnect」
AirPodsスタイルのボディで安定した接続性を実現したRHA初の完全ワイヤレスイヤホン

RHA「TrueConnect」 細長く飛び出した部分にアンテナを内蔵。このアンテナのおかげで安定した接続性を実現している 専用ケースはイヤホンを縦に収納する形となっている RHA「TrueConnect」を装着したところ

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHA初の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載した本体は、アンテナ部分が下方に飛び出したAirPodsに近いスタイル。イヤホン本体の重量も13gと決して軽い方ではないが、エルゴノミクスデザインを採用するなど装着性を工夫することで、重さをあまり感じない軽快な装着感を実現している。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは4回の充電が可能。ケースへの1回の満充電で、合計25時間以上の持ち運びを行うことができる。また、また、IPX5等級の防滴性能も備え、エクササイズなどのスポーツ時にも利用できるよう配慮されている。また、イヤーチップはシリコン3サイズに加えてコンプライも3サイズ付属。好みやシチュエーションに応じて使い分けることも可能となっている。

そのサウンドは、完全ワイヤレスであっても変わることのない、RHAらしいハッキリクッキリしたキャラクターが特徴。鋭く伸びた高域と、十分なボリューム感を持ちつつもしっかりとしたフォーカス感を保った低域によって、フレッシュでノリのいいサウンドが楽しめる。音質的にも十分なクオリティを確保している。ピアノの音は煌びやかで、かなりヌケがいいが、細かいニュアンスもしっかり伝わってくる。ギターの音も、普段より半歩ほど前に出てきたかのような鮮明さを持っている。

凜とした歌声の女性ボーカル、ハスキーな男性ボーカルなど、RHAならではのサウンドキャラクターが好きな人は、大いに気に入ることだろう。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

23. GLIDiC「Sound Air TW-7000」
カナルワークス監修! 装着感にこだわった筐体デザインに注目

GLIDiC「Sound Air TW-7000」 装着感に直結するイヤホン本体の形状は、カスタムIEMメーカーのカナルワークスが監修 専用ケースはコンパクトで携帯性も良好だ GLIDiC「Sound Air TW-7000」を装着したところ

ソフトバンクセレクションがプロデュースするオーディオブランド「GLIDiC」から、第2弾となる完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-7000」が発売された。

こちらの製品、最大の特徴といえばフィット感を大幅に向上させたイヤホン本体のデザインだろう。カスタムIEMメーカーであるカナルワークスの協力を得て、ウイングチップなどの追加パーツなしで、すき間なく耳に装着でき、かつ圧迫感のない絶妙なデザインを作り上げているという。試しに装着してみたところ、いわゆるユニバーサルIEM然とした着実な装着感を持ち合わせている。このあたりは、さすがカナルワークスの監修といったところだろう。

また、バッテリーの長寿命化も進められ、約9時間という格別の連続再生時間を実現したほか、10分充電で約2時間再生のFast Chargeも実現している。リップステックサイズ、といいきれるコンパクトサイズの専用ケースからの充電も合わせると、約25時間の使用が可能となっている。Bluetoothチップに関しては具体的な型番は公表されていないが、比較的最新のものを採用しているのだろう。ここまでの長時間再生に加えて、クイックチャージにも対応している点はありがたいかぎりだし、とても便利だ。なお、コーデックはSBCとAACに対応する。

肝心のサウンドはというと、先に登場した「Sound Air TW-5000」とはグレードの異なる、良質さを誇る。中域を重視した厚みのあるウォーミーな音色、ボーカルが強い存在感を示すサウンドキャラクターは変わらないが、音の広がり感やセパレーションが向上し、音楽全体の見通しがかなりよくなっている。楽器それぞれの立ち位置がしっかりと分かるようになったし、ドラムのスネアやタムにもキレがある。いっぽう、低域はやや強めだが、バランスを崩さないレベルにうまく納められているため、演奏のノリもいい。シビアな録音のピアノの音などはやや濁りを感じることもあったが、特にポップスやロックなどはノリのよいサウンドを存分に楽しめるので、不満に思う人はほとんどいないだろう。装着感、音質ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.7回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

24. Jabra「Elite 65t」
Siri/Googleアシスタント/Alexaに対応! ヘッドセットの老舗メーカーが手がける完全ワイヤレスイヤホン

Jabra「Elite 65t」 イヤホン本体。丸型ボディから飛び出している部分にマイクが内蔵されている 専用ケースからは2回分の充電が可能 Jabra「Elite 65t」を装着したところ

デンマークに本拠を置くイヤホンブランド、Jabraの完全ワイヤレスイヤホン。音声アシスタントのSiri、Googleアシスタント、Alexaのすべてに対応するなど、ウェアラブルデバイスとしても大いに注目されているモデルとなっている。また、イヤホン本体にはそれぞれ2つずつ、合計4つのマイクが内蔵され、音声アシスタントの操作に加え、環境音の取り込みなども行えるようになっている。いっぽう、iOS/android対応のアプリ「Jabra Sound+」も用意され、こちらを活用することで、外部音声のボリューム/聞こえ方の調整や、音楽再生時のイコライジング(5バンド)など、「Elite 65t」をさらに便利に活用することができる。なかなかの多機能モデルだ。

バッテリーの持続時間は約5時間と理想的な数値を誇る。専用のケースから2回分の充電が行えるため、合計で15時間使い続けることができる。十分な連続再生時間だ。いっぽうで、装着の有無を自動的に検知してくれる点も大いに便利だ。イヤホンを耳から外すと音楽再生を自動停止し、再度装着すると再生を再開してくれる。これによって、バッテリーの持ちがさらによくなってくれるので、大歓迎だ。コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。左右イヤホン本体の接続は、途切れにくさが徳地用のNFMI(近距離磁界誘導)技術が採用されている。

機能性だけでなく、音質的にもなかなかの聴き応えをもつのが「Elite 65t」のアドバンテージだ。それほど解像感は高くないはずなのだが、ボーカルは声にしっかりとした厚みがあり、かつ細やかなニュアンス表現までしっかりと伝わってくれるため、感情表現豊かな歌声が楽しめる。特に、女性ボーカルの歌声が秀逸で、ほんの少し艶やかさの増した大人っぽい歌声となってくれるため、とても聴き心地がよい。いっぽう、男性ボーカルも低域の付帯音がしっかりと確保され、とても印象的だ。ウェアラブルデバイスとしての機能性はもちろんのこと、音質的にも十分な魅力を持つ、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g(左)/約5.8(右)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ゴールドベージュ、チタンブラック、カッパーブラック

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