選び方・特集
高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

23. JBL「TUNE 120TWS」
アンダー1万円で買えるJBLのエントリー向け完全ワイヤレスイヤホン

JBLはこれまで多目的用途の「Free X」やスポーツ向けの「ENDURANCE PEAK」「UA SPORT WIRELESS FLASH」などの完全ワイヤレスイヤホンをリリースしてきたが、新たに、販売価格が1万円を切るベーシッククラスの製品として「JBL TUNE 120TWS」が追加された。

こちらの製品、外観は(どちらかというと)「Free X」に近い、完全ワイヤレスイヤホンとしてはごく一般的なスタイルに見えるが、アウターハウジングと耳側を別色にしたり、耳側を一段すぼめた形にするなど、随所に独自の工夫が施されていたりする。このあたりは、装着性も含めたデザインづくりのように感じられる。また、専用ケースのデザインも薄型&幅広めの丸みを帯びたケースが採用されているが、こちらもカバンで邪魔になりにくいサイズ感だったりイヤホン本体が取り出しやすかったりと、“ファッション性に富んだデザイン”であると同時に、使い勝手についてもかなり熟考されている様子がうかがえた。

イヤホン本体は、最大で4時間ほどの連続再生が可能となっている。また、バッテリーを搭載する専用ケースもあわせると、最大で16時間の音楽再生が行えるため、実際の使用時にそれほど困ることはないだろう。ちなみに、約15分の充電で1時間ほどの音楽再生が可能な急速充電機能にも対応しているので、ありがたい。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、グリーン、ピンクの4色を展開している。対応コーデックはSBCのみ。ハンズフリー通話はもとより、GoogleNowやSiriの呼び出しにも対応している。イヤホン本体のボタンから音量調整が行えない(ウォークマンでボリューム調整できない問題は修正ファームウェアを準備中)のが残念だが、この価格帯の製品だと意外と多いので、弱点といいきるのは酷だろう。

さて、肝心の音はというと、まさに旧きよき西海岸サウンドといったイメージの、明るくてカラッとしていてヌケのよい、清々しい音色傾向が特徴だった。メリハリはかなり強めで、かなり迫力よりの表現だったり、ピアノの音が伸びやかを越えてかなり鋭かったりするのだが、音色の明るさや音ヌケのよさが功を奏してか、耳障りどころか逆に気持ちいいと感じてしまう。とても印象的なサウンドだ。

ただ1点、イヤーチップの相性が少々シビアな傾向があり、筆者などは低域が抜けてしまい過ぎるバランスの悪いサウンドになってしまう傾向があった。今回の試聴では、SednaEarFitに交換して試聴を続けることとなったが、「低音があまり聴こえない」と感じる人がいたら、市販品のイヤーチップを試してみることをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC(一部端末ではAAC対応)
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/グリーン/ピンク

24. Bang&Olufsen「B&O PLAY Beoplay E8 3rd Generation」
価格.comプロダクトアワード受賞の人気モデルがさらにコンパクトに進化!

ヤコブ・ワグナー (Jacob Wagner)のデザインによるスタイリッシュ&コンパクトなデザインと、上品な質感とが好評の「Beoplay E8」が、第3世代モデルへと進化した。

「Beoplay E8 3rd Gen」の特徴は、一新されたスタイルと、機能性の向上だ。イヤホン本体は3Dモデリングとユーザーテストを重ねることで、17%小型化され、重量も約7gから5.8gへと軽量化されたという。同時にフィット感も向上させていて、実際に装着してみると、かなりピッタリとした装着感をもたらしてくれるようになった。

いっぽうで、専用ケースのほうにも進化の様子が見られる。先代同様、本革とアルミニウムを組み合わせた専用ケースは、シックで上品なイメージこそ変わらないものの、ずいぶんとコンパクト化されており、いちだんと持ち運びしやすい印象になった。また、ワイヤレス充電にも対応しており、オプションのワイヤレス充電器「Beoplay Charging Pad」も用意されている。

また、機能面では連続再生時間が最大7時間と倍近くまで大きく向上。専用ケースからの4回分の充電を合わせるとトータル最大35時間使い続けられるようになった。通勤時に利用している人なども、まったく不満のない数値だろう。これはありがたい。

なお、付属品に関しても、SSサイズを含めた4サイズ+コンプライ・イヤーピースや、専用ケースの充電用に長めのUSB Type Cケーブルを同梱していたりと、細やかな配慮がうかがえる点はうれしいところだ。

新たにaptXコーデックに対応したという話なので、今回はOPPO Rino Aを使用し、aptX接続にてそのサウンドを確認してみた。外観そのままといった、上品なニュートラル志向のサウンド。ほんの少し中域重視だが、総合的にはナチュラルな帯域バランスを持ち、明瞭度の高いサウンドを聴かせてくれる。おかげで、ボーカルの歌声がとても自然だし、ギターの音色もイメージ通り。嫌なピークもなく、変な付帯音も感じず。スローな曲調の楽曲がとても情緒的なサウンドで楽しめる、聴きやすく心地よいサウンドだ。

それでいて、迫力がないわけではない。しっかりした量感の締まった低域を持ち合わせているので、演奏がとてもリズミカルに聴こえる。絶妙なセッティングといえるだろう。マテリアルもサウンドも良質な、オールラウンダーモデルだ。

イヤホン重量(片耳):5.8g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/グレイミスト

25. BOSE「Bose Sport Earbuds」
コンパクトなスポーツタイプでBoseサウンドを楽しめる1台

2製品が一気に登場したBOSEの完全ワイヤレスイヤホンの中でも、こちらはスポーツモデルに位置付けされる製品。そういった意味で、ファーストモデルの直接的な後継モデルといえる製品だが、外観はまったくといっていいほど異なっていて、重量も約6.8gと格段に軽い。同時発売の「Bose QuietComfort Earbuds」とデザイン面では近いが、さらにイヤホン本体が小さく軽快な装着感をキープした製品、といっていいだろう。装着性については「Bose QuietComfort Earbuds」と同じく「StayHear Maxチップ」を採用しているが、軽量コンパクトなためか、装着感は多少こちらの方が良好となっている。

正直な話をすると、筆者は「StayHear Maxチップ」と相性が悪く、イヤホン本体が耳からこぼれ落ちてしまうのだが、「Sport Earbuds」だけは重心バランスがよいのか、しばらくの間ホールド状態が保たれ試聴し続けることができた。BOSEのイヤーチップが苦手、という人もぜひ一度は試してみてほしいところだ。

いっぽうで、不満な点もある。それは、バッテリーの持続時間が約5時間、専用ケースからの充電を含めても最大15時間と、最新モデルとしてはかなり心許ないスペックとなっていることだ。その代わりに、15分の充電で約2時間が使用可能なクイック充電に対応しているというから、使い勝手の面で大きな不自由はなさそう。また、スポーツモデルらしく、IPX4の防滴仕様も備わっている。そのほか、コーデックは、SBCとAACに対応。着脱に対応して自動的に音楽再生/停止される装着センサーも備わっている。

さて、肝心のサウンドはというと、カラッとしたドライな中高音と、ゆったりとしたボリューミーな低音が組み合わされたメリハリのよいキャラクターに仕立てられている。とはいえ、低域のバランスにそれほど違和感を感じさせないなど、ドンシャリ然としたイメージはなく、どちらかといえば低域がマスクされがちな屋外に強いポップなサウンド、いったイメージだろうか。女性ボーカルは、スッとしたスマートな声を聴かせてくれるし、男性ボーカルも低域の良好の多さに埋もれることなく、芯のある朗々とした歌声を聴かせてくれる。

バッテリー持続時間など、多少のマイナスポイントはあるものの、音質、装着感など、製品としての完成度は高い。まずまず良質な製品と言えるだろう。

イヤホン重量(片耳):6.75g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:トリプルブラック/バルティックブルー/グレイシャーホワイト

26. Noble Audio「FALCON PRO」
ハイブリッドドライバー構成を採用したNoble Audio完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル

“Wizard”と呼ばれるジョン・モールトンによるサウンドチューニングが施されたカスタムIEMが人気の米イヤホン専業メーカー「Noble Audio」から、初の完全ワイヤレスイヤホンが発売されたのは2019年のこと。ファーストモデル「FALCON」は、一般発売に先行してクラウドファンディングでの販売が行われ、1400万円超の支援を達成したことで話題を集めている。翌年の2020年、「FALCON」はブラッシュアップが施されて「FALCON 2」へと進化。機能性、音質ともにさらなる人気を得ている。そして、「FALCON」の上位に位置する新モデルとしてデビューしたのが、この「FALCON PRO」だ。

その外観を見ると、ノズルの長いデザインやブラックを基調としたカラーコーディネイトなど、基本的な製品コンセプトは変わらず受け継がれていることがわかる。とはいえ、ノズルがやや短くなっていたり、フェースプレート部のデザインが変更されていたり、専用ケースの形状も微妙に異なっているなど、すべてのパートがオリジナルで作り上げられていることも伝わってくる。なかなか、手の込んだ製品作りが行われたようだ。

さらに、ドライバー構成も「FALCON」とは異なっている。「FALCON PRO」ではBA(バランスドアーマチュア)型とダイナミック型のハイブリッドドライバー構成を採用。しかも、BA型に米Knowles社製の「SRDD」ユニットを、ダイナミック型は新たにチタンコーティング振動版「T.L.T. Driver(Tri-layered Titanium-coated Driver) 」採用の6mm口径ユニットを搭載するなど、上級モデルならではといえる徹底したこだわりが垣間見られる。

機能面では、クアルコムのSoC「QCC3040」を採用することで、SBC、AAC、aptXコーデックに加えて、接続のよさと高音質を自動的に最適化してくれるaptX Adaptiveにも対応。さらに、左右イヤホンがそれぞれ直接スマートフォンからのデータ伝送を行う「TrueWireless Mirroring」にも対応するなど、最新技術をしっかり盛り込んでいる。このあたりは「FALCON 2」同様だが、いっぽうでBAドライバーの搭載、ノズル形状/フィルターの変更により、防水性能がIPX5へと変更されている。

しかしながら、ノズル形状の変更にはメリットも大きい。「FALCON」シリーズの特徴であり、高い遮音性を実現してくれるロングノズルは、ほとんどの人で問題がないいっぽうで、筆者などはギリギリの長さであったため、長時間の装着が厳しい側面もあった。この「FALCON PRO」では、そういった部分が多少なり汎用度を増し、いままでよりも多くの人が快適な装着感を得られるようになっている。なかなか喜ばしいポイントといえる。

さて、肝心のサウンドはというと、「FALCON」シリーズならではのヌケのよいダイナミックな表現を残しつつも、より上質なキャラクターにシフトした印象。ワイドレンジ、かつ中高域に繊細な表現を持ち合わせていることで、ボーカルやピアノなどがリアルなサウンドへとスケールアップしている。特にピアノは、凜とした高域の響きを持ちつつも、音が鋭すぎない、絶妙なチューニングにまとめられている。おかげで、ボーカルも心地よく聴こえる。初代「FALCON」の熱気マシマシのボーカルとはキャラクターがずいぶん異なっているが、上品さを得た「FALCON PRO」の歌声はなかなかに魅力的だ。いっぽうで、低域は変わらず勢いのよさが感じられ、迫力のあるリズミカルなサウンドを楽しむことができる。

「FALCON 2」に対してやや高価な製品となった「FALCON PRO」だが、その価値を十分に感じる製品だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大10時間(70%音量時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive
カラーバリエーション:ブラック

27. ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」
世界初のインナーイヤー+ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン

ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」は、同社がオープンフィット型と呼ぶ、いわゆるインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。先代から続くスタイルはそのままに、新たにアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した新モデルとなる。ちなみに、このスタイルでノイズキャンセリング機能を搭載したのは、この「HUAWEI FreeBuds 3」が世界で初めてだという。日本国内では2019年11月29日よりカーボンブラックとセラミックホワイトの2色が発売され、翌年2月14日にレッドエディションが追加されている。

そのシステムは、スマートフォンメーカーらしく、便利さにかなりの重点が置かれている。まず、接続は専用ケースのフタを開け、ケース右サイドのボタンを2秒長押しでペアリングモードがスタート。一般的なAndroidスマートフォンであれば(もちろんiPhoneでも)誰でも迷わず簡単に接続することができる。Android用に提供されているアプリ「HUAWEI AI Life」を使えばもっと簡単に接続でき、そして一度ペアリングさえしてしまえば、ケースから取り出すだけで再ペアリングしてくれる。こちら、他の製品でも同機能が備わっているが、安定して再接続してくれる点はさすがといえる。ちなみに、こちらのアプリからはノイズキャンセリング機能の強弱を調整することもできるようになっている。

また、音声通話については確認できなかったものの「骨伝導ノイズキャンセリング」なる機能を持ち合わせているようで、内蔵されている骨伝導センサーが周囲のノイズを低減し、クリアな通話が可能だという。機会があれば、試してみたいところだ。

いっぽう、コンパクトで薄型の円形デザイン専用ケースは、とても持ち運びしやすい。USB Type-C端子を持つほか、ワイヤレス充電にも対応しているので、使い勝手の面では十分以上といえる。なお、連続再生時間はイヤホン本体が約4時間、専用ケースも含めて約20時間の再生が行える。最新モデルの中ではイヤホン本体の約4時間というのは決してロングライフではないが、専用ケース含めて約20時間大丈夫なので、それほど不満に思うことはないだろう。

さっそく、実際の製品を使って色々と試してみる。接続時の手間のなさはすでに書いたが、そのほかにもいくつかいいところと気になるところがあった。まず、イヤーモニター型なので、筆者の場合はちょっとした動きで耳から落ちる。これは、 AirPodsなどでも生じるのことなので、特に問題視するつもりはない。場合によっては、耳の小さな女性の方が大丈夫だったりもするので、購入前に一度装着感を試してみることをオススメする。

ノイズキャンセリング機能については、筆者の耳の形状のせいなのかもしれないが、動作が安定せず、ちょっとでも装着が耳からズレるとノイズが高まり、しばらく(10秒ほど)すると微調整が動作して再びノイズが減るということが繰り返し起こった。インナーイヤー型でノイズキャンセリング機能を搭載することの難しさなのかもしれないが、せめて微調整が2〜3秒で行われれば、と残念に思った。

いっぽう、音質に関してはなかなかのもの。14mmの大口径ダイナミック型ユニットの恩恵もあってか、ワイドレンジ、かつ深みのある低音と、表現豊かなボーカルが楽しめる。声色はややドライだが、抑揚表現が巧みで歪み感もうまく押さえ込まれているので、声の特徴がしっかり伝わってくる。コーデックがSBCとAACのみの対応であるため、ハイレゾ音源などを聴くと解像感の損失や低域(たとえばエレキベース演奏)のフォーカスの甘さなどが気になってしまうが、完全ワイヤレスイヤホンとしては良質なサウンドを持つ部類に入る。特に、音量を下げてイージーリスニング用として使うにはピッタリ。インナーイヤー型故に装着感や音漏れなどで人を選ぶのは致し方のないところだが、機能性といい音質といい、なかなか上出来な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大4時間(ANCオフ)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:カーボンブラック/セラミックホワイト/レッドエディション

28. Anker「Soundcore Liberty Air 2」
音質や機能がさらに進化! 高コスパ「Soundcore Liberty Air」シリーズの大ヒットモデル

軽量コンパクトなイヤホン本体と(連用ケースからの充電を含めて)約20時間のロングライフ、コストパフォーマンスの高い価格設定などにより、高い人気を博した「Soundcore Liberty Air」の最新モデル。先代に対して、機能性やデザイン、音質面など、さまざまな面からグレードアップされたモデルに進化したのが特徴となっている。

ここではまず、「Soundcore Liberty Air」シリーズの変遷について軽く触れておきたい。実はこの「Soundcore Liberty Air 2」、シリーズとしては第2世代ながら3rdモデルにあたる製品となる。というのも、初代「Soundcore Liberty Air」には、1stモデルとマイナーアップデートした2ndモデル、2つのバリエーションがあるからだ。この2つは、外観はそれほど変化なかったものの、バッテリー持続時間など機能性についてかなりのバージョンアップを果たしている。そしてシリーズ第2世代にして3rdモデルとなる「Soundcore Liberty Air 2」では、機能性のさらなる向上に加え、ダイヤモンドコーティング振動板採用のドライバーを新採用するなど、音質にも注力した様子がうかがえる。

それでは、まずは「Soundcore Liberty Air 2」の、機能面の特徴について紹介していこう。イヤホン本体の連続再生時間は約7時間。これは、1stモデルの約5時間からは大きく向上したもので、十分以上のスペックといえる。実はこの数値、2ndモデルとほぼ同じだったりするのだが、「Soundcore Liberty Air 2」では新たにクイック充電にも対応。10分の充電で2時間の再生が行えるようになっている。また、専用ケースのほうもトータル約28時間というのも変わりないが、専用ケースがかなり小型化されたこと、ワイヤレス充電にも対応したことなど、利便性はかなり向上している。

このほか、イヤホン本体はIPX5の防水性能を持ち合わせていて、スポーツユースも可能。また、専用アプリも用意されていて、こちらを使って音の聴き取りやすさを測定し、サウンドバランスを自動的にカスタマイズする「HearID機能」も搭載。ユーザーにベストなサウンドを作り上げることができることに加えて、22種類のイコライザー設定がプリセットされていて、好みの音色傾向にカスタマイズすることも可能だ。

さて、肝心のサウンドはというと、ダイヤモンドコーティングならでは、といった印象のスピーディーな表現が特徴的だ。カリッとした中高域とパワフルな低域が合わさった、いわゆるドンシャリ傾向のサウンドキャラクターだが、ある程度の解像感が確保され、音数も多いため、勢い一辺倒ではない確かな表現力を持ち合わせている。ボーカルは男性も女性もクールで力のこもった歌い方だが、これはこれで気持ちいい。どうしても高域にクセの強い音がのってくるので、ピアノの音が音階によっては鋭過ぎる嫌いもあるが、これは借用したサンプル機が新品同様だったからなのかもしれない。もう少し聴き込んで、様子を見る必要がありそうだ。

先代に比べてデザインも上質なものとなり、使い勝手も向上。そして、音色傾向は好みが分かれるかもしれないが、音質的には悪くない。バランスのよい製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

29. RHA「TrueControl ANC」
RHA初となるノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHAにとって初となるANC(ノイズキャンセリング)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーの搭載や、RHAならではのサウンドチューニングは、先に登場した「TrueControl」とほぼ同様。回転スライドさせて開く独自の専用ケースデザインもかわらない。Qi対応となったためか、イヤホン本体の形の違いによるモノか、並べて比較するとやや大きくはなっている。そのいっぽうで、イヤホン本体のデザインが大きく変更され、よりフィット感の高い、イヤーモニター然としたスタイルが採用されている。

ANC機能のシステムに関して、詳細はメーカーから情報が出されていないが、ナイコムのWebサイトの「最先端のアクティブノイズキャンセリング技術に、人間工学に基づくすぐれたフィッティング性能によるノイズアイソレーション設計の相乗効果」という記載から、フィードフォワード左右2マイク方式だと推測される。いっぽうで、通話マイクは「Qualcomm cVc 」技術を採用しており、クリアで聴き取りやすい通話音質を実現しているという。

ちなみに、アンビエント、ANC、ANCオフの切り替えは、左側イヤホンを2回タップすることで行う。実際のANCの効き具合を試してみたのだが、なかなかにしっかりとした効果が保たれていた。それでいて、あまり不自然な音消しになっていないところがいい。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは3回分のフル充電が可能となっていて、トータル20時間使い続けることができる。BluetoothコーデックはSBC、AACに加えてaptXにも対応。また、IPX4等級の防滴性能も備え、スポーツユースにも配慮されている。また、スマートフォン用アプリも用意されていて、こちらを活用することで好みに合わせたイコライザー調整を行うことができる。今後は(このアプリを使った)ファームフェアアップデートも予定されているという。

イヤーチップはシリコン3サイズに加えてフォームタイプも3サイズ付属。なかでもシリコンタイプは、SとLサイズが各2ペア、Mが各3ペア同梱されていて、紛失や劣化した時でも気軽に交換することができる。これはありがたい。

さて、肝心のサウンドはというと、RHAらしいというべきか、鮮度感の高いしゃっきりしたキャラクターを保ちつつ、ていねいなディテール表現、抑揚のダイナミックさなど、完全ワイヤレスイヤホンとは思えない良質なサウンドを楽しませてくれる。チェロもヴァイオリンもエッジの立ったメロディアスな演奏を聴かせてくれ、ピアノの音は繊細で軽やか。ドラムなど低域リズムパートのキレもなかなか。それでいて、音色の響きは耳に心地よく、いつまでも聴いていたくなる。第一にサウンド、第二にANC機能、第三にデザインと、数多の魅力をもつなかなか優秀な製品と言えるだろう。

イヤホン重量(片耳):8.3g
再生時間:最大5時間(ANC ON時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

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