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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

23. ソニー「h.ear in 3 WF-H800」
機能満載の「h.ear」シリーズ初の完全ワイヤレスイヤホン

ソニー「h.ear」シリーズの完全ワイヤレスイヤホンとして誕生したのがこの「h.ear in 3 WF-H800」だ。

製品の特徴をひとことで表すならば、アクティブノイズキャンセリング機能“以外”全部入り、といった内容となっている。具体的には、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE HX」、音声アシスタント機能(GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどに対応)、装着検出機能による音楽再生のオンオフ、左または右だけの片側使用、左右同時伝送方式による高い接続安定性、アプリによるイコライザー調整など、最新モデルとしての多機能さを持ち合わせている。

また、バッテリーライフに関しては、イヤホン本体で最長8時間、専用ケースからは1回分の充電が行えるので、合計16時間程の使用が可能となっている。本体は十分以上だが、専用ケースはもう少しバッテリー容量が大きいとありがたかった。とはいえ、通勤などで頻繁に活用しても困ることのない、使い勝手のよさは十分に確保されている。

いっぽうで、デザインやカラーバリエーションなども「WF-H800」の魅力のひとつといえる。丸みを帯びたデザインは男女問わず幅広い層に好まれそうだし、片側約7.6g、かつ耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」デザインは、快適な装着感をもたらしてくれる。コントロールボタンも本体の上側に配置され、操作しやすい。人によっては“可愛らしすぎる”という意見が出てきそうだが、ことスタイルに関しては、まとまりのよさ、機能性ともに弱点のない巧みな造りといえるだろう。

専用アプリ「Headphones Connect」もなかなかに便利だ。5バンド式のイコライザー機能は、8種類のプリセットが用意されるほか、好みの設定にカスタマイズすることも可能。また、「DSEE HX」のオンオフ、接続タイプ(音質優先or接続優先)の切り替え、さらにはイヤホン本体ボタンのカスタマイズなど、幅広い機能性を持ち合わせている。メニュー表示も分かりやすく、なかなかに良好な使い勝手といえる。

なお、5色用意されているカラーバリエーションは、ウォークマンA100シリーズとの色調を合わせたものとなっている。とはいえ、全体的にポップなイマドキの色調が採用されているので、単体でも魅力的なカラーコーディネイトだと思う。

さて、肝心の音質はというと、中域の表現を重視した、バランスのよいサウンドにまとめ上げられているのが特徴だ。音色は刺激的過ぎず、曲によってはややライトな印象になるものの、その分音色表現の多彩な、最新のトレンドに近いサウンドが楽しめる。また、表現がていねいで、ボーカルの定位も近いため、表情豊かな歌声が楽しめるのもいい。聴いていてとても楽しい、良質なサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):7.6g
再生時間:最大8時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:レッド/ブラック/アッシュグリーン/オレンジ/ブルー

24. Technics「EAH-AZ70W」
機能性も抜群!Technicsブランド初の完全ワイヤレスイヤホン

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した、Technicsブランド初の完全ワイヤレスイヤホン。音質はもとより、ノイズキャンセリング機能や接続安定性の高さ、アプリによるカスタマイズが可能な点など、音質はもちろんのこと、機能性にもこだわっているのが特徴だ。

まず、機能面で最大の注目といえるのが、アクティブノイズキャンセリング機能だろう。「EAH-AZ70W」には、デジタル制御を採用するフィードフォワード方式(イヤホン外側のマイク配置)と、アナログ制御のフィードバック方式(イヤホン内側のマイク配置)を組み合わせた独自の「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」が採用されている。これは、どちらもデジタル方式を採用すると音質的なデメリットを生じてしまうことから、これを回避すべくフィードバックにアナログ制御のものをチョイスしたという。これによって、音質に与える影響を最小限に留めつつ、自然なノイズキャンセリング機能を実現しているという。

実際に試してみると、強烈な効きというよりも、自然な効き、といったイメージで、その分音色が自然に感じられる。なかなか好印象な音作りに感じた。ただし、アクティブノイズキャンセリング機能をオンオフすると、ほんの少し音楽の表現が変わる。オフにしているときのきめ細やかな表現に対して、オンにするとやや客観的な、ダイナミックレンジの幅を少しばかり狭めたかのような表現になる。確かに、ノイズキャンセリング機能オンが必要な環境だと、こちらのバランスの方が聞き取りやすいかもしれない。

もうひとつ、接続安定性に関する工夫にも注目だ。「EAH-AZ70W」では、イヤホン本体が左右それぞれ直接スマートフォンと接続する「左右独立受信方式」を採用し、人体(頭)を間に挟むことでどうしても不利になりがちな接続安定性を解消しているという。また、TWS Plusのような対応スマートフォンが限られた規格ではなく、大半のスマートフォンでこの接続が可能だという転もメーカーはアピールする。また、タッチセンサー配線などもアンテナ回路に利用した「タッチセンサーアンテナ」を新開発するなど、ワイヤレス関連にパナソニック製コードレス電話で培った技術を投入しているという。

実際、iPod touchに「EAH-AZ70W」を接続して屋外テストを行ってみたところ、見通しのよい場所であれば30m近く離れても音切れすることなく音楽再生が楽しめた。接続テストを行った場所が住宅街のため、どちらかといえば良好な環境ではあるが、なかなかに優秀な結果といえる。

なお、ノイズキャンセリング用に加え、会話用としても左右1ペアのMEMSマイク(Micro Electro Mechanical Systems)を搭載。風切り音を低減する「ラビリンス構造」と、送話の音声とそれ以外の音を区別しノイズを低減する「ビームフォーミング技術」とを組み合わせることで、明瞭な音声での通話が可能となっている。こちらもなかなかにうれしい気づかいだ。

ほかにも、専用アプリではノイズキャンセリングの効果を100段階で調整可能なほか、イヤホン単体で約6.5時間(NC ON/AAC時)〜約7.5時間(NC OFF/AAC時)の連続再生(充電ケースとあわせて約19.5時間〜約22.5時間)、IPX4の防滴機能など、最新モデルならではの隅々まで配慮されたユーザビリティを持ち合わせている。こと機能面に関しては、完成度の高い製品だ。

音質にこだわり、10mm口径のグラフェンコートPEEK振動板採用ドライバーを搭載したという「EAH-AZ70W」の音はというと、ひとことで表現するならばバランス派。いちばん得意とするのはアコースティック楽器だが、JポップやJロックもイケる、懐の深さが特徴となっている。特に女性ボーカルは、細かいニュアンスがしっかりと伝わるため、実体感の高いリアルな歌声が楽しめる。また、ピアノも高域側の倍音成分がしっかり整っているため、伸びやかな響きだ。

ノイズキャンセリング機能のオンオフで多少なり音色の変化はあるものの、どちらも中域重視のバランスにブレはないので、どちらも良好な聴き心地となっている。初めてリリースした完全ワイヤレスイヤホンとは思えない、優秀な製品だ。

イヤホン重量(片耳):7g
再生時間:最大6.5時間(ノイズキャンセリングON、AAC接続時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/シルバー

25. オーディオテクニカ「ATH-SQ1TW」
全6色!カラフルで小さくてかわいい個性派デザインに注目!

オーディオテクニカ製完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、ユーザビリティの高さを重視した製品となっているのがこの「ATH-SQ1TW」だ。6色のカラーバリエーションを用意し、個性的なスクエア基調のデザインを持つコンパクトなイヤホン本体は、女性でもストレスなく装着が可能。専用ケースも、バックやポケットなどに収まりやすい小柄なサイズとなっている。

機能面では、最大6.5時間(専用ケースも含めると最大19.5時間)の再生時間やSBCコーデックのみの対応ながら、低遅延モードの搭載、Android OS搭載スマートフォンに簡単ペアリングできる「Fast Pair」対応、音楽を聴きながら周りの音を確認できるヒアスルー機能、両耳でも片耳でも使用可能など、スタンダードモデルとは思えない充実した内容を誇る。

さらに、実際の製品を手にしてみると、とても使い勝手のよい、ていねいに作り込まれた製品だということが実感できる。スマートフォンとペアリングを行おうとイヤホン本体をケースから取り出すと、“L”“R”文字の部分が光ってくれ、左右を間違えないで装着することができた。また、ケースから取り出すときちんとペアリングモードに移行してくれたり、動作もかなり安定している。ケースから取り出しただけではペアリングモードに移行してくれず何度も入れ直したり、説明書を引っ張り出して操作方法を読まなければならない製品がまだまだ多いなか、こういった声明書通りの安定した反応を示してくれるのはうれしいかぎり。このあたりは、さすがオーディオテクニカといえる部分だ。

さて、実際のサウンドはというと、とても素直な音色にまとめ上げられている。同社製の有線イヤホンに例えるならば、人気定番モデルの「ATH-CK350M」に近いイメージで、フラットな帯域バランスを基調として、ほんの低域に力強さを加えたような、聴き心地のよさと臨場感の高さが絶妙にバランスしている。おかげで、どんなジャンルの音楽でもそつなくこなすことができる。

とはいえ、いちばん得意としているのはボーカル系。女性ボーカルは伸びやかな高域を持つ清々しい歌声を聴かせてくれるし、男性は低域の付帯音がいつもよりほんの少し多めで、普段より幾分落ち着きのある、おおらかな歌声に聴こえる。セクシー、とまではいかないが、なかなか聴き心地のよい歌声といえるだろう。装着感のよさ、使い勝手のよさも含めて、なかなか魅力的なモデルといえる。

イヤホン重量(片耳):5.2g
再生時間:最大6.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ネイビーレッド/ピンクブラウン/ブラック/ブルー/マスタード/ホワイト

26. ソニー「WF-SP800N」
ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル

いまや完全ワイヤレスイヤホンの定番モデルといえるアップル「AirPods」に先駆けて、いち早くノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンをリリースしたソニー。スポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホンにも、いち早くノイズキャンセリング機能を搭載してきた。それがこの「WF-SP800N」だ。

“ノイキャンも重低音もあきらめない。防水対応スポーツモデル”というコンセプトを持つ「WF-SP800N」だが、確かに、ノイズキャンセリング機能の重低音スポーツモデル、という、イマドキのニーズをすべて押さえた全部アリの欲張り製品と言えるかもしれない。とはいえ、造りが中途半端になってしまったり、一部の特徴がおざなりになったりすることはなく、トータルバランスのよい製品にまとめられている点は、ソニーならではの巧みさといえる。

まず、スポーツユースに関しては、IP55の防滴防塵性能を確保。イヤーフィンを付属することで、スポーツ中にポロリとこぼれ落ちることを防いでいる。実際に装着してみたが、装着時に下側が支点となってくれるイヤホン本体の形状とも相まって、良好な装着感を確認できた。

いっぽう、最大の注目であるノイズキャンセリング機能については、外音取り込み機能を含めたいくつかのモードを用意。ノイズキャンセリングの効き具合や、外音と音楽のバランスを調整することができる。また、ペアリングしているスマートフォンの加速度センサーを利用し、1.止まっているとき、2.歩いているとき、3.走っているとき、4.乗り物に乗っているときという4パターンの行動を検出し、あらかじめ設定しておいたモードに自動切り替えしてすることも可能となっている。電車を降りて徒歩で歩いているときなど、ついつい切り替えを忘れてしまう場合も多いので、なかなかなうれしい機能といえる。

バッテリー持続時間は、ノイズキャンセリング機能オン時で最長9時間、専用ケースからの1回分の充電を含めると、最長18時間使い続けることが可能となっている。ちなみに、ノイズキャンセリング機能オフ時は最長13時間(ケースからの充電含め最長26時間)と、どちらも十分なロングライフを確保している。そのほか、本体の左右それぞれがプレーヤー(やスマートフォン)と接続することで、高い接続安定性を確保。耳から外すと音楽が一時停止する装着検出機能や、音声アシスタント機能など、高い利便性を持ち合わせている。

さて、肝心の音質はというと、EXTRA BASSらしいボリューミーな低域を持つ、迫力のサウンドが楽しめる。それでいて、決してメリハリはラフになりすぎず、細やかな表現もしっかり聴こえてくる、なかなかにバランス感覚に秀でた絶妙なチューニングだ。EDMなどの音楽はもちろん、最新Jポップなども楽しい。いっぽう、女性ボーカルはかなりハスキーな印象となるので、多少好みが分かれるかもしれない。

イコライザー機能もあるので、好みや楽曲に合わせて帯域バランスを調整することもできるので、このあたりは積極的に調整したいところ。ソニーらしいというべきか、ユーザビリティにこだわった、とても高機能な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):9.8g
再生時間:最大9時間(NC ON時、OFF時は最大13時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/ブルー/オレンジ

27. Anker「Soundcore Liberty Air 2」
音質や機能がさらに進化! 高コスパ「Soundcore Liberty Air」シリーズの大ヒットモデル

軽量コンパクトなイヤホン本体と(連用ケースからの充電を含めて)約20時間のロングライフ、コストパフォーマンスの高い価格設定などにより、高い人気を博した「Soundcore Liberty Air」の最新モデル。先代に対して、機能性やデザイン、音質面など、さまざまな面からグレードアップされたモデルに進化したのが特徴となっている。

ここではまず、「Soundcore Liberty Air」シリーズの変遷について軽く触れておきたい。実はこの「Soundcore Liberty Air 2」、シリーズとしては第2世代ながら3rdモデルにあたる製品となる。というのも、初代「Soundcore Liberty Air」には、1stモデルとマイナーアップデートした2ndモデル、2つのバリエーションがあるからだ。この2つは、外観はそれほど変化なかったものの、バッテリー持続時間など機能性についてかなりのバージョンアップを果たしている。そしてシリーズ第2世代にして3rdモデルとなる「Soundcore Liberty Air 2」では、機能性のさらなる向上に加え、ダイヤモンドコーティング振動板採用のドライバーを新採用するなど、音質にも注力した様子がうかがえる。

それでは、まずは「Soundcore Liberty Air 2」の、機能面の特徴について紹介していこう。イヤホン本体の連続再生時間は約7時間。これは、1stモデルの約5時間からは大きく向上したもので、十分以上のスペックといえる。実はこの数値、2ndモデルとほぼ同じだったりするのだが、「Soundcore Liberty Air 2」では新たにクイック充電にも対応。10分の充電で2時間の再生が行えるようになっている。また、専用ケースのほうもトータル約28時間というのも変わりないが、専用ケースがかなり小型化されたこと、ワイヤレス充電にも対応したことなど、利便性はかなり向上している。

このほか、イヤホン本体はIPX5の防水性能を持ち合わせていて、スポーツユースも可能。また、専用アプリも用意されていて、こちらを使って音の聴き取りやすさを測定し、サウンドバランスを自動的にカスタマイズする「HearID機能」も搭載。ユーザーにベストなサウンドを作り上げることができることに加えて、22種類のイコライザー設定がプリセットされていて、好みの音色傾向にカスタマイズすることも可能だ。

さて、肝心のサウンドはというと、ダイヤモンドコーティングならでは、といった印象のスピーディーな表現が特徴的だ。カリッとした中高域とパワフルな低域が合わさった、いわゆるドンシャリ傾向のサウンドキャラクターだが、ある程度の解像感が確保され、音数も多いため、勢い一辺倒ではない確かな表現力を持ち合わせている。ボーカルは男性も女性もクールで力のこもった歌い方だが、これはこれで気持ちいい。どうしても高域にクセの強い音がのってくるので、ピアノの音が音階によっては鋭過ぎる嫌いもあるが、これは借用したサンプル機が新品同様だったからなのかもしれない。もう少し聴き込んで、様子を見る必要がありそうだ。

先代に比べてデザインも上質なものとなり、使い勝手も向上。そして、音色傾向は好みが分かれるかもしれないが、音質的には悪くない。バランスのよい製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

28. JBL「TUNE 120TWS」
アンダー1万円で買えるJBLのエントリー向け完全ワイヤレスイヤホン

JBLはこれまで多目的用途の「Free X」やスポーツ向けの「ENDURANCE PEAK」「UA SPORT WIRELESS FLASH」などの完全ワイヤレスイヤホンをリリースしてきたが、新たに、販売価格が1万円を切るベーシッククラスの製品として「JBL TUNE 120TWS」が追加された。

こちらの製品、外観は(どちらかというと)「Free X」に近い、完全ワイヤレスイヤホンとしてはごく一般的なスタイルに見えるが、アウターハウジングと耳側を別色にしたり、耳側を一段すぼめた形にするなど、随所に独自の工夫が施されていたりする。このあたりは、装着性も含めたデザインづくりのように感じられる。また、専用ケースのデザインも薄型&幅広めの丸みを帯びたケースが採用されているが、こちらもカバンで邪魔になりにくいサイズ感だったりイヤホン本体が取り出しやすかったりと、“ファッション性に富んだデザイン”であると同時に、使い勝手についてもかなり熟考されている様子がうかがえた。

イヤホン本体は、最大で4時間ほどの連続再生が可能となっている。また、バッテリーを搭載する専用ケースもあわせると、最大で16時間の音楽再生が行えるため、実際の使用時にそれほど困ることはないだろう。ちなみに、約15分の充電で1時間ほどの音楽再生が可能な急速充電機能にも対応しているので、ありがたい。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、グリーン、ピンクの4色を展開している。対応コーデックはSBCのみ。ハンズフリー通話はもとより、GoogleNowやSiriの呼び出しにも対応している。イヤホン本体のボタンから音量調整が行えない(ウォークマンでボリューム調整できない問題は修正ファームウェアを準備中)のが残念だが、この価格帯の製品だと意外と多いので、弱点といいきるのは酷だろう。

さて、肝心の音はというと、まさに旧きよき西海岸サウンドといったイメージの、明るくてカラッとしていてヌケのよい、清々しい音色傾向が特徴だった。メリハリはかなり強めで、かなり迫力よりの表現だったり、ピアノの音が伸びやかを越えてかなり鋭かったりするのだが、音色の明るさや音ヌケのよさが功を奏してか、耳障りどころか逆に気持ちいいと感じてしまう。とても印象的なサウンドだ。

ただ1点、イヤーチップの相性が少々シビアな傾向があり、筆者などは低域が抜けてしまい過ぎるバランスの悪いサウンドになってしまう傾向があった。今回の試聴では、SednaEarFitに交換して試聴を続けることとなったが、「低音があまり聴こえない」と感じる人がいたら、市販品のイヤーチップを試してみることをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC(一部端末ではAAC対応)
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/グリーン/ピンク

29. Jabra「Elite 85t」
独自のハイブリッド方式による強力なアクティブノイズキャンセリングに注目!

Jabraの最新世代完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」は、既存モデル「Elite 75t」の後継というよりも別バリエーションといえる製品だ。ボディも専用ケースもひとまわりコンパクトになった「Elite 75t」に対して、「Elite 85t」はやや大きいが、「Elite 65t」とは異なるサイズ感を持ち合わせているので、やはり「Elite 75t」系統と考えるのが妥当だろう。そのぶん、12mm口径の新開発ドライバーや半密閉型のイヤホン本体構造、楕円形のイヤーピースなど、かなり特徴的なディテールを持ち合わせている。

まず、ノイズキャンセリング機能については、同ブランドが「Jabraアドバンストアクティブノイズキャンセリング」と呼ぶ、オリジナルのシステムが採用されている。こちら、フィードバック+フィードフォワードのハイブリッド方式を採用しつつ、左右で合計4基のマイクを連携させることで、音楽鑑賞を妨げるノイズ成分だけを除去しているという。さらに、半開放型のイヤホン本体を採用していることにより(周囲の環境音を取り込むことで)自然なリスニング感も実現したとアピールする。

実際に「Elite 85t」をスマートフォン(OPPO Reno A)に接続し、ノイズキャンセリング等の効用を確認してみた。ちょうど「Elite 85t」の検証を行っている際に、仕事場の隣の家が外壁工事をしているため、モーター音やサンダーで削る音が鳴り響いていたのだが、その音がずいぶんと効果的に押さえ込まれている。モーター音などは多少残ってしまうが、低域側を中心に音量的にはかなりのレベルをしっかりとマスクしてくれるため、ストレスはかなり低減された。音を消しすぎない、それでいて、騒音はしっかり抑えてくれる、そんな絶妙さを持ち合わせている。また、ノイズキャンセリング機能がしっかりしている割に、装着感は比較的緩やかで、長時間の使用にも良好な点も好感が持てた。

半開放型の本体、というと防水性能が気になるところだが、「Elite 85t」はIPX4準拠の防滴性能を確保。「Elite 75t」のIP55には劣るが、ちょっとした水濡れにも対応しているので必要最低限の安心感は保たれている。

さて、肝心の音質に関しては、ニュートラルで聴き心地のよいサウンドキャラクターだった。新開発の12mm口径ドライバーによる恩恵か、抑揚表現にはかなりの余裕を持ち合わせているが、それを上下に目一杯使うことはせず、細かいニュアンスの再現に重きを置いた音色傾向となっている。おかげで、女性ボーカルはリアルかつ聴き心地がよい。男性ボーカルも普段よりちょっとやさしい歌声を楽しませてくれる。

ノイズキャンセリングをはじめとする機能面はもちろんのこと、音質面でも魅力ある製品だ。

イヤホン重量(片耳):7g
再生時間:最大5.5時間(ANC ON)/最大7時間(ANC OFF)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3.4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:チタニウムブラック

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