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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も網羅!

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

34. Cambridge Audio「MELOMANIA1」
老舗のオーディオメーカーが音にこだわって作った初の完全ワイヤレスイヤホン

Cambridge Audio「MELOMANIA1」 “弾丸型”デザインを採用するイヤホン本体は非常にコンパクトだ 専用ケースは薄型設計で、ポケットにスッと忍ばせておくことができる Cambridge Audio「MELOMANIA1」を装着したところ

英国にて50年の歴史を持つ老舗のオーディオメーカー、Cambridge Audio初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。「MELOMANIA1」という名前は、ロンドン市内にあるR&Dセンターの1階にあるライブフロア、Melomaniaにちなんだもので、同社エンジニアチームが「サウンドファースト」をコンセプトに音響設計を行ったという。

その外観は、いわゆる“弾丸型”デザインを採用している。かなりのコンパクトサイズとなっており、重量も4.6gという軽さを誇る。結果として、装着感はなかなか良好。とても軽快だ。内部には、グラフェンコーティングされた5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載する。また、高磁束密度を誇るマグネットが組み合わされており、極めて高い信号応答性能を実現したとアピールしている。

Bluetoothチップは、クアルコムの最新SoC「QCC3026」を採用する。Bluetooth 5.0に対応することで、安定した接続性を確保。また、コーデックはSBCやAACに加えて、aptXもサポートしており、良質なサウンドを実現している。

「QCC3026」採用のおかげもあって、連続再生時間は約9時間というロングライフを誇る。専用ケースからは約4回の充電が行えるため、トータルで45時間ほど使い続けることができる。また、イヤホン本体はIPX5の防滴仕様が備わっており、急な雨やスポーツユース時の汗にも十分に耐えることができるという。

さて、実際の製品を試してみよう。本体に合わせてか、ケースもかなりのコンパクトサイズとなっており、さらに平たい作りになっているので、携帯性は抜群。これで約4回の充電ができる、というのは驚きだ。そのかわり、ケースのフタはバネ式などではない手で開くタイプとなっているが、フタのケンブリッジオーディオ・ロゴの部分を押すと簡単に開いてくれるため、扱いやすかった。充電の目安を示すLEDも前面に5つレイアウトされているので、(専用ケース)バッテリーの残量がひと目でわかるのも嬉しい。イヤホン本体にはプッシュ式の操作ボタンが用意され、1プッシュで再生/一時停止、2ブッシュで曲送り/曲戻し、長押しで音量調整と、必要な機能は用意されているので使い勝手もよかった。

肝心のサウンドはというと、これがなかなかに興味深い、独特のチューニングにまとめられている。キレのよい高域、しっかりした量感の低域を持ち合わせているのだが、あくまでも中域メインにバランスされていて、聴きやすく、耳馴染みのよいサウンドに仕立てられているのだ。おかげで、女性ボーカルは距離感の近い、自然な声色でやさしげな表現の歌声を聴かせてくれるし、男性ボーカルも熱気の感じられる生き生きとした歌声を楽しませてくれる。「サウンドファースト」をコンセプトに掲げるメーカーだけあって、この音楽表現の豊かさ、聴き心地のよさはさすがといえる。使い勝手のよさとサウンドの両面から、とても魅力的に感じられる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約4.6g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シルバー

35. Master&Dynamic「MW07 PLUS」
ノイズキャンセリング機能を搭載したMaster&Dynamicの最新完全ワイヤレスイヤホン

Master&Dynamic「MW07 PLUS」 イヤホン本体。大理石のような特徴的な模様が目を惹く ミラー仕上げの専用ケース。指紋などが目立つので、取り扱いには注意したい Master&Dynamic「MW07 PLUS」を装着したところ

「MW07 PLUS」は、米ニューヨークに本拠を構えるオーディオブランド、Master&Dynamicがリリースする最新の完全ワイヤレスイヤホン。2018年に発売された既存モデル「MW07」とデザインは共通しているものの、アップグレードモデルではなく上位機種にあたる製品となっている。

この「MW07 PLUS」最大の特長といえば、やはりノイズキャンセリング機能の搭載だろう。「MW07 PLUS」は最新の高性能Bluetoothチップを搭載することで、ノイズキャンセリング機能、およびアンビエントリスニング(外音取り込み)機能を搭載している。これによって、周囲の騒音に影響されることなくピュアなサウンドを楽しめたり、街中で音楽を楽しみつつも安全性を確保できたりと、なかなか便利に活用できるようになった。

さて、実際にノイズキャンセリング機能をオンにしてみたが、こちらはとても自然な聴き方といったイメージ。音楽再生を止めてよく聴くと多少外部騒音は入ってくるものの、確実に環境が静かになっているため、音楽をよりピュアに楽しめるようになっている。いっぽう、アンビエントモードについては、外部の音がとても自然に感じられるので、こちらも好印象を持った。

それに対して外観、石のような素材感を持つイヤホン本体のハウジング部や装着感を高める「FitWings」、ステンレス鏡面仕上げのケースなど、まるでジュエリー系製品のひとつであるかのような上質さと扱いやすさについては、オリジナルモデルのすぐれた点をしっかり踏襲している。さらにノイズキャンセリング機能が加わって、より実用性が高まった、より所有欲をくすぐる製品に進化した、といえるだろう。なお、コーデックはaptXにも対応し、バッテリーは40分の充電で約10時間の再生が可能(クイックチャージ機能も付属していて15分の充電で約5時間の再生も可能)となっている。

最後になったが、肝心のサウンドについて。ベリリウムコート振動板採用の10mm口径ドライバーやaptX接続対応もあってか、抑揚表現のしっかりした、良質な解像度を保つサウンド。セパレーション、音場的な広がり感も良好。帯域バランスの整った、ニュートラルな表現だ。対して音色傾向はややドライなイメージで、ヌケのよさ、クリアさが特徴となっている。そのため、名盤ロックやハードロックがよく似合う、とてもグルーヴ感のよいサウンドが楽しめる。こと音質に関しては、好ましいと思う人が多そう。デザイン、機能性、そしてサウンドと、とても完成度の高い、魅力的な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:Black Quartz/Steel Blue/White Marble/Tortoiseshell/Black Pearl

36. SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」
SOL REPUBLICらしい聴き応えのあるサウンドが特徴

SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」 イヤホン本体はシリコン素材で覆われており、耳へのグリップ感が高い 専用ケースは細身で携帯性も抜群だ SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」を装着したところ

アメリカのサンフランシスコに本拠を置くSOL REPUBLICは、2011年に設立された新進気鋭のオーディオ製品メーカー。ライフスタイルを重視したスタイリッシュなデザインが特徴となっている。そんなSOL REPUBLICの完全ワイヤレスイヤホン「AMPS AIR」シリーズに、ノイズキャンセリング機能を搭載した新モデル「AMPS AIR+」が追加された。

既存製品に対して一文字“+”が追加されただけの「AMPS AIR+」だが、実はイヤホン本体のデザインから何から、まったく新しい製品に作り上げられている。イヤホン本体はサイド部分全体をシリコンで覆うかたちとなり、ノイズキャンセリング機能の搭載もあってか、やや大きくなった。とはいえ、耳の小さい女性であれば選ぶことはあるかもしれないが、本体重量は片側約6.5gと決して重すぎることはなく、巧みにまとめ上げられている。

いっぽう、Bluetoothチップはクアルコム社製「QCC5121」を搭載。ノイズキャンセリング機能オンで約6時間、オフで約8時間の連続再生時間を確保したほか、クイックチャージ機能に対応することで約15分の充電で約2時間の音楽再生を楽しむことができる。また、専用ケースはかなり小型化され、ポケットにもかさばらずしまえるようになったが、搭載バッテリーの容量は十分以上で、イヤホン本体に2回ほどの充電が行えるようになっている。ノイズキャンセリングオフなら最長25時間の連続使用が可能となっているので、実際の使用時にも不満に思うことはないだろう。

なお、ノイズキャンセリング機能は、オンとオフ、アンビエントの3モードを持っている。それほど強力に効かせていない印象で、オンにしていても違和感がないのが好ましい。コーデックは、SBCに加えてAACやaptXコーデックにも対応し、「QCC5121」内蔵のDSPによるサウンドチューニングも含めて、より良質なサウンドが楽しめるようになった。オリジナルモデル同様、IPX4の防滴性能を備えるので、フィットネスやランニングなどのスポーツユースも可能だ。

操作は、タッチパッドによるタップコントロールによって、再生/一時停止、曲送り、ANC機能のオンオフなどが行えるようになっている。タッチパッドなので、操作には慣れが必要だが、やや強めにタップすればスムーズに行える。加えて、着脱センサーも備えており、イヤホンのつけ外しで音楽が自動的に再生、停止される。

そのサウンドは、ひとことでいえばSOL REPUBLICらしいチューニングを持ち合わせている。クリアな中高域と、メリハリのハッキリした低域を併せ持つ、いわゆるドンシャリ的なサウンドだが、高域はヌケがいいけれども鋭すぎず、中域もていねいなディテール表現をしてくれるので、なかなかに聴き応えがある。EDMやJポップなどスピードの速い楽曲、音切れのよさを必要とするサウンドとは相性がよかった。質のいいドンシャリ、という表現は語弊があるかもしれないが、そういったクリアネスなサウンドを好きな人も少なからずいるはず。音の好み次第で、最良の相棒となってくれそうだ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大6時間(ANCオン)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シャンパン/シルバー

37. SOUL「ST-XX」
イヤホン本体もケースも超コンパクトな完全ワイヤレスイヤホン

SOUL「ST-XX」 イヤホン本体はわずか4gという超軽量仕様。本体サイズも非常に小さく、耳の小さな女性にもピッタリだ 専用ケースは、手のひらにすっぽりと収まるほどのコンパクトサイズ。充電端子は最新のUSB Type-Cを採用している SOUL「ST-XX」を装着したところ

メリハリのしっかりしたパワフルなサウンドが特徴となっている、SOULブランドの完全ワイヤレスイヤホンに、新モデル「ST-XX」が登場した。こちら、末弟といえるポジションに位置する製品で、4gという軽量さを誇るイヤホン本体や、専用ケースも合わせたカラフルな色調のカラーバリエーション、そして手頃な価格が特徴となっている。

コスト重視のカジュアル路線の製品ともいえる「ST-XX」だが、そのいっぽうでスペック的には十分な内容を持ち合わせているのも魅力的なポイントだ。たとえば、連続再生時間は5時間を確保しているし、専用ケースからは約3回の充電が行えるため、合計20時間の連続使用が可能。IPX5の防滴性能、外音を取り込むオーディオトランスパレンシーモードの搭載など、1万円超クラスに対してそれほどそん色のない内容となっている。なお、コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。

実際の製品を手にしてみると、まずは専用ケースの小ささに驚く。過去にないくらい、コンパクトなサイズといっていい。充電端子がUSB-C端子を採用している点も嬉しいところ。当然、その内部に収まるイヤホン本体も当然のごとく小さく、装着感はとても軽快だ。

肝心のサウンドはというと、SOULらしい、メリハリのしっかりした音色傾向は変わらない。パワフルな低域のおかげで、迫力あるサウンドが楽しめる。それでいて、中域が重視された、歌声がしっかりと届いてくれる絶妙なチューニングが施されている点も嬉しいポイント。高域も鋭すぎず、聴きやすい。特にJポップとの相性がよく、サウンドバランスのチューニングにも配慮された様子がうかがえる。コストパフォーマンスのよさだけでなく、使い勝手もサウンドもなかなかに良好な、バランスのよい製品だと思えた。イヤホン本体が小さく軽いので、女性にも向いていそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ネイビーブルー/ピュアホワイト/マットブラック/ラズベリーレッド/サクラピンク/レモンイエロー

38. ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」
クアルコム社のチップ「QCC3026」を搭載したZERO AUDIO初の完全ワイヤレスイヤホン

ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」 イヤーモニタータイプのオーソドックスな形状を採用。物理ボタンは大型で押しやすい 専用ケースで3回振るチャージ可能。イヤホンはマグネットでピタっとくっつく ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」を装着したところ

ZERO AUDIO初の完全ワイヤレスイヤホン。イヤホン本体のデザインはこの頃よく見かけるイヤーモニタータイプだが、「Zero」の文字をモチーフにした「0」シェイプのコバルトブルーLEDが個性を演出している。

もうひとつ、この製品で大きな特徴となっているのが、クアルコム社製「QCC3026」を搭載していることだ。これにより、接続安定性に大きなアドバンテージを持つほか、次世代BluetoothコーデックTWSにも対応(このほかにはSBC、AAC、aptXにも対応)。さらに、最大約7時間という、長時間にわたる連続再生も持ち合わせている。ちなみに、専用ケースからは3回分の満充電が行えるため、合わせて最大28時間の再生が行えるようになっている。このロングライフは嬉しいかぎりだ。

また、イヤホン本体にはフィン付のカバーが用意されていて装着感も良好。IPX5も防滴性能も合わせて、ランニングなどのスポーツユースにも活用できる。

グラフェンコート振動板を採用する「True Wireless ZERO」のサウンドはというと、ZERO AUDIOらしいというべきか、ハリのある高域を持つ、凜とした印象の音色傾向が特徴。金管楽器は力強く勢いのある、ハイハットはヌケのよい鋭いリズムを刻んでいる。女性ボーカルの歌声もハキハキしている。とはいえ、耳障りな印象はいっさいなく、ひたすらヌケのよい、のびのびとした歌声に感じられる。このあたりは、ZERO AUDIOならではのチューニングの妙といえる部分かもしれない。明朗快活なサウンドが好みの人は、大いに気に入りそうだ。

イヤホン重量(片耳):約7g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/apt X
カラーバリエーション:ブラック

39. サムスン「Galaxy Buds」
Galaxyとの相性抜群な完全ワイヤレスイヤホン

サムスン「Galaxy Buds」 「ワイヤレスパワーシェア」を使えば、「Galaxy S10」から専用ケースへ直接充電が可能 サムスン「Galaxy Buds」を装着したところ

サムスンはこれまで「Galaxy Gear IconX」シリーズという高機能完全ワイヤレスイヤホンをラインアップしていたが、この「Galaxy Buds」はもう少し機能性を絞り込み、利便性とコストパフォーマンスが巧みにバランスした製品にまとめ上げられている。とはいえ、同社製スマートフォン「Galaxy」や、専用アプリをインストールしたAndroidスマートフォンと組み合わせることで、とても便利に活用できることは変わらない。ペアリングに関しては専用ケースのフタを開けるだけ(もちろん「Galaxy」でタップする必要はあるが)で煩雑なペアリング操作が必要ないのはかなり便利だ。また、コーデックはSBCやAACに加え、独自のSamsung Scalable Codecも用意され、「Galaxy」との接続では音切れやノイズが減らせるようにもなっている。

そのほか、連続再生時間は約6時間となっていて、専用ケースからの充電も含めると約13時間の使用ができるようになっている。さらに、約15分間の急速充電で約100分間の再生が楽しめる、クイックチャージ機能も持ち合わせている。専用ケースに関しては、ワイヤレス充電にも対応していることに加え、「Galaxy S10」との組み合わせでは「ワイヤレスパワーシェア」という機能も用意されている。こちら、「Galaxy S10」から「Galaxy Buds」のケースへと直接充電が行えるというもので、外出先などではとても重宝しそうだ。

さて、肝心のサウンドはというと、ダイナミックな抑揚表現を基本としつつ、細部の表現は以外と丁寧な、絶妙なチューニングが特徴となっている。おかげで、アコースティック楽器は本来の音色(の特徴のようなもの)が感じられるし、ボーカルもちょっとハスキーで大人っぽい、生き生きとした歌声を聴かせてくれる。それでいて、高域が鋭すぎずうまくまとめているのが素晴らしい。

ただし、メーカーからはAKGチューニングが謳われているが、AKGらしい音かというと少々疑問が残る。どちらかというとハーマンカーブと呼ばれるリスニング向けの周波数特性をベースとしたサウンドチューニングのような気がする。どちらにしても、機能性、サウンド、価格ともに、バランスのよい良質な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g(片耳)
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(約15分の充電で約100分の再生、内蔵バッテリーで最大13時間の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ネオンイエロー

40. RHA「TrueConnect」
AirPodsスタイルのボディで安定した接続性を実現したRHA初の完全ワイヤレスイヤホン

RHA「TrueConnect」 細長く飛び出した部分にアンテナを内蔵。このアンテナのおかげで安定した接続性を実現している 専用ケースはイヤホンを縦に収納する形となっている RHA「TrueConnect」を装着したところ

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHA初の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載した本体は、アンテナ部分が下方に飛び出したAirPodsに近いスタイル。イヤホン本体の重量も13gと決して軽い方ではないが、エルゴノミクスデザインを採用するなど装着性を工夫することで、重さをあまり感じない軽快な装着感を実現している。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは4回の充電が可能。ケースへの1回の満充電で、合計25時間以上の持ち運びを行うことができる。また、また、IPX5等級の防滴性能も備え、エクササイズなどのスポーツ時にも利用できるよう配慮されている。また、イヤーチップはシリコン3サイズに加えてコンプライも3サイズ付属。好みやシチュエーションに応じて使い分けることも可能となっている。

そのサウンドは、完全ワイヤレスであっても変わることのない、RHAらしいハッキリクッキリしたキャラクターが特徴。鋭く伸びた高域と、十分なボリューム感を持ちつつもしっかりとしたフォーカス感を保った低域によって、フレッシュでノリのいいサウンドが楽しめる。音質的にも十分なクオリティを確保している。ピアノの音は煌びやかで、かなりヌケがいいが、細かいニュアンスもしっかり伝わってくる。ギターの音も、普段より半歩ほど前に出てきたかのような鮮明さを持っている。

凜とした歌声の女性ボーカル、ハスキーな男性ボーカルなど、RHAならではのサウンドキャラクターが好きな人は、大いに気に入ることだろう。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

41. GLIDiC「Sound Air TW-7000」
カナルワークス監修! 装着感にこだわった筐体デザインに注目

GLIDiC「Sound Air TW-7000」 装着感に直結するイヤホン本体の形状は、カスタムIEMメーカーのカナルワークスが監修 専用ケースはコンパクトで携帯性も良好だ GLIDiC「Sound Air TW-7000」を装着したところ

ソフトバンクセレクションがプロデュースするオーディオブランド「GLIDiC」から、第2弾となる完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-7000」が発売された。

こちらの製品、最大の特徴といえばフィット感を大幅に向上させたイヤホン本体のデザインだろう。カスタムIEMメーカーであるカナルワークスの協力を得て、ウイングチップなどの追加パーツなしで、すき間なく耳に装着でき、かつ圧迫感のない絶妙なデザインを作り上げているという。試しに装着してみたところ、いわゆるユニバーサルIEM然とした着実な装着感を持ち合わせている。このあたりは、さすがカナルワークスの監修といったところだろう。

また、バッテリーの長寿命化も進められ、約9時間という格別の連続再生時間を実現したほか、10分充電で約2時間再生のFast Chargeも実現している。リップステックサイズ、といいきれるコンパクトサイズの専用ケースからの充電も合わせると、約25時間の使用が可能となっている。Bluetoothチップに関しては具体的な型番は公表されていないが、比較的最新のものを採用しているのだろう。ここまでの長時間再生に加えて、クイックチャージにも対応している点はありがたいかぎりだし、とても便利だ。なお、コーデックはSBCとAACに対応する。

肝心のサウンドはというと、先に登場した「Sound Air TW-5000」とはグレードの異なる、良質さを誇る。中域を重視した厚みのあるウォーミーな音色、ボーカルが強い存在感を示すサウンドキャラクターは変わらないが、音の広がり感やセパレーションが向上し、音楽全体の見通しがかなりよくなっている。楽器それぞれの立ち位置がしっかりと分かるようになったし、ドラムのスネアやタムにもキレがある。いっぽう、低域はやや強めだが、バランスを崩さないレベルにうまく納められているため、演奏のノリもいい。シビアな録音のピアノの音などはやや濁りを感じることもあったが、特にポップスやロックなどはノリのよいサウンドを存分に楽しめるので、不満に思う人はほとんどいないだろう。装着感、音質ともに、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.7回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

42. JLAB「JBuds Air Icon」
全米No.1を獲得したこともある新進気鋭のオーディオブランドが放つ注目の1台

JLAB「JBuds Air Icon」 イヤホン本体。耳からの落下を防ぐため、周囲にラバー素材が巻いてある 専用ケースに直出しのケーブルが付属しており、ケーブルを持ち運ぶ必要がない JLAB「JBuds Air Icon」を装着したところ

2019年上半期、100ドル(US)以下の完全ワイヤレスイヤホン・カテゴリーで全米No.1を獲得するなど、アメリカで大注目されている新進気鋭のオーディオブランド、JLAB。その最新モデルの完全ワイヤレスイヤホン「JBuds Air Icon」が、発売をスタートした。

この製品の特徴は、多岐にわたるユーザビリティのよさだ。まず、イヤホン本体は約5gもコンパクトなボディにまとめ上げられ、装着感は良好。耳側にはシリコンのカバーが付属し、IP55の防塵・防滴性能と合わせて、突然の雨やスポーツユースにも安心な造りになっている。

連続再生時間は最大6時間で、専用ケースからの十分を合わせると約24時間使い続けることができる。また、15分の急速充電で約1時間の使用が可能なクイックチャージ機能も備えているのもありがたい。このほかにも、設定された3タイプのイコライザーを(アプリを使わず)イヤホンで変更できたり、専用ケースから取り出すだけで自動的に電源がオンされたり、軽量コンパクトな専用ケースは直出しのケーブルが付属していて(しかも本体に収納できる!)ケーブル忘れがなかったりと、使い勝手に配慮されたさまざまな工夫が施されている。こういった、他のメーカーにはないJLABらしい独自性が、この「JBuds Air Icon」らしさといえるかもしれない。

さて、コーデックはSBCのみであるものの、8mm口径という一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりもほんのちょっと大きいダイナミック型ドライバーが生み出すサウンドはというと、解像感はそれほど高くないものの、キレのよいキャラクターのおかけで、メリハリのあるダイナミックな表現のサウンドが楽しめる。チェロの音はしっかりとエッジが立ち、演奏のニュアンスがうまく伝わってくる。いっぽう、ピアノの音を聴くと基音の強さこそチェロと変わらないものの、付帯音が強めに感じられるため、演奏位置の距離感やフロアの広さが強く意識される。ボーカルはとても近距離で、普段よりハスキーかつメリハリのしっかりした歌声に感じられる。なかなか、個性的なサウンドキャラクターを持ち合わせている製品だ。ちなみに、イコライザーに関してはあくまで好みの範疇だが、意外にも「BASS BOOST」が汎用性の高い(さまざまな音楽ジャンルと相性のよい)サウンドだった。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック

43. NUARL「NT01AX」
クアルコムの最新チップを搭載したNUARLの旗艦モデル

NUARL「NT01AX」 イヤホン単体で最大約10時間のロングバッテリーを実現。付属の専用ケースからは約2.5回の満充電が行える NUARL「NT01AX」を装着したところ

この冬に発売されるNUARL製完全ワイヤレスイヤホン群のなかで、最上級モデルに位置付けされているのが「NT01AX」だ。こちら、最大の特徴となっているのが米クアルコム製の最新Bluetoothチップ「QCC3026」を採用していること。これにより、通信性能の向上とバッテリー持続時間の長時間化を実現。特にバッテリー持続時間は、最大で約10時間ものロングライフを実現しているという。付属の専用ケースからは約2.5回の満充電が行えるため、こちらを合わせるとトータル35時間ほどになる。これはとても嬉しい数字だ。

いっぽう、接続性に関しては、「TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)」に対応。最新スマートフォンに搭載されているモバイルSoC「Snapdragon 845」と組み合わせることで、接続性維持のためのウイークポイントとなっている“頭部間の通信”がなくなるため、安定性が飛躍的向上するとアピールしている。しかしながら、「Snapdragon 845」は搭載していても「TWS Plus」対応をうたうスマートフォンやアプリはない(ソフト等の対応が必要となるようだ)ため、今後の登場が待たれるところだ。

ドライバーはグラフェンコートが施された振動板を持つ6mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。これに、歪みを押さえてクリアなサウンドを作り上げるHDSS技術を組み合わせることで、NUARLならではの良質なサウンドが追求されている。

コーデックはAACとSBC、aptXに対応。これに加えて、「Qualcomm Kalimba DSP」による音質チューニングが施されていて、コーデックの違いによる音質低下を意識しない良好なサウンドが作り上げられているとアピールする。

操作系はしっかりしている。親機子機のない「QCC3026」ゆえに、左右ともに1回押しが再生/一時停止となるが、右2回押しが音量小、右3回押しが音量大、左2回押しが曲送り、左3回送りが曲戻しというように、これまでのNUARL製完全ワイヤレスイヤホンと共通性のある操作を実現している。また、マイクを活用して音声入力、音声アシスタントの操作などにも利用できる。このあたり、操作系についてのきめ細やかな配慮は、さすがNUARLといえる部分だ。

さて、肝心のサウンドはというと、標準モデル「NT01B」とは別物と行っていい上質なサウンドを持ち合わせている。見通しのよい、広がり感のあるサウンドが存分に楽しめるのだ。特に高域、ピアノや女性ボーカルがとてもクリアで、心地よい音色を聴かせてくれる。ヴァイオリンの音はややライトな印象ながら、とても美しい響きがある。低域のフォーカスの高さ、ややハリのある高域の表現など、NUARLらしさは共通項があるものの、基本的な“クオリティ”が大きくグレードアップしている。この音を一度聴いてしまうと、もう下位モデルには戻れない、そんな気になってしまうほどに格別なサウンドだ。

この音のよさは、どうやら「QCC3026」チップの恩恵が大きいのかもしれない。同じ「QCC3026」を採用するAVIOT「TE-D01b」でも感じたのだが、どちらも同じブランド内で「QCC3026」チップ搭載モデルが格段に良質なサウンドを持っている。実は、「QCC3026」チップのなかにはDSP機能なども統合されており、ある程度音質についてコントロールできるという話を聞く。もしかすると、機能性向上にともない、こういった音質パートにも改善が図られているのかもしれない。バッテリー持続時間といい安定した接続性といい、これからの完全ワイヤレスイヤホンは「QCC3026」チップの搭載がひとつのキーポイントとなってくるのかもしれない。

いずれにしろ、「NT01AX」はこれまでのNUARL製品らしさを保ちつつ、最新チップによってさらなる進化を果たした、とても優秀な製品であることは断言しよう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間(SBC/AAC再生時)/最大7時間(aptX再生時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラックゴールド

44. SKULLCANDY「Sesh」
日常使いに最適なSKULLCANDY完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル

SKULLCANDY「Sesh」 イヤホン本体。バッテリー容量が少ないためか、比較的薄く仕上がっている 専用ケース。エントリーモデルながら、バッテリー残量を確認できるLEDを搭載しているのはうれしい SKULLCANDY「Sesh」を装着したところ

SKULLCANDY製完全ワイヤレスイヤホンの第3弾。軽量小型のイヤホン本体が特徴で、価格もリーズナブルな設定がなされ、手軽なスタンダード&エントリーモデルに仕立てられている様子がうかがえる。

それでいて、必要十分な機能性をしっかりフォローしている。連続再生時間は最長3時間、充電ケースからの充電を含めて約10時間とイマドキとしては特徴のない内容となっているが、音声アシスタントの起動やIP55等級の防滴防塵性能、イヤホン本体を片側だけ紛失/破損した場合の保証制度「Fearless Use Promise」(割引価格にて再購入可能)など、ポイントをしっかり押さえた製品作りを行っている点はありがたい。

さて、実際の製品で色々と試してみる。ペアリングはケースから取り出すだけでペアリングモードがスタートしてくれるので、至って簡単。イヤホン本体が小柄なうえ、イヤーモニター風のデザインを採用しているので装着感も良好。イヤーピースのサイズ調整をしっかり行えば、耳の小さい女性でもぽろぽろこぼれ落ちてしまうことはないだろう。また、アンテナ部のレイアウトに工夫を凝らしているのか、接続安定性も比較的良好のようで、1時間ほどの試聴中に音が途切れることはまったくなかった。ちなみに専用ケースの方は、コンパクトさは必要十分で、携帯性はよさそう。ケースに収めると内側にあるイヤホン本体の充電の様子が見えなくなる、ということだけ少々残念だった。

そのサウンドは、メリハリのハッキリした、とてもクリアなサウンド。ピアノはヌケのよい、伸び伸びとした響きを聴かせてくれる。いっぽう、女性ボーカルは少しだけ鼻にかかった、大人っぽい歌声。同時に、ボーカルなどセンターの音が距離感の近い、ディテールのよく見える位置に定位しているので、とても人間味のある歌声に聴こえる。これはこれで、なかなか楽しい音色傾向だ。いっぽう、低域は不足のない量感を持つものの、重低音といったイメージではなく、ごくニュートラル。その結果、男性ボーカルが低域側の付帯音がしっかり主張し、普段より落ち着いた印象の歌声を披露してくれる。これはこれで、好ましいバランスといえる。

このように、「Sesh」は扱いやすいイヤホン本体を持ち、価格的にも手頃感のある製品ながら、実はサウンドも結構聴き応えがあるなど、絶妙なパッケージングにまとめ上げられている。なかなか印象的な製品だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2.3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック/インディゴ/ディープレッド/エナジャイズド・イエロー(限定色)

45. FOSTEX「TM2」
イヤホン部分を交換できるギミックを備えたFOSTEX初の完全ワイヤレスイヤホン

FOSTEX「TM2」 イヤホン部分は、通信機能などを備えた本体、本体とイヤホンをつなぐケーブル、イヤホンの3パーツで構成。ケーブルやイヤホンを交換できるのは、ほかの完全ワイヤレスイヤホンにない大きな特徴だ 専用ケースはバッテリー非内蔵で、クレードルとしての機能しか有しておらず、イヤホン本体を充電する際はケースにケーブルを直接接続して行う FOSTEX「TM2」を装着したところ

FOSTEX初となる完全ワイヤレスイヤホン。耳掛け型のデザインを採用するほか、イヤホン本体が着脱式となっていて、しかもショートケーブル部分が交換でき、さまざまなイヤホンと組み合わせることができるのが特徴となっている。これまでも、ヌードルワイヤレスやネックバンドタイプには、こういった汎用性を持つ製品があったが、完全ワイヤレスモデル(の市販モデル)としては、これが世界初となるはず。そういった意味でも、大いに注目を集めている。

いっぽうで、その内部には最新トレンドがしっかりと盛り込まれている。Bluetoothチップセットには人気のクアルコム社製「QCC3026」を搭載。Bluetooth 5.0対応の安定した接続環境を実現しているほか、TWS Plusにも対応しており、最大で10時間ほどの連続再生を行うことができる。唯一、専用ケースにバッテリーが内蔵されていないのは残念なポイントだ。

そのほか、機能面ではIPX5にも対応。コーデックはSBCはもとより、AAC、aptXに対応する。操作系については、タッチセンサーによる音量調整、早送り&コマ送り操作と、マルチボタンによる音楽再生や曲送り&曲戻し、通話操作がレイアウトされているので、かなり扱いやすかった。特にタッチセンサーによる音量調整は、他の操作と混同しないためとても便利に感じた。

「TM2」最大の特長となる、付け替え可能なショートケーブルは、標準装着となるMMCXタイプのほか、オプションとしてFitEar 2pin タイプ、カスタムIEM 2pinタイプが同時発売されている。こちらを入手すれば、FitEarなどのカスタムIEMを完全ワイヤレス化ことができる。とても嬉しい仕様とオプションだ。

さまざまな魅力を持つ「TM2」だが、製品としての完成度も確認したいところ。ということで、実際のサウンドを聴いてみた。明朗快活な、クリアでキレのよいサウンドが特徴。自社開発という6mm口径のダイナミック型ドライバーの特徴だろうか、フォーカス感の高い、メリハリのしっかりしたサウンドを楽しむことができる。そもそものダイレクト感が高いおかげだろうか、高域に不要なピークはなく、とてもニュートラルな帯域バランスを持ち合わせている。低域はややソリッドさに欠けるが、にじみや膨らみがないため違和感はない。ボーカルの歌声もピアノの音も、ドラムのキックもベースの演奏も、とても自然な音色だ。

他社製イヤホンと組み合わせられるという機能面での大きな魅力はあるが、そもそもの話として、付属イヤホン本体を含めたトータルパッケージとしても完成度の高い、なかなかに良質な製品だと思う。

イヤホン重量(片耳):約11g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(ケーブルを接続して直接充電)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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