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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

16. RHA「TrueConnect」
AirPodsスタイルのボディで安定した接続性を実現したRHA初の完全ワイヤレスイヤホン

RHA「TrueConnect」 細長く飛び出した部分にアンテナを内蔵。このアンテナのおかげで安定した接続性を実現している 専用ケースはイヤホンを縦に収納する形となっている RHA「TrueConnect」を装着したところ

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHA初の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載した本体は、アンテナ部分が下方に飛び出したAirPodsに近いスタイル。イヤホン本体の重量も13gと決して軽い方ではないが、エルゴノミクスデザインを採用するなど装着性を工夫することで、重さをあまり感じない軽快な装着感を実現している。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは4回の充電が可能。ケースへの1回の満充電で、合計25時間以上の持ち運びを行うことができる。また、また、IPX5等級の防滴性能も備え、エクササイズなどのスポーツ時にも利用できるよう配慮されている。また、イヤーチップはシリコン3サイズに加えてコンプライも3サイズ付属。好みやシチュエーションに応じて使い分けることも可能となっている。

そのサウンドは、完全ワイヤレスであっても変わることのない、RHAらしいハッキリクッキリしたキャラクターが特徴。鋭く伸びた高域と、十分なボリューム感を持ちつつもしっかりとしたフォーカス感を保った低域によって、フレッシュでノリのいいサウンドが楽しめる。音質的にも十分なクオリティを確保している。ピアノの音は煌びやかで、かなりヌケがいいが、細かいニュアンスもしっかり伝わってくる。ギターの音も、普段より半歩ほど前に出てきたかのような鮮明さを持っている。

凜とした歌声の女性ボーカル、ハスキーな男性ボーカルなど、RHAならではのサウンドキャラクターが好きな人は、大いに気に入ることだろう。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

17. MASTER&DYNAMIC「MW07」
“ラグジュアリー”という言葉がピッタリのMASTER&DYNAMIC初の完全ワイヤレス

MASTER&DYNAMIC「MW07」 フェイスプレートには、ひとつひとつ模様が異なるアセテートを採用。フィンの形状もかなり独特だ 専用充電ケースはポリッシュ仕上げのステンレス製。見た目はまるで宝石箱のよう MASTER&DYNAMIC「MW07」を装着したところ

ニューヨーク発信のオーディオブランド、MASTER&DYNAMIC(マスター・アンド・ダイナミック)からも初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。

特徴的なのは、MASTER&DYNAMICらしいというべきか、これまでの完全ワイヤレスイヤホンとは一線を画す個性的なデザインだ。ハーフトラック型と呼べば分かるだろうか、装着した際の顔側がスクエア、後頭部側が円型のユニークなフェイスプレートデザインを採用している。4色用意されているカラーリングも特殊で、高級メガネのフレームなどに使われるアセテート素材を採用、まるでべっこうや宝石をあしらったかのような外観を持ち合わせている。また、付属の専用ケースもポリッシュ仕上げのステンレス製を採用するなど、こと上質さの追求、デザインセンスのよさについては、さすがMASTER&DYNAMICといえる。まさに“ラグジュアリー”という言葉がピッタリの外観だ。

そんなスタイリッシュなデザインを採用しつつ、内側(耳と接触する場所)にはシリコン製の“Fit Wings”と呼ばれるフィンが採用されるなど、装着感についても手抜かりはない。また、左右本体同士はNFMIで接続されているなど、ワイヤレス接続の安定にも配慮がなされている。さらに、イヤホンを外すと自動的に音楽を停止し、装着しなおすと再生してくれる着脱感知機能を装備している点もありがたい。コーデックはSBCとAAC、AptXに対応。連続再生時間は最大3.5時間で、専用ケースから最大3回分の充電が可能となっている。

10mm口径のベリリウム(コーティング?)振動板を採用するダイナミック型ドライバーが生み出すサウンドはというと、とてもクリアでハキハキとした、明朗快活な音色傾向が特徴となっている。女性ボーカルは中域の厚みをしっかり保っていて存在感があり、かつ、高域の抜けがよいため普段よりのびのびとした歌い方に感じる。低域のボリューム感もしっかり確保されていて、かつフォーカス感も高いため、ドラムやベースなどのグルーヴ感が高く、ノリのよい演奏を楽しむことができる。高額モデルに相応しい音質を確保しているだけでなく、心地よいサウンドを持ち合わせている、魅力的なサウンドといえる。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大3.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/apt-X/AAC
カラーバリエーション:Tortoiseshell/Steel Blue/Grey Terrazzo/Matte Black

18. AVIOT「TE-D01b」
最新チップを搭載し、イヤホン内蔵バッテリーだけで9時間再生を実現!

AVIOT「TE-D01b」 ティアドロップ型のオーソドックスなデザインだが、付け心地はなかなかのもの AVIOT「TE-D01b」を装着したところ

バリュートレードが展開するオリジナルイヤホンブランドAVIOTから、立て続けに新製品が登場している。「TE-D01c」「TE-D01a」に続く第3弾の完全ワイヤレスイヤホンとして登場したのが、今回紹介する「TE-D01b」だ。ちなみに、AVIOTの製品名は、それぞれの製品ジャンルを示すアルファベット&数字のあとに開発ナンバーのアルファベットが入るため、「TE-D01b」は2番目に開発された製品、ということになる。ちなみにこちらの製品、先にクラウドファンディングでの販売が行われており、このたび一般販売がスタートしたもの。

「TE-D01b」最大の特徴といえば、米クアルコム社の最新チップ「QCC3026」をいち早く搭載したことだろう。こちら、低消費電力と接続の安定性にアドバンテージを持ち、さらに最新スマートフォンに搭載されているモバイルSoC「Snapdragon 845」と組み合わせることで「TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)」にも対応でき、さらなるバッテリーの長寿命化、接続性の安定が実現するのだという。

現在の完全ワイヤレスイヤホンは左右で親機と子機が固定されているため、左右イヤホンのバッテリー減少のズレが生じてしまうが、「TE-D01b」が採用する最新チップ「QCC3026」では、左右イヤホンを適度に「親機」「子機」と入れ替えながら接続する仕組みになっていて、左右のバッテリーを最大限有効活用することができる。これにより、現在「TE-D01b」は約9時間という望外の連続再生時間を実現しているのだ。これだけでも十分すぎるほどなのに、左右のイヤホンが直接スマートフォンに接続される「TWS Plus」が実現することで、イヤホン親機と子機の関係で発生する“頭部をまたぐ通信”がなくなり、飛躍的に接続が安定するのだという。

もちろん、これにはスマートフォン、イヤホンの両方で「TWS Plus」に対応する必要があり、もうちょっと先の話だし、実際「TE-D01b」も「TWS Plus」対応を正式には謳っていない。ソフトウェアアップデートサービスなどを行ってもらう必要が発生しそうなので、そのあたりはメーカーの今後次第と行ったところだろうか(バリュートレードから具体的なアナウンスはまだない)。

とはいえ、現状の「TE-D01b」でも充分に満足できる内容を持ち合わせている。というのも、実際に街中で試聴テストを行ってみたところ(某所にほぼすべての製品が音切れを起こすかなり厳しい場所がある)、音切れがゼロとはいえないが、ほとんど途切れなかったし、途切れても復帰がスムーズだったため、ストレスに感じることはなかった。また、公表されている約9時間という再生時間もほぼ実勢値であることも確認でしてきた。試しに仕事場で再生したまま放置してみたところ、(接続環境が良好だったこともあってか)10時間近い再生時間を記録した。やや大柄な、けれども厚みがほどよく押さえられているので持ち運びにはよさそうな専用ケースは、まずまずの容量を持つバッテリーが搭載されているようで、イヤホン本体を約8回充電でき、合わせて最大81時間の再生可能が可能となっている。これはもう、完全ワイヤレスイヤホンとしてはこれまでにない、画期的な数値といえるだろう。

なお、コーデックはSBCとAACに加えて、aptXにも対応。カラーはブルーとブラック、シルバーの3色が用意されている。また、バリュートレードが扱うイヤーピース「SpinFit」が同梱されている点もありがたい。

ティアドロップ型というべきだろうか、イヤホン本体はよくあるデザインゆえに良好な装着感を持ち合わせている。イヤーウイング等はないものの、とても安定した装着感だ。「SpinFit」を活用すれば、さらに確かな装着感が得られる。いっぽうで、操作系はかなりシンプルだった。親機子機が入れ替わることもあってか(LRの指定はある)、1回押しで再生/一時停止、1秒長押しで曲送りがあるだけで、音量調整や曲戻しは行えない。最新チップの仕様によるかもしれないが、このあたりが唯一の不満といっていいだろう。

そのサウンドは、なかなか好印象だった「TE-D01a」に対してすら格別のもの。ノイズ感や雑味が徹底的に押さえ込まれた、とてもクリアな印象のサウンドが楽しめるのだ。帯域バランスはフラット志向といえるもので、楽曲それぞれがもつ魅力をストレートに表現してくれる。気持ち力強さのある表現で、ピアノなどはタッチがいつもよりほんの少し強めだが、いたって客観的な表現だ。とはいっても、決してクールな音色というわけではなく、あくまでもニュートラルなサウンドキャラクターといえる。何よりも高域が鋭すぎず、それでいて明瞭な表現をしてくれている点がとても好ましい。ハイハットの音は、ほんの少し硬い部分があるものの、金物の音が響きすぎるようなことなく、シャッシャッと本来のものに近い音色を的確に再現してくれる。ボーカルは、女性も男性もニュートラルで、ほんのちょっとだけハスキーな、存在感のある歌声を聴かせてくれる。

そういった音色傾向の確かさ以上に感心させられたのが、空間表現の確かさだ。定位感がとてもしっかりとしており、広がり感も良好。左右、奥行き方向にスムーズに広がる音場表現を楽しませてくれる。完全ワイヤレスイヤホンでここまで空間表現にすぐれた製品は、コリまでに聴いたことがない。バッテリー持続時間と音質に関しては、格別の魅力を持つモデルといっていいだろう。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで8回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、ガンメタル、ネイビー

19. AVIOT「TE-D01a」
日本人向けのサウンドチューニングを採用したハイコスパモデル

AVIOT「TE-D01a」 AVIOT「TE-D01a」を装着したところ

このところのブームもあってか、完全ワイヤレスイヤホンのラインアップ数はかなり増えてきており、さまざまなメーカーが製品をリリースしている。そんな活況のなか、大いに注目されているメーカーがある。それがAVIOTだ。

こちら、Nuforce/Optomaなどを取り扱っている輸入代理店、バリュートレードが新たに起こしたオーディオブランドで、日本の音を知り尽くした日本人オーディオエキスパート達が音質設計に携わる、日本発のオーディオビジュアルブランドであることをアピールしている。同時に、最新技術をいち早く取り込み、コストパフォーマンスにすぐれた価格で提供する、という姿勢もメーカーのこだわりとして持ち合わせている様子がうかがえる。そんなブランニューメーカーAVIOTの開発第1弾“完全ワイヤレスイヤホン”となったのが、この「TE-D01a」だ。

実は、AVIOT初の完全ワイヤレスイヤホンとして発売されたのはこの「TE-D01a」ではなく、少し前にネット通販限定モデルとして登場した「TE-D01c」だったりする。AVIOTでは、製品名末尾のアルファベットで“製品開発順”を表現しており、グレードなどは特に関係なく通し番号のように付けられているのだという。それにも関わらず“a”より“c”のほうが微妙に早く発売されたのは、開発にかかった期間などいくつかの要因があるためで、今回は意図せず発売タイミングが入れ替わってしまったようだ。とはいえ、しばらくはこの法則で製品名を付けていく予定なのだそうで、“製品名末尾のアルファベットはグレードではなく開発ナンバー”と覚えておけば充分だろう。

さて、本題に戻ろう。「TE-D01a」は米クアルコムのチップセット「QCC3001」を搭載し、Bluetoothのバージョン5.0に対応。接続の安定性が追求されている。また、コーデックはSBCとAACに対応するなど、機能面、システム面での最新トレンドをしっかり押さえたモデルに作り上げられている。バッテリーの持続時間は連続再生で4.5時間ほどと現在のラインアップのなかではやや有利な数値。専用ケースによる充電を合わせると、約16時間と、満足できる数値を持ち合わせている。

装着性に関しても、いくつかの工夫が見られる。人の耳にフィットしやすい形状であることに加えて、S/L、2サイズのイヤーウイングを付属することで、確かなフィット感を追求している。なお、イヤーウイングについては各サイズ2色ずつ同梱されており、気分によって入れ替えるだけでなく、使っているものがくたびれてきたら交換することもできるのは嬉しい。
操作は右1回押し音量小、右2回押し音量大、左1回押しで再生一時停止、左2回押しが曲送り、左3回押しが曲戻しとなる。ボリュームと曲送り操作が左右で分かれているのは、扱いやすいかぎりだ。

さて、肝心のサウンドはというと、パワフルで勢いのあるイメージ。中域にしっかりとした厚みが確保されており、ボーカルが強い存在感を示してくれる。男性ボーカル、女性ボーカルともに普段より一歩前に出てきてくれたかのような存在感の強さを感じる。周囲の騒音が大きな電車内などでも、声がしっかりと届いてくれるのは好ましい。低域もしっかりとしたボリュームが確保されていて(それでいて中域をマスクしないのでボーカルはクリア)、屋外でも(わずかに入り込んでくる暗騒音に負けず)音痩せすることなく楽しめる。実際の使用に即した帯域バランスと感じられた。高域は完全ワイヤレス製品特有の雑味というか奔放な鳴りっぷり(これは無線部分が発生するノイズに起因する部分なのだろう)も少々感じられるが、丁寧なチューニングが施されているのか、音色的にはとても自然だし、こんなに明瞭感があるのに聴き心地が良好だったりと、絶妙なチューニングが施されているように感じる。このあたりは、日本人による日本人のためのイヤホンを目指して作り上げた、AVIOTならではのアドバンテージなのかもしれない。

いずれにしろ、1万円を大きく下まわる価格でこのクオリティを確保しているのはさすがだ。これがファーストモデルとは思えない、完成度の高さだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大4.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ネイビー、ダークルージュ

20. NUARL「NT01B」
「QCC3001」採用で接続性を高めたNTシリーズの新スタンダードモデル

NUARL「NT01B」 「NT01」からケースサイズが一回り大きくなり、イヤホンへの充電回数が増えた NUARL「NT01B」を装着したところ

音質とともに装着感やデザインなどにも配慮した、日本らしい製品作りを特徴とするNUARLの、完全ワイヤレスイヤホン・セカンドモデルが「NT01B」だ。

実は、このタイミングでNUARLは数タイプの完全ワイヤレスイヤホンをほぼ同時期にラインアップすることとなったようだ。どれもNUARL独自の特徴的なイヤホン本体の基本デザインは変わらず、ライトモデルや上級モデル、スポーツモデル(のみデザインが異なる)など、音質や機能性に差異を作り上げている。そのなかでもこの「NT01B」は、ファーストモデル「NT01」で好評だった左右非対称デザインやイヤホン本体上部に配置された操作ボタン、イヤホン本体内部のナノコーティング撥水処理によるIPX4相当の防滴性能、歪みを押さえてクリアなサウンドを生み出す効力を持つというHDSS技術を採用する6mm口径ダイナミック型ドライバーの搭載など、基本的な部分はそのままに、最新バージョンへとブラッシュアップを図った後継モデルとなっている。

そのため、細かい部分まで共通する仕様が盛り込まれており、ノズル先端に取り付けて耳穴の周囲を塞ぐ「フィッティングタイプ」とノズルの奥側に取り付けてより深く耳に入り遮音性を高める「プラグインタイプ」2種類のシリコン製イヤーピースを付属する点なども変わりない。コーデックは、SBCとAACに対応し、連続再生時間が約5時間というのも同じ。いっぽうで、コンパクトなサイズの専用ケースも同じデザインながら、充電可能回数が約1.5回から約2.5回へとグレードアップされていたりもする。

カラッとした、ややドライで軽快なサウンドキャラクターも、ファーストモデルから受け継がれたもの。クリアでのびのびとした、それでいてキレのある高域と、フォーカスの明瞭な低域によって、見通しのよい清々しいサウンドを楽しませてくれる。結果、女性ボーカルはちょっとだけ可愛らしい心地よい響きの歌声を聴かせてくれるし、ピアノもタッチの明瞭なのびのびとした演奏を聴かせてくれる。チェロやベースなどのリズム楽器は、音階がハッキリとしていていつもより躍動的な表現に思える。「NT01」に対してほとんど同じサウンドだが、逆にいえば「NT01」の完成度を改めて感じさせてくれる製品だともいえる。専用ケースのバッテリー容量が増え、さらに使い勝手のよさが向上したこと、そして音質面の魅力があるモデルだ。コストパフォーマンスも、かなりのレベルといえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:マットブラック、ブラックシルバー

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