IFA2017では、ウォークマンの新モデルについても発表された。高音質モデル「ZX」シリーズには「NW-ZX300」、そしてハイレゾ対応のエントリーシリーズ「A」シリーズには「NW-A47」をトップとしたモデルが発売される。
ZXシリーズの新モデルNW-ZX300
ハイレゾウォークマンのエントリーモデルAシリーズもリニューアル
NW-ZX300は、昨年のIFAで発表されたフラッグシップモデル「NW-WM1」シリーズのノウハウを取り込んだ、コンパクト高音質モデルという位置付け。アルミシャーシの高音質パーツ設計のままコンパクト化しつつも、「新S-Master HX」を搭載し、高音質はんだも採用。アンプ部分の電源系統も強化が図られた。また、4.4φのバランス出力や、小型低位相ノイズ水晶発振器といった高音質仕様も継承している。
新機能としては、PCと接続した際にDACとして動作する「DACモード」機能を搭載。また、Bluetootのコーデックに「Apt-X HD」を追加、また「MQA」フォーマットの音源再生にも対応するという。
画面サイズは3.1型。本体サイズは約57.3(幅)×119.5(高さ)×14.8(厚さ)mm、重さは約157gと、NW-WM1シリーズに比べるとかなりコンパクト。これだけのコンパクトな筺体にNW-WM1シリーズのエッセンスを盛り込み、NW-WM1シリーズに迫るサウンドを実現しているのだというのだから驚きだ。欧州での販売価格は700ユーロで、10月以降に発売を予定しているという。
NW-ZX300のヘッドホン出力。3.5φアンバランス出力と4.4φのバランス出力の両方を搭載する
ハイレゾウォークマンエントリーモデルのAシリーズにも新モデルが登場した。見た目は昨年発売された「A30」シリーズとほぼ同じだが、基盤レイアウトを見直して高音質化を図っているという。また、同梱イヤホンによるノイズキャンセル機能に「外音取り込み」機能を新たに搭載したほか、NW-ZX300同様、「DACモード」「Apt-X HD」「MQA」にも対応するなど、機能面でも強化が図られている。高音質ハンダの採用もNW-ZX300と同等だ。ウォークマンAシリーズは販売価格、発売時期とも検討中とのこと。
ウォークマンAシリーズはh.earと合わせたカラーバリエーション展開だ
プレスカンファレンスでは、ソニー初となるGoogleアシスタント機能を搭載したワイヤレススピーカー「LF-S50G」も発表された。11月に英国、ドイツ、フランスで約230ユーロ/200ユーロで発売する予定だ。
本体は360度サウンドのスピーカーとして設計されており、ボーカルや高音をハッキリと再現するフルレンジユニット、低域用のウーファ、バスレフダクト、音を広げる全方向2段ディフューザーなどを搭載。音声コントロールのほかに、手を近くでかざして操作できる「ジェスチャーコントロール」や、IPX3の防滴性能にも対応するという。
ソニー初のスマートスピーカーLF-S50G
3色のカラーバリエーションを展開
また、LF-S50Gの発表に合わせて、同社薄型テレビ「BRAVIA」シリーズの一部にGoogleアシスタントを搭載することも発表された。こちらも、LF-S50G同様、音声によるコントロールが可能になるという。
会場内では、音声コントロールで照明を点灯させたり、BRAVIAとの再生連携させるデモンストレーションが披露された。
音楽操作や照明操作をデモ
もうひとつのユニークな出展が、デジタルカメラ「RX」シリーズの最小モデルとして発売される「RX0」だ。一見するとアクションカムのような外見をしたボディだが、有効約1530万画素の1.0型積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を搭載しており、超高画質な静止画や動画を撮影できるのが、これまでのアクションカムとは異なる点だ。
また、本体に24mmF4の広角レンズを搭載し、水深10mの防水性能と2mまでの落下耐性、200kgまでの耐荷重性能を備えているのもポイントで、堅牢ボディのRXシリーズと呼ぶべき製品となっている。価格は849ユーロで、欧州では10月発売予定とのこと。
超コンパクトなタフネスボディに1型センサーを搭載したRX0
さまざまなアクセサリーも提供予定
IFA2017会場内には防水ハウジングを始めとしたアクセサリー類も展示されていた。これまでにない新感覚のカメラとして注目を集めそうだ。