世界最大級のオーディオ企業、ハーマングループの注目プロダクト発表

米ハイエンドブランド“Mark Levinson”から初のレコードプレーヤー登場

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世界最大級のオーディオメーカーであるハーマンインターナショナルから、同社が取り扱うMark Levinson(マーク・レビンソン)とREVEL(レヴェル)の新しいハイエンドオーディオ製品が発表された。日本では2017年末〜2018年春にかけて登場予定という各モデルを、ひと足先に見てきたのでご紹介しよう。

名門MARK LEVINSONと、ハーマンの持つ技術力を結集したREVELの新製品がずらり

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ハーマンが手がける2ブランドから、新製品が登場

JBLやMark Levinson、harman/cardon、AKGなどの名門オーディオブランドを傘下に持つハーマングループは、民生用/業務用の双方で世界的に高い存在感を持つ巨大組織だ。民生用機器としては家庭用オーディオやホームシアター、車載用製品などを手がけ、いっぽう同グループの業務用機器は世界中の映画館やスタジアム、コンサートホール、放送局やレコーディングスタジオなどで高い導入実績を誇る。今回は、そんなハーマングループの2ブランドから、民生用の新製品が発表された格好だ。

Mark Levinson初のレコードプレーヤー/USBプリメインも

まずMark Levinsonからは、レコードプレーヤー「No515」と、プリメインアンプ「No585.5」が発表された。いずれも、2018年春の発売を予定している。

特にMark Levinson初のレコードプレーヤーとなるNo515は、同ブランド創立45周年を記念して開発されたという注目モデル。米VPI社との技術連携を行っていることが特徴だ。VPI社は、ターンテーブルの設計、生産において40年以上の実績を持つアメリカのメーカーで、日本でも高級レコードプレーヤーやレコードクリーナー等の製品で知られている。

No515は、プラッターやアームベースにVPI社の持つ技術をそのまま採用しつつ、モーターやトーンアームには独自の設計を採用し、“Mark Levinsonならではの音”を追求した意欲作となる。日本での販売予定価格は100万円(税別)。

MARK LEVINSON初のレコードプレーヤーNo515。ベルトドライブ式で、回転数は33 1/3rpmと45rpmに対応する

Mark Levinson初のレコードプレーヤーNo515。ベルトドライブ式で、回転数は33 1/3rpmと45rpmに対応する

VPIの技術を採用したプラッター部はアルミ削り出しで、重量は約9kg。裏面にはMDFのダンピングディスクを包含する。ステンレス削り出しのスピンドルはインバーテッドベアリング方式で交差わずか0.01mm。アームベースもアルミ削り出しで、オンザフライと呼称する独自機構によりワイドな上下オペレーションに対応できるようにしている。シャーシは、真ん中にアルミ削り出しの1枚板を採用し、それを上下からMDF材ではさんだサンドイッチ構造としている

トーンアームシャフトは3Dプリントで製造されたシェル一体型ので、樹脂素材のダンピング性能を生かした「10アーム」を採用し、自然な中高域の再現を図っている。また、ステンレス製のジンバル軸受けは、可能な限り摩擦抵抗を抑えて堅牢性を高めたとのことで、これによって低域部の再現を拡張。ステンレス製のカウンターウェイトはアーム着脱式で、より正確なトラッキングフォースを行えるよう工夫された。なお、製品はカートリッジレス

モーター機構を完全分離させる独自構造で、不要な振動とノイズを抑制することもポイント。モーター部も本体シャーシと同じ3層構成になっており、堅牢性を高めている。3本のベルトドライブにより、プーリーの回転を正確にプラッターに伝送できるよう設計された。33 1/3rpmと45rpmそれぞれに独立したオシレーターを採用し、ノイズと歪を抑制。回転数を切り替えられるボタンも装備する

また、同じく2018年春の発売を予定するUSB入力対応プリメインアンプ、No585.5にも注目だ。同ブランドのフラッグシップモデルである「No585」をベースに、フォノイコライザーを追加したモデル。完全ディスクリート構成のAB級パワーアンプを搭載し、200W/ch(8Ω)、350W/ch(4Ω)の高出力を確保する。入力端子はAES/EBU×1、同軸デジタル×2、TOSLINK×2、USB×1を装備。USB入力端子はアシンクロナス伝送をサポートし、最大192kHz/32bitまでのPCM、5.6MHzまでのDSDに対応している。販売価格は160万円(税別)を予定。

音量調整部にはディスクリートR-2Rラダーボリュームを装備。もちろん電源部も強化されており、800VAのトロイダルトランスには左右独立の巻き線を使用。合計92,000μFの電源コンデンサーを備える

内部には、上位機種にあたるセパレートアンプ「No523」「No526」に採用されるものと同じ「PURE PHONO PREAMP」を搭載。各回路には4つのパラレルJFETをペアにしてL/Rそれぞれに採用する4種のゲイン調整機能は、MM/MCどちらのカートリッジでも最適なセッティングが行える

REVELの新スピーカー「PERFORMA Be」登場

続いては、もうひとつのブランドであるREVELのホームシアタースピーカーについて見ていこう。JBLやMark Levinsonを傘下におさめるハーマングループが、そこで培ってきた技術力を結集し、「Mark Levinsonと双璧をなすブランド」をめざして1996年に創設されたのがREVELだ。

REVELのスピーカーは、これまでフラッグシップの「ULTIMA 2」を筆頭に、「PERFORMA 3」「CONCERTA 2」を含む3ラインで展開されてきた。今回発表された「PERFORMA Be」は、ULTIMA 2の次位となる準フラッグシップに位置づけられるライン。3ウェイ構成のフロアスタンディング型「F228Be」と、2ウェイ構成のブックシェルフ型「M126Be」をラインアップしている。2017年12月の発売を予定しており、現時点で価格はそれぞれ未定とのこと。

「F228Be」(左)は、25mmドームツイーター×1、130mmミッドレンジ×1、200mmウーハー×2を搭載する3ウェイ・4ユニット構成。「M126Be」(右)は、25mmドームツイーターと200mmウーハーを搭載する2ウェイ・2ユニット構成

REVELのスピーカー製品は4ラインに拡充された

REVELのスピーカー製品は4ラインに拡充された

それぞれ内部ユニットには、下位モデルであるPERFORMA 3の「M106」と「F208」をベースに構造を刷新したものを搭載している。特に大きいのが、新開発の25mmドーム型コーンツイーターで、新しくベリリウム素材を採用したこと。これによってアルミやチタンなどの素材に比べ、ユニットの硬度が7倍、ダンピングが3倍向上したという。また、アルミダイキャスト製の第5世代ウェーブガイドを搭載し、音の伝搬性能を向上させていることもポイントで、より広範囲で均一な周波数分布を実現するよう工夫されている。

なお、内部ユニットには新しく「DCC技術」を投入。これは航空機で使用される技術で、アルミの表面を高圧プラズマでアルミナ処理し、高い剛性を実現するというもの。ユニット自体の軽量性にも寄与し、適度な内部損失を確保することによって不要な共振を抑制できるようにしている。

もちろんツイーターだけでなく、ミッドレンジとウーハーも新しく設計し直し、より低歪で高いダイナミックレンジを確保できるようにしている

緑マルの部分がベリリウム製のユニットを採用するツイーター部。ベリリウム素材のおかげで、CVDダイアモンドなどに比べ、重量も半分程度に軽量化した。写真右はミッドレンジ部とウーハー部。各クロスオーバーには高次のネットワークフィルターを採用し、不要干渉を抑えている

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杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。あ、90年代アニメも好き。

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2017.11.22 更新
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