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Lightning接続対応のイヤホンやリケーブル、アンプを一挙紹介!

iPhoneの音楽ライフをさらに楽しくするLightningオーディオガジェット特集

iPhoneの音楽ライフをさらに楽しくするLightningオーディオガジェット特集

iPhoneのヘッドホン出力端子が廃止されて以降、ここ2年ほどでかなりの数のBluetoothイヤホン&ヘッドホンが登場した。ワイヤレスならではの手軽さ、便利さが好評なこともあって、総数はいまや全体の4割を超えたともいわれているが、いっぽうで有線接続タイプも根強い人気を保ち続けている。というのも、音質重視の高級モデルはもちろんのこと、お気に入りのイヤホンを使い続けたい人や、ワイヤレスゆえに発生してしまうときがある再生中の音切れを嫌う人にとっても、有線タイプのイヤホンの方が“肌に合っている”製品となっているのだろう。iPhone付属の「3.5mm イヤホン・ヘッドフォンジャックアダプタ」を利用し、お気に入りのイヤホンを接続して使っている人も多いようだ。しかしながら、付属の純正アダプターは(サイズやコストの問題もあるのか)音質的に微妙といわざるを得ないクオリティレベルしか持ち合わせていないのも事実で、いままでと変わらず存分に音楽を楽しめているとは言い難い状況だ。

2016年の「iPhone 7」以降はイヤホンジャックがなくなり、3.5mmミニプラグを採用するイヤホンを接続するには、「3.5mm イヤホン・ヘッドフォンジャックアダプタ」を利用する形となったが、正直音質はあまりよろしくない

そこでオススメしたいのが、Lightning接続タイプのイヤホンやアンプだ。もともと、DACやアンプをスマートフォンと別体にするのは音質的なメリットを享受しやすいため、こういった製品を活用することで、これまで以上に良質なサウンドを楽しむことができるようになるのだ。ということで、今回はiPhoneユーザーにむけて、オススメのLightning接続イヤホン&アンプをピックアップして紹介しよう。

iPhoneに挿すだけで使えるLightningイヤホン&お気に入り製品をLightning対応できるLightningリケーブル

iPhoneに挿すだけで使えるLightningイヤホン&お気に入り製品をLightning対応できるLightningリケーブル

1. パイオニア「RAYZ」「RAYZ Plus」

パイオニア「RAYZ」「RAYZ Plus」

パイオニア初となるLightning接続イヤホン。iPhoneをチャージしながら同時に音楽再生も楽しめるユニットを持つ上位モデル「RAYZ PLUS」もラインアップされている。

この製品の大きな特徴は2つ。ノイズキャンセリング機能を持つことと、アプリによるさまざまなコントロールが行えることだ。これは、第2世代「LAM(Lightning Audio Module)」対応のAvnera製IC「LightX」の搭載によって実現したもので、なかでもノイズキャンセリング機能は、ユーザーごと個別に測定して最適化するオートキャリブレーションを行ってくれるため、かなり有効な効果を実現することができる。また、音楽を聴きつつ外の音も集音マイクで拾ってくれる「ヒアスルー」機能や、5バンドのイコライザー機能なども、アプリを利用することで使いこなすことができる。さらに、取り外すと自動的に音楽再生が停止する「オートポーズ」機能も便利だ。

専用アプリケーションを使用することでノイズキャンセリング機能のキャリブレーションやイコライザー設定、リモコンに用意されたスマートボタンのカスタマイズ等が行える

9.2mmダイナミック型ドライバーを搭載することによって作り上げられた実際のサウンドはというと、フォーカス感の高さと自然な響きを持つ音色傾向との巧みな融合が特徴。ピアノの音を聴くと、とても素直な音色でありつつ、いつもよりやや強めに鍵盤をたたいたかのような明快な演奏が楽しめる。ボーカルも、ハキハキとした歌声が心地よい。ノイズキャンセリング機能もかなり効果が高めで、まわりの音がほとんど感じられなくなり、寄りピュアなサウンドを楽しむことができる。なかなか、完成度の高い製品だ。

2. 1MORE「E1004」

1MORE「E1004」

中国に本拠を構える新進気鋭のオーディオブランド、1MORE初のノイズキャンセリング機能付きLightningイヤホン。ドライバーは、ダイナミック型とBA型それぞれ1基ずつを組み合わせたハイブリッド構成で、最終チューニングにはサウンドエンジニアのLuca Bignardi(ルカ・ビグナルディ)氏が携わっていることもアピールする。

リモコンはプッシュ付十字キー“5-in-1”スマートコントロールを採用。4サイズのイヤーチップに加え、落下を防ぐシリコン製SECURE TIPSも付属する。

左右イヤホンの分岐部分に設けられリモコンユニット。十字キーの上下でボリューム、左右で曲送り/戻し、押し込みで再生/停止をコントロールできる。ノイズキャンセリング機能のON/OFFは側面のスライダーでコントロールする

とても元気のあるサウンドが持ち味で、解像感などのクオリティはある程度のレベルが確保されているが、それよりもノリのよさや疾走感を重視したイメージ。メリハリがしっかりしているうえ音のキレもあり、グルーヴ感のよい演奏が楽しめる。ハードロックを聴くと、ベースラインがしっかりと伝わってくる恩恵か、かなりノリのよい演奏に感じられる。これは楽しい。いっぽう、女性ボーカルはややツンとした表情の、突抜け感のよい歌声が印象的だ。全体的に“楽しい”サウンドといえる。

3. Shure「RMCE-LTG」

Shure「RMCE-LTG」

MMCX端子搭載のShure製イヤホンをLightning対応にする、DAC&アンプ内蔵のリケーブル製品。リモコンは3ボタン式を採用する。また、Lightningコネクターに差し込むだけで即座につかえるようになる手軽さに加え、専用アプリ「ShurePlus MOTIV」を活用したファームウェア・アップデートにも対応。ケーブル先端部にはワイヤーが仕込まれており、イヤホンケーブルを耳の裏側に通して装着できる、いわゆる“Shure掛け”が行えるようにもなっている。

イヤホン装着部付近には形状記憶ワイヤーが仕込まれており、“Shure掛け”も簡単に行えるように配慮されている

今回は「RMCE-LTG」に「SE215」を接続して音を確かめた。一聴でハッとさせられるほど、良質なサウンドに驚かされる。Shureらしいというべきか、これまでの3.5mmケーブルと何ら印象が変わることのない自然な音色と、熱気溢れる演奏が楽しめるのだ。いや、アンプがShure製品に最適化されているため、これまで以上に良質なサウンドが楽しめる。実際、高域も低域もほどよく素直な伸びとバランスを示し、フォーカス感もかなり高く感じられる。どんなスマートフォンでも変わらず、この生き生きとしたサウンドが楽しめるのはとても貴重といえる。

iPhoneとイヤホンの間に接続してLightning対応に! インライン変換アダプター

iPhoneとイヤホンの間に接続してLightning対応に! インライン変換アダプター

4. ULTRASONE「NAOS」

ULTRASONE「NAOS」

ULTRASONE初となる、インライン型のDAC内蔵超小型軽量ヘッドホンアンプ。本体サイズ46(幅)×18(高さ)×6(奥行)mm、重量約6gという、USBメモリーと変わらないほどの軽量コンパクトさも魅力となっている。それでいて、24bit/192kHzまでのハイレゾ音源に対応するなど、基本スペックは十分なレベルを持ち合わせている。

また、スマートフォン側のケーブルが着脱式となっており、iPhoneのほか、USB-MicroBやUSB-TypeC端子を持つAndroidスマートフォン、パソコン(Windows 10 Creators Update未満はドライバーが必要)との接続も可能となっている。

標準で4種類のケーブルを同梱。iPhoneだけでなく、AndroidやPCとの接続にも対応しているのはありがたい限り

標準で4種類のケーブルを同梱。iPhoneだけでなく、AndroidやPCとの接続にも対応しているのはありがたい限り

インラインアンプ(ケーブル一体型のアンプ)といっていい軽量コンパクトさは実際の使い勝手もかなりよいが、「NAOS」最大の魅力といえば、やはりULTRASONE製ヘッドホンをも鳴らしきってくれる“駆動力の高さ”だろう。「Edition 8 Ruthenium」を接続してみたところ、そこそこの据置型アンプとなんら変わることのない、メリハリのしっかりした勢いのあるサウンドを聴かせてくれたのだ。解像度感や細やかなニュアンス表現など、クオリティ面でも充分なレベルを確保している。試しにと、ULTRASONE以外のヘッドホンも試してみたが、AKG「Q701」やシュア「SRH1540」なども充分に実力を発揮してくれた。さすがに、ゼンハイザー「HD800」やパイオニア「SE-Master1」は厳しかった(低域のフォーカスが甘い印象になってしまった)が、このサイズ、この価格帯の製品としては、驚きのクオリティ。外でもヘッドホンをいい音で楽しみたい、という人に是非オススメしたい製品だ。

5. COZOY「TAKT PRO Ver.JP」

 COZOY「TAKT PRO Ver.JP」

コンパクトなサイズのDAC内蔵ヘッドホンアンプを得意とする新進気鋭のブランド「Cozoy」(コゾイ)の最新モデル。本体サイズ60(幅)×14(高さ)×7(奥行)mmという超小型サイズ、約7.6gという超軽量ボディでありながら、ESS社製のDAC&ヘッドホンアンプ一体型チップ「SABRE9018Q2C」を採用し、リニアPCMで32bit/384kHzまで、DSDで11.2MHzまでのハイレゾ音源に対応するハイスペックさを誇る。

本体には3ボタン式のリモコン機能も統合。プレーヤー側との接続ケーブルはUSB microBを採用した着脱式となっており、「USB-A to microB」「microB to microB」「Lightning to microB」「USB-C to microB」という4タイプの交換ケーブルが付属し、iPhoneのほかAndroidスマートフォンやパソコンとの接続も可能となっている。

本体に3ボタン式のリモコン機能が統合されており、いちいちスマートフォンを取り出して画面を見なくても、曲の再生や停止、ボリューム調整が行えるようになっている

とても聴きやすいモニター系といったイメージのサウンドキャラクターが特徴。良質なSN感をベースに、ピュア志向のサウンドにまとめ上げられる印象だ。結果として、メリハリ表現はけっしてオーバーにならずとてもニュートラルで、どんな音楽ジャンルでもそつなくこなしてくれる。いっぽうで、細やかなニュアンス表現まで丁寧に拾い上げてくれるため、演奏の様子が手に取るように感じられるのもいい。また、アンプの駆動力も十分なレベルにあり、イヤホンだけでなくヘッドホンも充分に楽しめる。さすがにULTRASONE「Edition 8 Ruthenium」はメリハリ表現がやや平坦な印象になってしまう(音量的には充分以上確保できている)が、フォステクス「T50RP MK3n」などとはかえって相性がよく、広がり感のある見通しのよいサウンドを聴かせてくれた。いずれにしろ、このサイズでここまでのサウンドクオリティを確保できているのは驚きだ。

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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