ハイセンス「55E8000」
液晶テレビとは別次元の高画質で注目の有機ELテレビ。その有機ELテレビのなかで最安値の選択肢となるのがハイセンスの55E8000だ。激安モデルとあなどりがちだが、有機ELパネルは各社共通だし、ハイセンス55E8000の高画質エンジンは東芝と共同開発した「レグザエンジンNEO plus」なので、国内メーカーとそん色のない高画質を楽しめる。4Kチューナー内蔵で10万円台半ばという驚異的なコスパはまさに圧巻で、コスパ重視で有機ELテレビを選ぶなら、間違いなく第1候補になるだろう。
ソニー「BRAVIA KJ-55A9G」
有機ELテレビを買うなら、高画質にこだわるはず。そんな信頼の日本ブランドがソニーであり、BRAVIA 55A9Gだ。次世代高画質プロセッサー「X1 Ultimate」搭載で映像の立体感の演出は見事。画面を振動させて音を出す「アコースティックサーフェスプラス」を採用し、映像と音の一体感も高めているし、立体音響のDolby Atmosもアップデートでしっかりと対応を予定している。Android TVで映像配信対応も万全で、Googleアシスタント対応も強力。映像と音、ネットワークとすべてが高次元でそろったモデルだ。
LGエレクトロニクス「OLED55C9PJA」
有機ELテレビの価格競争をけん引してきたLGエレクトロニクスの2019年夏モデルも4Kチューナーを搭載しているが、なかでも狙い目のモデルなのがスタンダードモデルのC9Pシリーズ。AI技術の採用が特徴で、「AI映像」「AI輝度」をはじめとしたAIによる画質最適化と、「AIサウンド」による音質の最適化で、視聴環境に左右されることなく高画質・高音質を楽しめるし、Dolby Atmosの立体音響対応にも対応する。AIプラットフォームも、独自のThinQ AI、Googleアシスタント、Amazon Alexaの3種類に対応。価格と先進的なAI機能でおすすめできる機種だ。
東芝映像ソリューション「REGZA 55X930」
有機ELテレビで最高峰の高画質と多機能まで狙うブランドが東芝映像ソリューションのREGZA。画質へのこだわりは“プロスペックREGZA”として映像制作プロフェッショナル向けの機能を開放するとともに、「レグザエンジン Professional」搭載で画質性能もトップ級。HDMI端子7系統も業界最多だ。そして、USB HDD搭載で「タイムシフトマシン」の全録対応もREGZAの特徴。高画質+多機能で選ぶなら、やはりREGZA X930がトップ候補だ。
パナソニック「VIERA TH-55GZ2000」
2019年の有機ELテレビのなかで特別な機種がパナソニックのGZ2000シリーズ。有機ELパネルをセル単位で購入し、自社工場で組み上げる独自構造「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」によって輝度性能を向上。画面全体の平均輝度を引き上げる高画質のインパクトは大きく、有機ELテレビでも突き抜けて高画質と評判だ。テレビ本体に上向きのイネーブルドスピーカーを搭載し、天井反射によるDolby Atmosにも対応。実売価格は30万円台後半と有機ELのなかでも高価な機種だが、消費増税前には在庫切れを起こすなど、隠れたヒットモデルとなっている。
シャープ「AQUOS 8T-C60AX1 」
4Kではなく8Kテレビが欲しいという人には、やっぱりシャープの8K AQUOS。NHKによるネイティブ8KのBS 8K放送を視聴したければ、8K放送チューナーを内蔵している本機を購入するほかに選択肢はない。2019年11月発売のBW1シリーズではなく2018年11月発売のAX1シリーズを選出したのは、2019年モデルのBW1シリーズは8Kチューナーを搭載しないためだ。高嶺の花と思われがちなシャープの8Kも、2019年11月22日時点の価格.com最安値ではすでに30万円台前半。有機ELテレビと同じ予算で8Kを選べると考えると、十分検討の余地があるはずだ。
PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。