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Mark LevinsonからUSB&ネットワーク対応の多機能SACDプレーヤー「No5101」


ハーマンインターナショナルは、同社が展開するMark Levinson(マーク・レビンソン)ブランドから、SACDプレーヤーの新モデル「No5101」を2020年初旬に発売することを発表した。ドイツのハイエンドオーディオショー「HIGH END」などで公開されていたモデルの日本発売が明らかになった形だ。USB-DAC機能を搭載するほか、ネットワーク接続に対応しネットワークプレーヤー機能も備える1台となる。価格は60万円(税別)。

マクレビの新ライン「No5000」シリーズの第2弾!

Mark Levinsonは、1972年にアメリカで創業されたハイエンドオーディオブランド。40年以上にわたり世界中のオーディオファイルに愛されてきたこのMark Levinsonが、これまでに培ってきたサウンドクオリティと最新技術を盛り込んだコストパフォーマンスの高いラインとして2019年から展開し始めたのが「No5000」シリーズである。

その第1弾製品として2019年夏に登場したのが、プリメインアンプ「No5805」。同社がセパレートアンプの設計で蓄積した技術を投入したフォノイコ内蔵プリメインで、MQA対応DACやBluetoothレシーバー機能も搭載している。価格は85万円(税別)。

こちらが2019年夏に登場したプリメインアンプ「No5805」

こちらが2019年夏に登場したプリメインアンプ「No5805」

それに続く待望の第2弾製品として登場したのが、今回発表されたSACDプレーヤー「No5101」だ。Mark Levinsonとしては「No512」以来のCDプレーヤー製品となる。CD/SACD再生のほか、ネットワーク接続やUSB-DAC機能も搭載する多機能型。ホームネットワーク/USB経由で、最大192kHz/24bitまでのハイレゾ再生(WAV/FLAC/AIFF/OGG)に対応し、「Amazon Music HD」や「Spotify」に代表される定額制の音楽ストリーミングサービスにも対応している。

こちらが「No5101」。歴代モデルの意匠を引き継いだデザインで、1インチ厚のフロントパネルになめらかなガラスディスプレイを埋め込んだシームレスな一体型としている。ドライブ部には、高精度オプチカルピックアップを採用した堅牢なスロットローディング式ユニットを採用

内部には、上位モデル「500」シリーズと同様の「Mark Levinson Precision Link II DAC」を搭載。独自のジッター低減回路を組み合わせたフルバランス・ディスクリートコンバーターと最新世代のESS PRO Saber 32bit DACを採用した設計で、さまざまなデジタルソースのポテンシャルを引き出せるようにした。

インターフェイスは、入力端子が同軸デジタル/光デジタル/USB-A、出力端子が同軸デジタル/光デジタル/XLRアナログバランス/RCAアナログアンバランスを装備。また、コントロール端子としてRS-232ポート/IRリモート入力/12Vトリガー入出力/Ethernetポートを備えている

電源部やWi−Fiモジュール、制御回路など内部設計の画像。そのほか、デジタル/デコーダー基盤からの輻射ノイズを低減するスチール製シールドを用いるなど、シャーシ上での細かな対処によってパフォーマンス改善を施した

No5805直径のデジタル基盤デザイン設計で、デジタル経路とアナログ経路を完全に分離するハイスピードアイソレーターや、5つの独立電源を搭載しDACのノイズ対策を行っている

No5805から採用された新デザインの付属リモコン。そのほか、No5000シリーズ専用アプリ「5Kontrol」や「MusicLife APP」などからもシームレスなコントロールが可能となる

シンプル化してコスパを高めた「No5000」シリーズ

No5101/No5805とも価格帯だけを見ると、Mark Levinsonのリファレンスライン「No50」や上位ライン「No500」をダウングレードさせたものに思えるかもしれない。しかし、同社によれば「No5000」シリーズに対してハイエンドオーディオブランドとしての妥協は一切ないという。どちらかといえば、新しい製造方法の開発や回路設計の刷新により、プロダクトしての「シンプル化」を目指した結果として、コストダウンを実現したとのことだ。

外観はMark Levinson歴代モデルの意匠を受け継ぎながら、これまでの歴史で培ったノウハウと最新技術を投入することによって生まれた、シンプルでコストパフォーマンスの高いハイクオリティラインと言えばよいだろうか。なお、2020年には「No5000」シリーズからさらに4機種が登場予定のようだ(日本での発売時期は未定とのこと)。今後の展開にますます注目したい。

No5000シリーズ2機種、No5101(上)とNo5805(下)を組み合わせたところ。No5805と組み合わせることで、MQA再生にも対応する

プリメインアンプ「No5805」に実装された、特許出願中というボリューム制御技術。新型のブートストラップ回路により、セカンドディストーションを抑えた

こちらは、新設計のダイヤモンド出力バッファー回路(US特許取得済み)のイメージ。フラットな線を描いているのがわかる

2020年グローバル展開のJBL「L82 Classic」も世界初披露

なお、同じくハーマンインターナショナルが展開するJBLブランドからも、2020年にグローバル展開予定の新製品が発表された。それが、新しいブックシェルフスピーカー「L82 Classic」。製品名からもわかる通り、2018年に発売された「L100 Classic」の姉妹機にあたるモデルだ。

ついに登場。あのL100 Classicの妹モデルとなるL82 Classic!

ついに登場。あのL100 Classicの妹モデルとなるL82 Classic!

L100 Classicと言えば、JBLの往年のブックシェルフスピーカー「L100 Century」のデザインを復刻させながら、現代的な進化を遂げ話題となったモデル。そのL100 Classicをベースに小型化したのが、今度のL82 Classicである。前者は12インチのウーハーを搭載する3ウェイ構成だったが、後者は8インチウーハーを搭載する2ウェイ構成となった。L82 Classicはスピーカー本体が25万円前後(ペア)、スタンドが3万円前後(ペア)での販売を見込んでいるという。なお、本機がメディアの前に登場するのは今回が初とのことで、日本にて世界初披露となった。

L100 Classic(左)と、L82 Classic(真ん中・右)を並べたところ。かなり小型化したのがわかる

L100 Classic(左)と、L82 Classic(真ん中・右)を並べたところ。かなり小型化したのがわかる

「EVEREST DD67000」も聴ける! 2019年11月22日〜24日で試聴イベント開催

ハーマンインターナショナルは、2019年11月22日〜24日の3日間にわたり、同社が取り扱うハイエンドオーディオ製品を試聴できるイベント「HARMAN Sound Summit in Tokyo」を東京・銀座にて開催する。上述の新モデルのほか、あのJBLのフラッグシップスピーカー「Project EVEREST DD67000」もドライブされる予定とのことなので、ぜひチェックされたい。

イベント会場のセッティングの様子。3日間にわたり、さまざまなシステムで再生が実施されるようだ

イベント会場のセッティングの様子。3日間にわたり、さまざまなシステムで再生が実施されるようだ

▼HARMAN Sound Summit in Tokyo概要

【会場】
「銀座SOLA」
東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル10F(http://ginza-sola.com/)※入場無料

【開催日時】
2019年11月22日(金)13:00 - 19:00
2019年11月23日(土)11:00 - 19:00
2019年11月24日(日)11:00 - 17:00

→スケジュールなどイベントの詳細はこちらをチェック!

新しくなったHFドライバーを搭載する「Project EVEREST DD67000」が聴ける

新しくなったHFドライバーを搭載する「Project EVEREST DD67000」が聴ける

JBLからは新開発ユニットを搭載した「HDI」シリーズも参考出品されている。日本導入は未定

JBLからは新開発ユニットを搭載した「HDI」シリーズも参考出品されている。日本導入は未定

同じくハーマンインターナショナルが取り扱うREVELからも、日本導入未定のフロアスタンディングスピーカー「F226Be」シリーズが登場

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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