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カスタムIEM&DAP 新旧モデルクロス試聴で違いを体感!

音もデザインも飛躍的進化!オンキヨー最新カスタムIEMの魅力を徹底解説【後編】

カスタムIEM&DAP 新旧モデルクロス試聴をしてみた

というわけで、ここまで筆者の所有する「IE-C2」と、新たに製作した「IE-M3」を比べてきたが、やはり一番気になるのはそのサウンドだ。

前編でも触れたが、「IE-M」シリーズでは、最新DAPと組み合わせた際に、マグネシウムBAドライバーの世界観をしっかりと再現できるようにチューニングしたという。そこで今回は、「IE-C2」と「IE-M3」のほかに、新旧DAPの代表として、オンキヨー「GRANBEAT DP-CMX1」とソニー「ウォークマン NW-ZX507」を用意。それぞれ組み合わせたときの音の違いについて、じっくりと聴き比べてみた。

カスタムIEM「IE-C2」「IE-M3」、DAP「GRANBEAT DP-CMX1」「ウォークマン NW-ZX507」の4種類をクロス試聴してみた

まずは、筆者が普段から聴き慣れている「IE-C2」と「GRANBEAT DP-CMX1」の組み合わせから。明朗快活な「IE-C2」と、ワイドレンジでクリアな「GRANBEAT DP-CMX1」との相性はやはりいい。今回は「IE-M3」と同一条件ということで、3.5mmアンバランス接続で聴いたが、「IE-C2」の聴き応えのある低音域や、ボーカルがちょっとだけ前に出るような中音域を、破綻させることなく絶妙なバランスで聴かせてくれる。落ち着いた広がり感はまさにいい塩梅だ。ポップスやロック、劇伴サントラといったものまで、再生する楽曲を選ばずになんでもそつなく聴かせてくれるバランスのよさという点では、やはりこの組み合わせが一番だ。

「IE-C2」を聴くならやっぱりこの組み合わせがいい

「IE-C2」を聴くならやっぱりこの組み合わせがいい

次に、DAPを「ウォークマン NW-ZX507」にチェンジして「IE-C2」を聴いてみる。この組み合わせになると、「GRANBEAT DP-CMX1」のややドライな感じと組み合わせることでちょうどいい味付けだった低音域が若干濃いめに出るようになり、ボーカルと伴奏のコントラスト感がややアンバランスな感じに。密度感が増しているので、アコースティックギターの伴奏のみで聴かせる曲など、ガチっとはまる曲だといい感じなのだが、低域の押し出し感が強い楽曲だとバランスを崩して見通しが悪くなり、ちょっとしつこくて聴き疲れしそう。「GRANBEAT DP-CMX1」と比べてしまうと、曲の相性の幅は若干狭い印象だ。

アンバランス接続だと、低域の押し出し感が強く出すぎて、全体的に濃く感じる。この組み合わせは曲を選びそうだ

続いて、「IE-M3」と「GRANBEAT DP-CMX1」を組み合わせてみる。実は「IE-M3」を受け取って一番初めにこの組み合わせで聴いたのだが、そのときは、「IE-C2」に比べると低域・高域ともにレンジが広がった感はあるが、“思ったよりも淡泊?”というのが正直な感想だった。ただこれは、箱出し直後だったからだというのが後からわかった。実際に20〜30時間ほど使い込んでから改めて聴いてみると、低域も高域も解像感が増し、微細な音にもしっかりとフォーカスがあたるようになった。しかも、これだけ解像感が高くて鮮やかな音色なのに、音のつながりも非常にナチュラル。BA多ドライバーなのに、まるでダイナミックドライバーで聴いているような感覚だ。ゆったりした曲だと多少眠く聴こえることもあるが、これはこれでいい。

ワイドレンジな「GRANBEAT DP-CMX1」と「IE-M3」の組み合わせもなかなかだ

ワイドレンジな「GRANBEAT DP-CMX1」と「IE-M3」の組み合わせもなかなかだ

最後に、「IE-M3」と「ウォークマン NW-ZX507」を組み合わせて聴いてみたが、この組み合わせはダントツによかった。特に低域は、「IE-M3」と「GRANBEAT DP-CMX1」の組み合わせからさらにベールが一枚はがれたような感覚。サブウーハーを2基搭載したことも功を奏しているようで、「IE-C2」よりもさらに深いところから鳴り、グッと沈み込むようなウッドベースの響きや、ドラムやベースのビートがなんとも心地いい。中高域も、マグネシウムBAを採用したおかげか、繊細かつ自然でクリア。バックの楽器とボーカルのセパレートも抜群で、ロックやポップスなどは躍動感があって本当に気持ちよく聴かせてくれる。

ウォームだけどタイトで押し出し感のある「ウォークマン NW-ZX507」と「IE-M3」の組み合わせは、今回聴いた中でもっとも相性のいい組み合わせだった

「IE-C2」はどちらかというと男性ボーカルのほうが得意な傾向があったのだが、「IE-M3」はまったくそんなことがなく、キャロル&チューズデイ「The Loneliest Girl」なんかは、ボーカルの生々しいブレス、後半の二人のハーモニー、楽器の奏でる音色の余韻など、どれも鳥肌が立つほどにハイレベルに再現してくれた。音場も奥行方向に若干広くなっているようで、フルオーケストラの劇伴なんかを聴くと、しっかりとした低域の下支えの上にクリアで広がりのある中高域が自然に乗っかってくるような感じで、イヤホンとは思えない壮大なスケール感を感じられる。歪みも少なく、懐の深さ、レンジの広さなどから、ハードロックなんかも気持ちよく聴かせてくれそうだ。

聴き込めば聴き込むほど新しい発見がある、「IE-M3」と「ウォークマン NW-ZX507」の組み合わせは、そんな言葉が一番しっくりくる。正直、DAPとの組み合わせだけで、ここまで音が変わるのには驚いた。オンキヨーの担当者の“最新DAPの音にマッチする自然なHi-Fiサウンド”という言葉がわかった気がする。今回は試せなかったが、バランス接続に変更したらまた違った印象になりそう。T2コネクターのケーブルは現状少ないが、今後対応製品が増えてくれば、リケーブルでも楽しめそうだ。

まとめ 今までにない音を楽しめるカスタムIEM

今回、オンキヨーのカスタムIEM第2世代モデルの中から、マグネシウムBAドライバーを搭載した「IE-M3」を製作し、初代IEMの「IE-C2」を聴き比べて見たが、高解像度かつ繊細な音色だけど刺さらないという点は、これまでのBA多ドライバーのカスタムIEMにはあまりなく、このあたりはマグネシウムBAを使った「IE-M」シリーズの利点といえそうだ。

「IE-M1」が79,800円、「IE-M2」が99,800円、「IE-M3」が139,800円と、少々高価ではあるが、カスタムIEMならではのフィット感や密閉度の高さ、そしてマグネシウムBAが奏でるこれまでのBAドライバーにはない音色は唯一無二だ。一度使えば、リスニングスタイルがガラッと変わること間違いない。オンキヨーのカスタムIEMにしかない音の世界、ぜひ確かめてみてほしい。

【関連リンク】
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遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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