レビュー
2Kモデルだけど中身は最新4Kテレビ仕様

ネット動画視聴最強の小型テレビ!? レグザV34シリーズを自宅で使い倒してみた

コロナ禍にあって、予想外に売り上げを伸ばしたのがフルHD以下の小型テレビ。9月18日に発売した東芝映像ソリューションの「プライベートスマート 液晶レグザ V34シリーズ」は、ネット動画を快適に楽しむというコンセプトで生まれた小型テレビという、ちょっと面白い立ち位置のモデルだ。今回、24V型の「24V34」の実機をいち早く試すことができたので、自宅の寝室に設置していろいろと使い込んでみた。

24V型のHDパネルだけど中身のエンジンは4Kテレビ仕様

僕の自宅に届いたレグザ「24V34」。第一印象は、うん、小さいし外見はただの小型テレビだ。僕は65V型の有機ELレグザ「65X930」のユーザーなので、比べてしまうと本当に小さい。

24V型「24V34」。寝室に置くのにちょうどいい手頃なサイズ

24V型「24V34」。寝室に置くのにちょうどいい手頃なサイズ

電源を入れてすぐ気が付くのは、番組表、メニュー構成、見るコレなどのUIが4Kレグザとほぼ同じであること。2Kテレビとなると大手メーカーでもUIが数年前から変わっていなかったり、映像配信はYouTubeとNetflixのみというケースも多い中、中身が2020年の4Kレグザ仕様というのは異色だ。

番組表を表示したところ。メーカーが同じなので当たり前ではあるが、4Kレグザにソックリと呼ぶほかない

番組表を表示したところ。メーカーが同じなので当たり前ではあるが、4Kレグザにソックリと呼ぶほかない

そして、もっとも驚いたのが「24V34」のリモコン。ABEMA、Netflix、Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazonプライム・ビデオの専用ボタンが並んでいる。他社の2Kテレビは仕様が古く簡易リモコンだったりするが、レグザ「24V34」はリモコンも最新の4Kテレビ相当だ。

ネット動画の専用ボタンまで付いたフル機能のリモコン

ネット動画の専用ボタンまで付いたフル機能のリモコン

レグザ「24V34」のスペックを紹介しておくと24V型サイズで1,366×768ドットの液晶。だが、中身は2020年の4KレグザのLSIとソフトウェアを搭載(正確に言うと、2020年夏に発売された4Kレグザより、さらに1世代進んだもの)。映像配信は13種類対応、Wi-FiもIEEE802.11acまで対応と異常なほどにハイスペックだ。

全録こそ対応しないが「見るコレ」などのネット機能も共通

全録こそ対応しないが「見るコレ」などのネット機能も共通

放送系はHDテレビなので4Kチューナーは非搭載で、地デジ/BS/CSとHD放送まで。映像モードは4Kレグザに搭載されている「おまかせ」も利用可能だ。まずは地デジ映像から視聴してみると、レグザ「24V34」の画質は予想外にいい。鮮鋭感、ノイズの少なさも優秀で、有機ELレグザのX930と並べてみても色合いも近い。安く売られているHDテレビは色バランスが崩れていたり、白浮きのある機種も多い中、レグザ「24V34」はHDパネルでも大真面目な画質なのだ。ただ、あくまでHDパネルなので、近づくとドットは見えてしまうが。

レグザ「24V34」の後ろにあるのは4K有機ELレグザX930。画面サイズは違えども色バランスも近い

レグザ「24V34」の後ろにあるのは4K有機ELレグザX930。画面サイズは違えども色バランスも近い

よくできた画質だが、HDパネルなので近づくとドットの粗さは見えてしまう

よくできた画質だが、HDパネルなので近づくとドットの粗さは見えてしまう

内蔵スピーカーのサウンドも、声がハッキリしているし、音楽も十分聴けるクオリティ。贅沢を言わなければこれで十分だ。

“ネトフリ”も“アマプラ”もテレビで快適視聴! レスポンスも速いぞ

レグザ「24V34」を実際に寝室に設置して視聴してみると、改めて視野角もなかなか広いことに気付く。これはベッドで横になってテレビ番組を視聴する際にとても重要な画質性能だ。

ベッドのナナメ位置からテレビを見ても色変化は小さい

ベッドのナナメ位置からテレビを見ても色変化は小さい

テレビ、と呼ぶと放送ばかり考えてしまいがちだが、今どきのテレビで視聴するのは放送ばかりではない。むしろ、YouTubeなどのネット動画の視聴のほうが長かったりするのが今どきのテレビの使われ方。先に紹介した通り、レグザ「24V34」は全13種類対応し、リモコン操作からは、ABEMA、Netflix、Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazonプライム・ビデオをダイレクトで呼び出せるし、メニューからたどってDAZNなども呼び出せる。

よく使われる6つの動画サービスはダイレクト起動に対応。個人的にはDAZNの専用ボタンも欲しかった

よく使われる6つの動画サービスはダイレクト起動に対応。個人的にはDAZNの専用ボタンも欲しかった

実際にレグザ「24V34」でネット動画サービスにアクセスしてみると、YouTubeは初回起動こそ約13秒かかったが、2度目以降は約3秒。Netflixは最初から約2秒、Amazonプライム・ビデオは約3秒。とにかく起動が高速なのだ。正直言って、僕の4K有機ELレグザのX930よりも速い。起動後に作品を選ぶ操作もネット動画とは思えないほどサクサク。テレビの映像配信は遅くて使い物にならないイメージは完全に覆された。

YouTubeの起動は速く、レスポンスも高速

YouTubeの起動は速く、レスポンスも高速

Amazonプライム・ビデオの起動もワンボタンで操作もサクサク

Amazonプライム・ビデオの起動もワンボタンで操作もサクサク

ただし、レグザ「24V34」でYouTubeを視聴する際にリモコンで文字検索をするのは少々面倒で、レグザ「24V34」には4K有機ELモデルのような音声検索機能がないのだ。そこで活躍するのが手元のスマホ。YouTubeアプリで番組を探してレグザ「24V34」にキャストすればテレビ視聴もラクラクだ。Netflixも同じ仕組みでキャストできた。なお、プライム・ビデオ、DAZNにも同様の仕組みは存在するがうまく連携できなかった点は報告しておこう。

YouTube、Netflixは同じWi-Fi内にスマホがあればテレビにキャストが可能

YouTube、Netflixは同じWi-Fi内にスマホがあればテレビにキャストが可能

ベッドの上で視聴していた動画をテレビ画面に飛ばせて便利

ベッドの上で視聴していた動画をテレビ画面に飛ばせて便利

NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTube視聴なら、機能的には例えばFireTV Stickを付ければ同じことができる。だが、寝室用テレビとなると周辺機器も付けたくないし、レグザ「24V34」ならリモコンも1つで済むことが最大のメリット。テレビ内蔵機能でひと通りの映像配信が使えて、そしてレスポンスもサクサクとなると「ネット動画視聴はこれ1台でいいじゃん」と思い始める。

「おすすめ録画」もすごい! 全録レグザユーザーにはさらにボーナス機能も!

レグザ「24V34」は、外付けUSB接続で録画もできるテレビ。2チューナー搭載で裏番組録画も対応している。利用スタイルとしては今まで通り番組表から録画予約、録画リストから視聴もできるが、新しいスタイルが「おすすめ録画リスト」だ。

自動録画の一種である「おすすめ録画リスト」だが、最初に選ぶ録画条件としてクラウドに蓄積された既存レグザユーザーの膨大な視聴動向データを元とした「パック」や「地デジ 総合トップ50」「地デジ バラエティトップ50」、AIによる学習といった、比較的ゆるい条件で自動録画を設定できる(もちろんタレント個人、大人アニメ、アニメ制作会社別といったマニアックな条件も設定可能)。

おまかせ録画パックで録画条件を選択

おまかせ録画パックで録画条件を選択

そして、しばらく自動録画をした後に再生画面にあたる「おすすめ録画リスト」を開くと、YouTubeを始めとした映像配信によく似た画面に録画番組が並ぶ。この画面の雰囲気がネット動画のレコメンドっぽく、「気になったら視聴してもいいし、別に見なくてもいい」ような感覚を醸し出している。

「おすすめ録画リスト」の再生画面。YouTubeや映像配信のカテゴリー表示によく似ている

「おすすめ録画リスト」の再生画面。YouTubeや映像配信のカテゴリー表示によく似ている

さらに再生画面を選ぶと自動でシーン一覧に飛べて、テレビ番組の中のコーナーまでジャンプして視聴できる。シーン機能は元々ネット対応のレグザに存在するが、操作性として抜群に使いやすくなった。

番組再生を開始するとネット連動による「シーンリスト」も自動表示される

番組再生を開始するとネット連動による「シーンリスト」も自動表示される

レグザ「24V34」は、既存のレグザユーザーに向けた強力な連携機能「タイムシフトリンク」も対応している。これは他のレグザの全録機能と連動するもので、「過去番組表」までレグザ「24V34」で表示・再生できてしまうものだ。つまり、レグザ「24V34」が実質全録対応テレビのように扱えるようになる。

既存の全録レグザユーザーなら「24V34」から「タイムシフトリンク」でテレビを登録すればOK

既存の全録レグザユーザーなら「24V34」から「タイムシフトリンク」でテレビを登録すればOK

レグザ「24V34」で他のレグザの全録機能が利用できる

レグザ「24V34」で他のレグザの全録機能が利用できる

使い込めば使い込むほど、これ本当にHDテレビ!? と突っ込みたくなるレグザ「24V34」。9月下旬時点での価格.com最安値は3万円台後半と、お値段はちゃんと小型テレビらしい手頃さだ。

薄型テレビというのは、存在自体がテレビ放送、テレビ番組と強く結びついていて、なんとも古臭いイメージが抜けきれないものだったが、ここ数年でNetflixやAmazonプライム・ビデオといったネット動画対応が進んでいる。ただ、それはあくまで高価な4Kテレビの話で、低価格で新機種もあまり出ないHDテレビは、時代の流れに取り残されていた。

そんな中で登場したレグザ「24V34」は、HDパネルなのにネット配信部分は最新という異例過ぎる存在だ。画面サイズや画質にはこだわらないけど、YouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオといったネット動画対応は最新仕様。そんなレグザ「24V34」は、まさに今の時代に求められている小型テレビなのかもしれない。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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