レビュー
デザイン、使い勝手、音質をチェック

音楽再生を重視したGoogleの最新スマートスピーカー「Google Nest Audio」レビュー

Googleが2020年10月15日に発売したGoogleアシスタントを搭載したスマートスピーカー「Google Nest Audio」は、音楽再生を重視しているのが特徴だ。同社によると、2017年に発売した「Google Home」より音量は75%大きく、低音は50%増強したとしている。直販価格は11,550円(税込)。音質や使い勝手をチェックしていきたい。

Google Nest Audioは、音質を重視した音楽再生向きのスマートスピーカー

Google Nest Audioは、音質を重視した音楽再生向きのスマートスピーカー

シンプルなデザインとファブリックの柔らかな質感でどこにでも置けそう

Google Nest Audioのデザインは、花瓶のような円柱型だったGoogle Homeから大きく変わった。厚い板のような形で正面からは長方形、側面からは楕円形に見える。高さは175mm、幅は124mm、奥行(厚み)は78mmで、重量は1.2kgある。棚や机の上などに置いて使うもので、小型のスマートスピーカー「Google Nest Mini」(第2世代)のようにフックにかけて壁掛けで利用することはできない。

付属のACアダプターで駆動する。付属品はほかにガイドブックのみでいたってシンプル

付属のACアダプターで駆動する。付属品はほかにガイドブックのみでいたってシンプル

厚みのある板のようなデザインで、横から見ると楕円形をしている

厚みのある板のようなデザインで、横から見ると楕円形をしている

Google Nest Miniと同様に表面はファブリックで覆われていて、音量やウェイクワードへの反応などを示すLEDがついている。本体上面にタッチ式のボタンを搭載し、音量の上下や再生・一時停止などの操作が可能。反応はよく、軽く触れるだけで操作できる。押しっぱなしで音量が次第に大きくなる(小さくなる)機能はなく、音量を大きく上下させたい場合は連続して何度もタッチする必要がある。

背面にはマイクをミュートする物理スイッチがある。電源は付属のACアダプターを使う。本体色はチョーク(明るい灰色)、チャコールの2色。シンプルなデザインとファブリックの柔らかな質感で、家の中のどこに置いてもなじみそうだ。

壁掛けもできるGoogle Nest Mini(第2世代)と並べてみた。Google Nest Audioのほうが倍以上の大きさ

壁掛けもできるGoogle Nest Mini(第2世代)と並べてみた。Google Nest Audioのほうが倍以上の大きさ

表面からは見えないが、前面上部の3か所にタッチ式の操作ボタンがある。両端が音量の上下で、中央が再生・一時停止

表面からは見えないが、前面上部の3か所にタッチ式の操作ボタンがある。両端が音量の上下で、中央が再生・一時停止

全面がファブリックに覆われている。背面にマイクのミュートスイッチ、電源コネクターがある

全面がファブリックに覆われている。背面にマイクのミュートスイッチ、電源コネクターがある

滑舌の悪い筆者の声を正確に聞き取ってくれる

ネットワークとの接続はIEEE802.11b/g/n/ac(2.4GHz帯、5GHz帯)に対応する。Bluetooth 5.0対応で、Bluetoothスピーカーとして利用可能。接続設定は、これまでと同じようにGoogle Homeアプリから行う。

スマートスピーカーとしての使い勝手は良好だ。大音量で音楽を再生していても、こちらが発したウェイクワードを聞き取って、素早く返事をしてくれる。筆者の滑舌が悪いのか、これまでスマートスピーカーに正確に聞き取ってもらえないことが多かったが、Google Nest Audioはしっかりと聞き取ってくれた。

音楽やポッドキャストなど聴いているコンテンツに応じて自動的にイコライザーを調整して聞きやすくする機能や、周囲の環境音に合わせて音量を調整する機能も備える。実際にいろいろな条件で試してみたが、あまり変化したようには感じられなかった。変化が自然で効果を実感しにくいのかもしれない。

夜間モードで時刻に合わせて返答の音量を小さくしたり、最大音量を制限したりできる

夜間モードで時刻に合わせて返答の音量を小さくしたり、最大音量を制限したりできる

低音域から高音域までバランスよくまとまった音

肝心の音質をチェックするため、Googleアシスタントの音声操作でSpotifyを呼び出して再生し、ロック、ジャズ、クラシックなどさまざまな音源を聞いてみた。初代スマートスピーカーのGoogle Homeをひところ使っていたが、低音がゴリゴリと近くで響くかと思えば高音は遠くでシャリシャリ鳴っているように聞こえるといった具合で、音作り全体にまとまりがなく音楽再生向きとは言えなかった。

Google Nest Audioはそうしたことがなく、低音域から高音域までバランスよくまとまった音で聞こえる。音の厚みや奥行き感、細かなニュアンスの再現もまずまずだ。コンパクトなスピーカーにありがちな、中〜低音域が痩せてプアに聞こえるようなこともない。

低音や高音をあまり強調しない、中音域を重視した音だが、Google Homeから「イコライザーの設定」で低音と高音を調整できる。音量をかなり上げても音が歪んで聞きづらくなることはなく、かなりの迫力で鳴ってくれる。ストリーミング音源をBGMとして流すには十分な音質で、1万円強で買えるワイヤレススピーカーとしてはよくできている。

Google Nest Miniと同じ音源で聞き比べてみたが、音の量感や力強さに雲泥の差がある。音楽再生がメインならGoogle Nest Audioを選ぶべきだ。ディスプレイ付きの「Google Nest Hub Max」とも比較してみたが、Google Nest Audioのほうが中〜低音域がリッチに感じられて聞きやすい。

なお、Google Homeでスピーカーグループを設定することで、同社のほかのスマートスピーカーと連携することもできる。たとえば、別々の部屋に置いたスピーカーで同じ音楽を再生するといった使い方ができる。

グループを作って、別々の部屋で同じ音楽を鳴らすこともできる。音量は個別に設定できる

グループを作って、別々の部屋で同じ音楽を鳴らすこともできる。音量は個別に設定できる

まとめ

最近はスマートディスプレイが増え、ディスプレイのないスマートスピーカーは音質に目をつぶった小型で安価なものが中心だ。しかし、スマートディスプレイ/スピーカーの用途で音楽鑑賞が占める割合は高く、音質にこだわった製品が求められている。Google Nest Audioはその需要にうまく応えた製品だ。手ごろな価格でいい音が楽しめる、コストパフォーマンスの高いワイヤレススピーカーを探している人にチェックしてもらいたい。

湯浅英夫

湯浅英夫

音楽、プラモ、鉄道、アニメ、腰痛など趣味の多い元ジャズミュージシャンライター。日経BP社、マイナビなど各社でIT・ネット関連を中心に執筆中。愛用の2in1ノートの画面にヒビが入ってタッチパネルが使えなくなってしまったのが最近の出来事。

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