「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界やインターネットで先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
世界最大の電子機器見本市、CESが2022年1月5日〜8日まで開催されます。5日の開幕に先駆けて、各メーカーが展示する新製品やコンセプトモデルを発表しているのですが、その中でもとりわけ注目されているのが、サムスンの最新テレビのラインアップです。
発表された一部のラインアップに搭載される機能として「Gaming Hub」というものがあります。これは、テレビからクラウドゲーミングサービスを直接起動できる機能です。最近のテレビはNetflixやYouTubeなど動画配信サービスをサポートするのが当たり前になっていましたが、「Gaming Hub」はコレのクラウドゲーミング版といったところでしょうか。
サポートするのはNVIDIAの「GeForce Now」、Googleの「Google Stadia」、そしてUtomikの「Utomik」という3つのクラウドゲーミングサービスです。これらのサービスは、これまでスマートフォンやPCで利用するものでしたが、今後はテレビの大画面でも遊べるようになるというわけです。この機能が普及すれば、家庭用ゲーム機市場に影響を与えるかもしれません。また、「Gaming Hub」は、PlayStationとXboxのコントローラーをサポートすることも明らかになっています。
もうひとつの注目機能はNFT作品の鑑賞、売買をサポートする「NFT Platform」です。NFT(非代替性トークン)は、2021年のIT業界では耳が痛くなるほどトレンドになったキーワード。詳しくない方でも。デジタルアートが数百〜千万円で取り引きされたというニュースを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「NFT Platform」のメニュー画面
NFTについては、認知こそ徐々に拡大しつつありますが、一般ユーザーが飛び込むにはまだ少しハードルが高い印象です。しかし、サムスンは「NFT Platform」をテレビに搭載することで、NFTのハードルを下げて、普及を拡大しようと考えているのかもしれません。
このほか、サムスンは、Wi-Fiルーターからの電磁波を電気エネルギーとして利用することで、電池不要&常時充電が可能なテレビ用リモコン「Eco Remote」(2022年版)なども発表しており、CES関連のニュースをにぎわしています。
ソース:サムスン
アップルの時価総額が、アメリカの上場企業として初めて3兆ドル(約346兆円)を突破しました。
2022年1月3日、ニューヨーク株式市場でアップルの株価が一時182.88ドルまで上昇し、企業の価値を示す時価総額が3兆ドルを超えました。終了時は182.01ドルまで下げ、時価総額は2兆9900億ドルとなりました。
アップルの株価は、iPhoneやAirPodsシリーズの販売が好調で、ここ数年で値上がり続けています。特に、コロナ渦以降は、リモートワークやオンライン授業などのデジタル化にともなう需要や、Apple TVなどのエンタメ事業が堅調に伸びており、2021年の1年間で約33%の値上がりを記録しています。
また、正式な発表はないものの、電気自動車やVR、メタバースなど新分野への進出を報じるニュースが多々あり、こちらもアップルへの投資が集中している一因と考えられています。
ソース:Google
スマートフォンの先駆けとして、かつてはiPhoneと市場シェアを2分するほど人気があったBlackBerryですが、開発を手がけていたブラックベリー(旧リサーチ・イン・モーション)が2016年9月に開発・製造から撤退しました。
「BlackBerry OS」がサポート終了
その後は、グローバルライセンスを獲得した中国のTCLがBlackBerryブランドのスマートフォンを2020年まで開発していました。同年には、アメリカのスタートアップ企業オンワードモビリティが、BlackBerryブランドの開発・販売の権利を取得し、2021年に新端末が発表される見込みです。
かつてのBlackBerryは、独自のOS「BlackBerry OS」を搭載していましたが、こちらのOSサポートが2022年1月4日で終了しました。以降は、電話やSMS、緊急通報に加えて、「BlackBerry OS」で提供されていたサービスが利用できなくなります。
おそらく、40歳代以上の方であれば、QWERTYキーボードを搭載するコンパクトな筐体を覚えている方も多いのではないでしょうか。機密性の高い「Blackberry Messenger」が有名で、かつてはオバマ大統領が使用していたことでも話題になりました。
日本で「BlackBerry OS」搭載のBlackBerryを利用している人は、現在ほぼいないと思われますが、ほかのスマートフォンに移行するための解説ページが公式で用意されているので、必要な方はご活用ください。
ソース:BlackBerry