レビュー

指向性ドライバー+骨伝導で中高域の特性を改善。骨伝導イヤホン「ITG01」を試す

ikko Audioより、耳をふさがずに音楽を楽しめる骨伝導とダイナミック型のハイブリッドイヤホン「BREEZY ITG01」が発売された。骨伝導イヤホンはワークアウトやジョギングなどのスポーツから、テレワーク、リモート会議まで幅広い用途があり、最近の社会情勢にマッチして注目を集めている。

ikko Audio「BREEZY ITG01」

ikko Audio「BREEZY ITG01」

骨伝導イヤホンは元々騒音レベルの高い場所でも音量を上げずに会話ができるヘッドセットとして普及してきた。そのため音楽鑑賞よりも、人の声がハッキリ聴こえる設計になっており、低域の再生が苦手で高域のヌケも悪く、ナローレンジであるという弱点があったが、「ITG01」は1個のドライバーユニットで骨導音と空気を振動させる通常の気導音を再生することで、中高域の特性を改善しているという。さらにBluetooth 5.3に対応し、低遅延のゲームモードも搭載している。防水性能はIPX6で、約3分間の防噴流に耐えられ、アウトドアでも安心して使用できる。

パッケージは紙製でカラーイラストが入った派手な帯が巻かれている

パッケージは紙製でカラーイラストが入った派手な帯が巻かれている

付属品はソフトケース、バッテリー内蔵ドック、専用充電ケーブル、USB Type-C to USB Type-A変換ケーブルなど

付属品はソフトケース、バッテリー内蔵ドック、専用充電ケーブル、USB Type-C to USB Type-A変換ケーブルなど

バッテリー内蔵ドックを使えば最大16.5時間の音楽再生

ハウジングは高品質なアルミ合金を採用、1回2時間の充電で約6.5時間の連続再生が可能。待受け時間は約30時間で、付属のバッテリー内蔵ドックで約10時間分の充電が行える。つまり合計すると最大16.5時間コードレスで使用できるのだ。バッテリー内蔵ドックはUSB Type-C接続なのだが、なぜか付属ケーブルは片側がUSB Type-A変換タイプだった。ここはUSB Type-Cケーブルにしてほしかったところではある。

ハウジングに設けられた充電端子。防水性を確保するためマグネット式となっている

ハウジングに設けられた充電端子。防水性を確保するためマグネット式となっている

バッテリー内蔵ドックを充電しておけば、専用充電ケーブルを用意することなく、本機を置くだけで10時間分の充電ができる

バッテリー内蔵ドックを充電しておけば、専用充電ケーブルを用意することなく、本機を置くだけで10時間分の充電ができる

USB Type-A端子で既存の充電器に接続するコンパクトなマグネット式充電用ケーブルも付属

USB Type-A端子で既存の充電器に接続するコンパクトなマグネット式充電用ケーブルも付属

低域はタイトでスッキリした中高域が特徴

骨伝導イヤホンは装着する位置によって音量や音質が大きく変わってくる。そのためいつ誰がやっても正しい装着位置にハウジングが固定されることが重要になる。「ITG01」はカーブしたネックバンドを耳にかけるとハウジングが適正な位置にとどまり、ジョギングなどの運動を行ってもズレない仕組みになっている。側圧も強すぎず、弱すぎずで長時間の使用でも耳が痛くなる心配はなさそうだ。

これは裏技だが周囲の音を聴く必要がない時は、ハウジングを耳穴まで移動させるとダイナミック型の音が直接聴こえるようになり、大音量が得られる。インターフェイスは両耳モードと片耳モードがあるが、基本的にボタンを押す回数によって操作するため、最初はややとまどうかもしれない。また、イヤホン側から音量調整はできず、スマホ側で音量を調整する方式になっている。

樹脂製が多い骨伝導イヤホンの中で、「ITG01」は高級感のある金属製でフィット感も上々

樹脂製が多い骨伝導イヤホンの中で、「ITG01」は高級感のある金属製でフィット感も上々

ネックバンドに調整機能はないが、大きめで頭に直接触れない形で装着でき、汗をかくこれからの季節にもぴったりだ

ネックバンドに調整機能はないが、大きめで頭に直接触れない形で装着でき、汗をかくこれからの季節にもぴったりだ

そのサウンドは、聴きやすいボーカル帯域に加えて、骨伝導だけでは再現しにくい高域のヌケがしっかりと加わっている。低域も伸びているが、量感は多少物足りない。低域に関しては骨伝導で新世代を築いたShokz(旧AfterShokz)に一日の長があるようだ。進化したとはいえ、一般的なイヤホンと比較するとナローレンジだが、イヤホンを装着したまま会話もスマホの通話もでき、外音が聴こえるというメリットはほかでは得られない。

気になる音漏れは、最大音量まで上げると楽曲のメロディーまで聴こえるが、30%ぐらいにすればほとんど聴こえないレベルまで低くなる。耳をふさがないので長時間リスニングでも聴き疲れしにくいし、音楽だけでなく耳から飛び込むリアルな音も確認できるので、テレワークやスポーツのお供に大活躍してくれそうだ。

ゴン川野

ゴン川野

カメラとオーディオが専門のライター。モノクロフィルムの現像、カラーのプリントを経て、デジカメ時代に突入。現在は仕事もプライベートもミラーレスOLYMPUS OM-D E-M1MK2を愛用。「阿佐ヶ谷レンズ研究所」にて掲載記事をまとめて発信中。

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